2020年12月16日発売
完璧な外面が保てなくなったことで、 ユウリに──そして大事な人たちにも悲劇が降りかかる! そういう「筋書き」になっているのだから……。 冒険者・ユウリにとって都合の良い世界── その正体は、神託の巫女・アーミラの書いた「小説」であった。 このままだと世界は崩壊してしまうことを知るが、力も仲間も失ってしまう。 全てを奪われたユウリは、それでも神の「物語」に抗う──!
イラン出身の母と白人の父をもつ、ペルシア系アメリカ人のダリウス。家でも学校でも疎外感を覚える彼は、母の故郷ヤズドでソフラーブという少年に出会い…。民族、人種、性的指向、うつ病、多重のアイデンティティに悩む16歳の青春物語。ウィリアム・C・モリス賞受賞。ボストングローブ・ホーンブック賞オナー受賞。Asian/Pacific American Award for Literature受賞。
過去を捨て、裏社会で生きる「交渉屋」のキダ。両親を殺されたと訴える少女・彩葉をひょんなことから匿うことになり、二人の奇妙な共同生活がスタートする。彩葉と暮らすうちに、孤独で変化のなかったキダの世界に鮮やかな色が満ちていく。生きる理由を見つめ直し始めるキダだが、その背後には暗い影が迫っていた。交渉屋の「物語」はどんな結末を迎えるのか。また、キダが知ることになる彩葉の真実とはー。切なく忘れがたい「企み」の物語。
若い教師を愛する女子高生の心を繊細に彩る異色作「あなたへの挽歌」、あるフラストレーションを抱えた彼女の秘密「おしゃべり」、悲しみ、苦しみ…10代の悩みを情感豊かに猫いた「悲しみ・つづれ織り」、女の子同士のユニークな関係を軽快につづった快作「私と彼女」、さらに、受賞作「さようならアルルカン」にくわえ衝撃の文庫デビュー作「白い少女たち」。初期傑作を収録!ひりつくような焦燥感、純愛、「少女」という檻の閉塞感ー。多感で未熟な姿を鮮やかに描いた伝説の少女小説家の原点!!
内装会社でバリアフリー店舗を手がけたのをきっかけに、25歳で義肢装具士の専門学校に飛び込んだ二階堂さえ子。苦手の製作実習を助けてくれたクラスのはぐれ者2人の熱にあてられ、芸者やカメラマン、人力車夫など多彩な義肢ユーザーと出会い、少しずつ見え始める「ほんとのバリアフリー」。そして、未来の自分。
江戸最強の出版人、蔦屋重三郎。そして、才能の開花を待つ、まだ何者でもない天才たち。身も心も、自分がなりたいものになるために、捧げる日々。しかし。あるひとつの「死」が、夢追人の生活に、暗雲を…。
忍者ファン、必読! 1/100秒の刹那を体感できるハイパーアクション時代巨編。大乱前夜の京。比叡山からの密命を受けた少女・すがるが、腐敗した権力者たちの邪心を叩き斬る! 疫病と飢饉に困窮する民をよそに「花の御所」で繰り広げられる権力争い。そこへ山名宗全、細川勝元ら守護大名たちの対立が絡み……野望の陰で命を散らす忍者たちの悲哀を描く、一気読み必至の歴史エンターテインメント。
大分県杵築市では幻想的な光に包まれる「観月祭」の開催を前に、街は活気に満ちていた。しかし、祭りの一週間前、地元の名産品七島藺作家の波田野七海が突如襲われる事件が発生する。その翌日には、七海の顔なじみのパン屋の妻が絞殺体で発見される。さらにこの殺人事件と時を同じくして、東京の多摩川沿いで首なし死体が見つかる…。圧巻の警察小説。
仕事も恋愛もぱっとしない岡野七子がたどり着いた、住宅街の洋菓子店「月と私」。そこには、お菓子にまつわる魅力的なエッセンスを引き出して、物語としてお客に届ける、「ストーリーテラー」語部九十九がいたー。さまざまな悩みを抱えてお店を訪れた人たちは、語部の語るストーリーと、美しいシェフの作る極上のお菓子に心解きほぐされていく。人生を変える物語をどうぞ。ワケありストーリーテラーと美しいシェフとお客が織りなす、疲れた心に甘くやさしく沁みわたる連作短編集。
目標がなく、なんとなく社会人になった、出版取次「大販」の新人社員・大森理香が、ある小さな「町の書店」の女店主と出逢うことで、「仕事とは何か」を学び、人生の目標を見つけ出していくーー。尼崎に実在するまちの書店をモデルにした、ベストセラー『物を売るバカ』『キャッチコピー力の基本』の著者・川上徹也が書く感動のフィクション。読むだけで仕事への熱意とやる気があふれてくる一冊です。 (ストーリー) 東京生まれ・東京育ちで、中学からエスカレーターで東京の私立大学を卒業した大森理香(おおもり・りか)。特に夢もなりたいものもなく、なんとなく受けた大手出版取次「大販」に内定するものも、配属でいきなり縁もゆかりもない大阪勤務を命じられる。 関西弁が大嫌いで、さらにはベタベタした人間関係も大の苦手な理香だったが、研修でよかれと思ってやった行為で大きなミスをやってしまう。自分のふがいなさと理不尽さに涙があふれる理香に対し、上司が連れていったのはある小さな書店。そこでひとりの「書店のオバチャン」と出逢う。この書店のオバちゃんとの出会いをきっかけに理香の仕事と人生への考え方が少しずつ変わっていったーー。 <著者> 川上 徹也(かわかみ・てつや) コピーライター。湘南ストーリーブランディング研究所代表。「物語」の持つ力をマーケティングに取り入れた「ストーリーブランディング」の第一人者として知られている。ビジネスにおける「言葉」や「ストーリー」の使い方をテーマにした著書多数。その多くが海外にも翻訳されている。 書店好きとして知られ、全国の書店を取材して執筆した『本屋さんで本当にあった心温まる物語』などの著作もある。
★韓国で大ベストセラー50万部突破! 世界的人気アイドルグループBTS(防弾少年団)RM、BLACKPINK・ジスの愛読書として話題の本、待望の日本語訳! ★韓国の人気ドラマ『ボーイフレンド』(ソン・ヘギョ、パク・ボゴム主演)劇中の重要シーンで使用され、発売から再び大ブームを巻き起こし、老若男女問わず共感を集め大反響。 ★イ・ジョンソク出演『ゆれながら咲く花』のセリフで朗読された「草花」や本人のインスタグラムにアップされた「ぼくがきみを」も収録。 本書は「詩人の代表作は読者が決めるもの」という著者の理念から、ブログやツイッターなどでよく取り上げられた作品を選んで115編を収録。著者の代表作であり、集大成といえます。子どもが話しているように純粋で、温かい日だまりのような至福の詩と、繊細なタッチの花々の挿し絵が、静かに心に染み入る一冊。 ー
明治を代表する女性作家・樋口一葉、芸術家小説のさきがけ・幸田露伴、転換期の時代にほんろうされる女性と男性の葛藤と自立を描き出す。
ー今度は地獄です!海難事故で男爵令嬢ソフィーとして生まれ変わった祐。貧乏だった前世とは違い可愛く生まれて、女神のようなご令嬢たちと薔薇色の学院生活を謳歌していたが、ひょんなことから男だらけの“王の剣”と呼ばれる学院へ、紅一点放り込まれることに!下水道計画成就のためとはいえ、「リボンもフリルもない地味な世界なんて嫌ー!!」天国から地獄へ、急展開を迎えたソフィーだったが、彼女のやり方でいばらの道を切り開いていくのだった!書き下ろしはリリナたちにまつわるストーリーを収録!第一回アース・スターノベル大賞入選作、待望の続巻!
「フィーアはサザランドに、おとぎ話のような魔法でもかけたというのか?」薬の効かない黄紋病が流行り、死を待つだけの住民たち。憎しみと悲しみに閉ざされ、騎士たちとの溝は深まるばかり。そんなサザランドに、大聖女と認められたフィーアは、優しく劇的な変化をもたらす。「ああ、私たちは何度、大聖女様に救われるのだろう」300年前から受け継がれる住民たちの想いと、フィーアの打算のない行動により、頑なだった住民たちが、フィーアとフィーアに連なる騎士たちに心を開き始める。そして、全ての住民がフィーアに最上位の敬意を捧げた瞬間、王都にいるはずのある騎士が現れてー!?書き下ろしは、アルテアガ帝国編、300年前の過去編に加えて、『カーティス団長三番勝負』(VSシリル、VSクェンティン、VSサヴィス)ほかを大ボリュームでお届け!
「私を見限った者と親しく語り合うなど虫唾が走る」5年ぶりに鬼ヶ島に帰郷したソラに御剣家臣下が仕掛けた非情の罠「滅鬼封神の掟のためならば、嘘も方便、殺しは武略。それが御剣家」ソラがその奸計をあざ笑ったとき突如巨大な勁が炸裂した。それは鬼ヶ島が地獄と化す序曲だった!!待望の新章スタート!凄まじい殲滅戦に生き残ったのは?
ディアスの公爵就任にメーア達の出産と、メデたいこと尽くしのイルク村。領の名前も「メーアバダル領」と改め、領主として新たな一歩を踏み出していく。順調に冬備えを進めていくディアス達。そこに、正体不明の老人が訪れる。生命感知魔法も魂鑑定も反応しないこの老人の正体は一体…!?さらに、王都からメーアバダル領を目指して一人歩みを進める男の姿もー。村を訪れた彼らを新たな領民に加え、さらに賑やかになったイルク村。暖かい冬服を身にまとい、冬備えも一段落したところで、ディアス達に思わぬ知らせが届く。なんと、強大な魔物「フレイムドラゴン」が領に向かっているというのだ。領民一同、力を合わせて、いざドラゴン退治!!
コミック版5巻同時発売! 高校の修学旅行中、突然異世界に召喚された高遠夜霧と壇ノ浦知千佳。 一緒に召喚されたクラスメイトたちが賢者から《ギフト》を与えられていたにもかかわらずほぼ全滅してしまったのに対して、夜霧は元々特殊な《即死能力》を持っていたのと、知千佳は壇ノ浦流弓術という古武術の達人だったのに加え、壇ノ浦もこもこという強力な守護霊が憑いていたこともあり、二人は飄々と元の世界に帰るための旅を続けていた。 そんな中、この世界の神であるマルナリルナが死んだことで、彼女たちが封印していた神々が解放される。 二人が集めていた《賢者の石》が変化して赤ん坊に、さらには少女の姿になって女神を名乗り、旅の道連れになる一方で、別の女神はこの世界の生命を絶滅させようとしていた!
先の「中部太平洋海戦」で米軍・第58機動部隊は大量の高速空母を喪失。その立て直しを図るために米海軍は、エセックス級空母の竣工前倒しと軽空母の追加建造に着手する。その上で四選をもくろむルーズベルト大統領は、具体的な成果を求めて失地回復に乗り出す。狙いはまずガダルカナル島、次いでミッドウェイ島だった。一方、山本五十六はハワイ占領を計画するが、次々と繰り出す米側の奇策に手を焼き、占領計画はあえなく頓挫。そこへ起死回生の案を示したのが軍令部・作戦班長の樋端久利雄大佐だった。はたして樋端の計画は成功し、帝国陸海軍はハワイを占領できるのか!?