2018年6月発売
アルバイト中に強盗に襲われた僕。気がつくと、緑豊かな異世界に来ていた。「素早さ」と「器用貧乏」が自分の特殊スキルであることを知り、それを武器にこの世界を生きていくことを決めるが……!?
『セイレーン』に対抗すべく設立された『アズールレーン』。セイレーンとの長いこう着状態の中、戦いは理念を違えたアズールレーン各陣営同士のものへと発展していく…。ロイヤル陣営所属のメイド長ベルファストの日常を描いたスピンオフ!
魔王とは世界を滅ぼす者では?「それは偏見ですよ」きっちり七三に分けられた髪にきらりと光る眼鏡。悠真の好きな言葉は『誠心誠意』、座右の銘は『一日一善』。世界を滅ぼすはずの魔王は学園の誰よりもマジメなやつだった!?逆に、同じクラスの女勇者リザはとっても血気盛ん。悠真に決闘を挑んで返り討ちに遭い、周囲を顧みない言動にクラスから浮いたあげく、悠真から一緒に修行しようと同情されてしまう。反発する心とは裏腹に、彼の男気と優しさに触れたリザは、少しずつ心を開いていくが、そっち方面は完全無知な悠真であった…。平和を愛するカタブツ大魔王のけっこうズレた学園生活奮闘記!
中国唐代。薬師の王弁は仙人の僕僕先生と旅を続けていた。僕僕を愛する王弁は、彼女と永遠に共にいるため、仙骨を集めて仙人になろうとしていた。王弁は仙人になれるのか。僕僕は王弁の愛を受けいれるのか。二人に、幸せな未来は待っているのか…。「僕僕先生」シリーズ、感動のフィナーレ!!
会社を辞めて夢を追うイクメンの夫×スタイリストの仕事が絶好調で勢いに乗る妻。家事と育児ばかりで孤独な妻×チャンスを掴もうと必死のラジオDJの夫。現代の夫婦の虚像を描き出す、スキャンダラスでインモラルな長篇小説。
本年度ミステリ・ランキングの大本命! この面白さ、《決して疑ってはいけない》……。「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」。突然の依頼に、かつての凄惨な体験が作家の脳裏に浮かぶ。解けない謎、救えなかった友人、そこから逃げ出した自分。作家は、事件を小説にすることで解決を目論むがーー。驚愕の展開とどんでん返しの波状攻撃、そして導かれる最恐の真実。読み始めたら引き返せない、戦慄の暗黒ミステリ!
賢人は小さな頃、海岸で一人の少女と出会う。彼女の名は「はるか」。一瞬で鮮烈な印象を残した彼女を、賢人はいつしか好きになっていた。それから30年以上。長じて人工知能の研究者となった賢人は、ある画期的なAIを生み出す。AIの名は「HAL-CA」。それは、世界を変えてしまうほどの発明だったー。近未来の愛を予言した、衝撃の恋愛小説。
新人イケメン俳優につきまとう、血に濡れた女の霊。劇団の稽古場と、バイト先のお化け屋敷だけに現れるのは、いったいなぜ?頭脳明晰だけどツッコミどころ満載の変人所長・由良蒼一郎と、霊が見えちゃう高校生・秋都尊が、心霊関係のお悩みを解決します!楽しく読めてほろりと泣ける、読み切り短篇シリーズ第5弾。
米軍のオルモック逆上陸に壊滅状態に陥りながら、自活自戦を続ける日本軍。昭和十九年十二月二十六日、マッカーサー大将がレイテ戦終結を宣言するも、司令官山下奉文大将の訓示「生ノ難キニ耐エカチテ永久抗戦」が届く。大西巨人との対談「戦争・文学・人間」を巻末に収録。
満洲北部の孫呉に応召した安木加介。このダメな陸軍二等兵の眼を通して軍隊の生態をユーモラスに描きだした代表作「遁走」。「銃」「美しい瞳」「鶏と豪蔵」ほか短篇五編を含む著者初の戦争小説集。巻末に開高健との対談「戦争文学と暴力をめぐって」を併録する。解説・開高 健
宿泊客(妖怪専門)の「悩み相談係り」になってしまった一蕗。稲荷荘は掃除も行き届き、少しずつ元の活気が戻ってきたが、やはり毎日変なお客様は訪れる。個性が定まらないと嘆く「のっぺらぼう」。現代人の悪夢で食あたり気味の「獏」。そして、海水浴に行きたいとごねる「雪女」。一蕗が用意した、彼らへのおもてなしとはー?
ここは女たちの地上の楽園?! シングルだけど、“一人”じゃない。女たちの本音と夢があふれ出す、阿佐ヶ谷の古びた洋館・牧田家。家の平和を守る老人、「開かずの間」の秘密、ストーカー男の闖入など、今日も牧田家の暮らしは豊かでかしましい。
一般市民からの告訴・告発を受け付ける東京地検特捜部・直告係から、今日も立花検事に事件が回ってくる。小さな傷害や名誉毀損・詐欺・贈収賄・強制わいせつ事件として処理されるはずの案件が、なぜ殺人事件にまで変貌してしまうのか。立花検事の調書が今、紐解かれる! 直木賞作家が見つめた人生の黒い果実とは!? 昭和末期の名推理〈特捜検事〉シリーズから7編を再編集! 人生の真実に時代は関係ない。
「厖大なウェストレイク作品の中にかなり変な作品があるらしい」 「ミステリではなく普通小説、いやポルノ小説、しかもメタフィクション!?」 ……謎が謎を呼ぶ、伝説の作品がついに登場! 〈悪党パーカー〉シリーズや数々のコメディ・ミステリで知られる 巨匠ウェストレイクによる爆笑の半自伝的実験小説。 〈ウェストレイク全作品の中でも大傑作に属する、私小説にしてメタメタフィクション!〉若島正 ポルノ小説のゴーストライター、エド・トップリスの苦悩は、締切が近づいてもまったく書けないこと。いざ書き始めても、自身の生活や夫婦間問題のあれこれが紛れ込んで物語はなかなか進まない(そして小説は延々と1章25ページが繰り返される!)。ある日、書きかけの原稿が原因でエドは思いもよらないトラブルに巻き込まれることになる……リチャード・スターク名義の〈悪党パーカー〉シリーズや〈泥棒ドートマンダー〉シリーズでおなじみのコメディ・ミステリの巨匠ウェストレイクによる、仕掛けに満ちた半自伝的&爆笑のメタ奇想小説がついに邦訳!(1970年作)
一九七九年・六月。亡き妻・節子の田舎である鵜頭川村へ、三年ぶりに墓参りにやってきた岩森明と娘の愛子。突如、山間の村は豪雨に見舞われ、一人の若者の死体が発見される。村の有力者・矢萩吉朗の息子で問題児の大助が犯人だと若者たちは息巻くが、矢萩家に誰も反抗できず、事件はうやむやとなる。抱えていた家同士の対立が顕在化し出し、若者たちは自警団を結成する。動き始めた狂気がさらなる狂気を生み、村は騒乱に巻き込まれていくー父と幼い娘は閉ざされた村での暴動と狂乱から逃れられるのか。狂気が狂気を呼ぶ、パニックサスペンス!