2020年11月発売
木の竜・ヴァルドゥングと契約した際、彼が住処を金の竜に追い出され、取り戻すと約束したメネウ。新たな旅立ちを決め、農業大国・ナダーアへ入ったメネウたちは、早速ヴァルドゥングの住処であるヴァラ森林へ向かう。途中、立ち寄った村で村長であり結界師でもあるモフセンというお爺さんに、ヴァラ森林で異変が起こっている事を聞き、異変の元へ向かうメネウたち。 そこには金の竜が操る人型の人形がいて、森を荒廃させていた。ヴァルドゥングの怒りと悲しみを受け、メネウは金の竜へと立ち向かい、持ち前のお絵描きで荒廃した森を復活させ、仲間たちと共に金の竜を追い出しヴァルドゥングの住処を取り戻すが、事態はより深刻なものだった……?! プロローグ 何者か/第一話 それぞれの旅立ち/第二話 パパ上強烈すぎない?/第三話 人類未踏のヴァラ森林/第四話 ヴァラ森林の主/第五話 自分の道、彼の道/第六話 スカラベパイセンの功績/第七話 人殺しと戦争/第八話 スカラベギルド/第九話 アルドポリス/第十話 信仰都市ラムステリス/第十一話 金の竜との決着/第十二話 アラベスク
助けた少女・シエルと契約し冒険者となった不死鳥は、病に苦しむ少年を救うためエルフの国を訪れていた。 特効薬を手に入れ王都へ戻るのだが、その時シエルたちに魔の手ーー黒雲を生み出した元凶たちが忍び寄る。 不死の力を持つ強敵を前に、冒険者たちは苦境を強いられる。 かけがえのない存在である少女を守るため、不死鳥は命をかけた戦いに挑む!
絶望の監獄へ『願い』を叶えるため、記憶を捨てて堕ちてきたべクト。薄幸の美少女たちを救い、八柱存在する強大な悪霊を倒すことで元の世界への扉が開くというが……。
エリクは15歳になると神から能力を与えられる恩恵の儀式の最中に前世の記憶を取り戻した。その時に得たのは狭い空間を作りだす外れスキルだったのだが、実は自分だけのダンジョンを作ることができるザ・ワールドという能力だった。魔核やダンジョンコアを取り込むことでエリクの力はどんどん強力になっていき、さらには管理者を名乗るイブという人格が現われ何から何までサポート! 外れスキルが一転して最強になり周囲の人達に認められ数多ダンジョンを駆け巡る! プロローグ/1章 二度目の人生をダンジョンと共に/2章 田舎の少年王都に上京する/3章 無人島サバイバル試験/4章 見習い探索者エリク/5章 アンジェリカ王女の涙/エピローグ
郊外の町ミラクル・クリークの治療施設で火災が発生し、二名が命を落とした。1年後、はじまった裁判は、施設の経営者一家、その患者、関係者たちの秘密を明らかにする……。エドガー賞最優秀新人賞&国際スリラー作家協会最優秀新人賞二冠、心揺さぶる傑作。
江戸に生きる人々が織りなす鮮やかな人生。 “青山流時代小説”の真骨頂! 旗本の次男坊で部屋住みの俺は、武家であらねばならぬ、などとは思っていない。堅物の兄が下女に好意を寄せているのを見て取って、わざと下女にちょっかいを出そうとするが、気づくと女は身籠っていた。しかも父親は、隠居の祖父だという。六十九歳の老人に女で負けた俺がとった行動はーー。 直木賞受賞作『つまをめとらば』に連なる傑作短編集。全7編収録。
アメリカの大学に留学した19歳の尚美は、たどたどしい英語で会話もままならず、友人もできずにひとりぼっち。人間関係をあきらめ勉強だけに邁進していたある日、偶然言葉を交わした隣室のアンドレアとともに、さまざまなマイノリティが集まる、ある学生食堂に招かれる。臆病な自分自身と深く向き合ったとき、あふれだした思いと言葉の数々が胸を揺さぶる、希望に満ちた感動作!
弱小薬師のエリーは、虐げられながらも懸命に働いていたが、ある日パーティーを追放され、捨てられてしまう。途方に暮れるも、エリーの作ったポーションは竜騎士・リュウリの命を救い、エリーは薬師としての才能を高く評価される。そしてリュウリの力添えでモフモフ猫のペン(趣味:睡眠)と一緒に、城下町で薬屋を営むことになり…!?竜騎士の庇護欲全開&幼女薬師のチートが爆発な異世界ファンタジー!
攻略対象キャラが全員歪んだ愛を秘める異色の乙女ゲームの悪役令嬢に転生してしまったイリス。ゲームヒロインのトゥルーエンドは王都壊滅、バッドエンドはもれなく悪役の自分が断罪される・・・。ならばシナリオ改変します!自身の破滅を防ぐため未来のヤンデレ監禁王子からの求婚をかわし、悪役らしくヒロインの恋愛フラグを折っていく・・・はずが、なぜか周囲の好感度が上がって聖女候補になっていて!?
12歳になった母親思いの少年ハルトは、天より与えられた職業が「暗黒魔術師」だったために酷い迫害をうけ、目の前で最愛の母をも殺されてしまう。瀕死の重傷を受けながらも助けられた彼は、自身に降りかかった悲劇のすべての元凶が、世界中の人を欺き、国々を裏で操る女神フィストリアの企みだと知るのだったーー女神への復讐を誓ったハルトとフィストリアとの戦いが、いま幕を切って落とされる!!
日本で会社員をしていた佐々木が転生した異世界の貴族の子息オーウェン・ペッパーは、親子ともども評判が悪く、貴族内でも蔑まれる始末だった。これはマズいと思ったオーウェンは魔法の練習をはじめる。空を飛んだり炎を操ったり……魔法にハマって学んでいたら、学年代表に選ばれたり、魔物討伐に参加したり。はては侯爵令嬢にクーデレ聖女、美少女精霊魔法使いまでグイグイこられ(!?)るように。そんなある日、聖女から相談を持ち掛けられて……
バブル期に、個人として史上最高額4300億円の負債を抱え、自己破産した朝比奈ハル。「北浜の魔女」と呼ばれた彼女は、平成が終わる年にひっそりと獄死した。和歌山の寒村で生まれ育ったハルは、いかにしてのし上がっていったのか、彼女は果たしてどんな人物だったのか。その生涯を小説に書こうと決めた“私”は、生前の彼女を知る関係者に聞き取りを始める。終戦、バブル崩壊、コロナ禍……。それまでの日常が、決定的に変わってしまうとき、この日本社会に生きる人々はどう振舞ってきたのか。「小説トリッパー」二〇一九年夏号から二〇二〇年春号の連載を、大幅に加筆修正。注目の著者による勝負作。
橘樹雅(たちばなみやび)は研究テーマ「出雲」を調査するうちに、国を追われて京都に連行されていた出雲族の存在を知る。在野の研究者・金澤千鶴子(かなざわちづこ)に、大神(おおみわ)神社の主祭神・大物主(おおものぬし)神が素戔嗚(すさのお)尊同様「出雲」の神だと聞いた雅は、奈良に出雲族の痕跡を探し求める。二人を監視する何者かの不穏な動き。大和に存在した出雲村と野見宿禰(のみのすくね)伝説が、雅を真相へ導く。 神話に秘匿された出雲王朝の真の姿が蘇る。出雲編完結!
刑事・如月塔子の実家に長年届く脅迫状。十円切手が多数貼られた手紙には、刑事だった父・功への恨み言が書かれていた。過激な文面に母の身を案じた塔子は鷹野と共に調査を開始。だが、未解決事件を調べ始めた矢先に捜査一課から招集を受ける。『賢者(ワイズマン)』を名乗る犯人が現場にゲームを仕掛けて、勝敗で被害者の生死を決める凶行に及んだのだ。犯人は塔子を捜査に参加させるよう要求。脅迫状との関連は。残虐な犯人の正体とは!? 人気警察ミステリシリーズ累計68万部!
「フミオ君、あなたは人をほんとうに愛したことがあったのですか」別れたばかりの妻から届いた手紙には、エゴイスティックに生きてきたぼくに問うそんな言葉がしたためられていた。その答えを求めて出かけた京都で、オーケストラの響きのように彼女と過ごした日々が堰をきって溢れ出す。晩夏の古都で交錯する過去と現在。繰り返す出会いと別れ。いまだ愛を知らなかったぼくが、旅の最後に見つけたものとはー。「愛とは何か」を求めて旅立つぼくの、喪失と再生の物語。だれもみな、「愛」を知るために生まれてくる。「愛」、その本質に迫った異色の純愛小説。
3年間片想いしてきた男性が、花嫁となった妹にキスをした。大好きなクリスマスなのに、ホリーはみじめでたまらなかった。両親の死後、私は夢をあきらめ、妹を必死に育ててきた。男性とつき合った経験もなく、子供を持つ夢もかなっていない。このまま私の人生は、他人に尽くして終わってしまうの…。ギリシア富豪スタヴロスには時間がなかった。富も名声も手に入れた。だが今、欲しいのは血を分けた我が子だ。不治の病に冒された僕に残された時間は、あと数カ月。無垢なホリーなら、子供の母親としてうってつけじゃないか?
偽りの恋人はプレイボーイの億万長者。 クリスマスが終われば去っていく。 北イタリアの高級リゾートホテルで働くロージーは、 クリスマスまであと3週間と迫ったある日、 イギリスから訪ねてきた姉の話に衝撃を受けた。 落ち着いた生活をしていないロージーをひどく心配した両親が、 ふさわしい交際相手を用意したというのだ。 なんてこと! 取り乱したロージーは、とっさに嘘をついた。 「いまロビーにいる、あのすてきな男性と恋に落ちてしまったの」 ロージーは思いもよらなかった。 その男性が億万長者の実業家マッテオ・モレッティで、 彼の婚約者を演じることになり、身も心も奪われてしまうとは……。 重要な契約をまとめるためのお芝居とわかっていながら、ヒーローと熱愛中のカップルを演じるうち、ヒロインはなすすべもなく彼に惹かれ身を捧げます。でも彼は永遠の愛など信じない男性で……。熟練のロマンス作家C・ウィリアムズの秀作をご堪能ください。