2022年12月発売
■2巻概要 1990年代春陽文庫で反響を巻き起こし、復刊が望まれていたリレー式ミステリ・合作探偵小説がついに新版で復活!昭和のミステリ黄金期を彩った豪華執筆陣・約80名による60作品、全8巻。 2巻は江戸川乱歩参加作品集・戦後篇。希少な11作品と座談会7本を収録。 ■シリーズ概要 *「合作探偵小説」とは 複数の作者によってひとつの作品を成す探偵小説の形態。 作者ごとの執筆箇所が明らかなリレー式の合作と、連名だが執筆分担のはっきりしない合作とがある。 本コレクションには、未完に終わった作品、中断した作品も含めた。 *春陽堂書店と合作探偵小説 最初の合作長篇「五階の窓」(1926年)について、江戸川乱歩は「当時合作といふものが流行し始めた頃であつた」(「探偵小説十年」)と書き残している。戦前・戦後を中心に『新青年』や『探偵実話』などの文芸誌に連載された合作探偵小説は、執筆陣には当代気鋭の作家が名を連ねたものの、作品が単行本に収録されることは稀だった。 春陽堂書店は1993年、江戸川乱歩生誕100年に合わせ、乱歩の関わった作品のみを集めた〈合作探偵小説シリーズ〉を春陽文庫で刊行。執筆者の個性際立つ競演はミステリファンを魅了し、シリーズ全10冊は愛読され好評を博した。 2022年、〈合作探偵小説コレクション〉として新版を刊行開始。各作品の初出・原文に準拠し再編集、初収録作品を多数加えた集大成・全8巻をお届けする。 ◉初出誌を底本とした原文に忠実な校訂 ◉春陽文庫10冊の収録作品はすべて再校訂 ◉本コレクションの半数は当社初収録作品 ◉現在では読めないレア作品多数 ◉合作ならではの思いがけない展開 ◉軽くて読みやすい、物語に没頭できる装丁 ■全8巻 3ヶ月ごと・年4冊刊行予定 平均450ページ 4,180円/各巻 「畸形の天女」 江戸川乱歩/大下宇陀児/角田喜久雄/木々高太郎 「女妖」 江戸川乱歩/香山滋/鷲尾三郎 「大江戸怪物団」 江戸川乱歩/城昌幸/角田喜久雄/土師清二/陣出達朗 「秘中の秘」 江戸川乱歩/香山滋/鷲尾三郎/岡田鯱彦 「魔王殺人事件」 江戸川乱歩/島田一男/千代有三/楠田匡介 「宝石商殺人事件」 木々高太郎/江戸川乱歩/水谷準 「精神分析医の死」 江戸川乱歩/大下宇陀児 「屍を」 江戸川乱歩/小酒井不木 「ラムール」 江戸川乱歩/小酒井不木 「空気男(二人の探偵小説家)」 江戸川乱歩 「悪霊」 江戸川乱歩 【資料篇】 「探偵小説の出来上るまで」 甲賀三郎/江戸川乱歩/水谷準/横溝正史/大下宇陀児 「海外探偵小説 四方山話」 江戸川乱歩/木々高太郎/水谷準 「翻訳小説の新時代を語る」 江戸川乱歩/水谷準/城昌幸/岩上啓一/武田武彦 「探偵小説三十年」 江戸川乱歩/大下宇陀児/水谷準/萱原宏一 「怪談・恐怖談 座談会」 徳川夢声/江戸川乱歩/水谷準 「「連作について」の座談会[畸形の天女]」 江戸川乱歩/角田喜久雄/木々高太郎/大下宇陀児/城昌幸/永瀬三吾 「戦後十年の探偵小説を語る座談会」 江戸川乱歩/島田一男/中島河太郎 編者解説 執筆者プロフィール
1981年、大学のキャンパスで出会った三人。永遠だった筈の友情は、雪乃の唐突な失踪により崩れてしまう。それから三十余年が経ち、彼女から届いた一通の手紙。そこに書かれていたこととは…。封印されていたあの頃が蘇り、托された想いを道標に、初老を迎えた「若者たち」が再会へと動き出す。切ないほどに純粋な約束が三人の心を繋ぎ、其々の人生を温かく包む感動作。
風間徹治は高校ラグビーの指導者として強豪ラグビー部を預かるが、自身の起こした体罰事件を端緒に挫折。その後は他校に転任。そこにも弱小ラグビー部があったものの、教育とラグビー指導への情熱を失った風間は一切関与しようとしなかった。だが、類稀なラグビーセンスの持ち主である草薙透が入部。草薙は風間に監督就任を要請した…。再びラグビー指導者としての歩みを進める風間。強豪チームから弱小チームへと環境が激変した中、風間の真の再生はなるか。
魔力のない伯爵令嬢・アリツィアは帳簿付けに夢中で社交界に一切興味なし。家族からは結婚の心配をされるが、数多の令嬢が花嫁の座を狙う公爵家の令息・ミロスワフと密かに恋愛中なのだ。そして留学から戻ったミロスワフと婚約し、幸せの絶頂…のはずが、自由奔放なエリート魔力使い・カミルに気に入られ、最愛の妹を人質に婚約破棄を迫られてしまい!?
異世界に転生し、第一王子に生まれながらも、スキルの才能に恵まれなかったフォルツ。この世界では、王族として絶対必要であるスキルが無能と判断されたことで、王位継承は絶望的だった。しかし、前世での無念から努力を誓っていた彼は、そんな境遇を気にもせず、自分に出来ることを地道に繰り返して成長していった。そしていつしか、貴族達に無用と言われたスキルの実際の能力に気づき、別格の戦闘力を手に入れる。魔術師に知られる属性ではなかったが、充分な力を発揮できる、すばらしいスキルだったのだ。王国から旅に出された日々で知り合った、天才魔女ネーフィカを仲間にしたことで、フォルツは世界でも最強クラスだと自信を深めていた。そんなフォルツにもついにチャンスが訪れ、王子として一軍を率いての、同盟国への出兵が決まった。華やかな実績があっても、王になりたいわけではない。しかし、努力で身につけたスキルを駆使することで、反乱の危機にあった同盟国を救い、姫騎士ミェーチとも関係することに。結界を守る聖女ピエタをも支えることで、フォルツの実力は人々に知られ、讃えられてゆく。かつては無能と囁かれた第一王子フォルツだったが、いよいよ、ハーレムな日々を掴み取ることに!
現在推理小説とよばれている探偵小説が、摩訶不思議な謎の提供と、一分の隙もない論理的な解明という、長篇小説の形で定着したのは、一九二〇年代から三〇年代の初期のことではなかったろうか。私がはじめてそういう傾向の探偵小説にぶつかったのは、大阪薬専の学生時代のことであった。物はA・A・ミルンの「赤い家の秘密」であった。当時神戸から大阪の学校へ汽車通学をしていた私は、神戸の古本屋で全冊見つけて揃えると、汽車の中で、教室で、講議もそっちのけにして、教師にかくれて貪り読んだ。(横溝正史「推理小説の故郷」より)
血液から希少な魔石を生み出せる特殊体質をもつ伯爵令嬢ローゼ。それに目をつけた悪辣な義母たちに非道の限りを尽くされ、気づけば余命わずかとなっていた。そんな彼女が嫁がされた相手は、天涯孤独で借金まみれの没落貴族レオ・ロスティールド。「ローゼ、ぼくは君がここに来てくれて嬉しいよ」絶望に打ちのめされたローゼの心を、彼のまっすぐな優しさと献身が解きほぐしていく。「少しでも長く、レオの側にいたい」祈るようにそう思い始めたローゼに、無情にも義母の魔の手が忍び寄る。しかし、レオには隠された秘密があってーー!? 第2回Jパブ大賞で大賞に輝いたムーンライトノベルズ屈指の感動作、大幅加筆して書籍化!
作家自身が見つめ、経験した、ナチスのチェコ侵略、「プラハの春」の挫折、そして「ビロード革命」。それら歴史の大きな出来事についての語りは、しかし奔放に、自在に逸脱し、メランコリーとグロテスクとユーモアがまじりあう中に、 シュールで鮮烈なイメージが立ち上がってくるーー 20世紀後半のチェコ文学を代表する作家、ボフミル・フラバルの傑作短編集。 魔笛 沈める寺院 公開自殺 幾つかのセンテンス 競馬の競走路での三本足の馬 グレイハウンド・ストーリー 「ホワイト・ホース」 十一月の嵐 人間の鎖 ぎりぎり
アルノルンを離れ再び旅立ったルーク。次の目的地は裂け目のダンジョンで栄える町。早速挑んでみたらなんとダンジョンはアンデッドだらけ!汚れは浄化、格上相手もターンアンデッドで一撃と神聖魔法大活躍。更にシオンが魔法で聖水を生み出し始め、2人で超効率レベル上げをしていく!だが貴族や聖騎士が参入し何やら怪しい動きを見せ始めー?
剣と魔法の世界、魔王との戦争に明け暮れる同盟四国の一国、ノル国は国秘とされる召喚魔術により、現代世界より呼び寄せた勇者で魔王を倒そうとする。しかし、現れた勇者は魂が空洞の殺人鬼だったーー。魔王に浸食されつつある国を救うため、異世界から勇者を召喚したノル国だったが、何を間違ったか、人間の心を置き去りにした怪物を召喚してしまった。「勇者」の名はカゲイ・ソウジ。彼は物事の判断を自分の中での、理由なき決めごとの結果に従う。そこに理屈は存在しない。召喚後、青空の下で姫を殺め兵士たちを抹殺し、城を颯爽と出ていくが、その理由も「晴れていたら殺す、曇天なら生かすと決めていたから」でしかなかった。そんなソウジは森で奴隷の少女ミトスに助けられ、成り行きで行動をともにすることに。ミトスとの道程には、しばし穏やかな時間が流れるが、それもつかの間、「攪拌者(ミキシング)」と名付けらられたソウジには、勇者抹殺の命を受けた強力な追手が迫っていた……。運命に妥協なき! 唯一無二のソリッド・ダークファンタジー。 第一章 雲ひとつ無き、青空の下で/第二章 追う者たち/第三章 私は人間だ/第四章 それを恋と呼びことを、少女はまだ知らない/それが幸福だとは、勇者は知ることができない/エピローグ 勇者は少女を救えない
天才錬金術師ルビーの専属魔導士ロイドは、素材採取率たったの40%と国中の笑いものになっていた。嫌になった彼は彼女と絶縁を決意する。しかし皆は知らなかった、彼の揃える素材はSレアばかりで他の誰も集められないということに…。そうとは知らず旅に出た彼は、出会った冒険者や元聖女アイリスにマスター級の力の片鱗を見せつけ始める!
家族に虐げられ、不遇の死を遂げた伯爵令嬢アナスタシア。しかし死んだはずの彼女は少女時代に戻っていた。今度こそ幸せに生きたい!自由を掴むため、未来の知識を駆使して腐敗した貴族社会に立ち向かう。不思議な商人カイや、悲しき過去を抱えた傭兵団を仲間にして、彼女の活躍は国を変える大事件へ発展する。あきらめない令嬢の逆転劇、開幕!
「俺は自分のすべきことをやるだけだ。他人にどう思われようと、関係ない」 その言葉に、杜紹宇(ドゥ・シャオユー)の心臓は高鳴る。 この一瞬のときめきが、三年後の今でもまったく冷めようとしない片想いのはじまりだったーー。 食品メーカーに勤める杜紹宇は、 ひょんなことから長年片想いしている同僚の童偉瀚(トン・ウェイハン)と一緒に通勤することに。 知られてはいけない想いを抑えながらも、紹宇は心ときめく日々を過ごしていた。 ある日、二つ星レストランの有名シェフ・高文競(ガオ・ウェンジン)のもとに二人で出向くことになったが 文競は偉瀚に並々ならぬ想いを持っているようで、紹宇の心はかき乱される。 一方、偉瀚も過去に仕事で助けてくれた紹宇のことが気になっていたが……。 台湾発人気ドラマ「We Best Love」の脚本を手掛けた林珮瑜がおくる、片想いから始まるオフィスBL。
恋と砂糖菓子が少女と妖精の運命を変えるー!人間が妖精を使役する、ハイランド王国。少女アンは、亡き母のあとを継ぎ、聖なる砂糖菓子を作る特別な砂糖菓子職人ー銀砂糖師になることを決意する。用心棒に美形だが口の悪い戦士妖精のシャルを雇い、王都を目指して旅立つ。心を閉ざしたシャルと近付きたいと願いつつ、品評会に参加しようとするけれど…!?角川ビーンズ文庫版1・2巻の合本に、書き下ろし短編「特別な日」やキャラクターラフなどを収録した完全版!
ルウム王国の第三王子であるユーニスが強大なロマニア帝国の人質になってから数年の月日が経ったある日、長年密かに思いを寄せていた祖国の将軍グイードが剣闘奴隷として帝国の闘技場で戦っているのを発見する。負傷したグイードの手当てをしようと咄嗟に身請けを申し出て自分の閨に匿うも、グイードには記憶がなく、さらには性奴隷として買われたと誤解した彼の手によってユーニスは快楽を与えられてしまう。一方、グイードは侵略されてしまった祖国の愛する王子をこの帝国から救い出そうと画策していてー!?
猫ノ山寧々子は猫になれる亜人の女子高生。 世間から正体を隠して暮らす寧々子は、家族以外には人見知りで臆病者。 唯一心を許せるのは姉の友人のましろだけ。 冷静で不思議な雰囲気をもつましろに、憧れを募らせる寧々子。 ある日。ましろが吸血鬼であることを知った寧々子は彼女へ血液提供者(パートナー) として同棲することを提案する。 恋に不器用な少女たちのピュアラブストーリー