2020年11月発売
出版社課長・秋吉の耳に衝撃的な情報が届いた。梶原局長の息子が謎の転落死を遂げたという。近く「引きこもり・不登校対策」を打ち出す新時代の高校をつくるという一大プロジェクトに邁進していたときだった。娘の不登校経験もあり事業に心血を注いできた秋吉だが、プロジェクトは一時中止。梶原の息子は自殺だったという噂が社内で広まり、会社上層部は隠蔽に動く。少年の死という状況のもと、自社の利益追求と保身に汲々とする上層部に秋吉は抵抗を試みるがー。信頼できない上司、暴走する部下、情報戦と化した社内派閥抗争。もはや社内に信用できる者はいないー。志を持って教育事業を推進してきた秋吉の運命は?少年の死の真相とは?
虐げられて育った伯爵令嬢インドラ(5歳)は、転生前の記憶が甦るとともに実家を出る決意をする。 鍛錬を積み、前世の知識で酒を造って資金を稼ごうとしていたある日、見た目おっさんの冒険者ソードが現れた! 生意気で常識外れで無駄に強いインドラを心配したソードは、一緒に旅に出ないかと誘う。 独り立ちできると快諾するインドラだが、その道中ソードがS級の実力者だったことが判明。と同時に厄介な孤独も抱えており!? 幼女とおっさんの冒険譚はじまり×2。
10年間ヒキニート生活を送っていた良夫の運命を変えた村づくりゲーム『命運の村』。 ゲームのNPCのおかげで仕事や家族と向き合うことができた良夫だったが、 現実世界で『邪神』のプレイヤーに襲われゲームの村が壊滅状態となりプレイ不能に…。 悲しむ良夫のもとにゲームの村から荷物が届くが、中にはNPCの少女・キャロルが!? ゲームの真実を知るために良夫は制作会社がある北海道へ行くことを決意する!
始まりの地であるククリ村に帰ってきたテンマ。亡き父と母の墓前に手を合わせる目的を果たすもその夜、予想もしなかった敵が襲い掛かる…!敵の罠に見事はまってしまうテンマたち。そんな状況の中、たった一人で立ち向かうのはー!果たしてテンマたちを罠にはめた敵の正体とは!?過去に出てきたあの人やあの娘に、新キャラも登場するッ!
魔導書の中で『エルフェイム内乱事件』でのグレイの活躍を目の当たりにしたガクトとロジー。衝撃的な内容に口を開くことができない二人は、さらに魔導書のベルトに触れると、『グレイ12歳ーサザーランド、魔王ノーライフロード襲来事件』との映像にくぎ付けになる。「ロジー、次の章、続けざまになるがいいか?」「うん。もちろん!」ベルトを外し、二人は再度グレイの物語の旅を再開する。魔法と科学の力を駆使した異世界成り上がりファンタジー、第三弾!
調査隊から戻ったジーンは、日課となっている森の探索に精を出す。 すると目の前に突然、真っ白な毛並みに黒いヒョウ柄の聖獣であるユキヒョウに遭遇。 ユキヒョウは、ジーンに対して深刻な悩みを相談するがーー。 精霊たちとまったり生活を満喫する異世界ファンタジー、第二弾!
聖女にしか育てられない『乙女の百合』を見事咲かせたエルヴィラに対して、若き王、アレキサンデルは突然、 「お前が育てていた『乙女の百合』は偽物だった! この偽聖女め!」 と言い放つ。 同時に婚約破棄が言い渡され、新しい聖女の補佐を命ぜられた。 偽聖女として飼い殺しにされるのは、まっぴらごめん。 隣国の皇太子に誘われて、エルヴィラは国外に逃亡することを決意。 一方、エルヴィラがいなくなった国内では、次々と災害が起こりーー 追放された聖女と恋愛奥手な皇太子による異世界隣国ロマンスが今はじまる!
弱いものは亡びるが良い 強いものだけが生き残るのだ 「邪悪な独裁者」といわれた男の生涯を描いた初めての歴史小説! 「人間」ヒトラーの実像とは? ナチスの血の粛清とは⁉ ユダヤ人はなぜ大虐殺されたのか? 世界大戦はなぜ起きたのか? ヒトラーの「愛」と「憎しみ」と「野望」を描く! 小説で読む、世紀の独裁者アドルフ・ヒトラーの生涯。全3巻、刊行!! 3(第三回配本 1933-1945)では、政権についたヒトラーとナチ党が、全権委任法を可決させて議会政治を葬り去って独裁政権を樹立。そしてヒムラーの陰謀による、同志レームと突撃隊の粛清。さらにオーストリアとチェコスロバキアの併合、第二次世界大戦の勃発、独ソ戦の開始。ユダヤ人大虐殺・ホロコースト。連合軍の反撃が始まりドイツ軍は敗退。ついにベルリンに追い込まれたヒトラーは、愛人エヴァ・ブラウンと死の直前に結婚、そして共に自殺に至るまでを描く。 ※第一回配本「1-独裁者への道」好評発売中!! 第二回配本「2-ヨーロッパの覇者への道』好評発売中!! 第11章 陰謀ーーヒムラー 第12章 侵略ーーアンシュルス 第13章 独ソ不可侵条約ーースターリン 第14章 戦争の嵐ーーアインザッツグルッペン 第15章 最終的解決ーーホロコースト 最終章 破滅ーーエヴァ・ブラウン あとがき 参考引用文献・映像一覧
2020年12月舞台化決定!シリーズ累計40万部突破※(電子書籍を含む)王道スイーツファンタジー最新刊!
1、2巻即重版!コミカライズも絶好調!ゲームの神に愛された男達がおくる、無自覚最強ファンタジー待望の最新刊!
池澤夏樹さん推薦!!! 「この人、何者? 極上のエッセーで、文体が弾み、とんでもなく博識で、どうやらフランス暮らし。俳句を作る人らしい。一回ごとに漢詩の引用があるが、その漢詩はいつも角を曲がったところに立っている。しなやかな和訳と読解が続く。 世の中は驚きに満ちている、と改めて思った。」 (本書帯文より) フランス在住の俳人・小津夜景さんがつづる、漢詩のある日々の暮らしーー 杜甫や李賀、白居易といった古典はもちろんのこと、新井白石のそばの詩や夏目漱石の菜の花の詩、幸徳秋水の獄中詩といった日本の漢詩人たちの作品も多めに入っていて、中国近代の詩人である王国維や徐志摩も出てきます。 巻末には本書に登場する漢詩人の略歴付。 はじめに いつかたこぶねになる日 それが海であるというだけで 釣りと同じようにすばらしいこと 虹をたずねる舟 翻訳とクラブアップル とりのすくものす タヌキのごちそう おのれの分身と連れ添う鳥 あなたとあそぶゆめをみた 空気草履と蕎麦 屛風絵を旅する男 はだかであること 愛すべき白たち はじめに傷があった 隠棲から遠く離れて スープの味わい イヴのできごと 海辺の雲と向かいあって 生まれかけの意味の中で 砂糖と試験管 紙ヒコーキの乗り方 春夜の一服 ベランダ暮らしの庭 文字の消え去るところ 鏡とまぐわう瞳 無題のコラージュ ひょうたんのうつわを借りて 貝塚のガラクタたち ファッションと柳 旅行の約束 わたしの祖国 おわりに 本書に登場するおもな詩人たち 漢詩出典 初出
私の仕事は無罪にすることで、 真相を明らかにすることではない。 御子柴が元〈死体配達人〉だと知る 事務員・洋子が殺人容疑で逮捕された。 大人気「御子柴弁護士シリーズ」衝撃の最新刊! 12ヶ月連続刊行企画 第11弾! 一度心に巣くった獣は簡単に消えはしないーー めぐる因縁そして〈復讐〉の結末は!? 三十年前に少女を惨殺した過去を持つ弁護士・御子柴礼司。 事務所に〈この国のジャスティス〉と名乗る者の呼びかけに応じた八百人以上からの懲戒請求書が届く。 処理に忙殺されるなか事務員の洋子は、外資系コンサルタント・知原と夕食をともに。 翌朝、知原は遺体で見つかり、凶器に残った指紋から洋子が殺人容疑で逮捕された。 弁護人を引き受けた御子柴は、洋子が自身と同じ地域出身であることを知り…….。
人類最強の請負人・哀川潤。今回の任務は、十九歳にして心理学の権威・軸本みよりの調査への同行だ。完璧すぎるメイド・班田玲も加わって楽しい旅行になるはずが、目的地のヴェネチアでは、有名女優らが相次いで溺死させられる、残忍な殺人事件が発生していた。“溺殺魔”と呼ばれる犯人の魔手は、彼女たちにも迫りー!?西尾維新がおくる、とびきりハードで危険な探偵譚!
ジャルジャル福徳秀介待望の小説デビュー作 大学2年生の「僕」は、入学前に憧れていた大学生活とはほど遠い、冴えない毎日を送っていた。日傘をさしていつも人目を避け、青春を謳歌している学生グループを妬ましく思う、そんな日々。友人は一人。銭湯掃除のバイトと孤独な大学生活だけの毎日。 そんなある日、大教室で学生の輪を嫌うように席を立つ凜とした女子学生に出会う。その姿が心に焼き付いた「僕」は次第に深く強く彼女に惹かれていく。やっとの思いで近づき、初デートにも成功し、これからの楽しい日々を思い描いていたのだが・・・・・・。 ピュアで繊細な「僕」が初めて深く愛した彼女への想いは実るのか。そして、僕の人生の、その先はーーー。 著者自身の私小説を思わせる恋愛小説ながら、「生きる」ことそのものについても考えさせられる、心に刺さるホロ苦恋愛小説です。 【編集担当からのおすすめ情報】 まずは、この小説をなんの先入観も持たずに読んでいただきたい、というのが担当編集からのお願いです。 著者が四年もの月日をかけて,大切に紡いだ作品です。何度も何度も改稿を重ねました。その「本気」と真摯な態度には頭が下がりました。そしてその繰り返しの中で、福徳さんの心が本当に叫んでいるものが見えてきました。著者をここまで真摯に小説の執筆に向かわせた原動力となるもの。そして、全身全霊を賭けて表現したいもの。 その「熱さ」と「力」を是非感じていただきたいのです。 著者の天才的な言語感覚、リズム、ユーモアセンスに加えて、あっと驚くどんでん返し。そして、自身の私小説的要素も込められた恋愛小説でありながら、人間の生と死を見つめ直すきっかけになる、心に響く恋愛小説となりました。 著者自身「僕はいつも自分をさらけ出すことができない。でも、この小説では僕のすべてをさらけ出しました。さらけ出せました!」と、「心・丸裸」宣言をしています。初めて自身の心を丸裸にし、本気で取り組んだ一冊になります。 どうぞよろしくお願い申し上げます<m(__)m> 目次 第一章 花曇 第二章 緑雨 第三章 雷鳴 第四章 虹橋 第五章 幸空
この無間地獄からは誰も逃れられない 秋田県能代市で、老人施設入居者85歳の死体が近隣の水路から発見された。雪荒ぶ現場、容疑者として浮上したのは、施設で働くベトナム人アインである。 外国人技能実習生のアインは、神戸の縫製工場で働きながら、僅かな収入を母国の家族へ送金する日々を送っていた。劣悪な労働条件に耐えかね失踪。列島を転々として東北にたどり着いた。重篤なガンを患っていた入居者に請われて、自殺を幇助したとの自供を始める。 これで解決か……。捜査官らは安堵したが、ひょんなことから捜査に加わった警視庁継続捜査班の田川信一は、死体の「手」に疑いを抱いた。捜査線上にあがったのは、流通業界の覇者として君臨する世界的IT企業サバンナだったーー。 誰が下層なのか。決めるのは金か。 いや、人としての矜持だ。 ーー藻谷浩介(地域エコノミスト) 労働者が死ぬまで働かされる時代を先取りした小説。 ーー佐藤優(元外務省主任分析官) 日本人はこうしてアジアの「下級国民」になっていく。 ーー橘玲 (作家) 【編集担当からのおすすめ情報】 多国籍企業来襲、外国人闇労働、国民分断・・・。経済記者出身の著者が社会の最暗部を照らします。シリーズ45万部を超える『震える牛』シリーズ第三弾です! プロローグ 第一章 失踪 第二章 潜行 第三章 錯綜 第四章 深掘り 第五章 汚泥 最終章 斜日 エピローグ
「刑務所に入りたい!」 高齢者の切なる願いは、 人に迷惑をかけずに生きることだった。 <著者からのコメント> テレビや雑誌で、 凄惨な事件や驚愕の出来事などを 見るのが苦手です。 しばらく、そのことばかり考えて 何も手につかなくなったり、 眠れなくなったりします。 そんな時は事件の当事者の、 いったいどこに分岐点があったのか、 どこでどうすれば事件に巻き込まれなかったのか 答えが出るまで考えてしまいます。 残念ながら、 答えが見つからないこともしばしばです。 桐子さんは小さな幸せから放り出されました。 彼女が事件に巻き込まれないように 一緒に考えてはくださいませんでしょうか。 共に、はらはらしてくださったら幸いです。 <担当からのコメント> 私も桐子さんと同じ、 「人に迷惑をかけないで生きていきたい」と 思っていました。でもこの本を読んで、 「迷惑をかけて生きていてもいいのかもしれない」 と考えが変わりました。 人に迷惑をかけてこそ、生きている証なのだと! 人とのつながりが疎遠になっている今この時代 だからこそ、読んでもらいたい作品です! <編集長からのコメント> まだ41歳の私ですが、 76歳の桐子に激しく共感しました。 この老後は決して他人事じゃないーー。 万引、偽札、闇金、詐欺、誘拐、殺人 どれが一番長く刑務所に入れるの? 老親の面倒を見てきてた桐子は、 気づけば結婚もせず、76歳になっていた。 両親をおくり、わずかな年金と清掃のパートで 細々と暮らしているが、貯金はない。 同居していた親友のトモは病気で 先に逝ってしまった。 唯一の家族であり親友だったのに……。 このままだと孤独死して人に迷惑をかけてしまう。 絶望を抱えながら過ごしていたある日、 テレビで驚きの映像が目に入る。 収容された高齢受刑者が、 刑務所で介護され ている姿を。 これだ! 光明を見出した桐子は、 「長く刑務所に入っていられる犯罪」 を模索し始める。 第一章 万引 第二章 偽札 第三章 闇金 第四章 詐欺 第五章 誘拐 最終章 殺人