小説むすび | 2022年5月発売

2022年5月発売

空をこえて七星(ななせ)のかなた空をこえて七星(ななせ)のかなた

出版社

集英社

発売日

2022年5月26日 発売

大丈夫。昼間だって、見えないけれど星はそこにちゃんとあるから。 南の島で、山奥のホテルで、田舎町の高校で。 星を愛し星に導かれた人々が紡ぐ七つのミステリー。 「南の島へ行くぞ」突然のパパの言葉で石垣島へ旅することに。正直言って、あんまり気は進まない。家族旅行といえばママも一緒だったのだ、去年まではーー(「南の十字に会いに行く」) 小学四年生の九月のこと、同級生の過失で私の右目は取り返しのつかない怪我を負った。世界はぼやけて頼りない姿に変わり果ててしまった。星降る夜に大事な友達と交わした約束もーー(「星は、すばる」) 廃部寸前のオカルト研究会、天文部、文芸部。生徒会に必死で部の存続を訴えると、「じゃあ、スぺミス部ってことで」と、とんでもない提案がーー(「箱庭に降る星は」) 読み終えたら世界が変わる! 〈日常の謎〉の名手が贈る、驚きと爽快な余韻に満ちた全七話。 【著者プロフィール】 加納朋子(かのう・ともこ) 1966年福岡県生まれ。92年「ななつのこ」で第3回鮎川哲也賞を受賞し作家デビュー。95年「ガラスの麒麟」で第48回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)を受賞。2008年『レインレイン・ボウ』で第1回京都水無月大賞を受賞。温かくも鋭い洞察を備えた〈日常の謎〉の名手として、多くの読者の支持を集める。著書に『ささら さや』『七人の敵がいる』『我ら荒野の七重奏(セプテット)』『カーテンコール!』『いつかの岸辺に跳ねていく』などのほか、自らの闘病体験を綴った『無菌病棟より愛をこめて』がある。

メアリ・ヴェントゥーラと第九王国 シルヴィア・プラス短篇集メアリ・ヴェントゥーラと第九王国 シルヴィア・プラス短篇集

天才と謳われる早逝の詩人、シルヴィア・プラス。 作者のショッキングな自死から半世紀以上を経た2019年、未発表短篇「メアリ・ヴェントゥーラと第九王国」が新たに発見され、大きな話題となった。 プラスの短篇について「詩にも長篇にもない独自の魅力が、どの短篇にも見つかるのではないかと思う」と評する柴田元幸氏が、強く惹かれた作品を選んで訳した短篇集。 赤いネオンの点滅する停車場で、両親に促されるままに行先の分からない列車に一人乗り込んだ少女の不思議な体験を描く「メアリ・ヴェントゥーラと第九王国」、大きなハリケーンが来た日の病院の騒動を活写する「ブロッサム・ストリートの娘たち」、人々が眠っているときに見る“夢"を集めることに没頭する女性を描く「ジョニー・パニックと夢聖書」など、大人向け短篇7篇と子供に向けて書かれた「これでいいのだスーツ」を収録。 【収録作品】メアリ・ヴェントゥーラと第九王国/ミスター・プレスコットが死んだ日/十五ドルのイーグル/ブロッサム・ストリートの娘たち/これでいいのだスーツ/五十九番目の熊/ジョニー・パニックと夢聖書/みなこの世にない人たち 【著者略歴】 シルヴィア・プラス Sylvia Plath (1932-63) アメリカの詩人、作家。ボストン生まれ。生前に刊行されたのは詩集『The Colossus(巨像)』(1960)と自伝的小説『ベル・ジャー』(1963 )のみ。死後1965年詩集『エアリアル』、1977年に短篇・エッセイ・日記の抜粋『ジョニー・パニックと夢聖書』、1981年『The Collected Poems(全詩集)』などが出版され、この『全詩集』でピュリッツアー賞を受賞。2019年、執筆から60年以上を経て『メアリ・ヴェントゥーラと第九王国』が刊行された。 【訳者略歴】 柴田元幸(しばた・もとゆき) 1954年東京都生まれ。翻訳家、東京大学名誉教授。著書に『生半可な學者』(講談社エッセイ賞受賞)、『アメリカン・ナルシス』(サントリー学芸賞受賞)など。現代アメリカ文学のみならず、古典も含めて多くの翻訳を発表。トマス・ピンチョン『メイスン&ディクスン』の翻訳で日本翻訳文化賞受賞。編集代表を務める文芸誌「MONKEY」および英語文芸誌MONKEY New Writing from Japanでは鮮烈な企画を展開、日米の読者を魅了している。2017年、早稲田大学坪内逍遥大賞受賞。

【POD】Zashikiwarashi in the Classroom【POD】Zashikiwarashi in the Classroom

発売日

2022年5月26日 発売

“Are you guys zashiki-warashi?!” Mr. Yamabiko uttered his favorite phrase. Our teacher always said this when the classroom was too quiet. Ms. Fumiko who was our teacher until the fourth grade, would always scold, “Quiet down,” when it got too noisy. However, our current teacher, Mr. Yamabiko, was the complete opposite. He actually seemed to be in a better mood when everyone was cheerfully talking, or playfully arguing. It was the first time we got in trouble for being too quiet, so we were completely confused. [Author Biography] Noriyoshi Nimura Born in Nagano Prefecture in 1955. Graduate of Tokyo Gakugei University. After working in the international business division of a subsidiary of Time Life Japan, he became an elementary school teacher at a school in Nagano Prefecture. Responsible for regular classes and language classes. Focused on broadcast education, media education, and literary education. Wrote songs influenced from his life with children and performed them together. Performed concerts at local libraries, museums, Japanese poem venues, and schools, while being known for his storytelling, which combines history and classical literature with classical music from a unique perspective. Following retirement, he continues to be an active jazz singer. This work is a greatly revised version of work presented six times in 2017, during literary and storytelling concerts of regular live performances, at the specialty coffee shop “Mame Kobo” in Matsumoto City of Nagano Prefecture. Author of the sci-fi adventure study manga “Rikka Sentai Denchiman” published by Shinshu Kyoiku Publishing Company. Writer for “Let’s Make Anime for TV” for “365 Days of Educational Broadcasting” (Holp Publishing). “Zashiki-warashi in the Classroom” Craft Sha (November 2018) *This work is an e-book version of the book shown to the right. Narrator of “Tanoshii Nihongo”, teaching materials for educating children overseas (Shogakukan). Website :

宙ごはん宙ごはん

出版社

小学館

発売日

2022年5月27日 発売

この物語は、あなたの人生を支えてくれる 宙には、育ててくれている『ママ』と産んでくれた『お母さん』がいる。厳しいときもあるけれど愛情いっぱいで接してくれるママ・風海と、イラストレーターとして活躍し、大人らしくなさが魅力的なお母さん・花野だ。二人の母がいるのは「さいこーにしあわせ」だった。 宙が小学校に上がるとき、夫の海外赴任に同行する風海のもとを離れ、花野と暮らし始める。待っていたのは、ごはんも作らず子どもの世話もしない、授業参観には来ないのに恋人とデートに行く母親との生活だった。代わりに手を差し伸べてくれたのは、商店街のビストロで働く佐伯だ。花野の中学時代の後輩の佐伯は、毎日のごはんを用意してくれて、話し相手にもなってくれた。ある日、花野への不満を溜め、堪えられなくなって家を飛び出した宙に、佐伯はとっておきのパンケーキを作ってくれ、レシピまで教えてくれた。その日から、宙は教わったレシピをノートに書きとめつづけた。 全国の書店員さん大絶賛! どこまでも温かく、やさしいやさしい希望の物語。

幻を愛した大富豪幻を愛した大富豪

義兄への想いを封印し、名前も捨てた。 そうまでして隠したかった“愛の証”……。 5年前、リリーは車の事故で死んだーー でも本当は、名前を変え、別の場所で暮らしていた。 血のつながらない兄ラファエルとの愛に溺れていたリリーにとって、 そうするしか中毒のような関係から抜け出すすべがなかったのだ。 ところがある日、とうとうラファエルに見つかってしまう。 昔、二人の関係を“汚れた秘密”と呼んだ彼に、 密かに産み育てている息子のことを知られるわけにはいかない。 彼の突然のキスに動揺しつつも、彼女はとっさに言った。 「私はリリーじゃないわ。あなたは誰?」 これまで1日たりとも、彼を忘れたことなんてないのに……。 数多の女性と浮き名を流しながら、義妹のリリーをも誘惑した不埒なラファエル。けれど、リリーの死を信じず、似た人を見かけるたび確かめずにいられなかったのもまた、彼の真実でした。初めから赤の他人だったなら……と思わずにいられない、劇的ロマンス!

百五十年待っていた恋人百五十年待っていた恋人

愛とは無関係ーーそれが王家の結婚だ。 きみが身ごもっていたら、結婚する。 まさか……ありえない! カリフが王子だなんて。 小学校教員のスターがイギリスからこの国を訪れたのは、 150年前、先祖がダイヤモンドを隠した部屋の鍵を探すためだった。 なのに、スターは王宮の展示室で知り合って意気投合したカリフと、 鍵が見つからないまま帰国する最後の日に一夜を共にした。 すると翌朝、スターはカリフから思いもよらないことを告げられる。 ぼくはこの国の王子で、昨夜、きみを妊娠させたかもしれない、と。 スターは帰国を禁じられ、正確な検査結果が得られるまで、 人目につかない宮殿へと連れていかれてしまう。 身ごもっているとわかれば、否応なくカリフの妻となる条件で……。 英国きっての名匠リン・グレアムの担当編集者から作家へと転身したピッパ・ロスコー。『百五十年秘めた愛』(I-2695)のヒロイン、スカイの上の妹スターが本作の主人公を務めます。囚われの身となったスターは、魅惑的なカリフ王子に心まで奪われて……。

ギリシアの小さな奇跡ギリシアの小さな奇跡

おなかの子は、あの日愛を交わした証。 それを、信じてもらえないなんて……。 “妊娠”を示す検査薬の結果を見て、ステファニーは呆然とした。 相手は、3カ月前に旅先で出逢った、カリスマ性漂う男性ーー たちまち彼の虜になり、生涯忘れられない一夜を経験した。 だが翌日、別れのメッセージを残し、彼は忽然と姿を消したのだった。 父親を知らずに育った彼女は、わが子に同じ思いをさせたくなかった。 あらゆる手を尽くし、ギリシアの地でようやく再会を果たすが、 そこにいた彼は、まるでステファニーの知る彼ではなかった。 彼女が愛した男の正体は、富豪一族の御曹司、ニコス・ヴァサロス。 驚きも冷めやらぬなか、辛辣な言葉がステファニーの胸に突き刺さった。 「金持ちと寝て妊娠するのが狙いだったのか?」 HQイマージュの大御所レベッカ・ウインターズが描いた、絶世の美男とのジェットコースター・ロマンスが《至福の名作選》に登場!別の男の子供ではないかと疑いつつも、強引にステファニーを妻に迎えるニコス。彼が妻と同じ寝室を使おうとしない理由とは……?

伯爵の知らない妻伯爵の知らない妻

つかのま“伯爵夫人”でいることを、 どうか、ゆるしてください。 アラベラは今、ウェストレイ伯爵夫人になりすましていた。 新婚早々、夫が亡くなり、その不審な死の真相を突き止めるには、 正体を隠して関係者に近づく必要がどうしてもあったのだ。 最近、爵位を継いだ新伯爵は海外にいるというから問題ないはずよ。 6年ぶりに祖国イギリスの地を踏んだ新伯爵ランドルフは、 領地を訪れたとき、使用人の言葉に耳を疑った。「奥様がお留守で……」 奥様だと? 未婚のぼくに、妻などいるはずがないが? いぶかしんだ彼は、“伯爵夫人”が出かけたという館を訪れ、 華やかなドレスに身を包んだ見知らぬ美女アラベラを見つけーー 「ご主人があなたを捜しに来たわよ」そう言われ、振り返ったアラベラが目にしたのは、獲物を捕らえたかのような喜びの笑みを浮かべたウェストレイ伯爵でした。あまりに予想外の展開に、彼女は気を失ってその場に倒れ込み……。『子爵を愛した壁の花』の関連作。

家族のレッスン家族のレッスン

傲慢なのに、魅力を感じてしまう。 心を閉ざした女嫌いの彼に……。 教師のセアラは悩みや問題のある生徒を見捨てておけないたちで、 思い入れが強いあまり疲れ果て、休養することにした。 ある日、森の中で、家出して道に迷った幼い少年と出会う。 父親に厄介者扱いされたと感じている彼に同情しつつも、 この少年を家に帰らせなくては、とセアラは思った。 そこへ、行方を捜しに来た父親グレイが現れ、いきなり怒鳴った。 「息子と何を話しているんだ。誘拐でもするつもりか!」 セアラは傲慢な彼に反感を覚えたが、惹かれてもいる自分に気づいて驚く。 後日、突然学校を首になり、企業を経営しているグレイからの、 子守りをしてほしいという申し出を受けざるをえなくなるとも知らず。 責任感の強いヒロインに好感が持てる名作をお贈りします。妻との離婚後、女嫌いになったヒーローは、ヒロインに対しても心を開かず、何かにつけて衝突してしまうのでした。「もう来なくていい」そう彼女に言い渡したところ、またしても息子が家出して……。

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP