2021年8月発売
ラビィ・ヒースフェンは、16歳のある日前世の記憶を取り戻した。今生きているのは、前世でプレイしていた乙女ゲームの世界。そして自分は、ヒロインのネルラをいじめまくった挙句、ゲームの途中であっさり処刑されてしまう悪役令嬢であることを。しかし、真の悪役はネルラの方だった。幼い頃にかけられた隷従の魔法によって、ラビィは長年、嫌われ者の「鶏ガラ令嬢」になるよう操られていたのだ。今ついにその魔法が解け、ラビィは自由の身となった。それをネルラに悟られることなく、処刑の運命を回避するために必要なのは「体力」-起死回生の作戦は、屋敷の厨房に忍び込み、「おかゆ」を作って食べることから始まった。毎晩おかゆを食べ続け、徐々に回復してきたラビィ。彼女を蔑んできた弟のフェルや、形だけの許嫁である第一皇子のバルド、バルドの命令でラビィの監視をしていたサイなど、周囲の目も変わり始めー!?
没落した名家の娘・平等院澪亜は「太っている」「貧乏」などと蔑まれ、酷いいじめを受けていた。そんなある日、祖母の持つ鏡から異世界へ転移。そこで見つけた礼拝堂のピアノを弾き始めた澪亜の脳内に不思議な声が響く。「-聖女へ転職しますか?」「-はい」その瞬間、身体は光に包まれ、澪亜は「聖女」へと転職する。そこから人生は激変。ダイエットに成功し、異世界でも現実世界でも持ち前の優しさと美しさで澪亜はあっという間に人気者に。しかし、どれだけ「聖女さま万歳!」とチヤホヤされても、澪亜は感謝の心を忘れず、人助けに精を出していく。そんな澪亜につっかかるいじめっ子たちはいつしか勝手に自滅していきー。チートスキルを手に入れた心優しきお嬢さまの無自覚系シンデレラストーリー!
「補助魔法しか使えない能無しの魔法師はこのパーティーには必要ない。お前はクビだ、アレク・ユグレット」それはある日突然、王太子のダンジョン攻略パーティーの付き添いをしていた宮廷魔法師アレクに突き付けられた追放宣告。そして王太子の嫌がらせにより、アレクはパーティーどころか、宮廷からも追放されてしまう。そんな彼に声を掛けたのは、4年前を最後に別れを告げたはずの、魔法学院時代のパーティーメンバーの少女・ヨルハだった。「-ねえ、アレク。ボク達と一緒にまた、ダンジョン攻略をする気はない?」かくして、かつて伝説とまで謳われたパーティー“終わりなき日々を”は復活し、やがてその名は、世界中に轟くー!-これは、飼い殺し状態であった元宮廷魔法師の冒険譚。
神の力を持つ者同士が出会い、ぶつかり合う中、ハルトはあらたな力を得るため“古竜の神殿”へと向かった。待ち受けた「古竜」との闘いを経て、ハルトの力はさらに強大なものへと進化していく。一方、メリエルは魔王の命令により、疼く心に目を背けて、リリスとアリス姉妹を人質にハルトを呼び出した。怒りに震えるハルトと、魔将たるメリエルとの激突!さらに二人の魔将が戦列に加わり、さすがのハルトも絶対絶命!?最大最凶の危機を打開するためのカギとなるのは…!?女神の力で無双する冒険譚、人智を超えた戦いの物語はいよいよクライマックスへ!!
しがない貴族の次男であるカインド・アスベル・ソーベルズの始まったばかりの旅は、盗賊団に捕まりアジトへと連れて行かれるという形で突然のクライマックスを迎えていた。自らの行く末を案じるカインドはしかし、ルース・アーガードという謎の美青年と、卵から誕生したドラゴンの子どもによって助けられる!しかしそのドラゴンは、ルークセント王国の国宝ー『龍の卵』から生まれたものだった。図らずも国宝から生まれたドラゴンに懐かれたカインド(とルース)は、ルークセント王国の王宮に招かれるがそこにもまたトラブルが待ち受けていてー!?第3回講談社ラノベチャレンジカップ“大賞”受賞作にして「小説家になろう」上で人気を博した名作が上下巻で刊行!
ルークセント王国の国宝『龍の卵』から生まれたドラゴンーイクシスに懐かれてしまったカインド。偶然知り合った男装の麗人にして大英雄アレイド・アークの子孫ルースとともに、国宝を巡るごたごたに巻き込まれてしまう。王女誘拐事件、さらには王国を揺るがす大きな陰謀に巻き込まれる中で、勇気と機転(とルースとイクシスの力)を使い、平凡な貴族の次男であったカインドは自らの旅の目的そしてなすべきことを見つけ出すー!第3回講談社ラノベチャレンジカップ“大賞”受賞作にして「小説家になろう」上で人気を博した名作が上下巻で刊行!
「これまでと同じ生き方はしたくない」ひょんなことから脚本家として富と名声を得たフリーターを待ち受ける、失墜、逮捕、裏切り…。彼はもういちど立ち上がることができるのか?(『いたずらな運命』)。気が付いたら山の中で一人ぼっち!しかも最後の記憶から20日も経っていたー。アラサー女子が不可解な連続置き去り事件に挑む!衝撃の展開に息もつけない新感覚ミステリ(『置き去り』)。目まぐるしい展開、心揺さぶるラスト。瑞々しい文章が光る新世代の短編小説2篇。
魔法が使えず剣もダメな冒険者マート。だが彼は、生まれ持った猫のような目と身軽な体躯という冒険者として恵まれた特徴で採集クエストをこなし、細々ながらも楽しく暮らしていた。そんなある日、冒険者ギルドで入手したステータスカードで前世の記憶とそれに伴う驚愕の事実を知る。そこには魔獣スキルに呪術魔法、普通の人間ではありえない項目が!しかも精霊魔法の潜在能力は伝説級!?現実を受け入れられないまま、商隊の護衛クエストを受けるものの、盗賊団の襲撃に遭ってしまいー。命からがら隣町へと着いたマートは、そこでおてんばな伯爵令嬢ジュディと出会う!「伝説の杖を作るための材料を、一緒に探してほしいの!」積極的なお嬢様や色っぽい精霊たちに囲まれて、少年が「最強」になるまでの大冒険が始まる!
次期聖女を妻にしたいからと、第一王子メイナードから婚約破棄された候爵令嬢のアイリーン。なのに聖女に選ばれたのはアイリーンだった!聖女って強力な癒し手のはずで、わたしの力は微力だけどなんで…?と疑問を抱きつつも、「ざーまあー!」と内心高笑い。それからというもの、山のように届く求婚の手紙とプレゼントを避けるため領地へと逃れたら、メイナードが待っていて!?いまさら愛してるとか言われても信じられません!わたしは素敵な人と素敵な結婚をして見せるんだから!幸せになりたい候爵令嬢の物騒すぎる聖女生活、いざ開幕!!
元孤児でありながら、神から与えられたギフト「聖女」のスキルを認められ王宮で暮らしていたセレナ。しかし、セレナを疎ましく思った王子とその愛人の子爵令嬢は、セレナを偽聖女という罪ででっち上げて処刑してしまう。しかし、処刑されたはずのセレナはなぜかヒトダマとなって薄暗い洞窟にいた。最初は身体の感覚がない霊魂という存在に戸惑ったが、持ち前の能天気さでレベルを上げ進化条件を次々にクリア、より上位の種族に進化していく。生まれ育った孤児院を救うため、自分を処刑した王子に報いを受けさせるために…。
アメリカの8人の高校生が、原爆を肯定する側と否定する側にわかれ、討論をくりひろげる…。多くの読者から反響のあった『ある晴れた夏の朝』の英文版。世代と国境をこえて読んでほしい「戦争の歴史と記憶」を問う一冊。中学生から。
アラバマ州の高級住宅地ソーンフィールド・エステートで、犬の散歩代行をするジェーンの慎ましい日々は、エディ・ロチェスターとの出会いで一変した。美しい屋敷でエディに愛される理想の生活。だが、エディの亡妻ビーの存在が二人の未来に影を落とす。溺死したビーの遺体はいまだ行方不明だったが、一緒に死んだビーの親友が他殺体で発見され、エディに殺害容疑が。ジェーンは彼の無実を信じるが、屋敷には彼女の知らぬ大きな秘密が隠されていた。『ジェーン・エア』を現代アレンジした南部ゴシック・サスペンス。