小説むすび | 2019年7月発売

2019年7月発売

拝み屋カフェ 巡縁堂拝み屋カフェ 巡縁堂

出版社

小学館

発売日

2019年7月5日 発売

和カフェの店主は、幼なじみの拝み屋さん 結婚予定の恋人と、天職だと思っていた仕事をいっぺんに失った、不運すぎるアラサー女子の藤堂朱音は、傷心を抱えて東京から地元・仙台へと戻ってきた。ところが久しぶりに帰った実家はもぬけの殻で、両親とは連絡がとれない上に、二人そろって海外へ長旅に出かけたらしいと知り、朱音は途方に暮れる。 そこへ救いの手を差しのべたのは、幼なじみで少し意地悪な金ケ崎玲二。実は彼は、朱音の祖父母宅をリフォームして「巡縁堂」という和カフェを始めることにした店主兼オーナーで、不可思議な現象に悩む人々を救う「拝み屋」でもあるのだという。 巡縁堂は「憑かれた」者たちを救う駆け込み寺だと豪語する幼なじみを、「詐欺師なんじゃないか」と疑う朱音だったが、玲二の作る優しい料理に癒やされ、ついでに厄介な「憑きもの」も落とされて、やがて信じるように。 あれよあれよという間に、なぜか助手として彼の仕事を手伝うことになってしまい……? 【編集担当からのおすすめ情報】 カバーイラスト:YANAMi

えんま様の忙しい49日間 光る藤の頃えんま様の忙しい49日間 光る藤の頃

出版社

小学館

発売日

2019年7月5日 発売

吉祥寺に住む閻魔大王、迷える魂を救う!? 休日を過ごすために現世にやってきた地獄の大王閻魔さま。人間の姿になって大央炎真と名乗り、地蔵菩薩が管理する吉祥寺のアパートで、秘書の小野篁とともに暮らしはじめる。だが、さ迷う死者を見つければ成仏できるように導いたり、悪い心に囚われた生者に会えば思わず成敗してみたり。地蔵菩薩にもこき使われて、ちっとも癒されない毎日だ。 そんなある日、地獄で記録係を務める司録と司命に請われて井の頭公園に遊びにきた炎真は、現世に来てから知り合った少年に『幽霊のような黒い犬』を見たと教えられる。さらに炎真は新聞で、遺体に噛み傷がある殺人事件の記事を見つけるが……。 超がつくほどの犬好きで世話焼きな小野篁、しょっちゅう現世にやってきては炎真におねだりをする記録係のお子様ズ・司録と司命、スイーツをエサに炎真を振り回すイケズな地蔵菩薩。個性的な周囲の面々も揃って、にぎやかに繰り広げられる地獄行き事件解決録、第三弾登場! 思い出の味を再現できずに嘆く漫画家の話、奇妙な屋敷に入り込んでしまった図書館の読み聞かせ係の一夜など、四つの物語を収録。残り少ない休暇だけれど、炎真は今日も大忙し!?

【POD】『碧き聖断』〜必ず原爆投下を防いで未来を変える…誠太は八十年前へ旅立った〜【POD】『碧き聖断』〜必ず原爆投下を防いで未来を変える…誠太は八十年前へ旅立った〜

大学生の誠太は、国連の秘密機関から、原爆が投下される前に戦争を終わらせるという使命を受けて、80年前にタイムスリップする。 そこは、太平洋戦争末期の東京。誠太は、このまま戦争を続ければ日本がどうなるかを協力者である海軍大臣の米内に伝えれば、すぐにでも戦争は終わると思っていた。しかし、協力者の米内でさえ、現代を生きる誠太とは価値観が全く異なっていた。軍の多くの指導者や将校は、本土決戦を叫んでいた。誠太の前には、思いもよらない多くの壁が立ちはだかっていたのだ。 また、誠太自身の心も揺れ動く。食糧も物資も乏しい生活の中でひたむきに生きる人々の姿を目にし、背負った使命と、日本人、人としての想いの狭間で苦しむことになる。 様々な想いが交錯し、戦争終結の展望が開けない中、戦況は史実通り悪化してゆく。大規模な本土空襲の恐怖も忍び寄ってくる。果たして誠太は使命を果たせるのか? 日本の運命は、世界の未来はーー。 80年前の東京やそこに生きる人々の描写はリアルで、当時の緊迫感が伝わってくる。読者自身がタイムスリップしたかのような感覚にとらわれることだろう。 戦争の愚かさや平和の尊さだけでなく、現代を生きる私達にも通じる、人と人との絆、広い視野の大切さについても考えさせられる物語。

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