小説むすび | 2016年7月発売

2016年7月発売

水の都 黄金の国水の都 黄金の国

出版社

講談社

発売日

2016年7月26日 発売

海に浮かぶ街、ヴェネツィア。この地で友を亡くし、同じ悲しみを知る君と出会った。--時は明治。日本語講師としてイタリアに赴任した誠次郎は、下宿先の料理店で働く美青年・ルカとともに、迷宮都市で起きる様々な怪事件にかかわることになってーー? 海に浮かぶ街、ヴェネツィア。 この地で友を亡くし、同じ悲しみを知る君と出会った。 時は明治。日本語講師としてイタリアに赴任した誠次郎は、下宿先の料理店で働く美青年・ルカとともに、迷宮都市で起きる様々な怪事件にかかわることになってーー? 水上都市で起きる難事件を、二人は“智慧”と“情”で解き明かす。 マルコ・ポーロのように東方で財を成した大富豪が、見初めた花売り娘を探す「黄金の国」 ゴンドラに乗った仮面姿の怪人が、金貨をばら撒くという「水の都の怪人」 “カサノヴァ”とあだ名された男が、魚雷の設計図を盗んで消える「錬金術師の夢」 “ガリレオの望遠鏡”を逆さにのぞいたせいで失踪した米国人を探す「新地動説」 温かくて切ないミステリー 第一話 黄金の国 第二話 水の都の怪人 第三話 錬金術師の夢 第四話 新地動説 エピローグ

COLORSCOLORS

出版社

講談社

発売日

2016年7月27日 発売

北崎は苦悩していた。イラストの仕事を始めてから六年。子供の頃から好きで描いていた絵だったが、いまは日々の生活のために、クライアントの要求に応えている。血のにじむような努力の後に完成したイラストでも、勝手に配色を変えられる。カバーを描いた本がどれだけ売れても、金銭的には還元されない。ある日、不思議な女性の夢を見てから目が覚めるとーー視界から「C」、すなわち「シアン」、青と緑を含んだ色が消えていた。 イラストレーターの北崎は苦悩していた。フリーでイラストの仕事を始めてから、早六年となる。子供の頃から好きで描いていた絵だったが、いまは日々の生活のために、クライアントの要求に応えることを優先している。血のにじむような努力の後に完成させたイラストでも、勝手に配色を変えらることがある。自分がカバーを描いた本がどれだけ売れても、金銭的にはまったく還元されない。イラストレーターという職業の実態は世の中に理解されておらず、「夢の印税生活か、うらやましい」などと言われる始末だ。 ある日、仕事を終えてBARで呑んでいると、不思議な女性と出会った。その日以来たびたび夢にその女性が現れ、また同じBARで女性と出会った日、帰宅して夢を見てから目が覚めるとーー視界から「C」、すなわち「シアン」、青と緑を含んだ色が消えていた。 #0 WHITE #1 CYAN #2 MAGENTA #3 YELLOW #4 BLACK #5 COLORS

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