2021年6月発売
地球の滅亡、感染症、種の絶滅、大量消費……《 解決の鍵はいつだって未来にある! 》 身に覚えのないことで突然、収容所に監禁された英語教師のスンギュン。16名もの教え子が殺人者になっているという。 そして、その原因が自分の“ 声” にあるというのだが……(「声をあげます」) 『フィフティ・ピープル』『保健室のアン・ウニョン先生』の人気作家が放つ初めてのSF短編集。 文明社会の行きづまりを軽やかに描き出し、今を生きる女性たちにエールを贈る、シリアスでポップな8つの物語。 二十三世紀の人たちを怒らせるのではないかと思うと私は恐ろしい。 この正常ではない、腹立たしい豊かさは最悪の結果に終わってしまうだろうと思う。 未来の人々に軽蔑されずにすむ方向へ軌道修正できたらいいのに。(「あとがき」より) ■ ミッシング・フィンガーとジャンピング・ガールの大冒険 ■ 十一分の一 ■ リセット ■ 地球ランド革命記 ■ 小さな空色の錠剤 ■ 声をあげます ■ 七時間め ■ メダリストのゾンビ時代 ■ あとがき ■ 訳者あとがき
ジル、『建国』する!? 幻の都に入り込んだジルが目にした真実。 【闇の森】から姿を消したセラヴィの行方は!? 緋雪の依頼を受けて、地図に記されていない封都インキュナブラへ向かったジル。そこは『喪神の負の遺産』--《旧神》を奉ずる者たちの魂魄を材料にして形作られた幻想の都だった。 〈聖母〉アチャコと〈神子〉ストラウスの本拠地へと足を踏み入れたジルは、苦戦の末、絶体絶命の危機を迎えてしまい…!? 「なろうコン」大賞受賞作『吸血姫は薔薇色の夢をみる』の100余年後の世界を描く人気シリーズ、第13弾!
魔王を倒すために勇者一行の一員として旅立った聖女は、道中に後輩の聖女見習いと婚約者だった勇者に裏切られ、殺されてしまう。死の間際、日本の女子高生だった前世を思い出すものの、何の役にも立たず花のモンスターに食べられてしまう。気がつけば、女子高生&聖女の記憶を持ったまま、上半身は人、下半身は植物のモンスター・アルラウネに転生していた。裏切り者に復讐はしたいが、地に生えているので移動はできず、魔物だからと退治されたくもない。よし、だったら光合成をしながら静かに暮らそう!平穏無事な日々を望むも、そうはいかないモンスター娘の徒然日記。
コミック版好評連載中! 高遠夜霧と壇ノ浦知千佳は、高校の修学旅行中、クラスごと異世界に召喚された。 賢者から《ギフト》を与えられたクラスメイトたちがほぼ全滅してしまう中、《ギフト》を受け取れなった二人は、夜霧が元々特殊な《即死能力》を持っていたのと、知千佳が壇ノ浦流弓術という古武術の達人だったのに加え、壇ノ浦もこもこという強力な守護霊が憑いていたこともあり、この世界で飄々と旅を続けていた。 しかし、この世界の神であるマルナリルナが死んだことで、元の世界に帰るために集めていた《賢者の石》が融合して女神となり、ルーと名付けられて夜霧たちの同行者になる一方、UEGと名乗る女神も復活し、この世界を滅ぼそうと動きはじめた。 ルーが完全復活すれば元の世界に帰れるらしいのだがーー
「ねえねえ、あなたはくさのせいれいさん?」 気がつくと俺は雑草になっていた。 記憶はないが、ステータスやスキルが備わっていて、 ーーなぜか転生という言葉が思い浮かぶ。 「ほわぁぁああ、太陽の光が心地いい!」 ひとまず光合成に最適な場所にいると、俺の声が聞こえるハイエルフのわんぱく幼女セフィと出会い、運命は大きく動き出す。 セフィに引っこ抜かれ“ユグ”と名づけられた俺は、エルフの里でも草の精霊として受け入れてもらい、のんびりと育てられることになった。 …かと思いきや、どうやらエルフは迫害を受け、逃げのびてきたらしい……。 ーーエルフたちを守るために雑草は奮闘し、進化する! 異色の植物転生ファンタジー、開幕!
優秀なサンチェス公爵家には二人の姉妹がいた。姉のフローラは才色兼備かつ聖女候補。妹のカロリーナは地味で才能もない落ちこぼれ……そんなカロリーナのもとに隣国との関係調整のため第二皇子との縁談が舞い込む。ただし皇子は、野蛮で残酷無比と噂の人物。「私でも役に立てるなら」と政略結婚を受け入れるカロリーナだったが、嫁いでみると人生が一変。噂に反して紳士的な皇子や皇后に正当に評価され、自分を認められるように。一方王国に残されたフローラは不調続きでーー
「会いたかった!」 「申し訳ないが、人違いだろう」 オリアナにとって公爵家嫡男のヴィンセントは優しく一途な、最愛の恋人だった。 幸せな学校生活を送っていたが、十七歳の春に二人とも謎の死を迎えてしまう。 ーー気がつくとオリアナは七歳の頃に巻き戻っていた。 入学式に念願の再会を果たすが、ヴィンセントには前の人生の記憶がなかった。 しかも、付き合っていたことをほら話だと思われてしまい、第一印象は最悪に……。 それでもオリアナは決意していた。この人生では必ず彼を守り抜くと。 彼が心配でなんとか傍に居続けようとがんばる女の子と、彼女が気になりながらも素直になれない男の子の、生きるか死ぬか二度目の魔法学校生活、スタート!
かつて“鬼才”と称された女騎士アメリアの転生者であり、国王ヴァルターの唯一の護衛役である貴族令嬢フローラは縁談話から逃れるため、ミスレナ商国に行くことに。出発前、“北の魔女”システィアに彼の地で薬草の採取を頼まれたものの、ミスレナに着くなり「トラブルメーカーだから」と単独行動を余儀なくされる。「こうなったら一人でさっさと依頼をこなして、二人の鼻を明かしてやる!」と息巻くフローラだったが、次第にアメリアとヴァルターにとって因縁深い暗殺者集団の陰謀が明らかになっていき…。前世で命を懸けて守った王子=現国王に振り回される、強くて可愛い転生女騎士の戦闘系!?ラブコメ第2巻!
202X年春、日中外相会議開催の四日前、尖閣諸島水域で石垣島の漁船二隻が、領海侵犯した中国海警船三隻に追い払われる事件が発生。そんな中、米インド太平洋軍司令部から、SLBM搭載可能の原子力潜水艦を含む三隻の中国潜水艦が所在不明との一報が入る。さらに中国艦隊が南沙諸島の太平島領海に急接近しているというのだ。次々と軍事行動を起こす中国。日本国内でも尖閣諸島を護れとの声が高まるのだが、政府は軍事衝突に発展するのを恐れ具体的に対処しなかった。国の対応に業を煮やしたある民間人らが尖閣諸島への上陸を企て、作戦を実行に移した!尖閣をめぐる日中戦争、ついに勃発か!?
相沢咲月は普通の会社で働くOLだが、趣味で同人作家をしている。それは会社には秘密だ。そんな咲月はある日イベント会場で突然プロポーズされた。その相手は眼鏡姿のドルオタ……じゃなくて、会社ではクールで知られる同僚の滝本さんだった! 会社ではできるサラリーマン、でもプライベートではバリバリのオタクーーそんな共通点がある二人の結婚生活が楽しくないわけなくて!? 超打算で結婚する咲月と、打算の顔して実は咲月がずっと好きだった滝本さんの偽装結婚の話。
野生のJKとあだ名される柏野由紀子はひょんなことから異世界で大衆酒場『ニホン』を営むことに。彼女の人柄や料理の腕に惹かれ、有力者たちが次々と常連客になっていく。 竜騒動も解決し、王都には無事平和が戻った……かと思いきや、移民の大量流入による区画整理のゴタゴタで、お店周辺がにわかに騒がしくなってしまう。 常連客たちの勧めもあり、日頃の労をねぎらうため、海へとバカンスに出かけることになった大衆酒場『ニホン』のメンバーなのだが、行動力の塊である由紀子は、そこで『海の家』を開くことを思いついて……!
真梨幸子が放つネコミス登場! 人を魅了してやまない猫たちに惑わされた愚かな人間の行く末、そして猫たちのその後ーー。 第一話 まりも日記 第二話 行旅死亡人〜ラストインタビュー〜 第三話 モーニング・ルーティン 第四話 ある作家の備忘録 第五話 赤坂に死す 最終話 小説現代、メフィストに掲載された短編に書下ろしを加え、大幅改稿した著者懇親の猫×イヤミスの傑作登場!
幽霊の存在については、それは肯定する人はいる。では、妖怪は?妖怪がほんとうにいると思っている人がどれくらいいるだろうか?しかも、おとなで!ひょっとして、富安陽子は、そういう数少ないおとなのひとりではないか、と私は感じていたのだ。インタビューなら、気がゆるんで、富安陽子の本音が出るのではないかと、私はそう思ったのだ。そうしたら…。富安陽子が生み出す妖ファンタジー×現実世界。その魅力の理由を、『ルドルフとイッパイアッテナ』の著者が解き明かす!
母のような女にだけは、なりたくなかった。「理想の妻」としての人生を全うした母。正反対の生き方を選んだ娘。幸せを手にしたのは、はたしてー。『主婦病』で絶大な支持を得た著者が描く、「家族」の呪縛を解き放つ感動作。
自由を愛するすべての人へ。ある「日本人」の熱き想いと切なる祈りが、香港の地で炸裂する。「返還」前夜の香港。和志は恋人の死の謎を追い、交換留学生として再びその地を訪れる。幽霊屋敷に間借りする活動家、ベトナムのボートピープル、「共産党員」と噂される大物建築家。次第に浮かび上がる香港の実相。やがて、和志は民主化運動の渦に呑まれてゆく。生と、自由の喜びを高らかに謳う、圧巻の社会派エンタメ。
ただ街を映すだけのライブカメラは、嘘のない「正しい」世界…。パンデミック下の孤独な者たちの群像劇。(『ただしみ』)。コロナ禍の新たな日常を送る、育ち盛りの中学生・玲奈のもとに、ある日突然おとずれた「濃厚接触」の知らせ(『腹を空かせた勇者ども』)。顔の見えない「ジェントルマン」の声に従い、反ユートピアの物語を紡ぐ男がくわだてる、脱ディストピアの叛乱(『オキシジェン』)。感染症を世界へ巻き散らすことを計画する組織“臆病なテロリスト、臆病な殺人者”に志願したわたしが出会った、究極の人工美を備えた女・アイラ(『MINE』)。死者は活発に人肉を求め、生者が死んだように隠れて暮らす世界で、ぼくは飼い猫を探す旅に出た(『天国という名の猫を探して悪魔と出会う話』)。最前線の作家たちが贈るもうひとつのパンデミック。
「俺達の日常にはバッセンが足りない」ある日、シンジの幼馴染のエージが突然言った。バッセンーーバッティングセンターなんかつくってどうするんだと聞くシンジに、エージは「ないから作ろうかなって」と言うだけ。金策のため旧友のミナに連絡をとるシンジ。そのころ、信用金庫に勤めるミナは、ある問題を抱えていて……。皆で盛り上がったり憂さを晴らしたり、“なくてもいいけどあった方が良い”バッセンの建設を巡る、悩み、もがき、あがいて生きている人間たちの群像。
明治十六年(1883年)。葛野を出て実に43年、甚夜はついに行方知れずとなっていた鈴音と対峙することになった。鬼神へと至ろうとする妹との再会は、甚夜だけでなく彼の周りの人々の運命をも大きく変えることになる。人よ、何故刀を振るうーー平成までの長い旅路の折り返し地点で、甚夜が出した答えとは。大人気和風ファンタジー巨編、衝撃の第七巻。
【2025年5月現在、新本が定価(2,400円+税)で購入可能】 「生きていることへの感謝の念でいっぱいの小説こそ、不滅のものを持っている。」(「感謝の文学」より) 何度も自殺未遂を繰り返した太宰は、底抜けに人を愛する、限りなく優しい男だった。 心温まる話と、めくるめく言語マジック。愛とユーモアに満ちた清新な作品集。全23篇。 坂口安吾、織田作之助らとともに無頼派と呼ばれた太宰治の文学は、いまでも他の追随を許さぬ独自の輝きを放ち、愛読者は世界中に広がり続けている。 陋巷のマリアたちに捧げられた「黄金風景」「新樹の言葉」「俗天使」「母」、ノスタルジックな街と人が哀切に立ち現れる「老ハイデルベルヒ」「帰去来」、エロティックで愉快で少し不気味な「陰火」「女人訓戒」「清貧譚」、巧みな話術で読者を翻弄する「懶惰の歌留多」「春の盗賊」、繊細な感性で心の破片をコラージュした「葉」「創生記」「HUMAN LOST」など、ヴァラエティに富む太宰の文学世界を精選。思いがけないほど温かで、人間を愛してやまない太宰の本当の姿がここにある。 ※七北数人氏を監修者に迎えた「シリーズ 日本語の醍醐味」は、“ハードカバーでゆったり、じっくり味わって読みたい日本文学”をコンセプトに、手に汗握るストーリーではなく、密度の濃い文章、描写力で読ませる作品、言葉自体の力を感じさせる作品を集成してゆきます。 葉 虚栄の市 敗北の歌 放心について 感謝の文学 陰火 走ラヌ名馬 創生記 音に就いて HUMAN LOST 黄金風景 懶惰の歌留多 新樹の言葉 市井喧争 俗天使 女人訓戒 春の盗賊 老ハイデルベルヒ 清貧譚 帰去来 一つの約束 親という二字 母 解説/七北数人
黒人文学・文化研究の第一人者であり、岩波文庫『風と共に去りぬ』の訳者でもある著者による、アメリカ文学・社会論。南北戦争による社会の分断と、激動の戦後を描く壮大な「アメリカン・サーガ」を、主人公スカーレットの背景や、アメリカ黒人史、分断と一体化といった視点から多角的に読み解く。文庫解説に新章一章を加筆。 はじめに 『風と共に去りぬ』あらすじ 地 図 第一章 分断するアメリカ・一体化のアメリカ 第二章 スカーレットとそのDNA 第三章 マミー現象とアセクシュアリティ(非性化) 第四章 タラ農園とチェロキーの〈涙の道〉 第五章 南北戦争とホーム・フロント (銃後)の女たち 第六章 マーガレット・ミッチェルとその時代 第七章 アメリカン・サーガーー永遠の歴史ロマンス『風と共に去りぬ』 『風と共に去りぬ』関連略年表(ジョージア州と南北戦争) 引用文献