2023年12月発売
獣人族160人に勝利し、見事仲間にしたリッドは父ライナーを説得しまくり、次々と領地繁栄計画を実行していた。ついに木炭車を完成させ、「バッドエンド」に対抗する“金”と“力”を手中に収める!さらにはバルディア第二騎士団を設立し、大陸全土の道路整備と燃料補給所整備を牛耳るべく、手始めに婚約者ファラの国レナルーテにて実績作り。それを元に他国と交渉し、母の病の特効薬を安定確保へ!だが、レナルーテに向かうリッドに、ゲームで彼をバッドエンドに導いた悪役令嬢の影が…?家族で木炭車ドライブを夢見て“型破りな腹黒神童”が豪快に金策を実行するハートフル家族再創造計画第6弾!
無事婚約を破棄したエヴァは、正式に魔術師となる祝福を受けるため、師匠セオドアと隣国へ。道中、謎の光に導かれた先で気を失ってしまう。目を覚ますとーそこは妖精の世界!?滅亡の危機に瀕する彼らが助けを求め、魔力の高い自分を呼んだらしい。まだ魔法も使いこなせないのに、解決策など見当もつかない。悩む間にも、彼らのエネルギー源である太陽草は弱り、間近に迫る滅びに焦りが募る。不安に苛まれるが、今はもう一人ぼっちじゃないと隣の彼が思い出させてくれてー?「大丈夫だよ、私が一緒にいる」「セオがいてくれるなら、きっとなんでもできる」二人は妖精界を救い、人間界へ戻れるか!?傷物令嬢×年上魔術師の師弟恋愛ファンタジー第二弾!
警察学校での教官と生徒たちの日常。そして娘をひき逃げ事故で亡くした刑事の執念の捜査。様々な糸が絡み合い、繋がり、事件は思わぬ展開へ。捜査を知り尽くしたプロが書く真の警察小説!
脳卒中で倒れた洋服仕立職人の父と、その父の喜びを一番の喜びとする息子との、十四年間にわたる濃やかな情愛に満ちた生活と死別の慟きとを、簡潔にして清楚な筆で描いた、表題作を含む心に沁みる二十九の連作短篇に併せ、市井の悲惨な一事件に取材し、生の哀しさを浮き上がらせた「夕雲」等、前著『冬晴』以後の作九篇を収める。著者文章修業二十五年の精華を示す作品集。
ある集落で暮らす少年、佳紀。 閉鎖的な環境に嫌悪しつつ、同い年の幼馴染み・光と何年も変わらぬ日々を過ごしていた。 今日もいつもと同じ顔で、いつもと同じように隣に立つ幼馴染み。 しかし佳紀は、光が別のナニカにすり替わっていることに確信を持ってしまう。 時を同じくして、集落では怪奇事件が起きはじめ……。 このままで良いはずがない。 けど、本物の光じゃなかったとしても、一緒にいたい。 矛盾する葛藤を抱え、佳紀がとる選択はーー? 話題の人気コミック、待望のノベライズ。 プロローグ 第一章 いつだって光だった 第二章 どうしたって光なのだから 第三章 愛しいと思ってしまう 第四章 光が降ってくる 第五章 やっと息ができた エピローグ あとがき 原作者あとがき
【内容】 小説『光が死んだ夏 特装版』 ※内容は通常版と同様です 特製48P小冊子 ・モクモクれん描き下ろし8Pコミック ・額賀澪書き下ろし短編「秋の栞」 が収録されています。 【小説あらすじ】 ある集落で暮らす少年、佳紀。 閉鎖的な環境に嫌悪しつつ、同い年の幼馴染み・光と何年も変わらぬ日々を過ごしていた。 今日もいつもと同じ顔で、いつもと同じように隣に立つ幼馴染み。 しかし佳紀は、光が別のナニカにすり替わっていることに確信を持ってしまう。 時を同じくして、集落では怪奇事件が起きはじめ……。 このままで良いはずがない。 けど、本物の光じゃなかったとしても、一緒にいたい。 矛盾する葛藤を抱え、佳紀がとる選択はーー? 話題の人気コミック、待望のノベライズ。 【小説目次】 プロローグ 第一章 いつだって光だった 第二章 どうしたって光なのだから 第三章 愛しいと思ってしまう 第四章 光が降ってくる 第五章 やっと息ができた エピローグ あとがき 原作者あとがき
朝起きると、春奈の携帯に3件のメッセージが表示される。自分宛てに送った「私には素敵な恋人がいます!」、三森という男子からの「初めまして。あなたの恋人です」、そして親友・花蓮からの「その人が春奈の彼氏で間違いないよ!」。 高校2年生の甲斐春奈は、満月の日に恋に関する記憶だけが消えてしまう病気を患っていて、この生活にも慣れつつあった。 日曜日、自己紹介も兼ねて三森と出かけることになった。けれど私は気づいていた。三森が本当の恋人ではないことを。そして、本当の恋人が誰なのかを……。 三森はどのような経緯で「偽物」の恋人を演じることになったのだろう。なぜ花蓮は嘘をついているのだろう。本当の「恋人」は、私のことをどう思っているのだろう。 どんな選択をすれば、誰も不幸にならずにすむのだろうーー 切ない四角関係に涙がとまらない! 「カクヨム×魔法のiらんど」コンテスト受賞作家、待望の新作! 第一章 甲斐春奈の苦悩 第二章 三森要人の初恋 第三章 遠野花蓮の贖罪 第四章 五十嵐航哉の失恋 第五章 甲斐春奈の決意
球地ー人々はそこに散在する八つの聚落で生活していた。その球面世界を、五つの太陽が絶え間なく巡っていた。リナニツェたちの聚落の太陽が死に、太陽は四つになった。リナニツェは生きのび、奏で手の過去を封印した。そしてリナニツェはジラァンゼを生み、ジラァンゼはヌフレツンを生んだ。親子三代にまたがる壮大な物語が、いま幕を開ける。聞こえるだろうか、地に満ちる生命の賛歌がー
息子は父に、父は母に、母は息子に殺意を抱く。「すばらしい中国のはなしを語る」という政治キャンペーンを逆手にとり、改革開放から取り残された家族の「声」を再構成した奇妙な物語。現代中国の闇を撃ち、発禁がつづく巨匠による最新作。
呉服店の娘である母・絹子は、家族の生活を守るため、持ち前の商才を駆使して巧みに立ち回り、生きる希望をつないでいた。食糧難でも明るくにぎやかに暮らす一家だが、長男の出征や疎開により、次第に離ればなれになっていく…。敗戦が色濃くなった太平洋戦争末期の東京郊外。死と隣り合わせの日々の中で、何が人々を奮い立たせたのか。実体験をもとに、迫りくる脅威と懸命に闘う庶民の姿を描く。
紅葉山高校茶道部部長・高2の檜山柊は二学期始業早々、顧問から校内の茶室「紅葉楼」の移転を告げられる。紅葉山を借景に、池を抱く広い茶庭に四季折々の花が咲き、観月にもふさわしいその茶室は、柊自身にも部員皆にもかけがえのない場所だったー。「紅葉楼」を、そこでしか得られない時間を守るため、少年たちの熱い闘いが始まる!
バイク仲間の勧めで出版社の作品コンテストに応募した中年、五所川原高志52歳。話題が話題を呼び一躍有名作家の1人となった彼は、充実した日々を過ごしていた。そんな折、別れた妻が認知症に。元妻が彼だけに求めた純粋な想いとはー。
友人との別れ、名声との別れ、最愛な人との別れ…。いろんな別れがあるのは、それだけ出会いがあったということ。人生は邯鄲の夢。つつましい日々が綴られた、琴線に触れる短編小説集。
雪の松代、夜ごと酒屋を訪れる寺の小坊主の正体は…信州松代に伝わる民話に因んだ、幻想的で優しく情趣の溢れる「松代夜話」。晴れ渡る爽やかな初夏の相模野を舞台に繰り広げられる母と子の深い愛の姿を、感動的に謳い上げた「鯉」。格調ある硬質の文体が、懐かしい心の故郷へと誘う珠玉の掌作集。
欲望に忠実で、強欲で傲慢な竜の血を引く竜人だけが魔法を使える異世界に、属性魔力を持たない『雑竜』として転生したアレク。強力な魔力を持つ準貴竜の幼馴染リナを可愛くなるまで躾けていた彼は、雑竜の運命に従い都に徴兵されるはずがなぜかリナの従者として、優秀な竜人が集う上竜学園へ入学させられる。弱肉強食の学園で、場違いなアレクは貴竜のナーシャや先輩たちに目をつけられるが、決闘で完膚なきまでに負かしていき半ば強引に攻略していく!?「僕が勝ったら何でも言うことを聞くんだよね?」力(と性)に貪欲な最弱竜人アレクの学園ハーレムライフ開幕!!
第41回 日本SF大賞 特別賞を受賞した立原透耶編纂の中華SFアンソロジーがついに発売。 『時のきざはし 現代中華SF傑作選』に続き、掲載作家は『三体』の著者劉慈欣と並び称される、王晋康や韓松、何夕といったベテランをはじめ、梁清散、陳楸帆、宝樹など、中堅・新人の全15人。陸秋槎氏の新作「杞憂」の初邦訳作品をはじめ、20年前にこのコロナ禍を予言したかのような「死神の口づけ」(潭楷)ほか、SFから幻想譚まで豊富な内容で、表題作「宇宙の果ての本屋」(江波)は本好きなら誰もが感動する一編となっている。
書かないことで文学を生き抜いた詩人、白石(ペクソク) 北朝鮮で詩人としての道を断たれた白石の後半生を、現代韓国文学を代表する作家がよみがえらせた長篇作。 許筠文学作家賞受賞作 「あなた、もう死んだ人。 その冬の谷間であなたも凍りつき、あなたの歌も凍りついた。 でも、春に私はたしかに聞いた。あなたの歌をーー」 望んだけれど叶わなかったこと、 最後の瞬間にどうしても選択できなかったこと、 夜な夜な思い出されることは、ことごとく物語になり小説になる。 「夜は昼のように、昼は夜のように。水は火のように、火は水のように。 悪が善になり、善は悪になる。 その廃墟を見つめること、それが詩人のすることーー」 伝説の天才詩人、白石が筆を折るまでの七年間 一九五七年と一九五八年の間 創作不振の作家たちのための自白委員会 私たちがこの世の果てだと思っていたところ 無我に向かう公務旅行 七年の最後