2017年11月発売
義母の葬式で男は思い出す。22年前に、義母の起こした事故のこと。義母を責めた自分のこと。そしてーー(「千日のマリア」)。会社に長文の手紙を送りつけてくる女。意を決して女の家を訪ねた男が見たものは(「修羅のあとさき」)。森に囲まれた土地で暮らして20年。引っ越しを間近に控えたその日、はじめて庭に現れた美しい琥珀色の生き物がいた(「テンと月」)。ほか、生と死、愛と性、男と女を見つめた珠玉の8篇。 義母の葬式で男は思い出す。22年前に、義母の起こした事故のこと。義母を責めた自分のこと。そしてーー(「千日のマリア」)。 会社に長文の手紙を送りつけてくる女。意を決して女の家を訪ねた男が見たものは(「修羅のあとさき」)。 森に囲まれた土地で暮らして20年。引っ越しを間近に控えたその日、はじめて庭に現れた美しい琥珀色の生き物がいた(「テンと月」)。 ほか、生と死、愛と性、男と女を見つめた珠玉の8篇。 過ぎし者の標 つづれ織り 落花生を食べる女 修羅のあとさき 常夜 テンと月 千日のマリア 凪の光
大沢在昌がセレクトした仁木悦子、戸板康二、小林久三、小池真理子、高橋克彦、泡坂妻夫、若竹七海、小林泰三、魅惑の8編豪華収録。
人はなぜ生き、そして愛するのか。流氷の北海道・知床と東京。そこで生きる二組の男女。二つの世界が交錯し、結ばれる愛の先には……。映画「猟奇的な彼女」のクァク監督と気鋭の小説家・出版プロデューサー鬼塚忠がタッグを組組み、人間の存在の本質を、ミステリータッチで描き出した最高のラブストーリー。2016年映画公開「風の色」原作小説。2018年1月、映画「風の色」日本公開決定! 「もし、別の次元にこの世界とまったく同じ世界が存在し、そこに自分とまったく同じ人間が生きているとしたら。そして、その二つがある瞬間に、つながってしまったら……」。 人はなぜ生き、そして愛するのか。流氷の北海道・知床と東京。そこで生きる二組の男女。二つの世界が交錯し、結ばれる愛の先には……。 映画「猟奇的な彼女」「僕の彼女はサイボーグ」などを手がけたラブストーリーの巨匠・クァク監督。そして、気鋭の小説家・出版プロデューサー鬼塚忠。2人がタッグを組み、人間の存在の本質を、ミステリータッチで描き出した最高傑作のラブストーリー。 2018年1月に劇場公開、映画「風の色」の原作小説です。出演は今をときめくイケメン俳優古川雄輝、監督がオーディションで選び抜いた新人の藤井武美、そしてキーマンとなるバーのマスターにはベテラン竹中直人。 クァク・ジェヨン監督のコメント 「自分史上、最高のラブストーリー。生まれ変われるなら、自分もこんな恋がしたい。」 序 章 第I章 第II章 第III章 第IV章 第V章
江戸は神田三河町の小児医・天野三哲は、「面倒臭ぇ」が口癖。朝寝坊はする、患者は待たせる、面倒になると逃げ出す、付いた渾名が「藪のふらここ堂」だ。ところがこの先生、見えないところで凄腕を発揮するらしい。三哲に振り回されながらも診療を手伝う娘のおゆん、弟子たち、ふらここ堂の面々の日常と騒動を描く!
「縁結び」の神様にして、男を呪う「丑の刻参り」でも有名な、京都・貴船神社。次女・摩季を蘇らすため、清らかな霊水を求めて貴船に向かった辻曲姉妹たちは、ここで、般若のような顔をした犯人による連続殺人事件に遭遇する。事件の真相は? そして、貴船に祀られた姫の悲しみを晴らすことはできるのか?
市原玲人が友人のライター平松光恵に見せられた写真には首から上だけ狼の「狼男」の死体が写っていた。その写真と取材手帳を託し、彼女は忽然と姿を消す。取材手帳に記されていた“マガチ”とは何か?殺人事件の容疑をかけられ、追われることになった玲人は息子をも巻き込んで逃避行を続けていくことになる。
息子一真と共に、失踪した光恵を探し出そうとする玲人。時は30年近く遡り、山奥で暮らす、ある力を持った“マガチ”の青年シズクは、初恋の少女を追いかけて上京する。彼女をそっと見守りながら、出すことのない手紙を書き続けていく。ふたつの時が交錯し、物語はあまりにも切ないエンディングに向かって疾走する。
新月の夜、屋台で十六文の二八蕎麦一杯を仲良く食べていた幼い三人がそろって大川に身を投げた。たがいの袖に腕をいれ、けっして離れまいとする三人。あまりの出来事に江戸じゅうが嘆いた。一方、隼人は叔父の老中松平和泉守に呼ばれ、新たな密命を受けるが、帰路、またしても忍に襲われる。
がらくたと曰く品が並ぶ皆塵堂の新たな居候は、紙問屋の大店の倅、円九郎。お目付役の清左衛門を嘆かせる放蕩ぶり。仕事はさっぱりで、悪友たちとつるんでは悪さばかり。その円九郎、皆塵堂では、黒い影や生首を見たりと、恐怖におののく日々。主の伊平次は、ここぞとばかり“荒療治”に踏み切るのだが!?
なぜ、実弟・信行を殺さねばならなかったのか。なぜ、松平元康(後の徳川家康)と同盟を結んだのか。なぜ、藤吉郎を重用したのか。なぜ、本願寺との戦いを続けたのか。なぜ、林秀貞を追放したのか。なぜ、松永弾正の裏切りを許したのか。なぜ、明智光秀が裏切ったのか。-全ては「私記」=日記にある。尾張統一から本能寺の変まで、信長、その生涯の本質に迫る、衝撃作! なぜ、実弟・信行を殺さねばならなかったのか。 なぜ、松平元康(後の徳川家康)と同盟を結んだのか。 なぜ、藤吉郎を重用したのか。 なぜ、本願寺との戦いを続けたのか。 なぜ、林秀貞を追放したのか。 なぜ、松永弾正の裏切りを許したのか。 なぜ、明智光秀が裏切ったのか。 ー全ては「私記」=日記にある。尾張統一から本能寺の変までを描く、信長、その生涯の本質に迫る、衝撃作!
慶長二十年五月(1615年6月)。豊臣秀吉が築いた天下の名城・大坂城を舞台に、戦国時代最後の大合戦がはじまろうとしていた。乱世に終止符は打たれるのか、敗北は即ち滅亡……。7人の人気作家が、戦国最終決戦「大坂の陣」に参陣。累計16万部突破の大好評「決戦!」シリーズ第2弾! 慶長二十年五月(1615年6月)。豊臣秀吉が築いた天下の名城・大坂城を舞台に、戦国時代最後の大合戦がはじまろうとしていた。乱世に終止符は打たれるのか、敗北は即ち滅亡……。 葉室麟「鳳凰記」(淀殿) 木下昌輝「日ノ本一の兵」(真田幸村) 富樫倫太郎「十万両を食う」(近江屋伊三郎) 乾緑郎「五霊戦鬼」(水野勝成) 天野純希「忠直の檻」(松平忠直) 冲方丁「黄金児」(豊臣秀頼) 伊東潤「男が立たぬ」(福島正守) 7人の人気作家が、戦国最終決戦「大坂の陣」に参陣。 累計16万部突破の大好評「決戦!」シリーズ第2弾! 葉室麟「鳳凰記」(淀殿) 木下昌輝「日ノ本一の兵」(真田幸村) 富樫倫太郎「十万両を食う」(近江屋伊三郎) 乾緑郎「五霊戦鬼」(水野勝成) 天野純希「忠直の檻」(松平忠直) 冲方丁「黄金児」(豊臣秀頼) 伊東潤「男が立たぬ」(福島正守)
大手人材派遣会社社長の娘を誘拐せよ。〔派遣時給400円〕負け犬たち、崖っぷちの逆襲!大手人材派遣会社社長・原沢は、弱者を社会のゴミ呼ばわりする発言が反感を買っていた。生活困窮者自立を支援するジョブトレーナーの沖田は就労生たちを金で誘い原沢の娘を誘拐するが、釈放の条件はむしろ原沢を困惑させる。社会の底辺からのリベンジは果たして成功するか? 書下ろしノンストップ・ミステリ。 大手人材派遣会社社長の娘を誘拐せよ。 〔派遣時給400円〕負け犬たち、崖っぷちの逆襲! 大手人材派遣会社社長・原沢は、弱者を社会のゴミ呼ばわりする発言が反感を買っていた。生活困窮者自立を支援するジョブトレーナーの沖田は就労生たちを金で誘い原沢の娘を誘拐するが、釈放の条件はむしろ原沢を困惑させる。社会の底辺からのリベンジは果たして成功するか? 書下ろしノンストップ・ミステリ。 柳瀬 真:大学院卒業後、社会に溶け込めずすぐに引きこもる。爆弾作りが趣味。 沖田郁男:生活困窮者支援のジョブトレーナー。誘拐を計画し柳瀬たちを誘う。 稲垣一星:ミュージシャン志望の金髪男。DVを受けて育つ。 上野美咲:AV出演までして、尽くした男に騙されたリストカッター。 序章 第一章 スターマリオ 第二章 身代金 第三章 時給四億円の契約 第四章 テロリストの遺言 第五章 反撃のスイッチ 終章
大人気の冒険サスペンス、猟区管理官ジョー・ピケットシリーズ、新展開へ!ジョーの義父が風力発電の事業に乗り出した途端、何者かによって殺害されタービンに吊るされた。逮捕されたのはジョーと折り合いの悪い義母のミッシー。妻に懇願されてジョーが真犯人を探っていると、風力発電をめぐる裏事情が明らかに。一方、ジョーと深い繋がりを持つ鷹匠ネイトの隠れ家が何者かによってロケット弾で爆破される。 大人気冒険サスペンス、猟区管理官ジョー・ピケットシリーズ、新展開へ! ジョーの義父が風力発電の事業に乗り出した途端、何者かによって殺害されタービンに吊るされた。逮捕されたのはジョーと折り合いの悪い義母のミッシー。妻のメアリーベスに懇願されてジョーが真犯人を探っていると、風力発電の裏事情が明らかに。一方、ジョーと深い繋がりを持つ鷹匠ネイトの隠れ家が何者かによってロケット弾で爆破され、ネイトは敵を追う。 冷酷な丘 訳者あとがき
世界的リゾートグループのパリ本社で激しい権力闘争に巻き込まれる松平貴子。中国の富豪・将陽明と娘の美麗はあらゆる手を尽くして事態を混乱に陥れる。冷酷な買収者・鷲津の影もちらつき、中国内部の暗闘も表面化、物語はさらなる局面へ。ミカドホテルの運命は? 「ハゲタカ」から生まれた国際サスペンス劇。 第五章 ヒット 第六章 スプーク 第七章 フック 第八章 スイング 第九章 ファイト エピローグ
連続ドラマ化で話題沸騰の「ハゲタカ」シリーズ外伝 日本を代表するクラシックホテルの日光ミカドホテルは、経営難に陥り世界的リゾートグループのリゾルテ・ドゥ・ビーナス傘下に。創業家の長女、松平貴子はビーナスから執行役員になって目標値を達成すればミカドを返すと約束される。一方、謎多い中国の大富豪から救済案の提示が。 陰謀の渦巻くなか貴子が闘う! プロローグ 第一章 ライズ 第二章 タックル 第三章 チャム 第四章 キャスティング
『神の雫』原作者が書いた初のワイン小説! 不動産会社に勤める入社4年目のOL桜木紫野は、初めて参加したワイン会でベンチャーの若手旗手、織田一志と出会う。 ある事件で身動きがとれなくなった織田の代理で、紫野はさまざまなワイン会を巡る。そこは男女の愛情と欲望と打算が渦巻く場でもあった。 ワインに引き寄せられた人々の熱情と宿命に、紫野も巻き込まれてゆく……。 藤田晋氏、佐々木希さん大絶賛! ○藤田晋氏(株式会社サイバーエージェント代表取締役) 私も気のおけない仲間とワイン会を楽しみますが、人生にこれほど充実した時間がある でしょうか。ワインが極上の一本ならばそれは至福のときになります。 樹林さんの小説はその極上のワインのような味わいがありました。 ○佐々木希さん(女優) 主人公のキャラクターの魅力、そして意表をつくストーリー展開に、読み始めたら止ま らなくなりました。 ワインの知識も増え、読み終えた後にワインを飲みたくなりました。
またしても同僚の殉職を経験し、心身に疲弊の残る姫川玲子が入ったのは、葛飾署管内で起こった若い女性の殺人事件捜査本部。心機一転、捜査に集中する玲子だったが、すぐに行き詰まってしまう。有力な被疑者がすでに別の所轄に逮捕されており、情報が流れてこないのだ。玲子は、あらゆる伝手をたどり、事件の全体像を探りはじめるが…。
日本を代表する総合電機の巨大メーカー・コクデンは、巨額損失に端を発した不正会計の発覚から壊滅的な危機に追い詰められ、高性能の新型電池を使った市場開発のためにEV(電気自動車)の事業の可能性を探る。一方、経営不振にあえぐ軽自動車メーカー・イナズミでも新たな市場を求めて、EV開発へ動き出す。さらに、世界的自動車メーカー・タカバの専務・野中は次世代車として、EVを打ち出すことで社内のイニシアティブをとるべく、そのイナズミに照準を合わせて動き出すー。世界の状況が一斉にEVに向かって動きだしたいま、先手を取らねば生き残れない!めまぐるしく変動する市場とテクノロジーの激流の中、企業の生死をかけて戦う男たち!ビジネスの熾烈な世界を知り尽くした著者が活写するビジネス・エンターテインメントの決定版。