2015年10月9日発売
父との確執、妹への思い、娘に対する後悔、甥との戦。豊臣、徳川、上杉、伊達が躍動する戦国乱世。男は苦しみ、夢をみた。羽州を豊かに。家臣に太平を。歴史小説界の麒麟児が最上義光を活写する!
「島流し」とさえ言われる、雪降りしきる陣屋で…勘定、検見や郷まわり、仕事に忙殺される鉄之助。着物や白粉、紅を買う余裕のない妻、紀久。桑名に子を残し、遠く越後に赴任してきた夫婦はふるさと帰参の願いを梅に託す。望郷の念が胸を衝く、至高の時代小説!
南町奉行の根岸肥前守鎮衛から、江戸で起きる兇悪な犯科を隠密裡に取り締まるべく、特命を受けた同心の帰山貴三郎と深草新吾。その活躍を知った老中から、北陸の小藩で起きている不審な動きを探るように命令が下った。探索の補佐をする小りんと丑松とともに潜入した彼らは、私欲のために藩政を牛耳り、幼君を幽閉した家老の悪逆を知る。策謀渦巻く城下に、特命同心たちの正義の剣が閃く!
箱根湯本の山林で若い女性の胸部が入った袋が発見された。中には、信濃日日新聞の安曇野版と、地元の銘菓の包装紙もあったのだ。なぜ犯人は有力な物証を残したのか?やがて被害者は、安曇野市の自宅から失踪した高崎恵那子と判明。長野県警安曇野署の道原伝吉は、彼女の足跡を追って畑宿、仙石原、強羅を訪れる。そして次々と発見される切断遺体!傑作長篇ミステリー。
老中首座松平定信は将軍家斉の意を汲み、実父治済の大御所称号勅許を朝廷に願う。しかし難航する交渉を受けて強行策に転換。若年の使番東城鷹矢を公儀御領巡検使として京に向ける。公家の不正を探り、朝廷に圧力をかける狙いだ。朝幕関係はにわかに緊迫。定信を憎む京都所司代戸田忠寛からは刺客が放たれた。鷹矢は困難な任務を成し遂げられるのか。圧倒的スケールの新シリーズ、開幕!
「十兵衛に抱かれると、心願がかなう」-噂は江戸の娘たちの間に広がった!「好きな男と夫婦になれた」「形見が高値で売れた」と大評判。だが千代という女の願いは少し妙?「奉公先の御嫡男、田沼龍助様の御出世でございます」。惚れた男との恋の成就ではないって?そして一年後、「千代が亡くなりました」と突然美貌の若侍が出現。彼こそが、龍助であった。
「にゃん!」「にゃんだと?生意気な野郎だ!」-最近のお江戸は物騒だ。夜明けに血を吸われたお嬢さんの死体が転がっていたりする。化け猫のしわざでは、と町人たちに疑われる雷獣クロスケ。しかしその昔、京都でも“吸血鬼”なる魔物が出たことが…。さらにお園に言い寄る謎の異国人や、ヘタレ仁科に相棒が!?花のお江戸を妖怪から守るため、妖怪改方の刀弥たちは立ち上がる!
相思相愛の日比野左内と茜姫であったが、二人はまだ男女の仲に至っていない。父殺しの汚名を着せられて出奔した兄を見つけ出し、その潔白を証明するまでは、誰とも深い仲にはなるまい。左内は、そう心に決めているのだ。二人が甘く切ないすれ違いをした夜、左内の前に弊衣の浪人者が現れた。その人物こそ、日比野博之進、三十四歳。長く行方知れずとなっていた、腹違いの兄であった。
ジャーナリストの尾木昌也が刺殺された。取材中の事案から、中東の過激派に疑いが向けられる。だが、特命を受けた渋谷署生活安全課の三上謙は、過激派への容疑に異和感を抱く。尾木が調べていた様々なネタを追ううちに、おぞましき癒着の構造に行き着く。そして、鍵を握る元代議士の拉致現場に居合わせると、三上は自らも銃撃を受け…。巨悪に迫る圧巻の警察小説。
ホステス時代の上客を呼び出しては禁断の秘戯にふける、入籍直前の美人秘書。清楚な見た目とは裏腹にSの噂のある妖しいOL。妊娠七ヶ月のキャリアウーマンは学生バイトの純情を弄び、地味な女子事務員は、堅物な男を不倫の海に溺れさせる。私の前では、男なんてただの玩具。すべては、私の愉しみのためにー。人気官能作家陣が描く、八つの甘くて感度抜群な極上エロス。