2017年8月発売
傭兵として死に、異世界で王族に転生したヴェルナー。だが、次男である以上王にはなれない。しかし、兄であるマックスは自尊心ばかりが高い無能。父王も有能とは言い難い。邪魔者を排し権力奪取のために必要なことなら、暴力だろうと何だろうと使うことにためらいはない!プラスティック爆弾を自由に生み出すという能力を得て、ヴェルナーは野望を加速させるー!
稀少な魔物や世にも珍しいアイテムが大量に隠されている、伝説の場所ー隠しダンジョン。就職口を失った貧乏貴族の三男・ノルは、幸運にもその隠しダンジョンの入り口を開いてしまった。そこでノルは、スキルの創作・付与・編集が行えるスキルを得る。さらに、そのスキルを使うためには、「美味しい食事をとる」「魅力的な異性との性的行為」などでポイントを貯めることが必要で…?「俺だけ入れる隠しダンジョン。こっそり鍛えて世界最強!」大人気ファンタジー、書き下ろしエピソードを加えて待望の書籍化!
3.11の大地震で大きな打撃を受けることとなってしまった三陸鉄道。鉄道だけでなく三陸全体が大変な状況にある中、将来の三陸鉄道と三陸の復興の力になりたいと、2012年4月1日に2人の社員が入社した。実家が漁師で釣りが趣味の「恋し浜レン」と実家が酪農家で乳製品やワインが好きな「田野畑ユウ」だ。それぞれ恋し浜駅と田野畑駅で駅務や営業、三陸復興にかかわる業務を担当することから三陸鉄道の職員としての業務を開始する。忙しい日々を過ごす2人だが、ある日「恋ケ窪ジュン」が三陸鉄道に研修に来ることになり…。三陸鉄道の「鉄道ダンシ」がライトノベルに!
靴職人を志す高校生・秋月孝雄はある雨の朝、学校をさぼり、日本庭園で靴のスケッチを描いていた。そこで出会った謎めいた年上の女性、ユキノ。やがて二人は約束もないまま雨の日だけの逢瀬を重ねるようになり、心を通わせていくが、梅雨は明けようとしていた…。思春期ゆえの内面の機微を繊細に描き出すことで、主人公・孝雄の心情に迫る加納新太版ノベライズ!
ホープはイタリア南部の都市バーリで、事故で入院した親友のかわりに英会話学校の校長代理を務めている。学校経営自体は順調だが、借りている家のまわりで不可解な現象が頻発。住居侵入事件が発生するに及び、現地警察組織の本部長フランコ・リベラが護衛につくことになる。かつて警察に容疑者扱いされ厳しい追及を受けたことのあるホープの警官嫌いは筋金入りだったが、フランコが放つセクシーで危険な魅力には抗えず…イタリアの景勝地を舞台に大人気作家が贈る傑作ラブ・サスペンス!
群馬県の湖で沖縄在住の元米兵の死体が発見された。謎の言葉「黒いオルフェが微笑んでくれる」を残して。財津刑事は遺留品のボタンに注目し、那覇の会社が特注したことを突き止める。元米兵は歌手クラウジア明美のことを探っていたらしい。ヒット曲の歌詞「黒いオルフェ」を引用した脅迫状が彼女に届き、怪しい芸能ライターがつきまとう。そして第二の殺人が起きた。書下し長篇推理。
各企業が車を飾りたてて大阪・御堂筋をパレードーその最中に事件は起った。繊維メーカー・コスモレーヨンが開発した新素材をまとったミス・コスモの梅本観華子が、大観衆注視の中、急死したのだ。胃から青酸化合物が発見され、コスモレーヨンを取材中の浅見光彦が事件にかかわることに。コスモの宣伝部長・奥田とともに観華子の交友関係を調べ出した矢先、第二の殺人が。長篇推理。
剣と将棋がめっぽう強い旗本の三男坊・飛川角之進。町娘と一緒になり、「あまから屋」という料理屋を営んでいる。実は彼は将軍の御落胤。そのことを知る美濃前洞藩の重臣たちに頼まれ、病に倒れた藩主の養子となり、家督を継ぐことになった。名を斉俊と改め、領地へ赴き、親藩との諍いを治めつつ、改革を進めるべく尽力する。若さまは、江戸に残した息子と妻と暮らすことができるのか?
上信電鉄千平駅。下仁田行き始発電車の運転士がホームで俯せに倒れている老人を発見した。背中を数カ所刺されており、「ジャッジメント!」と言い残して間もなく死亡した。群馬県警の捜査により、老人は、千平駅の構内を毎日ボランティアで清掃していた小原勝利と判明した。しかし、捜査は暗礁に乗り上げ、警視庁の十津川警部に捜査協力の要請が…。巻末に全著作リストを付す。
婚姻届を出すのは待ってほしいー彼が結婚を決断しない理由は、思いもよらぬものだった(「二年半待て」)。このお味噌汁は、変な味。忘れ物も多いし…まさか。手遅れになる前に私がなんとかしないと(「ダブルケア」)。死の目前、なぜか旧姓に戻していた祖母。“エンディングノート”からあぶりだされる驚きの真実とは(「お片づけ」)。人生の分かれ道を舞台にした、大人のどんでん返しミステリー。
美貌の女探偵・唐渡美知子は原宿の自宅マンションで消音器付きの拳銃に狙われた。命拾いした美知子は、過去に関わりのあった、影乃という謎めいた過去を持つ探偵と、事件の真相を追い始める。ほどなく、彼女の事務所を訪れていた女子大生・光成真澄と父親の会社社長が立て続けに殺される…。30年の時を経て執筆された続篇『罠に落ちろ』のシリーズ第1作、藤田ハードボイルドの原点!
非道なことは一切せずに、盗んだ金は貧しい人たちに分け与えている“怪盗流れ星”。町方はおろか火附盗賊改め方ですら、捕まえられず、翻弄されていた。同心の鏑木十左は、独自の探索で追い詰める。しかし、そこにいたのは、盗っ人ながらも世情を憂い、正義感に溢れた若い男。おまけに彼は、加賀から江戸に出て父と暮らす娘に一目惚れしていた。そこで十左は、彼を真っ当にするべく…。
オーストラリアのローランド・ベイ・グラマー・スクールに通うショーンは、大好きな祖母と離れてはじめてのジャパン・トリップへ。ステイ先の和菓子職人のオトーチャン・オカーチャンに優しくされて日本を満喫するショーンだけど、秘めた目的を達成するために大事件を起こしてしまう!一方、引率として久しぶりに故郷・日本へ帰ってきた山中光太朗は、様子のおかしい女子生徒・ハイリーのことが気がかりでー。
東京を離れ洋菓子屋を営む実家に戻った風味は、幼馴染の頼みでカメラ講座に通うことに。いつも写真がボケてしまう老人、寂しくない写真を撮りたい中年女性などが集う中、講師の知念大輔は、カメラマンを挫折した天然なイケメン。だが、彼はレンズを通して受講生の心を癒していく。カメラ撮影用語解説もついた文庫書き下ろし。
小籐次は久慈屋昌右衛門に同道を請われ、伊勢神宮へと旅立った。昌右衛門は心に秘するものがあるようだが、小籐次にもなかなか胸の内を語らない。島田宿で川止めにあうなか地元の悪党どもを一掃した一行は、船を使って伊勢を目指すが、それを神路院すさめと名乗る妖しい黒巫女がつけ狙う。旅情溢れる好調書き下ろし第9弾!
交通事故で記憶喪失に陥った医大生・糸永遥。治療により記憶は回復するが、事故当時の状況だけが思い出せない。不安と焦燥で鬱病を発症した遥はTMS(経頭蓋磁気刺激法)を受けるが、その直後から恋人・雅人の幻が現れる。幻の恋人との逢瀬にのめり込む遥にやがて悲劇が!?島田ミステリ初の映画化作品。