小説むすび | 2021年5月発売

2021年5月発売

愛の迷い子と秘密の日記愛の迷い子と秘密の日記

まさか、私の心を奪った彼と 血が繋がっているかもしれないなんて……。 私は、お父さんの子じゃなかった……。ジアは色を失った。 亡き母の日記とDNA鑑定で、自分は母の情事がもとで生まれたとわかり、 ジアは矢も盾もたまらず、日記に書かれていた住所を目指した。 たどり着いた大きな屋敷で、リカルドと名乗るハンサムな男性と出逢う。 たくましい体がいやおうなく目に飛び込んできて、ジアは頬を赤らめた。 屋敷の現在の主らしい彼と、たまたま敷地内に迷い込んだ犬を助けるうち、 ジアはいつしか心を許し、父親を捜しに来たことを打ち明けていた。 実の父がこの屋敷の前の持ち主かもしれないと思って尋ねてみると、 リカルドの顔に緊張が走った。「僕のおじが住んでいた」 つまり、リカルドと私は、いとこ同士なの? 本作は『星と花火とガラスの靴と』(I-2655)のヒロイン、ビアンカの妹ジアが主人公。イタリア人実業家リカルドを男性として意識した矢先、彼と血が繋がっている可能性が浮上して動揺するジア。そんななか、リカルドの家で寝起きをともにすることになり……。

十九年後に愛してる十九年後に愛してる

娘と同じ黒髪のギリシア富豪に、 真実を話すときがやってきたーー 「2年間の兵役に就くけど、待っていてくれ。毎日手紙を書くよ」 17歳のアレクサはギリシア海運王の御曹司ニコを信じて待ちわびた。 けれども手紙は1通も届かず、悲嘆にくれるなか、 彼女は親代わりだった祖父の転任先であるカナダへと発った。 わたしは初めて愛を捧げた人に、だまされたということね……。 ほどなく妊娠が判明し、アレクサはニコに知らせずに出産したのだった。 月日は流れ、ある夜、18歳になった娘の恋人の家に招かれた彼女は、 夕食の席に現れたギリシア神さながらの男性を見て、失神しかけた。 ニコ! どうして、あなたがここに? 我が子と知らずに娘と話す彼の姿に、アレクサは残酷な運命を呪った。 HQイマージュの代表作家R・ウインターズの甘酸っぱさと切なさが詰まったドラマティックなシークレットベビー物語をお贈りします。娘の恋人が実の父親のように慕っている“ニコおじさん”が、初恋の相手ニコだとわかり、アレクサは思わず化粧室に逃げ込んで……。

伯爵夫人の片想い伯爵夫人の片想い

憐れみや施しはいらないと言ったのに、 それならば僕を受け取れ、ですって? エリーをただ働きの家政婦扱いしかしなかった冷淡な継兄が、 紳士クラブで起きた諍いの流れ弾を受けて死亡した。 その訃報を伝えに来たのは、ヘインフォード伯爵ブレイクーー 社交界随一の富と美しい容貌を持つ、エリーが密かに憧れる男性だ。 銃弾が、本来彼を狙ったものだったことに責任を感じ、 急いで駆けつけたのだろう。髪は乱れ、シャツも破れたままだった。 天涯孤独の身となったが、彼からの憐れみだけは受けたくない……。 私のことを“不美人で脚の悪い女”と呼んでいたから。 だが、継兄がエリーの財産を使い果たしていたことを知るや、 ブレイクは支援を拒む彼女を突っぱね、こう言った。「僕と結婚しろ」 人気実力派作家ルイーズ・アレン。伯爵との便宜結婚ものをお贈りします。エリーはなかば強制されるように伯爵の妻となりますが、彼に愛がないのは自明。でも、過去の事件による男性不信、不自由な脚ーーそれらをすべて受け入れてくれる夫への片想いは夜毎せつなく募り……。

身代わりのフィアンセ身代わりのフィアンセ

婚外子として生まれたベッカは、大富豪である伯父に疎まれ、 妹を大学に通わせるための援助を乞うたが、邪険に追い払われた。 半年後、伯父の邸宅に呼び出され、不思議に思いつつも向かうと、 そこにいたのは、伯父の娘ラリサの婚約者、セオだった。 聞けば、ラリサは一族の株を浮気相手に譲り渡す文書を残したまま、 事故に遭って、今は昏睡状態にあるのだという。 「きみはラリサによく似ている。だから、呼んだ」 浮気相手からくだんの文書を取り戻すために、ラリサのふりをしろと!? 即座に拒んだベッカに、セオが悪魔のように冷徹な声で告げた。 「妹の未来を捨てる気か。報酬は弾む。いい大学にやりたいんだろう?」 〈私はイミテーション〉と題して、瓜二つの別人になりすますヒロインの切ない恋物語をお届けします。きみを改造してみせるというセオの言葉どおり、髪をブロンドにされ、化粧も服装も変えられたベッカ。そうして、セオの婚約者としての生活が始まりますがーー

ブラックギルドを追放された神級魔法使い、奴隷を鍛えて大逆転!ブラックギルドを追放された神級魔法使い、奴隷を鍛えて大逆転!

魔法使いクロートは、工房ギルドで長く働いている。仕事はブラックそのものな環境だが、得意のエンチャントで、ギルドの売れ筋商品を支えていた。しかし、ちょっとしたことから一方的な解雇を言い渡されて、突然クビになってしまう。長く勤めてきたのに、対応はあっさりしたものだった。がっかりしながらも、久々の解放感を感じたクロートはこれからは自由なのだと自覚する。そうして数年ぶりの昼間の街中を楽しんでいると、偶然から、奴隷少女のピンチに出会ってしまった。その過酷な境遇が自分と重なり、なけなしのお金で彼女を引き受けるクロート。そして彼女の特殊な怪我を魔法で治したことで、自分が特別な技術を持っていることに気付くのだった。長年の地道な努力の成果なのか、想像以上にエンチャント魔法の実力が上がっていたらしい。誰にも出来なかったという治療が、それを物語っていた。健気な奴隷少女カナリアにすっかり惚れ込まれ、一緒に暮らすことを決めると、さっそく街を飛び出し、新天地を求めて旅立つことに。到着した村で出会った美女シュティーアや、獣人族の美少女サバーカにも実力を惚れられて、ますます自分に自信を持つことが出来た。これまでのブラックな暮らしから一転、すっかりノンビリハーレムとなった日常を、三人の愛らしい女性たちと過ごしていると…。

【POD】灯明影絵ーー連理の枝にも日が暮れて【POD】灯明影絵ーー連理の枝にも日が暮れて

著者

上杉辰

発売日

2021年5月28日 発売

[商品について] ー人生とは、ろうそくの炎のようなものー 60歳を過ぎたら会社経営から手を引くという予てからの考えを実行した私は、長年連れ添った妻と旅をし、各地の名物料理を食べ歩き、欲しい物があれば好きなだけ買い求める自由気儘な生活を続けていた。しかしどんな贅沢をしても、有り余るほどの時間があっても、そこには何の喜びも楽しみもなく、あるのは仕事をしていた頃への思いとため息ばかり。そんなとき「波瀾万丈な人生を赤裸々に、或いは第三者的・客観的な目で見つめ直して、今までにない発想で文章として蘇らせたら」という従姉の言葉がふと頭に思い浮かんだ私は、意を決して筆をとり小説を書き始める。突如として襲った妻の病、そして自らにも忍び寄る病魔の中で、最後に望むものとはーー。人生において大切なものは何か、命の儚さの中にある人の想いを問う、自伝的小説。 [目次] 有終 思いもせぬ出来事 療養生活の始まり 〈一時の安らぎと大きな苦悩〉 〈マニラからの帰国後〉 〈病魔と覚悟の時〉 〈最後の幸運〉 あとがき 著者略歴 [出版社からのコメント] 人生や幸せについて、生きていると様々な機会に考えることもあるかと思いますが、その色合いは人生のどの季節を過ごしているのかによって大きく変わっているのではないかと思います。本書の中にある人生がどの様な色合いを持ち、そこに何があるのか、ぜひ手に取って味わっていただければ嬉しく思います。 【著者略歴】 上杉 辰(うえすぎ・しん)(本名 穐山和壽) 著書【電子書籍版】 『えにし: 或る男の三十年』(2019年5月)22世紀アート 『波の華 上巻』『波の華 下巻』(2019年8月)22世紀アート 『夢幻』(2020年2月)22世紀アート 『ふたつの絆』(2020年7月)22世紀アート

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