2021年11月16日発売
インドの神梵天に背中を押され、村娘スジャータにおかゆを供され、時空を行き交うブッダ。未来から竜もやって来る、予想不可能な旅の果てにある、人生の苦を乗り越えるヒントとは。-ブッダは見た、仏教の未来図を。そこで開かれる賑やかなパーティーを!
グローバリズムの断面を描き、秘史を暗示する寓話的小説。日本の奥の院に伝わる“本能寺の変”の核心もここに!現代を生きる人に贈る、抒情的な異色作…王子と里人を襲う運命は、この社会に暮らす私たちへの警鐘か?
いらっしゃいませ!ようこそ魔石屋アレキサンドライトへ!!!剣や杖などの装備に付ければ、様々な付与効果を発揮する“魔石”。その生成とメンテナンスを生業とする宝石師の少年アレクは勇者パーティを追い出され、相棒の宝石獣サンドラとともに、王都の一角でひっそりと魔石屋を開くことに。そして騎士や冒険者など、次々舞い込んでくるお客たちの問題を、アレクは魔石の力を駆使して解決していく。さらには魔導人形を拾ったりエルフの里のピンチを救ったり、トントン拍子に名を上げていくアレクと魔石屋だったが、一方で魔石を失った勇者パーティは窮地に陥ってしまう。そして王家とつながる大商人に目を付けられた魔石屋に卑劣な魔の手が迫りー?特別書き下ろしエピソード「竜血の姉妹」も収録で異世界お仕事ファンタジーが新装開店!!
帝都での事件を解決し、仲間とともにトルネラへと帰郷するアンジェリンとベルグリフ。陰謀と戦う冒険、父の過去を巡る長い旅は終わりを告げ、冒険者たちは穏やかな時間を過ごすのだった。なし崩し的に夫婦となったベルグリフとサティだが新婚だというのに熟年夫婦のように落ち着いた様子にもどかしい思いを抱いたパーシヴァルとカシム、そしてアンジェリンは春告祭で二人の結婚式を開き、盛大に祝おうと画策する。そして当日、突然始まった結婚式に驚くベルグリフとサティ。戸惑いつつも、ベルグリフはサティに改めて愛を誓うのだった。春告祭を終えると、アンジェリン達はオルフェンで冒険者活動を再開し一方トルネラでは日々の仕事に加え、ダンジョンへの備えや冒険者ギルドの設立など、にわかに忙しくなっていく。新鮮な希望に満ちた日常が始まったかのように思われたが、ある日アンジェリンが見た悪夢をきっかけに、なにかが起こるような、不穏な空気が近付いていた。冒険者になりたいと都に出ていった少女が、父に「ただいま」を言うまでのある親子の物語。
「私は殿方の精を飲んで育つ淫蕩の乙女」突如ルナマリアの前に現れた同源存在、人食い植物アルラウネ。ルナマリアのもう一つの本性を現した妖艶で淫靡な半身は、その裸身をソラの目の前にさらけ出して誘惑する。「マスター。どうか可愛がってくださいませ」同源存在を得たルナマリアは心装励起できるのか?
「お前との婚約は今日をもって破棄させていただく!」「いやあああああ!わたしの体が!子豚みたいになってるー!」婚約者に豚呼ばわりされたことがきっかけで前世の記憶を取り戻したシャーリー。おデブのままじゃ料理研究家としての矜持が許さない、とばかりにダイエットを決意!1年後、天使のように愛らしい容姿になってデビュタントを迎えた彼女は、ひょんなことから第一王女アデルの侍女として採用される。アデルの妹イリスの拒食を、シャーリーの知識で治してほしいとのこと。こうして“イリス専属料理人”となった彼女だったが、王家と王城にある「緑の塔」には何か秘密が隠されているようでー。
フェイトナム帝国の出来損ない姫君、クレア。敗戦国からの生贄としてバラトニア王国へ嫁ぐも、「生ける知識の人」として歓待を受ける。ようやく自分の居場所を見つけた彼女は王国を豊かにするため、これまで蓄えてきた知識を惜しみなく活用。属国としての枷がなくなった王国はそのおかげでみるみる発展を遂げていく。一方、それをよく思わないフェイトナム皇帝が刺客を送るも、暗殺は失敗に終わる。そして無事結婚式を終えたアグリアとクレアは新婚旅行を計画する。1か月間隣国を巡るだけのはずだったが、彼らが王国を離れるのは皇帝にとってまたとない暗殺の機会でもあったー
魔王ルシファーを倒し、再び訪れた二人の平穏な日々。そこへフレメアによく似た「もう一人の聖女リール」が現れる。二人は、記憶を持たず怯えてばかりの彼女を保護し、「聖女」としての活動を通して距離を縮めていくが…一方その頃、ある伝染病が猛威を振るっていた。「黒痣病」と呼ばれるその病は、元凶とされる魔物を倒しても収束せず、聖女として癒しを施すフレメアとリールは疲弊していくばかりだった。リールは一体何者なのか?黒痣病とは何なのか?全てが明らかになるとき、物語は急展開を迎える!!
パリ、ダブリン、ローマ、ロンドン…傑作が生み出されるまでの五年間。作家ヘンリー・ジェイムズが「巨匠」となってゆく重要な五年間を、現代アイルランドきっての作家トビーンが事実と想像を駆使して紡ぐ。ブッカー賞最終候補、国際IMPACダブリン文学賞、ロサンゼルス・タイムズ・ノベル・オブ・ザ・イヤー、フランス最優秀外国文学賞など数々の賞を受賞した名作が、ついに邦訳。
異国情緒に満ちたホテルを恐怖に包み込む支配人殺害事件。平穏に見える日常の裏側で何が起こったのか?日本初紹介となる著者唯一のノン・シリーズ長編!