2021年5月発売
男爵家の三男・ジェイドは、成人の際の「転職の儀」でジョブを得られず、家を追放されるも、今いる世界が前世でよくプレイしていたゲームの世界だと思い出した。彼は、前世の記憶を用いて、チートな「チェンジ」の魔道具で格上の魔物を撃破し、スキルポイントを貯めて、チートなスキルを取得し強化していく!「無双ゲージ」を貯めることで無敵状態になれる“国士無双”という最終奥義をも取得したジェイドは、誰も知らないゲームの知識用いて規格外の冒険者に成り上がる!
パーティで給仕中のゾーイの前に、富豪マックスが現れた。彼に不審者と疑われたあげく、グラスを割った責任を問われ、ゾーイはその場でくびになってしまう。シャンパンをかぶったまま、グラスを片づけるのは屈辱だった。外に出ると、マックスが高級車で彼女を待っていた。意外なことに彼から食事に誘われ、「君はきれいだ」と誘惑されたとき、ゾーイはうれしさとともに恐怖を覚えた。私は顔に傷があるし、男性といると怖くてたまらなくなる。でも…マックスには胸がときめく。もう傷つきたくないのに。
無垢な乙女が宿したのは、 王冠をいただいた小さな天使。 牧師の娘マリッサは初恋の人、ヘラクレス王子と偶然でくわし、 動揺した。神々しい王子の傍らには美女が寄り添っていた。 5年前、18歳のマリッサは彼に純潔を捧げて妊娠したものの、 叶わぬ恋と諦め、泣く泣く身を引くしかなかったのだ。 逃げだしたマリッサを追ったヘラクレスは、彼女の連れている 幼い娘を見て驚いた。「その子は誰なんだ? 説明してくれ」 ごらんのとおり、娘はあなたと瓜二つ。説明はいらないわ。 一人で産み育ててきた大切な我が子をどうか奪わないで……。 「跡継ぎが必要だ」彼の愛なき求婚にマリッサは言葉を失った。 王家を舞台に繰り広げられる、ドラマティックなシンデレラロマンスをお楽しみください。牧師の父に修道女のごとく厳しく育てられたヒロイン。16歳の夏、浜辺でギリシア神さながらのヒーローをひと目見た瞬間から、灰色だった世界が輝きだして……。
愛した人の企みは、 再び愛させ、そして捨てること。 ヘレナが生まれて初めて恋に落ちた相手は、テオだった。 誰よりもハンサムで、快活で、大胆不敵なギリシアの大富豪。 彼は結婚するまでヘレナの純潔を守ることを堅く誓い、 二人はともにその夜を待ち焦がれたーー。だが挙式前日、 ヘレナは婚約指輪を外し、テオに永遠の別れを告げた。 テオが実は、彼女を虐げた父親と同類の男だと知ったからだ。 3年後、常に華やかな女性とゴシップ欄を賑わせているテオが、 なんと仕事のクライアントとして、再びヘレナの前に現れる。 呆然とするヘレナに彼が囁く。君は僕に初夜の借りがある、と。 セクシーなロマンスを描いて人気急上昇中のミシェル・スマートによる、ギリシア富豪との再会ものです。一瞬たりとも忘れたことのない男性の突然の登場に動揺するヒロインと、それを楽しむかのようなヒーロー。ヒートアップする愛の攻防をお楽しみください。
妹の婚約者である伯爵が、 なぜわたしを騙して妻にするの? 大学院生のダーシィは、急に実家に呼び戻された。 なんと、失踪した妹になりすましてほしいという。 イタリア人伯爵ロレンツォとの縁談が決まっていた妹は、 婚約披露パーティを目前に、行方がわからなくなった。 もし破談になれば、父は借金を返すあてがなくなるから、と。 そんな猿芝居が通用する相手ではないと反論したが、 意外やロレンツォは特に疑うふうもなく婚約披露を済ませ、 結婚式の“予行演習”まで強行すると、にやりと笑った。 「実は今の誓いは有効だ。僕らは夫婦になったんだ、ダーシィ」 往年の作家M・ライアンズには隠れた名作が多く、この美しい題名の作品もそのひとつです。ロレンツォの思惑がわからないまま、ダーシィは彼に惹かれてゆき……。夫に横恋慕する女性や、夫の亡き母の秘密に翻弄されながらも、愛を貫くダーシィの姿に涙してください。
まさか、私の心を奪った彼と 血が繋がっているかもしれないなんて……。 私は、お父さんの子じゃなかった……。ジアは色を失った。 亡き母の日記とDNA鑑定で、自分は母の情事がもとで生まれたとわかり、 ジアは矢も盾もたまらず、日記に書かれていた住所を目指した。 たどり着いた大きな屋敷で、リカルドと名乗るハンサムな男性と出逢う。 たくましい体がいやおうなく目に飛び込んできて、ジアは頬を赤らめた。 屋敷の現在の主らしい彼と、たまたま敷地内に迷い込んだ犬を助けるうち、 ジアはいつしか心を許し、父親を捜しに来たことを打ち明けていた。 実の父がこの屋敷の前の持ち主かもしれないと思って尋ねてみると、 リカルドの顔に緊張が走った。「僕のおじが住んでいた」 つまり、リカルドと私は、いとこ同士なの? 本作は『星と花火とガラスの靴と』(I-2655)のヒロイン、ビアンカの妹ジアが主人公。イタリア人実業家リカルドを男性として意識した矢先、彼と血が繋がっている可能性が浮上して動揺するジア。そんななか、リカルドの家で寝起きをともにすることになり……。
娘と同じ黒髪のギリシア富豪に、 真実を話すときがやってきたーー 「2年間の兵役に就くけど、待っていてくれ。毎日手紙を書くよ」 17歳のアレクサはギリシア海運王の御曹司ニコを信じて待ちわびた。 けれども手紙は1通も届かず、悲嘆にくれるなか、 彼女は親代わりだった祖父の転任先であるカナダへと発った。 わたしは初めて愛を捧げた人に、だまされたということね……。 ほどなく妊娠が判明し、アレクサはニコに知らせずに出産したのだった。 月日は流れ、ある夜、18歳になった娘の恋人の家に招かれた彼女は、 夕食の席に現れたギリシア神さながらの男性を見て、失神しかけた。 ニコ! どうして、あなたがここに? 我が子と知らずに娘と話す彼の姿に、アレクサは残酷な運命を呪った。 HQイマージュの代表作家R・ウインターズの甘酸っぱさと切なさが詰まったドラマティックなシークレットベビー物語をお贈りします。娘の恋人が実の父親のように慕っている“ニコおじさん”が、初恋の相手ニコだとわかり、アレクサは思わず化粧室に逃げ込んで……。
憐れみや施しはいらないと言ったのに、 それならば僕を受け取れ、ですって? エリーをただ働きの家政婦扱いしかしなかった冷淡な継兄が、 紳士クラブで起きた諍いの流れ弾を受けて死亡した。 その訃報を伝えに来たのは、ヘインフォード伯爵ブレイクーー 社交界随一の富と美しい容貌を持つ、エリーが密かに憧れる男性だ。 銃弾が、本来彼を狙ったものだったことに責任を感じ、 急いで駆けつけたのだろう。髪は乱れ、シャツも破れたままだった。 天涯孤独の身となったが、彼からの憐れみだけは受けたくない……。 私のことを“不美人で脚の悪い女”と呼んでいたから。 だが、継兄がエリーの財産を使い果たしていたことを知るや、 ブレイクは支援を拒む彼女を突っぱね、こう言った。「僕と結婚しろ」 人気実力派作家ルイーズ・アレン。伯爵との便宜結婚ものをお贈りします。エリーはなかば強制されるように伯爵の妻となりますが、彼に愛がないのは自明。でも、過去の事件による男性不信、不自由な脚ーーそれらをすべて受け入れてくれる夫への片想いは夜毎せつなく募り……。
「伯爵様が貧しい牧師の娘のあなたと結婚するはずがないでしょう」姉の厳しい言葉に、17歳のシャーロットの夢は打ち砕かれた。新しい領主としてロンドンからやってきたウィクリフ伯爵は、非常に頭がよく、有能で、厳格な方だと噂されていたが、実際に会った伯爵は驚くほどハンサムで、小さな子供にも優しかった。心を奪われたシャーロットは、彼の妻になれたらと願ったのだった。でもシャーロットには、叶わぬ夢を見ている時間はなかった。家族を養うため、社交界でそれなりの夫を見つけなければならないのだ。ところが、シャーロットの社交界での後見役を、伯爵が買って出たことで、彼女のあきらめかけていた恋心が複雑に揺れ動いて…。
失恋と失業の傷心旅行でイタリアを訪れたジョディは、山道でタイヤがパンクしたところをロレンツォに助けられる。場違いなほどの高級車で通りかかった彼は、とてもハンサムで、おそろしく尊大だった。それもそのはず、彼は公爵だという。驚くジョディに、ロレンツォは突拍子もない提案をした。「君を助けた見返りに、1年だけ、僕の妻になってほしい」一族の事情で、形だけでもすぐに結婚する必要があるという彼は、君だって僕と結婚すれば元恋人を見返せるぞ、とたたみかけた。恋人も仕事もなくしたみじめな私が、公爵の妻になるですって?
婚外子として生まれたベッカは、大富豪である伯父に疎まれ、 妹を大学に通わせるための援助を乞うたが、邪険に追い払われた。 半年後、伯父の邸宅に呼び出され、不思議に思いつつも向かうと、 そこにいたのは、伯父の娘ラリサの婚約者、セオだった。 聞けば、ラリサは一族の株を浮気相手に譲り渡す文書を残したまま、 事故に遭って、今は昏睡状態にあるのだという。 「きみはラリサによく似ている。だから、呼んだ」 浮気相手からくだんの文書を取り戻すために、ラリサのふりをしろと!? 即座に拒んだベッカに、セオが悪魔のように冷徹な声で告げた。 「妹の未来を捨てる気か。報酬は弾む。いい大学にやりたいんだろう?」 〈私はイミテーション〉と題して、瓜二つの別人になりすますヒロインの切ない恋物語をお届けします。きみを改造してみせるというセオの言葉どおり、髪をブロンドにされ、化粧も服装も変えられたベッカ。そうして、セオの婚約者としての生活が始まりますがーー
魔法使いクロートは、工房ギルドで長く働いている。仕事はブラックそのものな環境だが、得意のエンチャントで、ギルドの売れ筋商品を支えていた。しかし、ちょっとしたことから一方的な解雇を言い渡されて、突然クビになってしまう。長く勤めてきたのに、対応はあっさりしたものだった。がっかりしながらも、久々の解放感を感じたクロートはこれからは自由なのだと自覚する。そうして数年ぶりの昼間の街中を楽しんでいると、偶然から、奴隷少女のピンチに出会ってしまった。その過酷な境遇が自分と重なり、なけなしのお金で彼女を引き受けるクロート。そして彼女の特殊な怪我を魔法で治したことで、自分が特別な技術を持っていることに気付くのだった。長年の地道な努力の成果なのか、想像以上にエンチャント魔法の実力が上がっていたらしい。誰にも出来なかったという治療が、それを物語っていた。健気な奴隷少女カナリアにすっかり惚れ込まれ、一緒に暮らすことを決めると、さっそく街を飛び出し、新天地を求めて旅立つことに。到着した村で出会った美女シュティーアや、獣人族の美少女サバーカにも実力を惚れられて、ますます自分に自信を持つことが出来た。これまでのブラックな暮らしから一転、すっかりノンビリハーレムとなった日常を、三人の愛らしい女性たちと過ごしていると…。
身に覚えのない国王暗殺の罪を着せられ、処刑台に上がった伯爵令嬢ミラ。しかし突然時間逆行の魔法が発動し、気づくと三年前に戻っていた。今度こそ処刑ルートを回避してやると心に誓うが、自分に死刑宣告した王太子フレイシスに想いを寄せられて!?彼は因縁の相手なのに、惹かれる気持ちが止められない。そんな時、ミラに罪を着せた張本人の聖女が現れて、二人の邪魔をし始める。まさか今回も処刑ルートまっしぐらなの!?
王太子のルイスから、婚約の条件として三食おやつ付きでお世話をさせてほしいと告げられた公爵令嬢のロティ。実はロティは食べるのが大好きなのだ。ルイスが作る『オムライス』『肉じゃが』『味噌汁』という料理は初めて見るものばかりですごく美味しい!聞けばルイスは異世界から転生してきたのだという。すっかりお世話されて甘やかされて「まるでお母さんみたい」とルイスに伝えると、なぜか微妙な顔で深い溜め息をつかれてしまうのはなんで!?
[商品について] ー人生とは、ろうそくの炎のようなものー 60歳を過ぎたら会社経営から手を引くという予てからの考えを実行した私は、長年連れ添った妻と旅をし、各地の名物料理を食べ歩き、欲しい物があれば好きなだけ買い求める自由気儘な生活を続けていた。しかしどんな贅沢をしても、有り余るほどの時間があっても、そこには何の喜びも楽しみもなく、あるのは仕事をしていた頃への思いとため息ばかり。そんなとき「波瀾万丈な人生を赤裸々に、或いは第三者的・客観的な目で見つめ直して、今までにない発想で文章として蘇らせたら」という従姉の言葉がふと頭に思い浮かんだ私は、意を決して筆をとり小説を書き始める。突如として襲った妻の病、そして自らにも忍び寄る病魔の中で、最後に望むものとはーー。人生において大切なものは何か、命の儚さの中にある人の想いを問う、自伝的小説。 [目次] 有終 思いもせぬ出来事 療養生活の始まり 〈一時の安らぎと大きな苦悩〉 〈マニラからの帰国後〉 〈病魔と覚悟の時〉 〈最後の幸運〉 あとがき 著者略歴 [出版社からのコメント] 人生や幸せについて、生きていると様々な機会に考えることもあるかと思いますが、その色合いは人生のどの季節を過ごしているのかによって大きく変わっているのではないかと思います。本書の中にある人生がどの様な色合いを持ち、そこに何があるのか、ぜひ手に取って味わっていただければ嬉しく思います。 【著者略歴】 上杉 辰(うえすぎ・しん)(本名 穐山和壽) 著書【電子書籍版】 『えにし: 或る男の三十年』(2019年5月)22世紀アート 『波の華 上巻』『波の華 下巻』(2019年8月)22世紀アート 『夢幻』(2020年2月)22世紀アート 『ふたつの絆』(2020年7月)22世紀アート
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・ ロングセラー『月とコーヒー』に連なる 〈インク三部作〉開演! 〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・ いいか、よく見ろ。 終わりが来ても、 このとおり、 何度でもよみがえる。 「奇妙な惑星」博物館の保管室に 勤務する十四歳のオリオ。 師匠のベルダさんと二人、 世の中のあらゆるものを記録し保管すべく 作業に勤しんでいた。 そんなある日、ベルダさんが死んだ。 自殺か、病気か、事件か。 原因がわからぬまま、 オリオは保管室の責任者を 引き継ぐことになる。 ところがーー。 ベルダさんが記録に使用していた 万年筆のインク、 〈六番目のブルー〉の在庫がない。 あれなくして記録作業はできない。 幻のインクを求めるオリオの旅が始まった。
ひょんなことから東城大医学部に通うことになった、生物オタクの中学3年生・曾根崎薫。仲間たちと洞穴を探検していると見たこともない巨大な「たまご」を発見する。大事に育てようとする薫たちの前に立ちはだかったのは、動物実験を目論む研究者と日本政府だった。薫たちは、おとなたちの謀略から大切なモノを守り切れるのか? <いのち>を巡る大冒険、開幕! 装画・挿絵:ヨシタケシンスケ