2017年11月15日発売
「異性を誘惑し意のままに操る能力」を持つ度を超した女好きの青年シードは、世界に「愛」=「性」を伝えることを生きがいに大陸各地を放浪していた。そんな彼の次の目標は、かつて世界を破滅へと追い込んだ魔神の力を宿した衣、魔衣をまとう美少女ー魔衣姫。アティナ王国の国王代理を務める姫君アリーシャだった。彼女とHするため、王国内に潜入したシードだったが、なんと姫様の方から「わたしを堕として欲しい」と持ちかけられ!?
編集者になる夢を見て上京した28歳のまひるは、希望の職に就けず派遣先のスーパーで細々と働く日々。ある日、ぼさぼさ頭に無精ひげ、着流しに下駄という明らかに不審な男にうっかり生卵をぶちまけてしまった!!すると「ずっと気になっていた」「ずっと好きだった」と、この怪しい男に猛烈アプローチされることに。でも、ときめく言葉を言われているはずなのに、なんだか様子が変なんですけど??「問題ない。俺は作家、只野直人だ」問題大アリ!どうやら男は、『恋愛』小説を書くためにまひるが必要だったようで…!?偏屈作家と地味な派遣女子の、ドラマのように“刺激的な恋”が始まるー。ビーズログ文庫×「」カクヨム恋愛小説大賞特別賞受賞作!
ハロウィンで賑わう六本木で、ピエロ装束の男が外国人を射殺する。銃弾の痕から割り出されたのは、四半世紀以上前に死んでいるはずの凶悪な暗殺者“クズリ”。立て続けに起きる射殺事件は誰の仕業なのか?伝説の殺し屋が、麻薬と莫大なカネを巡って蠢く外道を相手に繰り広げる血と涙の極北ハードボイルド。
誰にも言えない、でも決して忘れることはない罪深い記憶。男と女の間を流れていった時間ー。夫と移住しペンションを営んだ家をたった一人引き払う時、庭に現れた美しい動物(「テンと月」)。義母の葬儀で棺に寄り添う男が思い起こす光景とは(表題作)。心の奥底深く降り積もった思いを丹念にすくいとる珠玉の短編集。
名作は時を超えて輝き続ける。70年代、80年代、90年代の傑作短編ミステリーから、人気作家がベスト・オブ・ベストを選ぶ豪華アンソロジーも記念すべき第10弾。業界屈指のブレンダー大沢在昌が絞り込んだ珠玉の8編を収録。読者の意表をついた、永遠に読み継がれるべき日本ミステリーの極致をご堪能下さい。
もし、この世界に、もう一人の自分がいたら。そして二人が同じ人を愛してしまったら。流氷の北海道・知床と東京。そこに生きる二組の男女。二つの時空が交錯し、結ばれる愛の先には。映画「猟奇的な彼女」の監督と小説『花戦さ』の作者がタッグを組み、人間存在の本質をミステリータッチで描く、究極の恋愛物語。
江戸は神田三河町の小児医・天野三哲は、「面倒臭ぇ」が口癖。朝寝坊はする、患者は待たせる、面倒になると逃げ出す、付いた渾名が「藪のふらここ堂」だ。ところがこの先生、見えないところで凄腕を発揮するらしい。三哲に振り回されながらも診療を手伝う娘のおゆん、弟子たち、ふらここ堂の面々の日常と騒動を描く!
「縁結び」の神様にして、男を呪う「丑の刻参り」でも有名な、京都・貴船神社。次女・摩季を蘇らすため、清らかな霊水を求めて貴船に向かった辻曲姉妹たちは、ここで、般若のような顔をした犯人による連続殺人事件に遭遇する。事件の真相は?そして、貴船に祀られた姫の悲しみを晴らすことはできるのか?
市原玲人が友人のライター平松光恵に見せられた写真には首から上だけ狼の「狼男」の死体が写っていた。その写真と取材手帳を託し、彼女は忽然と姿を消す。取材手帳に記されていた“マガチ”とは何か?殺人事件の容疑をかけられ、追われることになった玲人は息子をも巻き込んで逃避行を続けていくことになる。
息子一真と共に、失踪した光恵を探し出そうとする玲人。時は30年近く遡り、山奥で暮らす、ある力を持った“マガチ”の青年シズクは、初恋の少女を追いかけて上京する。彼女をそっと見守りながら、出すことのない手紙を書き続けていく。ふたつの時が交錯し、物語はあまりにも切ないエンディングに向かって疾走する。
新月の夜、屋台で十六文の二八蕎麦一杯を仲良く食べていた幼い三人がそろって大川に身を投げた。たがいの袖に腕をいれ、けっして離れまいとする三人。あまりの出来事に江戸じゅうが嘆いた。一方、隼人は叔父の老中松平和泉守に呼ばれ、新たな密命を受けるが、帰路、またしても忍に襲われる。
がらくたと曰く品が並ぶ皆塵堂の新たな居候は、紙問屋の大店の倅、円九郎。お目付役の清左衛門を嘆かせる放蕩ぶり。仕事はさっぱりで、悪友たちとつるんでは悪さばかり。その円九郎、皆塵堂では、黒い影や生首を見たりと、恐怖におののく日々。主の伊平次は、ここぞとばかり“荒療治”に踏み切るのだが!?
信長は、なぜー。桶狭間の戦いで「敦盛」を舞ったのか。徳川家康と同盟を結んだのか。藤吉郎を重用したのか。長篠の戦いで武田に勝てたのか。比叡山を焼いたのか。そして、わずかな手勢で本能寺へと向かったのか。その答えは「私記=日記」にある。本能寺に至る生涯とその実像に迫る、花村歴史文学の衝撃作、遂に完結。
応仁の乱から始まった戦国の世に終止符が打たれようとしていた。慶長二十年五月、舞台は豊臣秀吉が築いた天下の名城・大坂城。淀君や豊臣秀頼はなぜ散ろうとしているのか。真田信繁ら、戦に巻き込まれた武将たちの生きざまとは。七人の作家が異なる視点から歴史を描く大好評「決戦!」シリーズ第二弾!
大手人材派遣会社社長・原沢は、弱者を社会のゴミ呼ばわりする発言が反感を買っていた。生活困窮者の自立を支援するジョブトレーナーの沖田は就労生たちを金で誘い原沢の娘を誘拐するが、釈放の条件はむしろ原沢を困惑させる。社会の底辺からの掟破りのリベンジは、果たして成功するか?
猟区管理官ジョー・ピケットの義父が風力発電の事業に乗り出した途端、何者かによって殺害されタービンに吊るされた。逮捕されたのは折り合いの悪い義母のミッシー。妻に懇願されてジョーが真犯人を探っていると、鷹匠の盟友ネイトの隠れ家がロケット弾で爆破される。全米ベストセラー作家の冒険サスペンス!
世界的リゾートグループのパリ本社で激しい権力闘争に巻き込まれる松平貴子。中国の富豪・将陽明と娘の美麗はあらゆる手を尽くして事態を混乱に陥れる。冷酷な買収者・鷲津の影もちらつき、中国内部の暗闘も表面化、物語はさらなる局面へ。ミカドホテルの運命は? 「ハゲタカ」から生まれた国際サスペンス劇。 第五章 ヒット 第六章 スプーク 第七章 フック 第八章 スイング 第九章 ファイト エピローグ
連続ドラマ化で話題沸騰の「ハゲタカ」シリーズ外伝 日本を代表するクラシックホテルの日光ミカドホテルは、経営難に陥り世界的リゾートグループのリゾルテ・ドゥ・ビーナス傘下に。創業家の長女、松平貴子はビーナスから執行役員になって目標値を達成すればミカドを返すと約束される。一方、謎多い中国の大富豪から救済案の提示が。 陰謀の渦巻くなか貴子が闘う! プロローグ 第一章 ライズ 第二章 タックル 第三章 チャム 第四章 キャスティング