小説むすび | 2019年10月発売

2019年10月発売

ベーシックインカムベーシックインカム

出版社

集英社

発売日

2019年10月4日 発売

遺伝子操作、AI、人間強化、VR、ベーシックインカム。 未来の技術・制度が実現したとき、人々の胸に宿るのは希望か絶望か。 美しい謎を織り込みながら、来たるべき未来を描いたSF本格ミステリ短編集。 日本語を学ぶため、幼稚園で働くエレナ。暴力をふるう男の子の、ある“言葉"が気になってーー(「言の葉の子ら」 第70回推理作家協会賞短編部門ノミネート作) 豪雪地帯に取り残された家族。春が来て救出されるが、父親だけが奇妙な遺体となっていた。(「存在しないゼロ」) 妻が突然失踪した。夫は理由を探るため、妻がハマっていたVRの怪談の世界に飛び込む。(「もう一度、君と」) 視覚障害を持つ娘が、人工視覚手術の被験者に選ばれた。紫外線まで見えるようになった彼女が知る「真実」とは……(「目に見えない愛情」) 全国民に最低限の生活ができるお金を支給する政策・ベーシックインカム。お金目的の犯罪は減ると主張する教授の預金通帳が盗まれてーー(「ベーシックインカム」) 【著者略歴】 井上真偽(いのうえ・まぎ) 神奈川県出身。東京大学卒業。 『恋と禁忌の述語論理』で第51回メフィスト賞を受賞してデビュー。 第2作『その可能性はすでに考えた』が、2016年度第16回本格ミステリ大賞の候補に選ばれる。 その続編『聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた』は、「2017本格ミステリ・ベスト10」の第1位となる。さらに「ミステリが読みたい!2017年版」『このミステリーがすごい! 2017年版』「週刊文春ミステリーベスト10 2016年」にもランクイン。2017年度第17回本格ミステリ大賞候補、「読者に勧める黄金の本格ミステリー」にも選ばれる。 同年、本作に収録されている「言の葉の子ら」が第70回日本推理作家協会賞短編部門の候補に。 2018年には『探偵が早すぎる』が滝藤賢一、広瀬アリス、水野美紀出演でドラマ化され話題となる。

浅草ばけもの甘味祓い 〜兼業陰陽師だけれど、上司が最強の妖怪だった〜浅草ばけもの甘味祓い 〜兼業陰陽師だけれど、上司が最強の妖怪だった〜

陰陽師な女子社員の上司は京都から来た鬼? 浅草の会社で働く永野遥香は、もう一つ、内緒の仕事を持っている。それは浅草の町を守る『陰陽師』の一族としての仕事。毎晩会社帰りに町を見回り、治安悪化の原因になる怪異を〈甘味祓い〉で祓っているのだ。 昼は会社員、夜は陰陽師として忙しく働いていたある日、遥香の職場に京都支社から新しい係長がやってきた。彼の名は長谷川正臣。イケメンかつ有能で独身の長谷川の登場に、色めきたつ女子社員たち。互いをライバルとみなして火花を散らせる中、遥香は長谷川を見た瞬間に胸が激しく高鳴って、彼以外何も見えなくなる。……これって、もしかして恋!? いや違う。遥香は気づいてしまった。この気配は強大な邪気。彼は人間じゃない、最悪最強の“鬼”だ……!! 遥香が陰陽師だと気づいているのかいないのか、なぜか好意的な態度をみせる長谷川係長。そんな彼に振り回されながらも、なんとか鬼に対抗すべく甘味祓いを仕掛ける遥香。だが、遥香の行動が他の女子社員には『抜け駆けのアプローチ』に見えてーー!? 浅草を舞台に、兼業陰陽師の女子社員と京都からやってきた鬼(ホンモノ)上司がスリリングなバトルを開始!? 危険なラブコメディ!

死神執事のカーテンコール 時限爆弾の少年死神執事のカーテンコール 時限爆弾の少年

雰囲気探偵と死神執事の不可思議なぞとき! 雰囲気重視で推理などろくにしない探偵・猪目空我は、古めかしい屋敷の一角で探偵事務所を開いている。まるで繁盛していないが、家賃が格安なのでなんとか操業できているのだが、くだんの屋敷の住人はワケアリお嬢様と、その側に近くに仕える自称・エリート死神の執事のみ。肝心の猪目は推理力に乏しいので、この怪しい探偵事務所でなぞときをするのは、主に美形執事の役割だ。執事は死神らしく、死者の霊を見る特殊能力がある。中でも特筆すべきは「カーテンコール」という力で、死にゆく人に願われると三回だけ延命に応じることができるというもの。この能力による不思議な出来事や、猪目のもとに舞い込んだ依頼を、彼らは力を合わせたり合わせなかったりしながら、解決しようとするのだが……。 静かな屋敷に唐突に現れる押しの強い押しかけメイド、爆弾をほしがる制服姿の少年、少女たちの避暑地でのひと夏の思い出、外国からホームステイにやってきた死者。死神執事の「カーテンコール」で現れる謎めいた人物たちは、やがて真実の路を通って彼方へ還ってゆく。エリート死神執事×ハリボテ探偵が贈る、人生最後の謎とき「やりなおし」ファンタジー、第2弾!

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