2021年12月発売
一周忌の案内状は、地獄への招待だった…… 私立の名門大学のサークル「ヒートウェーブ」の新歓コンパで悲劇が起きる。 無理矢理飲まされ続けていた新入生の諸井保が、急性アルコール中毒で死亡してしまった。 これからのキャリアを考えたメンバー達は、保身のために死因を偽装する。 事件の記憶が薄れかけた一年後、案内状が届く。 保の実家である寺で、一周忌法要を行うというのだ。 罪悪感に苛まれていたメンバーは、けじめをつけるため出席することにした。 そこに地獄が待っているとは知らずに……
12歳にしてあらゆる“生産スキル”をマスターしたアースは、国王に神々の魔法具アーティファクトを上納した翌日、忽然と姿を消した。世界を騒がす天才少年が失踪してから5年後、遠く離れたシルベール王国に彼の姿があった。冒険者ギルドで臨時職員として働くアースは、問題児ばかりが住むアパートの管理人をさせられる!彼女たちに振り回されつつも、様々なスキルを駆使してお菓子を開発したり畑を耕したりと穏やかに過ごしていたある日、アースはギルドマスターの依頼で、アパートの住人ラケシスと隣街に行くことに。しかし、彼女は魔力が制御できなくて…!?国宝級のレアアイテムを作れる少年のチートな異世界アパートライフ開幕!
エリート軍人ラゼがセントリオール皇立魔法学園に潜入してから4ヶ月。全生徒の能力を披露するトーナメント戦『バトルフェスタ』の開催が近づく中、乙女ゲームのメインキャラである1年生は害獣を観察する特別授業を受けていた。この友人カーナの破滅イベントを回避するために、ラゼは暴走する彼女のフォローや、暴れ出す予定の害獣を密かに無力化してきた。対策は完璧だった!でも、より危険な魔物が現れて、攻略対象のアディス目掛けて襲いかかる!しかも、シナリオの強制力に苦戦するラゼのもとに、帝国から刺客が送られてー!?前世知識と軍人としての技能をフル活用しても、このミッションは難しすぎませんか?軍人ラゼの異世界転生ラブコメディ第二弾。
「元素精霊種のスレイプが欲しいなあ」「…浮気?そういう態度はよくない」僕ー魔物使いであるフィル・ガーデンは、この街に蔓延る問題を解決するため、ダンジョン“黒鉄の墓標”に向かった。今回、アリスたち最強の従者とは別行動。危険があれば、臨時で組んだパーティメンバーであるハーフエルフや精霊種の彼女たちに守ってもらうのだ。そして案の定、ダンジョンの奥深くでクリーナーの王クリーナーロードが現れるー!僕は、襲い掛かってくる王に笑みを浮かべ、右手を伸ばして言った。「僕の従者になれ。広い世界を見せてあげるよ」多くの“機械魔術師”が消息を絶つ禁忌のダンジョン。その奥に潜むのは、SSS等級以上のランクを持つ“L等級”モンスターで…!?脆弱すぎる身体と、優れた弁舌を持つフィル・ガーデンの『魔物使いの神話』、第2巻!!
薬師として働くアリシアはある日、国王に偽聖女と糾弾され捨てられてしまう。さらには事故で幼女化して絶望するも、聖騎士団長・イラリオに拾われて一緒に暮らすことに。庇護欲全開のイラリオに愛されながら、チートスキルで薬を作ったり平和に過ごしていたが、ある日、瘴気が蔓延し世界の均衡が崩れているとの噂が。アリエッタは無自覚に聖女スキルを発揮し、気づけば世界を救っていて…!? 愛され幼女(?)が大活躍! 溺愛&爽快異世界ファンタジー!
偉大な錬金術師の娘に転生した日本人の記憶を持つミリエラ。「呪われた子」として父からは嫌われ、不遇な人生を歩むはずが、5歳の誕生日に規格外な魔力の持ち主であることが発覚して人生が一変。もふもふな精霊王・エリアスに気に入られ、冷酷だったお父様もなんだか様子が変で…「私、嫌われるどころか溺愛されてる?」 しかもミリエラが錬金術で生み出す画期的な魔道具は瞬く間に街で大流行! 天才幼女の評判は王宮にも広まっていて…!? 可愛さチート級な愛され美幼女の、ほのぼの錬金術ライフが始まる!
異世界に転生し、猫耳幼女になってしまったエリナ。その愛らしい見た目で無意識に周囲の庇護欲を煽ってしまい、過保護に構われ愛されまくる日々。そんなエリナのもとに隣国から「エリナのレシピで国の食材をPRしたい」という依頼が舞い込む。エリナは個性豊かな依頼人と協力し、それぞれの特産品を使った3色カレーを作りに励むことになり…!? エリナ限定で発動するカタブツ騎士団長の過保護&独占欲も加速中! 可愛さ120%増し(当社比)大人気シリーズ待望の3巻!
新たな収入源確保のため、高級木材を家具屋に販売することにしたナオたち。しかし、その木材を調達できる場所に行くには、モンスターが闊歩する危険な森を通っていかなければならない。ナオたちは培ったチームワークでミッションを成し遂げられることができるのか? 水辺へバカンス、新たな仲間を交えてのソース作りと品評会、新たな探検・・・・異世界でのスローライフを、これでもかと満喫しまくる第6弾! ファンなら絶対に読みたいサイドストーリー、2本も収録! プロローグ/第一話 木を伐ってみよう!/第二話 甘い話には……?/第三話 バカンスを楽しもう?/サイドストーリー「トミー釣行へ挑む」/第四話 深林にて、巨星堕つ!?/サイドストーリー「翡翠の翼 其ノ三」
実家の子供部屋に住む35歳の無職ひきこもり、山田ユウキは初バイトでハンドフォークに轢かれ異世界へと転移した。転移後、ユウキは『転移者よ、君の力でこの世界を破滅から救ってほしい』と魔術師に頼まれる。だが『ナンパしたい』という夢を人知れず抱えていたユウキは、つい貴重な転生ボーナスを、スキル『基本会話』獲得につぎ込んでしまうのだった。しかし基本的な会話スキルを得たとはいえ、長年のひきこもり生活のせいで、やっぱり外は怖い。顔を上げて前を見ることすらままならない。そんな状態でユウキのナンパは成功するのか? 世界に破滅が迫っているらしいが、ナンパで世界を救うことなんかできるのか? できてもできなくても、やりたいからにはやるしかない! それが異世界ナンパなんだ! 超コミュ障の男が、「基本会話」「挨拶」「質問」「目を合わせる」「流れに乗る」など、獲得したスキルを駆使しナンパをし、闇の勢力から世界を守るエネルギー「魂力」を得て成長していく姿を描く異世界ファンタジー。 第一章 闇の塔と人工精霊/第二章 迷いの森と暗黒戦士/第三章 ソーラルとナンパの始まり/第四章 ナンパと創作活動/
直木賞受賞第一作。 装蹄師の平野敬は北海道の浦河で養老牧場を営んでいる。牧場は幼馴染の和泉亮介の両親が所有していたものだったが、騎手だった亮介が覚せい剤所持で刑務所に入ったこともあり譲り受けた。敬が注目するのは栗木牧場生産の尾花栗毛馬・エゴンウレア。以前装蹄したことがあり、その筋肉に触れた瞬間、超一流の資質を秘めた馬だと確信していた。だが気性が荒く、プライドも高い馬で調教に手を焼いていて、今まで勝ち鞍がない。その馬主と競馬場で会った際、レースで突然馬が興奮するという不自然な現象に遭遇する。また、敬は出所して無職だった亮介に、本来の力を取り戻すべくエゴンの乗り役になるよう勧める。その後、レースでの不自然な現象は厩務員の一人が犬笛を使って八百長に加担していたことが判明。敬は裏で糸を引くヤクザの尾行を始めるが気付かれ、拉致され殺されそうになるも、一命を取り留める。様々なトラブルが起こる中、エゴンが出馬するレースの日も近づき、亮介による最後の調教も終わった。エゴンに人生を託した人々の想いは、二勝馬脱却への奇跡を呼び起こせるのかーー。 【著者プロフィール】 馳星周(はせ・せいしゅう) 1965年北海道生まれ。横浜市立大学卒業。96年デビュー作『不夜城』で第18回吉川英治文学新人賞、98年『鎮魂歌』で第51回日本推理作家協会賞、99年『漂流街』で第1回大藪春彦賞、2020年『少年と犬』で第163回直木賞を受賞。他の著書に『約束の地で』『雪炎』『ソウルメイト』『神奈備』『雨降る森の犬』ほか多数。
斜線堂有紀のはじめての恋愛小説集。 『きみの長靴でいいです』 天才ファッションデザイナー・灰羽妃楽姫は、二八歳の誕生日プレゼントに、ガラスの靴を受け取った。 送り主は、十年来の妃楽姫のビジネスパートナー、そして妃楽姫がいつか結婚すると信じている男、妻川。 人生の頂点に到達しようとしている妃楽姫だったが、しかし次の瞬間彼女が聞いたのは、妃楽姫以外の女との、妻川の結婚報告だった。 『愛について語るときに我々の騙ること』 「俺さ、ずっと前から新太のことが好きだったんだ。だから、付き合ってくれない?」 そういう男ーー園生が告白しているのは、私ーー鹿衣鳴花に対してだった。私たちの関係は、どこに向かおうとしているのか。 男と男と女のあいだに、友情と恋愛以外の感情が芽生えることはあるのだろうか。 『健康で文化的な最低限度の恋愛』 美空木絆菜は死にかけていた。会社の新入社員、アクティブな好青年、津籠の気を引きたかった絆菜は、彼の趣味ーー映画にもサッカーにも、 生活を犠牲にして一生懸命頑張って話を合わせた。そして今、絆菜は孤独に山の中で死ぬかもしれない。どうしてこんなことに。 『ミニカーだって一生推してろ』 二十八歳の地下アイドル、赤羽瑠璃は、その日、男の部屋のベランダから飛び降りた。男といっても瑠璃と別に付き合っているわけではない、 瑠璃のファンの一人で、彼女が熱心にストーカーしているのだ。侵入した男の部屋からどうして瑠璃が飛び降りたのか、話は四年前にさかのぼるーー。 『ささやかだけど、役に立つけど』 初めて高校の放送部の部室で鳴花と出会った時に、自分はいつか彼女と付き合うんじゃないかと、園生は思った。 しかしそれから十年経って、彼女と自分の関係に、新太が加わった。二人よりも三人のほうが、ずっと安定している。 自分たちは、このまま死ぬまで三人なのだろうーーでも、それでいいのだろうか。
「相原てつやです。突然に失礼します。お元気でしょうか?」初恋の相手・徹也から、志津恵のもとにいきなり連絡がくる。最初は不審に思う志津恵だったが、彼のペースに押されて会う約束をしてしまう。再会した二人は青春の甘く切ない気持ちを思い出し、45年間の空白を埋めていくようだったがー。限られた時間の中で紡がれる「大人の恋愛」を描いた極上の純愛小説。
これは人と犬をつなぐ目には見えない物語。1日に約100秒の犬猫が殺処分されているいま、私たちができることは何なのか?1人でも多くの人に読んで欲しい唯一無二のストーリー!
信用金庫の宏、キャバ嬢の麻美、庭師の幸三、ジャガイモ農家の光男、課長の正明。「おばんざい屋くるくる」を訪れる人々には思いもかけないドラマが待ち受けていた。季節の味も合わせて楽しむことができる極上のグルメ&オムニバス小説。
宮村は店舗設計を任されているコルバカフェのオーナー神谷から龍神池近くの別荘にコルバカフェの社員たちと共に招待される。しかし、道路に繋がる吊り橋が斜面の崩落によって落ちてしまう。山道を迂回すれば戻ることが出来ることから落ち着いていた一同だが、深夜密室状態の部屋で神谷が殺されていた。
「命のビザ」を繋いだ、名も無き者たちの物語。第二次世界大戦期、アドルフ・ヒトラー率いるナチス・ドイツの迫害を受けたユダヤ人の多くは、リトアニア日本領事館駐在、杉原千畝(すぎはらちうね)領事の発給したビザに命を救われた。その大量のユダヤ難民たちがナチスの魔手から逃れ祖国を脱出し、遠く日本までたどり着くことのできた背景には、若きジャパン・ツーリスト・ビューロー(現JTB)職員たちの尽力があった。歴史の表舞台には上らなかった、しかし確かにそこにあった、ユダヤ難民救出のもう一方の真実を描く。
スキルを授かる神託の偽で、アーヴィン家の次期当主であるアレスは“チート・デバッガー”という正体不明のスキルを授かってしまい、そのため家族からは“外れスキル”だとみなされ、家を追放されてしまう。途方にくれながらも隣町を目指していた道中、アレスはモンスターと戦う婚約者ティアの姿を見つけた。とっさに助太刀するアレスだったが、その戦闘中に“チート・デバッガー”が発動し、まさにチート級の効果を発動させてしまう!!そしてアレスの夢に付いていくと言うティアと共に、2人は“世界の果て”を目指す旅に出るのだったー!!