小説むすび | 2020年9月発売

2020年9月発売

ダフォディルの花ダフォディルの花

ル゠グウィンがトールキンやエディスンと並べ、名文家として名を挙げた、ケルトの魔法を歌う詩人にして神智学者である作家、ケネス・モリス。ダンセイニよりも神秘主義的と評されるその幻想小説を百年の時を経て集成した本邦初の単行本。 人は誰も宇宙の根源的な霊の一部、天の炎を内に秘めており、いつかその源に還るまで、魂を進化させることが人間の使命であるーー 東西の神話や伝説、音楽や色彩、動植物や鉱石、天の神秘と豊饒なる大地に題材を得て、詩情に満ちた文体で綴られた、読むことがそのまま喜びであるような体験を与えてくれる29の幻想物語。 装幀 白座 装画 林由紀子「夜明けに開く薔薇」  東と西  王と三人の行者  薔薇と杯 詩人ハーリド 幼子アポロンの神殿 北の統治者 ヴァイオリニストの夢 ティタニアが摘んだ花 牧神の戯れ アル・カドルの夜 白禽の宿 眼のない龍 紅桃花渓  故郷へ 子守パーリ ショーン・アプ・シェンキン 山のデイオ  物語の彼方 人魚の悲劇 エヴァン・レイションの神曲 ドン・キホーテ最後の冒険  天上の音楽 ダフォディルの花 バッハのフーガ ニ短調 惑わしの打破 青玉の頸飾り 地獄と天国、そしてベートーヴェン  神と人 神の化身 神秘の山 智慧の林檎 勝利 惑星の王 聖者と森の神々 訳者解説 館野浩美

小説 滑走路小説 滑走路

出版社

KADOKAWA

発売日

2020年9月24日 発売

いじめや非正規雇用など、自らの経験をテーマに短歌を発表し続けた萩原慎一郎。その初の作品集にして遺作となった歌集『滑走路』は、異例のヒットとなった。 同書を原作とする2020年秋公開の映画「滑走路」の小説版を、藤石波矢が執筆。 厚生労働省で働く若手官僚の鷹野は、激務の中で仕事への理想も失い無力な自分に思い悩んでいた。ある日、陳情に来たNPO団体から、非正規雇用が原因で自死したとされる人々のリストを持ち込まれ、自分と同じ25歳で自死した青年に関心を抱き、その死の理由を調べ始めるーー。 一方、30代後半に差し掛かり、夫との関係性や将来への不安を抱える切り絵作家の女性、幼なじみをかばったことでいじめの標的にされてしまった中学2年生の学級委員長の男子は、それぞれのフィールドで精いっぱい日々の生活を送っていた。 複数の人生が交差し、葛藤しながらも前に進む姿を描いた人生賛歌の物語。 映画の主演を務めるのは水川あさみ。切り絵作家・翠役を演じる。非正規雇用者の自殺問題に向き合う25歳の官僚・鷹野役に浅香航大、いじめの標的にされる中学2年生の学級委員長役に寄川歌太。脚本は『やめるときも、すこやかなるときも』の桑村さや香、監督は『マチネの終わりに』などの監督助手を務めた大庭功睦。

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