2022年発売
70万部突破のベストセラー 『すべての瞬間が君だった』の ハ・テワンによる3年ぶりの新作! 「読み終えて涙が出ました。いつも暖かい慰めになってくれてありがとうございます」 「今日の私の姿がそのまま文の中に込められています。大きな力をもらいました」 …感動の声続々!! あなたの心の奥底をゆさぶり、やがてあたたかさに満たす一冊。 偶然出会ったたった一行の 心のこもった文章が、 時にその瞬間を、 一日を、 これからの人生を乗り越える 力を与えてくれる。 人生のさまざまな瞬間に寄り添い、 ささいな日常をきらきらと輝かせる そんなことばがぎっしりつまったエッセイです。 本書の中には、 誰かを思うたくさんの心が込められています。 辛いのではないか。 痛いのではないか。 どうすれば慰めになるのか。 どうすれば愛をこめた言葉をかけることができるのか。 もっと勇気を与えたくて、 力になってあげたくて、 一歩近寄ろうとする気持ち。 ハ・テワンが読者に向けて発信する文章には、 このような愛に満ちています。 前作が70万部超えるほど長く愛されているのも、 彼に感謝の気持ちを表す読者たちの返事が毎日のように殺到するのも、 そのため。 本書は、多くの人が忘れかけていた 「愛」や「優しさ」を日常のなかにとり戻す一冊。 読めば、心の奥がゆさぶられ、涙と笑顔にあふれ、 やがて、心がふわっとやわらかくなることでしょう。
伯爵令嬢アネットは、国同士の絆を深めるべく魔人の国・アランダムに嫁ぐことに。恐ろしい魔神たちが棲む国……と噂されていたが、なんと結婚相手である魔王ゼルラクシュは、アネットが前世で全てを捧げていた推しだった! ひと目見た瞬間、あまりの萌え(と魔王のすさまじい覇気)で鼻血を噴出してしまう。このままでは推しに引かれてしまうし政略結婚のお役目も果たせない! 平常心を保つためにゼルラクシュのぬいぐるみを作って溢れる萌えをぶつけていたら、そこにまさかのゼルラクシュ本人の魂が入ってしまい!?
事故で国家魔術師の職を失ってしまったモニカ。実家からも見放され、魔術道具店で働き始めたところ、元同僚の魔術師・スヴェンが連日現れるように。彼は必ず月長石を買い、モニカに向かって不気味な笑みを浮かべるのだ。月長石の石言葉は「恋」。陰キャでコミュ障のスヴェンは石に託してモニカに思いを伝えようとする。しかしモニカには全く通じていないようで!?
夏、函館。 高校2年生のタクマ、フミナ、ナオヤ3人は、いつもと同じ教室でありふれた退屈な授業中。そんな時、教室の窓の外では驚くべき情景が広がっていた。函館が空襲を受けているのだ。目の前で起きている現実に3人は、どう立ち向かっていくのか。 日本中の数多くの町や村で人々が空から突然襲われた「空襲」。戦争が終わり長い年月が過ぎ、体験者が減少している。戦争体験の「風化」だ。現代を生きる主人公たちは何を感じ、どんなことを考えるのだろう。 「戦争被害」に覆い隠されている「戦争加害」にも目を向けた過去から現代の戦争にまでつながっている物語。
壮年の男女と元教師が四十年ぶりに修学旅行を再現した同窓会を企画する。 行き先は濤海灘に浮かぶ弥陀華島、別名星見島とも言われる離島。 宴席で久我陽一郎は、当時自分たちの高校をモデルにミステリを書いていたと告白する。 その夜、宿泊先で久我の死体が発見される。 折悪しく荒天のため、船が運航できず、天候が回復するまで捜査員は来られない。 宿にとどまった七人は、一夜それぞれの思いにふける……。 彼ら一人ひとりが隠している真実は、事件の全容をあきらかにするのか──。
新時代の特殊設定ミステリー作家、潮谷験が贈る「愛と記憶のミステリー」 「オスロ昏睡病」という難病から回復した患者は、身体の一部に薔薇の形をした腫瘍ができる後遺症を持つ。35年前に治療法を確立し権威となった医師が殺されたことを皮切りに「オスロ昏睡病」の患者が次々に襲われる事件が発生。自身もかつてその難病に罹った京都府警の八嶋警部補は、犯人の特定と難病治療がもたらした闇に挑む。
☆☆この挑戦、ネタバレ厳禁☆☆ ミステリランキングを席巻した二人による 驚愕と論理に満ちた世界へようこそ。 阿津川辰海が描く「奇怪な城の密室殺人」 VS. 斜線堂有紀が描く「死体と眠る犯人」 ミステリ新世代の圧倒的才能が、いま衝突する。 ーーー 本書には、あなたへの挑戦状が含まれています。 『紅蓮館の殺人』『透明人間は密室に潜む』の阿津川辰海と 『楽園とは探偵の不在なり』『廃遊園地の殺人』の斜線堂有紀が 「あなたへの挑戦状」というテーマで小説を書いて競い合う! 加えて、競作過程を描いたネタバレ満載の「競作執筆日記」と「ミニ対談」を収録。 阿津川辰海「水槽城の殺人」 ーー巨大な水槽のある円柱型の建物「水槽城」で怪死事件が発生。犯行当時、水槽で現場は隔離されていた。 斜線堂有紀「ありふれた眠り」 ーー犯人は犯行後、死体の横で一晩眠っていた。才能あふれる妹を持つ凡人の兄は、とある秘密を妹に話せずにいた。
飛行機であの世へ到着したという設定の「星座のひとつ」。姉への深い想いを綴る「はらから」。異国の船へ思いを馳せる「赤い靴」など、ハアちゃんと呼ばれた子どもの頃の記憶を描く、17篇収録の珠玉の作品集。自伝的掌篇小説集。
私は「男たちの夢」より自分の夢を叶えたかった、「書く」という夢をーー。女は、男たちのように芸術に関わってはいけないのだろうか、芸術を生み出すこともできないのだろうか? 大正から戦後の昭和にかけて、詩人、作家、評論家……さまざまな文学者たちとの激しい恋の果てに、互いに傷つけ合いつつも礼子がついに掴んだものはーー。時代に抗いながら創造する女を描き出した新たな代表作の誕生!
男たちは命を賭して穴を穿つ。山に、私の躰の中にーー戦国末期、シルバーラッシュに沸く石見銀山。天才山師・喜兵衛に拾われた少女ウメは、銀山の知識と未知の鉱脈のありかを授けられ、女だてらに坑道で働き出す。しかし徳川の支配強化により喜兵衛は生気を失い、ウメは欲望と死の影渦巻く世界にひとり投げ出されて……。生きることの官能を描き切った新境地にして渾身の大河長篇!
================== 発売から3年で15刷のロングセラー 『月とコーヒー』に連なる 〈インク三部作〉待望の第二弾! ================== 「奇妙な惑星」博物館の保管室に 勤務する十四歳のオリオ。 師匠のベルダさんと二人、 世の中のあらゆるものを記録し保管すべく 作業に勤しんでいた。 そんなある日、ベルダさんが死んだ。 自殺か、病気か、事件か。 原因がわからぬまま、 オリオは保管室の責任者を 引き継ぐことになる。 ところがーー。 ベルダさんが記録に使用していた 万年筆のインク、 〈六番目のブルー〉の在庫がない。 あれなくして記録作業はできない。 旅するギタリスト、ジャン叔父さんとともに 幻のインクを求める旅に出るオリオ。 ところが、行く先々で奇妙な人たちに出会い、 インク探しは前途多難。 行方を探るうち、インクの秘密は ある奇妙な「唄」に 隠されているとわかるが……。
ごく普通の会社員・杏奈は、ある日突然、大人気18禁乙女ゲームの悪役令嬢・アンネリーエに転生してしまう。そこで攻略対象であり、婚約者のリーンハルト王子と出会う。以前の高飛車なアンネリーエと違う、アンナの恥じらうかわいらしい反応に、リーンハルトのサディストな性格を刺激してしまい、アンナは毎晩あらゆるプレイで激しく調教されてしまうーー?! 乙女ゲームの(元)悪役令嬢とイケメンサディスト王子の転生ラブロマンス、待望の書籍化!
探偵・濱地健三郎には鋭い推理力だけでなく、幽霊を視る能力がある。彼の事務所には、奇妙な現象に悩む依頼人のみならず、警視庁捜査一課の刑事も秘かに足を運ぶほどだ。リモート飲み会で現れた、他の人には視えない「小さな手」の正体。廃屋で手招きする「頭と手首のない霊」に隠された真実。歴史家志望の美男子を襲った心霊は、古い邸宅のどこに巣食っていたのか。濱地と助手のコンビが、6つの驚くべき謎を解き明かしていくーー。
生涯の主に仕えるため王都にやってきたヨセフ。亡き恋人へ変わらぬ愛を捧げる副将軍・ルーカス。そして剽軽な性格とは裏腹に、平民では異例の出世を遂げた将軍副官のディルク。 数奇な運命に引き寄せられ、男たちは王国を揺るがす事件に直面し、ヨセフは戦場でルーカスに恋をする。だが血統主義が蔓延る王宮で生きるためにルーカスとの養子縁組の話が持ち上がる。思慕を捨てられず葛藤する中、憧れの男であるルーカスに純潔であることを指摘され、ヨセフは動揺する。衝動的に夜の街へと繰り出すヨセフだったが、見たことのないほど激怒したディルクが現れ…?