2018年3月15日発売
平田家の長男に嫁いだ史枝は、三世代家族を支える専業主婦。日頃は家事全般を完璧にこなしていたが、ある時不注意から空き巣に入られ、へそくりを盗まれてしまう。日頃の苦労に無頓着な夫は、謝罪も受け入れず嫌味ばかり。耐えかねた彼女が家出をしたため、一家は大混乱に陥った。傑作喜劇映画の小説化!
雨不足を解消する謎の男の活躍「雨男の唄」。少年と犬のファンタジックな大冒険「カラスの大王物語」。人間の心のなかに潜む美しい思い出と暗い闇がハーモニーを奏でる「2センチの隙間」。誰もが懐かしいと感じる不思議な世界。親子でも楽しめる3編の物語。
地方在住の売れないフリーライター・白銀力也のもとにインタビュー取材の依頼が舞い込んだ。取材相手は、俳優業の傍ら飲食店経営を成功させた合馬邦人。奇しくも合馬は、これまで力也が一度も会ったことのない実の父親だった。取材の翌日、「会って謝らなければならない人が四人いる。その場に同行してほしい」と請われた力也は、初対面の実父と旅をすることに。一代で財を成した父親と貧乏ながらも愛情溢れる家庭を築く息子ー。人生において大事なものとは何かをハートフルに描いた親子の物語。
東北の寒村で受け継がれる千里眼・予知・呪殺の「三つの奇跡」。儀式を執り行う糸瀬家は、「憑き筋」として厭われてきた。探偵の海老原はその解明に挑む。一方、警視庁の鴻上管理官は、都内で発生した不可解な連続殺人の捜査に行きづまっていた。事件解決の鍵は被害者の血縁にあるかもしれない。村で邂逅した海老原と鴻上は、四半世紀前に発生した少女の神隠し事件、さらに憑き筋の糸瀬家と村を牛耳る染矢家の、怨嗟の歴史に巻き込まれてゆく。
事件は起こる前に潰せーそんな指針のもと、危険な組織や犯罪者を闇処理する部署、それが警視庁特殊企画課だ。山神翔二は特殊企画課工作班のエース刑事。山神が今回手がけるミッションは、中国の諜報機関「赤蛇頭」と半グレ集団「城南連合」、ふたつの反社組織を挑発し、双方を暴発させて一挙に潰す、というもの。さっそく作戦を開始した山神だが、「赤蛇頭」の背後にさらなる大物が控えていた。著者渾身の書き下ろしハードボイルド!
一月になり大学にも慣れてきた葵だが、京都郊外の伏見にある老舗酒造「幸谷酒造」で修業中の清貴とは、なかなか会えない日々。近頃は、親友の香織が所属するフラワーアレンジメントサークルを手伝っていた。ある日、三回生のサークルリーダー・郁美が突然、サークルを辞めると言い出す。一方、幸谷酒造では家宝の徳利がなくなったと大騒ぎ。二つの出来事の裏には、それぞれの切ない想いが潜んでいた。また、第三章『復讐のショータイム』では、ひらかたパークを舞台に、清貴と秋人が大活躍する!
僕は春が嫌いだ。春になると、僕の前からサッカーボールや自転車が突然消えて、みんなに気味悪がられてきたー大学2年生の春休み、叔父の和菓子屋でバイトをするために京都を訪れた僕は、気を失ったところを一人の女性に助けられた。僕は彼女に惹かれた。春が終わっても会いたい、と思った。でも、彼女は桜の木の下で…消えた。彼女は、何のために僕の前に現れたのかーその結末に涙が止まらない。
わたしの家族は焼き殺されたー。雪深い田舎町の中学に転校してきた少女・春花を待ち受けていた、あまりに切なく残酷な出来事。そして巻き起こる凄惨な復讐劇…。押切蓮介の伝説のコミック『ミスミソウ“完全版”』を、オリジナルエピソードを交えてノベライズ。カバーイラストは押切蓮介の特別描き下ろし。
「腹を切る前に、珠子の唄を聴きたい」という岡崎玄蕃の願いを受け入れ、岡崎の屋敷に入った珠子。愛坂桃太郎、そして息子の仁吾も、珠子と行動を共にする。屋敷では、江戸城に向けられた大砲がいまにも火を噴かんとする中、ぎりぎりの交渉が続くが、ついに事態が動く。桃太郎、仁吾、そして玄蕃、用人の田所十三郎ー四人の剣が閃いたのだ。無傷で屋敷から出てきたのは、はたして…?大人気シリーズ衝撃の最終巻!
読売屋の新しい主人、庄之助に、なぜか武士のような威厳がある。しかも日に焼けた逞しい体つきからして、かなりの遣い手のようだー乾物屋への強請をとっちめた琢ノ介が、直後に襲われた。悪評芬々の読売屋「かわせみ屋」の仕業と見られたが、養子に入った庄之助が跡を継いだ昨今は、奉公人を厳しく取り仕切り、行状は改まっているはずだ。定廻り同心の樺山富士太郎と湯瀬直之進らが琢ノ介襲撃の下手人を追うなか、独自に探索を始めた旧知の岡っ引の姿が消えた。大人気の書き下ろしシリーズ第四十巻。
香保を妻に娶り、松江藩のお抱え医師として、新たな一歩を踏み出した宇津木新吾だったが、なぜ自分が藩医に乞われたのか、その理由が腑に落ちぬままだった。新吾の役目はおもに下級武士を診ることだったが、藩主多岐川嘉明を警護する腕利き三人がいずれも同じ病気に罹っていることに不審を抱く…。書き下ろし青春時代小説、シリーズ第七弾!!
姜子牙が率いる周軍。ついに紂王・妲己に迫る!燃える摘星楼、天子となった武王。殷(商)は滅び、周が天下を統べる。天命により封神された神は現代まで信仰される。全訳完結!
かつて最強の勇者だったおれは、勇者であることのしがらみから解放されようと、持てる力を全部使ってスライムに転生した。スライムに転生すれば、勇者みたいに周りの注目を集めることもなく、その他大勢のザコと混じって目立たずひっそり生きられる。そう考えたまではよかったものの、なんの因果かドラゴンの巣に生まれてしまい、スライムなのに史上最強に育てられてしまった。人間界ではー勇者。モンスター界ではードラゴンに育てられた最強スライム。こっちでも強いことがばれたらまた面倒くさいことになる…そう思ったおれは、最弱スライムの見た目に最強ドラゴンの中身を隠し、のんびりスローライフを楽しもうと決意したんだがー!?外見「最弱」中身「最強」の“スライムの皮をかぶったドラゴン”による、スローライフ、ときどき無双な異世界ファンタジー!!
「君が僕のパトロンなんだね。よろしく」数多の魔王がダンジョンを築き、争う世界。“創造”の魔王プロケルは“粘”、“邪”、“鋼”との“戦争”に勝利し、大きな戦果を手にしていた。更なる街の発展と戦力の増強を考えるプロケルの元に、近隣に位置する街の領主から臣従を求める書簡が届く。要求に応じるつもりがないプロケルは、まず派遣された視察団の出方を伺うのだった。一方、実力のある魔王達がプロケルの治めるアヴァロンに配下を潜ませていることに気づいたプロケルは、手に入れたメダルを駆使し、情報収集・防諜を得意とする魔物を創造する。これは味方には優しく敵対するものには冷酷な、変わり者魔王の物語。
家庭を大事にせず、ひたすらに働き続けていたサラリーマンの荒木晋は自身の誕生日に意識を失い、異世界でディーとティンという夫婦の息子、ティーダとして転生を果たす。これまでの人生に後悔したティーダは、今度こそ家族と幸せに暮らすため、幼少期から村の発展に向けた取り組みを始める。父が村の代表者であるという立場も活用して周囲の子供達に文字を教え、自然の恵みを活かした新しい特産品を生み出していくティーダだったが、その成果を狙う勢力も現れてしまいー。
シルバーライト男爵領の新しい守護神として村人からもすっかり可愛がられていたのだが…「お主何者じゃ!?ここは妾の教会じゃぞ!」この地の本当の守護神を名乗る少女ミュリエルが現れ、アイリスまさかの大忙し!さらに勃興した領地の謎を探る異端審問官もやってきて、どうなる理想のニート生活!?みんなで常夏の島まで雪だるまを運んでいく心温まるエピソードや、天上の神々の夫婦喧嘩をとめる最強バトルまで可愛くてほっこりするファンタジックひきこもりライフ、お待ちかねの第2弾!!
あるところに一人の魔女がいました。名前はイレイナ。目的もない、お気楽のんびりな旅を続けています。今回出会うのは、競箒の天才少女、盗賊とその母親、若き政治家とその妻、道具の気持ちが分かる女性、薬作りに没頭する魔法使い、怪しいマッチ売りの少女、呪われた奴隷と元傭兵、異性に全然モテない淫魔、とある学園の教師と女生徒、そしてパン屋の女店主…。そこかしこで新たな出会いと面倒事を楽しんでいます。イレイナが紡ぐ、おかしな旅物語。今回はどんな「別れ」が待っているのでしょうか。
「陛下がアルスロッド様を謀反人と断じて、滅ぼすようにと命じられました」逆らうものは身内でも許さず、王国統一推し進めるアルスロッド。あとは辺境に逃れた前王を制すだけーと大遠征を進める彼だが「活躍しすぎる」事に危機感を募らせた王・ハッセが、あろうことか前王と結託してしまい!?かつて信長も避けてきた、現王朝との全面対決。だが“オダノブナガ”の予想を裏切り“アケチミツヒデ”や“タケダシンゲン”を持つ少女をも惹きつけるアルスロッドは、この困難すら打ち砕くー!!巻き起こる天下分け目の最終決戦!異世界チート覇王伝、第3弾!!