2022年8月1日発売
小説の悪役宰相レナトゥスに転生した主人公は、悪役ルート回避に奮闘し、一介の宮廷魔術師になることに成功。宿敵となるはずだった騎士ブラッドリーからは熱烈な求愛を受け、ついに心を通わせた二人は王宮のローズガーデンで口づけを交わす。しかし宰相となった義兄クラレンスにその現場を目撃されると、ブラッドリーは謹慎処分の後に原作通り危険を伴う西方砦へ長期赴任を命じられてしまう。その上、物語を歪めてしまった代償としてさらに大きな力が二人の間を引き裂こうとしー!?
平民のゼフが暮らす辺境の村に、ある日立派な服を着た神殿騎士がやってきた。長年見つかっていない聖女を探しに来たという彼に従って鑑定を受けるが、結果はなんと42歳のゼフがー「聖女」!?訳がわからないまま騎士に連れられて王都の神殿へ向かうが、自分が聖女だと主張する美少女が待ち受けていたり、いきなり魔王が攻撃してきたり!?さらに、ただのおっさんな自分を崇拝する超絶美形神殿騎士・ヴィーラントと浄化の旅に出ることになるが…!?
造り手たちの物語と、人生が重なり合う。幼い記憶に残された、母親との思い出の香りを求めタイムトリップを続ける香織。旅の先で辿り着いた真実とはーワインの歴史が人を紡ぐ、心温まるファンタジー小説。
紗世子とゆたかは、小学生の頃から、毎日互いの家を行き来する幼馴染だった。男のような名前のゆたかを、紗世子だけは「ゆかちゃん」と呼ぶ。初めて出会った瞬間に抱いた想いを、それぞれの胸に秘めたまま、10年の時が流れた。高校生になったある日、紗世子は好きな「女の人」がいることをゆたかに告白し、付き合い始める。苦しみに耐えながら友達を続けるゆたかだが、それこそがまさに、紗世子が本当に望んだものだったー。膨らみ続けた純粋な想いは、むせ返る百合の香りのように強く、二人の少女を縛り付け、美しすぎる悲劇となる。
20世紀初めのアメリカ西海岸オークランド。労働者地区で生まれ育った若者マーティン・イーデンは、船乗りとなり荒っぽい生活を送っていたが、裕福な中産階級の女性ルースに出会い、その美しさと知性に惹かれるとともに文学への関心に目覚める。生活をあらため、図書館で多くの本を読んで教養を身につけ、文法を学んだマーティンは作家を志し、海上での体験談、小説や詩、評論を次々に書いて新聞や雑誌に送るが一向に売れず、彼が人生の真実をとらえたと思った作品はルースにも理解されない。生活は困窮し、絶望にかられ文学を諦めかけたとき、彼の運命は一転する…
亡命ロシア文壇でナボコフと並び称された作家の代表作二篇、本邦初訳。追憶に輝くクレールという未来、戦場で殺したヴォルフという傷ーロシア革命で敗走する白軍に身を投じ、パリへと流れる「ぼく」の記憶の物語。
本来のヒロインであるソラリスとも同じ転生者として意気投合、婚約者アステールの弟ノヴァが拾った子猫たちの導き(?)によって求めていた本当の友人もでき、賑やかな学園生活を送っていた公爵令嬢スピカ。アステールへの告白も成功し正真正銘の恋人同士となった二人は、ラブラブ甘々な毎日を経て、ついにアステールの誕生パーティーを迎えることに。ドレスアップし気合を入れて臨むスピカだが、城内では不穏な影が蠢いていてー!鋭く察した賢猫リュカを追うスピカとアステールの運命、DEAD orニャLIVE!?猫まっしぐらな悪役令嬢と無邪気なリュカが繰り広げるモフモフファンタジーラブコメ、ラブ度200%の第3巻!
王国の王子、クリストハルトは、ある日神獣ラクートと名乗るアライグマに起こされると、とんでもない真実を語られる。この世界は神様は一時期ハマっていた乙女ゲームを参考にして造られたものだということ。自らが“物語”の都合で悪役クズ王子の役割を与えられていたこと。“バットエンド”により、この世界は幾度も終焉を迎えることを繰り返していたこと。それと同時に、クリストハルトは今まで繰り返し崩壊していた世界の記憶を取り戻す。地球から召喚された聖女の攻略をかいくぐり、悪役令嬢の国外追放を回避させ、男爵令嬢の色仕掛けをスルーし、自らも生存ルートを確保したまま世界を救うことはできるのか!?元クズ王子の七転八倒奮闘劇が、今、始まる!!
国を枯らさないため、ローゼリアとブロリアの二国間で「緑の塔」に入る人質を交換していること、自分が塔に入れる魔力持ちであることに驚きつつも、手料理をふるまい続けるシャーリー。塔の中ではアルベールに、塔の外ではイリス、アデル、エドワルドに。指パッチンで現代家電や食品が手に入るとわかり、ローゼリアの塔の中は文明で溢れていく。一方シャーリーとエドワルド、アルベールは地下に魔法陣を見つけるがー。
田舎男爵令嬢テサシアは、十分すぎるほどに身の丈を意識し、有力貴族の集うカウフォード学園でモブに徹していた。目立たず、騒がず、二大勢力に近づかずー。そんな彼女の癒しは、「推し」ルートヴィッヒ様のお姿を遠くから拝むことのはずなのに、王太子の婚約破棄がルートヴィッヒまで連鎖し、ひょんなことから「推し」の婚約者候補に!風が吹けばテサシアが見初められる的流れに、戸惑いを隠せない彼女だったがー。第3回アース・スターノベル大賞奨励賞、待望の書籍化!