小説むすび | 2019年12月発売

2019年12月発売

となりのヨンヒさんとなりのヨンヒさん

もしも隣人が異星人だったら? もしも並行世界を行き来できたら? もしも私の好きなあの子が、未知のウイルスに侵されてしまったら……? 切なさと温かさ、不可思議と宇宙への憧れを詰め込んだ、韓国SF短編集全15編。 同性愛、フェミニズム、差別と情報統制ーーマイノリティからのまなざしを受け止めつつ、人々の挫けぬ心を繊細に描く、「いま」と未来の物語。 宇宙飛行士を志す「私」は、夜な夜な母と囲碁を打ちながら、そのための勉強と準備を着々とすすめていた。しかし試験から帰ったその日、交通事故に遭い……。(「宇宙流」) 馬山沖には、亡者の残滓が水面に浮き上がって見える場所がある。ある日台風のニュースで、行方不明者リストの中に昔好きだった女の子の名前を見つけたヒョナは……。(「馬山沖」) スジョンの住む部屋の隣には、ガマガエルのような見た目の〈彼〉が住んでいる。 ある日ひょんなことから、その〈彼〉をお茶に招くことになり……。(「となりのヨンヒさん」) 【目次】 第一部 となりのヨンヒさん デザート 宇宙流 アリスとのティータイム 養子縁組 馬山沖 帰宅 となりのヨンヒさん 最初ではないことを 雨上がり 開花 跳躍 第二部 カドゥケウスの物語 引っ越し 再会 一度の飛行 秋風 【著者について】 チョン・ソヨン ソウル大学で社会福祉学と哲学を専攻。 大学在学中、ストーリーを担当したマンガ「宇宙流」が2005年の〈科学技術創作文芸〉公募で佳作を受賞し、作家としてのスタートを切った。 小説執筆と併行して英米のフェミニズムSF小説などの翻訳も手掛けている。 2017年には他の作家とともに〈韓国SF作家連帯〉を設立し、初代代表に就任した。 社会的弱者の人権を守る弁護士としても活動中。 【訳者について】 吉川凪(よしかわ・なぎ) 大阪市生まれ。新聞社勤務を経て韓国に留学し、仁荷大学国文科大学院で韓国近代文学を専攻。文学博士。 キム・ヨンハ『殺人者の記憶法』(クオン)の翻訳で、第4回日本翻訳大賞を受賞した。 著書に『京城のダダ、東京のダダーー高漢容と仲間たち』など、訳書にチョン・セラン『アンダー、サンダー、テンダー』、崔仁勲『広場』(以上クオン)など多数。

貴族転生2〜恵まれた生まれから最強の力を得る〜貴族転生2〜恵まれた生まれから最強の力を得る〜

皇太子のクーデターを潰し、一路、帝位へと駆け上がる!! 皇帝の十三番目の子供という生まれながらの地位チートに加え、生まれつきレベル∞、かつ、従えた他人の能力を自分の能力にプラスできるというチートスキルを持った世界最強の6歳・ノア。 帝位継承ランクが低いため、気ままに過ごしていたノアは、持ち前の公平さ、清廉潔白さを以て、弱冠6歳にして数多くの仲間や水の魔剣レヴィアタンを従え、最強の力、最強の部下を揃えてゆく。 着々と地歩を固めるノア。 そこに皇帝からの譲位を待ちきれない皇太子アルバートがクーデターを画策して、事態は俄に動き始めるーー!! 今回新たに炎の指輪ルティーヤー、六大精霊の紅一点フワワ、有能な間諜ドンを配下に加えたノアは、皇帝親衛軍の提督を任じられ、地上最高の権力者である皇帝の座に、また一歩近づいていく!! 「小説家になろう」で255,000ポイントオーバー!!(2019年11月1日時点) 総合四半期ランキング第1位!!(2019年6月1日時点) あふれる知性とチートスキルを持つ最強貴族ノアが、配下を従え異世界を駆ける、異世界貴族転生ファンタジー!!

ジャパンタウンジャパンタウン

サンフランシスコで古美術商と私立探偵を営むジム・ブローディのもとに、市警の友人から一本の電話が入る。ジャパンタウンというショッピングモールで日本人一家五人が惨殺される事件が起き、日本で生まれ育ち、日本の事情に詳しいブローディに助言を求めたのだ。現場には、謎の漢字一文字が記された血まみれの紙片が残されていた。その漢字は、四年前妻が住宅火災で亡くなった現場にあったものと同じだった。今回の事件は妻の死と関係があるのだろうか?漢字の謎を追っていくうちに、娘が事件に巻き込まれてしまう。愛する娘を救うべく、ブローディは強大な日本の秘密組織に立ち向かっていくが、そこには驚愕の真相がー。全米大絶賛のハードボイルド・シリーズ第一弾!バリー賞(ミステリを対象とするアメリカの権威ある賞)最優秀新人賞受賞。2013年度最優秀デビュー作品のひとつに選出(サスペンスマガジン誌)。2013年度最優秀デビュー作(アメリカのミステリ評論家オライン・コグディルによる)

禁断師弟でブレイクスルー〜勇者の息子が魔王の弟子で何が悪い〜禁断師弟でブレイクスルー〜勇者の息子が魔王の弟子で何が悪い〜

「俺たちの時代と比べれば頼りない」、「それでも勇者の息子か?」、もうウンザリだった。 人類と魔王の戦いが終わり十数年後。世界を救った英雄である勇者一味の子たちは成長した。 その一人である『アース』は秀才であり、誰もが父の跡を継いで国を守る立派な戦士になることを期待したが、アースは常について回る父親の肩書に辟易としていた。 そんなある日、実家の屋敷に封印されていた、大魔王を打倒した父の剣を見たアースは衝撃を受ける。 そこには、成仏できずに現世に留まり続けていた大魔王の幽霊が居たからだ。 何故か大魔王の霊をアースしか見えず、さらに大魔王は剣からアースに取り憑いた。 四六時中、大魔王の霊と過ごすことになり、奇妙な共同生活を送るうちに、大魔王が気まぐれでアースに囁く。 「貴様の父には恨みがある。父や世間を見返したくば、余が貴様を鍛えてやろう。暇だしな」 アースは、親や世間を見返すためだけに大魔王の特別個人指導を受ける。 そして、来るべき日。勇者の両親が、かつての英雄たちが、初恋の人が、幼馴染の姫が、天才の同期たちが、そして世界が激震する。

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