2020年11月発売
ジルの秘密が明らかに⁉ 緋雪、現る! 久しぶりに【闇の森】へ戻ってきたジル。長い間、ほったらかしにしていた庵には、なんとレジーナの姿が! いきなりレジーナに無茶振りされて、ジルとコッペリアは新しい庵を建てて引っ越しをするが、その新築祝いにやってきたのは……。 なんと、聖女スノウーー緋雪と真紅帝国の面々。 緋雪から蘇生と記憶に関する謎を明かされたジルは、旧神崇拝者の残党にまつわる情報を得るために、不可思議な閉鎖空間に入り込むことになるがーー⁉
偏食だった舌を変えた腸詰、酒と最高にぴったりなギョウザ、美しい女たちがまるごとかぶりつくノリ巻き、断食明けの食欲をよみがえらせるお粥と塩辛、酔い覚ましに完璧な水冷麺、狂おしいほどに愛おしい激辛青唐辛子、自分だけの流儀で食べたい鍋焼きうどん、新米と秋大根とタチウオが織りなす虹のハーモニー、恋人と食べた幻のカムジャタン、ソウルフード的ハイガイの煮付け、無性に食べたくなるスルメの天ぷら、ぷりぷりのサバの一夜干し……。どんな食べ物でも、味の中には人と記憶が潜んでいる。 【目次】 はじめに 酒飲みたちの母国語 第一部 春・青春の味 ライラックと腸詰め/ギョウザらしいギョウザ/ノリ巻きは健気だ/プッチムゲの花をご存じですか?/塩辛とお粥のマリアージュ 第二部 夏・以熱治熱の味 夏の麺/冷汁刺身、トクベツの!/激辛青唐辛子の季節/夏場のつくりおきそうざい列伝 第三部 秋・甘くて甘い味 木枯らし吹いたら鍋焼きうどん/給食の温度/秋大根の三段ケーキ 第四部 冬・はじめての味 あのスープ、あのカムジャタン/私のソウルフードはハイガイの煮つけ/オムクひと串の思い出/家ごはんの時代 第五部 季節の変わり目 スルメの天ぷら/ぷりぷりのサバ/豆の粉の盆正月膳/負けた、ジャージャー麺に 隣の国の酒の友 訳者あとがきにかえて
☆キスまでのピュアな恋にきゅん! 『ジュエルブックス ピュアキス』登場☆ 旧華族令嬢が転生したら公爵令嬢!? 二度目の人生も注目浴びるなんてまっぴらゴメン! 隠密スキルを使って目指せ、まったりご隠居生活! ……のつもりでしたが! 氷のように冷たい王太子様からいきなり求婚が!? クール男子のデレにきゅんとくる異世界エンタメ
妻・お龍との愛を軸に描く新時代の龍馬伝 時は幕末。京都七条新地の旅館<扇岩>で働く楢崎龍(りょう)は、勤皇の志士の隠れ家で、土佐の坂本龍馬と出会う。龍馬はお龍に惚れ込み恋文を送り、後に祝言をあげる。その後西郷隆盛にあった龍馬は、薩長同盟締結に至る。しかし伏見奉行所の捕り方に襲われ、お龍の機転で間一髪命を救われる・・・。 龍馬の激動の人生に、お龍はどう絡んでいったのか。 龍馬がお龍に送り続けた恋文の中身はいかなるものだったのか? 「妻はくの一」「耳袋秘帖」シリーズなどで人気を博す風野真知雄が挑んだ、新時代の龍馬伝誕生。
国中が日韓ワールドカップに沸くなか、ひとりの女子高生が殺された。死んだ姉の顔を求めて整形手術を繰り返す妹は、ある日容疑者の家のベルを鳴らしー。黄色い天使の復讐が始まる。現代韓国の痛みを描く重要作家による、哀悼と報復のサスペンス。
本書では、齋藤孝先生が『人間失格』の世界を「超訳解説」していきます。 超訳解説とは、太宰治や主人公の葉蔵の心情を読み解き、小説には書かれていない部分を想像しやすいように補完していくことです。 太宰や葉蔵が抱える世間への恐れ、生きるうえでの「ぎこちなさ」。 SNSの普及によって、新たな世間、「ニュー世間」ともいうようなものが形成された現代は、この感覚を誰もがリアルに共有できるはず。 その普遍性をクリアにし、いまを生きるヒントにする。 それが「超訳」であり、この本の目的です。 「超訳解説」は自分の内面を探る最高のガイド 本書では、小説「人間失格」を8つのブロックに分けて「超訳解説」します。 たとえば次のように。 ・「恥の多い人生を送って来ました。」に秘められた意味 有名なこの一文について、齋藤先生は、「恥」こそが日本人の心情をひも解くキーワードだといいます。恥を知ることは、品性を持っていることであり、道徳心の表れである。多くの人は、恥を知り、世間とのズレを埋めるために何かしらの仮面をつけている。そこで大切なのは、「自分は何の仮面を被っているのだろう」と意識することです。 ・居丈高に正論を語る人たちへの対処 葉蔵の周りには、葉蔵の嘘をとがめ、正論を述べる人たちがいます。正直者の皮を被り、責め立てることで自分の立場を強くするような人たち。それらを、有名人のスキャンダルを叩く現代の人たちになぞらえ、主体性や軸を持つことの大切さと方法を伝えます。 ・なぜ簡単に死を選ぶのか 葉蔵は、ツネ子という女と、大した理由もなく、鎌倉の海で心中未遂をおこします。この感覚を生と死の「地続き感」とし、「YOASOBI」や「ヨルシカ」などの夜系アーティストに若者たちが心酔する現代の状況と合わせて、ひも解いて行きます。 こうして、世間を恐れて偽りの自分を演じる葉蔵の心を探るうちに、「自分のことが書かれている」と思えてくるでしょう。そんな「共感的読書」体験は、自分の内面を探る最高のガイドにもなります。 齋藤先生から、葉蔵によく似たあなたへ 各ブロックの最後に、「葉蔵とよく似たあなたへ」として、齋藤先生からの手紙を用意しました。 そこには、葉蔵と同じ苦しみを抱える「あなた」への、生き方のヒントが書かれています。 本書を読めば、『人間失格』のストーリーと意味を理解し、自分ごとに置き換え、解決策までも得ることができる。これが「超訳」の力です!
幼い頃に父を失い、家族を支えながら過ごしている高二の真菜。あるとき、友達とのトラブルがきっかけで過呼吸になったところを、同じクラスの桜人に助けられる。冷たく近寄りがたい存在だった桜人に『自分を偽ってまで、友達と一緒にいる必要ないだろ』と言われ最初は戸惑うが、何度も彼に救われるようになってから、真菜の世界は変わり始めた。桜人と同じ文芸部に入ると、彼の美しい文章を読んでますます彼を知りたくなっていく。しかし、桜人が真菜を助けたいと思う気持ちには、ある悲しい過去が関係していたー。『真菜の泣いてる顔は、もう見たくないんだ』隠された切ない想いに、涙が止まらない!切なくも優しい、感動ストーリー。
余命5年と宣告された高1の葵は、家を飛び出してきた夜の街で、同い年の咲と出会う。その場限りの関係だからと、気軽に余命のことを打ち明けた葵。ところが、学校で彼と運命的な再会をして…。友達づくりもうまくいかない葵に、咲は「葵らしく今のままでいろよ」と言ってくれた。ぶっきらぼうに見えて優しい彼に葵は惹かれるが、余命は刻一刻と近づく。恋心にフタをしようとするけれど、「どうしようもなく葵が好きだ」「俺にだけは弱さを見せろよ」とまっすぐに想いを伝える咲に心を揺さぶられー。一途な想いが奇跡を呼ぶ。感動の青春恋愛小説!!
紀元前五千年代へと、弾き飛ばされてしまった船の生き残った人々は、唯一の方法、ジャンプ(転生による魂の旅)によって、「ハル」からの救援船が待っている、地球暦二千五百年に向かおうとするのだったが…。これは、彼等の愛と苦闘の物語。果して彼等は、「ハル」の元に辿り着けるのか…。
愛人、富栄と入水自殺を遂げた太宰治は、気がつくと見知らぬ川のほとりに立っていた。ここは地獄に違いない、きっと自分は閻魔に裁かれるのだと恐れる太宰だったが、どういうわけか住民は欧米人であった。てっきり地獄も文明開化したのかと思いきや、太宰は召喚勇者であり、人々を苦しめる魔王を倒しうる存在だと告げられる。いきなりそんな重い設定を語られても、富栄と離れ離れになったせいでやる気が出ない太宰だったが、魔王の正体が先に転生していた文豪、川端康成であると知り、芥川賞とか芥川賞とかあと芥川賞の件もあることだし、快く魔王討伐を引き受けるのだった(ただし、酒、女、自殺未遂をやめるとは言っていない)。こうして、勇者、太宰治ー保有スキル「水属性魔法LV99」「薬物耐性LV99」「川端康成特攻LV99」-の冒険が始まる!
前世の記憶を取り戻した“底辺職”テイマーのヴァリウス。人類に災厄をもたらすとされる邪神の一柱・朱雀が麒麟の封印から逃れたと知った彼は、来るべき決戦に備えるため、さらなる戦力の強化を目指していく。そこで、最初に目を付けたのは月の女神・アルテミスの存在。ヴァリウスは以前、彼女から「神通力」という特殊な力を授かっており、それと同等以上の力を従魔たちにも施す方法を模索する。しかし、意外な成果を得てしまい!?さらに彼は、前世の知識を頼りに従魔を大幅に強化できる「覚醒進化素材」という素材に可能性を見出す。素材の種類は全六種。ヴァリウスはその在処を求め、「自決島」と呼ばれる島へ向かうがーそこは伝説級の冒険者パーティーすら歯が立たなかった危険な魔獣であふれていて…?全ての常識を覆す、もふもふ&チートなテイマー冒険譚!因縁深き朱雀との決戦ーそして、従魔の新たな力が目覚める第2幕!!
人魚の魔法薬学校を農場に設立!? 異世界へと召喚されたものの、未開の地に追放されてしまったキダン。 彼が農場として地道に開拓を続けた土地は、ギフトと呼ばれる力《至高の担い手》によって大きな発展を遂げていた。 キダンの伴侶である人魚・プラティの妹、エンゼル。 農場での滞在許可を得るために(渋々ながらも)里帰りしていた彼女とその一行は、より多くの人魚を引き連れて農場へと帰ってきていた。 その目的は、最高峰の魔女が暮らす農場にマーメイドウィッチアカデミアの分校を設立し、魔法を学ぶこと。 海の生活を大事にすると意気込んで、農場での自立した生活を試みるエンゼルたち。 しかし、その建前はあっけなく崩れ去ってしまうーー!? 人魚たちの真の目的は、農場の豊かな衣食住を満喫することだったーー!? 未開の土地を賑やかな隣人と開拓していく、異世界スローライフ第8幕!
ーー不死者、吸血鬼を狩る。 眷属エーデルの異変を感じ取り、ハトハラーの村から都市マルトへと戻ったレントたち。 そこで目にしたのは、火に包まれ、屍鬼が闊歩する光景だった。 孤児院の地下でエーデルの無事を確認したレントは、街に潜む小鼠たちの力を借り、屍鬼を作り出した吸血鬼の捜索へ向かうことに。 金級冒険者のニヴ、聖女のミュリアスと合流し、屍鬼を討伐しつつ、犯人の潜むであろう《新月の迷宮》へ。 そこで特殊能力《分化》を使う吸血鬼との戦闘になるが、本命を達成するための囮と発覚。 ニヴに相手を任せたレントは街に繰り出し親玉を捜すがーー そこで遭遇したのはラトゥール家の使用人、イザーク・ハルトで……!? 強大な魔物と戦い、多くの謎を解き、そして強くなる。 死してもなお遙かなる神銀級を目指す、不死者レントの『冒険』、第8弾ーー!
彼の周りはアクシデントだらけ!?&ヒメ来訪!? 日本から乙女ゲーム『救国の花園』の世界に召喚されたアニス。 だが、一緒に召喚されたヒメに『聖女』の立場を奪われ、追放されてしまう。 流れ着いた辺境の治療院で、アニスは隣国ファーグロウの将軍レクトールと出会い、将来彼が死んでしまうシナリオを回避すべく妻となることに。 妻としてレクトールのそばにいれば、シナリオどおりに死にそうになっても、すぐに治療して命を救えるーーと思ったのもつかの間。 なぜかレクトールの周りはいつもアクシデントだらけ!? すぐに危機にさらされる彼を毎回「癒やし」のスキルで救うことになり、アニスはいつも大忙し。 しかもそんな二人のもとに、すべての元凶であるヒメがやってきて!? そして自分こそが本当の「聖女」だとレクトールに訴えはじめーー。 「癒やし」の聖女と「魅了」の聖女が、ついに対峙する!
帝国へ旅立った悪役令嬢、スゴ腕の傭兵になつかれちゃう!? 二度目の転生で乙女ゲームの“続編”の悪役令嬢に生まれ変わった元日本人のアリステア。 断罪イベントで王都追放を言い渡されたアリステアは、ほとぼりが冷めるまで隣国ガルネーダ帝国にいる前世の兄のもとに身を寄せることになった。 帝国に入ったアリステアを待っていたのは、兄の使いを名乗る伝説級の傭兵レオン。 初対面のはずのアリステアだが、なぜかレオンは彼女を昔から知っているようでーー!? そして兄と無事に再会したアリステア。 平穏な日々を取り戻しつつあったが、帝国の皇女に王都を追放された曰くつきの人物として目をつけられてしまう。 身を隠さねばならなくなった彼女は帝国の村で平民に紛れて生活し始めるが、ある日路上で蹲る一人の傭兵と出会った。 その若き傭兵ーーアスラにアリステアは美しい精霊と讃えられ、すっかり懐かれてしまい……!? 無自覚に愛される悪役令嬢が幸せを掴む乙女ゲーム転生譚、第2巻!
時は2028年。第三次世界大戦により滅亡の危機に瀕した日本人。その数少ない生き残りの少年・ヒカルはある日避難先のノルウェー・ヴェストヴォーゴイで、一冊の画集を手にする。その中にあったKという画家による“塔と女三部作”では、日本のカタストロフがすでに2000年前後から予言されていた。一方、2015年の東京で、「黒淵教授」シリーズ最新作の担当になった新米編集者の未歩は、作者のスランプが過去の三角関係にあると知り、二日酔いで夢現のまま、その友人画家・Kの自宅へ向かう。だが、そこで待っていたのはKの首なし死体だったー!過去と未来、現実と創作世界が錯綜する先に待ち受ける結末とは?
悪魔の象徴「逆さ五芒星」連続殺人事件の犯人はひとり白い密室にいた。孤独な病棟にたたずむ「悪魔」はなにを黙考するのか? 嫉妬、陰謀、欲望、快楽・・・業に塗れた人間が引き起こす事件は、新たな事件を呼び、世界は騒然とする。視えなくてもよいものが視えてしまう「悪魔」を、もうひとりの凶悪な「悪魔」が追い詰める。捜査一課に抜擢された臨床心理士・志津香の奮闘も手に汗を握る。待望の「悪魔と呼ばれた男」シリーズ最新刊。神永学の神業が再び炸裂するサスペンス・ミステリー! 〔初版購入者限定特典ショート・ストーリー付き!〕 神永学が作家生活十五年の集大成として完成させた『悪魔と呼ばれた男』の衝撃を経験してもなお、続編『悪魔を殺した男』を読み終えたいま、こういわずにはいられない。前作は、この作品のための前奏に過ぎなかったのか? と……。「悪魔」と畏怖される男の、四人の人間を殺したうえ、その身体に悪魔の紋様〈逆さ五芒星〉を刻んだ惨たらしい犯行に秘められた真実。そしてある能力の存在が波紋となって広がり、物語はスリリングに激しく波立ちながら、終始読み手を翻弄し続ける。「悪魔」の手口を真似、死体に〈逆さ五芒星〉を刻むのは何者なのか? 警察組織のなかで繰り広げられる暗闘の行方は? クライマックスでの、まさかの展開の果てに立ち上がるタイトルの意味がわかったとき、神永学が「最新作が最高傑作の作家」であることを改めて痛感することだろう。-宇田川拓也(ときわ書房本店・「このミステリーがすごい!」選考委員)