2021年3月25日発売
異世界賢者(文鳥・ペット)のピーちゃんに世界を超える機会と強力な魔法の力を与えられた佐々木。 現代と異世界の価値観や文明の違いを利用して一儲け→悠々自適なスローライフを目指す二人だったが、その目論みは異世界以外、異能力者や魔法少女などの思惑も手伝い、万事順調には進まない。 せっかく国家公務員となったのに上司との駆け引きで神経をすり減らし、パートナーの職場の先輩(現役JK・異能力者)に振り回される毎日だった。 ある日のこと、佐々木が異世界魔法で異能バトルに励んでいると、魔法少女の急襲に遭って事態は急転。 二人静は内閣府超常現象対策局に入りたいと言い出し、異世界からは人やモノが現代に迷い込み、お隣さんは悪魔の囁きを聞いてしまい、魔法中年佐々木の周囲には厄介事が大渋滞していくーー! 早くも半分以上書き下ろしの第二弾!
中学時代に陸上で夢を追い求めていた町田圭祐は、交通事故に遭い高校では放送部に入ることに。三年生引退後、圭祐は同期の正也や久米さんたちとテレビドキュメント部門の題材として陸上部の活動を撮影していく。するとドローン動画の中に、煙草を持って部室から出てくる親友・良太の姿が映りこんでしまう。圭祐が事件解決のため奔走すると、計画を企てた意外な人物が明らかになって…。仲間とは、伝えるとは何か。湊かなえの部活小説。
名探偵・皋所縁に解決不可能な事件はない。たとえ起きた悲劇の後始末しか出来ないとしても、自分のやっていることには意味がある。なによりも人間の可能性を信じている。その思いが、彼を動かしていた。しかし、皋所縁はとある事件をきっかけに探偵を辞めた。(「線上の十三階段」)他、全6話を収録。奇縁・約束・代償ー。これは6人の青年がそれぞれの“宿命”と出会い、対峙するまでの物語。
男として生きてきたユーリにお城からのお迎えが!コワ〜い魔族王からのご指名?私が専属従者に!?「私の従者は、なんと可愛い小鳥だろう」女であることは隠しているハズなのにー男装して翻弄されて溺愛されるラブファンタジー。
ファンタジー、青春、エンタメ、児童文学、歴史・時代小説、BL、純文学、動画、ミステリ、漫画、詩、SF…豪華絢爛62人の著者が描くワクワク、ドキドキ、ビックリの62編!
わたしはなぜここに連れてこられたのだろう?中流家庭の一人娘として育った13歳の「わたし」は、それまで両親と思っていた人たちから突然手放され、理由も知らされぬまま、貧しい実の家族のもとに帰された。母親は冷たく、父親と兄たちの暴力が絶えない家のなかで、自我を覆された「戻ってきた娘」が唯一感情を分かちあえたのは、奔放な妹のアドリアーナだった。世界28か国で翻訳、2021年映画化。心を鷲掴みにする少女たちの成長の物語。カンピエッロ賞受賞。イタリアで30万部のベストセラー。
多度津から大歩危へ。二つの死亡事件と極秘技術開発に隠された謎を十津川警部が暴き出すー秘境を行く観光列車で美人秘書はなぜ狙われたのか。
平穏な町フリントシティで少年の惨殺死体が発見された。だが刑事ラルフの目に、真相は明白だった。数々の目撃証言がハイスクールの教師であり少年野球のコーチであるテリーが犯人だと指し示していた。ラルフは彼が犯人と断定、野球の試合のさなか、衆人環視のもとで逮舗する。テリーは否認を続けるも、逮捕の一幕を目にした町の人々は殺人犯への怒りと憎しみを燃やし、テリーの妻と娘たちにも冷たい目が注がれはじめた。そのとき衝撃的な事実がもたらされる。事件があった夜、テリーは同僚の教師たちと遠い町での講演会に出席しており、それを裏づける動画も発見されたのだ。一人の人間が二つの場所に同時に存在した?そんなことはありえない。だが、テリーがあんな残虐な事件を起こすだろうか?とまどうラルフ刑事をよそに、町民はテリーを町の歴史はじまって以来の異常殺人犯とみなし、新たなる悲劇へのカウントダウンがー。恐るべき緊迫感がページを繰るたび高まってゆく。矛盾する証拠が心優しい教師テリーを追いこんでゆく。読む者の心を不安と恐怖で締めつける前半。この不可能犯罪の背後に何が隠れているのか?恐怖の帝王が容赦ないスピード感で物語を臨界点に向けて疾走させてゆく!
裁判所の悲劇で惨殺事件は幕を閉じた。しかしラルフの気持ちは晴れない。あの日にテリーが遠い町にいたことは証拠が示していた。ならば犯行当夜にテリーを見たという証言は何だったのか。血まみれの服で目撃者と言葉を交わしたのはテリーではなかったというのか?ラルフは別の署の刑事ユネルと探偵のホリーの手を借りて、密かに再調査を開始する。新たな証拠、新たな証言が、新たな不可解をつぎつぎにラルフに突きつける。そしてついに、彼らは同じような事件が過去に複数起きていたことを突き止める。同様の惨殺事件。無数の証拠が指し示す「犯人」。しかし逮捕された容疑者は犯行を否認する…。テリーだけではなかったのか。テリーの幼い娘の前にあらわれた「目の代わりに藁がついている男」は現実のものなのか?ユネルが言う、メキシコの伝承に「エル・クーコ」というのがいる、それは黒い袋を持った黒い男、子供を犠牲にする悪鬼ーついに恐怖があふれだす。アウトサイダー。エル・クーコ。そいつはまた子供を殺すだろう。その正体を知るのはラルフたちしかいない。読む者の心を苛む恐怖と、それに戦いを挑む勇気。『呪われた町』『IT』などの初期に回帰したかのごとく巨匠がフルスロットルで描き出すノンストップ・モダン・ホラーの登場。
戦時中に負傷し記憶を失った少女・七恵は、指物職人の坪倉夫妻に引き取られた。六年後、縁談が舞い込むが、彼女に降りかかった不幸により破談となってしまう。さらに、坪倉が建て替えの仕事を請けた酒蔵で一人の男が殺される。凶事が続く中、七恵が出会う画家・古屋敷圭介。彼もまた、一連の事件に関わる身であったー。記憶の澱みに潜む真相が明かされた時、七恵は何を思う!?戦後間もない時代を背景に、小布施の町並みや縁の深い葛飾北斎の絵画、そして信州の峰々が織りなす謎に満ちた人間ドラマ。
明智小五郎と小林少年の偽者、あらわる!明智先生の偽者は二十面相だろうけれど、小林くんの偽者は誰だ?「女の子かもしれない」だって!?昭和21年春。疎開していた少年探偵団の団員も、少しずつ戻ってきているなか、二十面相の暗躍はやむことがなかった。団員の羽柴くんの家には、明智探偵と小林少年の偽者まであらわれたという。銀座の美術店、名古屋の映画館、私立学園の建築予定地と、神出鬼没の二十面相を、明智は追い詰めることができるのか?そして、「小林少年の偽者」の正体は!?
発病、闘病、介護、そして…死。半世紀、ともに穏やかに生きてきた夫婦。その終わりに訪れた、凄絶な生命の闘いを妻の視点で描く迫真の物語。作家・内田康夫の妻でもある著者が、実体験をもとに、夫婦のあり方を問う短編集!
同心・木暮信次郎×商人・遠野屋清之介ー亡き母の過去を探る信次郎。商いに生きると決めた清之介。事件は、殺された夫婦の驚愕の死に顔から始まった。もっと異形、もっと歪、もっと奇怪。「弥靱」シリーズ第十作目。
“蛭鬼”と呼ばれる、不老不死で超人的な能力をもつ吸血鬼の伝説があった。その伝説の地で、兄弟は育ったー。山奥の密室状態の別荘で、若き映画スター、比留間稔流が殺された。稔流は弟の真斗に、自分たち兄弟は、“蛭鬼”の血統だと言っていた。“蛭鬼”の血が目覚める条件は、本当の恋に落ちること。稔流は、かりそめの死の一年後に復活するはずだと、真斗は信じた。犯人は誰なのか、兄弟は“蛭鬼”の血統なのか。真斗は本当の恋を求めながら、謎を探っていく…。
大大貴族の次男として生まれた青年、シアン。彼は女神様から水しか出ない役立たずな神具“コップ”を授かったせいで、不毛の領地に追放されてしまった。町の人々を悩ませていたオアシスの泉の水問題を根本から解決すべく、シアンはついに大渓谷の水源へ調査に向かう。そこで出会ったのは危険な魔物…ではなく、伝説の種族ドワーフの子供の面倒を見る一人の美しい女性だった。聞けば彼女の正体は絶大な力を持つ龍神で、泉の水源を涸らしたのは彼女の仕業らしいー!?果たしてシアンは、龍神を説得して砂漠の水問題を解消できるのか!?辺境領主の領地再生ファンタジー、第3弾!
落雷で命を落とし異世界に転生した雨宮咲。サキ・アメミヤとして従魔の猫・ネルとともに新たな人生を始めた彼女は、神様に授けられたチート能力がきっかけで公爵家の養子候補に抜擢され、魔法学園に入学。充実した生活を送っていた。友人ができ学園生活にも慣れてきた頃、サキは宿泊学習に参加することになった。行き先は水の都と名高いアクアブルム。新たな従魔と出会ったり、謎解きのレクリエーションを楽しんだり、サキは行事を満喫する。しかし、友人たちとアクアブルムを探索している途中、突如として街から人の姿が消えてしまう。さらには、巨大クラーケンや事件の黒幕と思しき悪の組織が出てきて大ピンチ!?サキは友人たちと力を合わせて、この難局を乗り越えることができるのかー?
超ブラックギルドで日夜働かされていた錬金術師の青年ハンス。彼はギルド長の横暴に耐えられなくなり、ある日ついにギルドを辞めて飛び出してしまう。その時、ハンスに突然前世の記憶が蘇る。彼の前世はなんと、日本のブラック企業で過労死した化学者だったのだ。化学者と錬金術師…異なる職業だが実は共通点が多い。前世の記憶を活用すれば、高品質のアイテムを錬成できるのではないか?そう考えたハンスは自分でギルドを立ち上げ、ダンジョンの探索者を相手に商売を始める。ハンスの錬成品は瞬く間に人気となり、やがて彼は街一番のギルドマスターとまで評されるようになるー!万能ケミストの超錬成ファンタジー、堂々開幕!