小説むすび | 2023年2月15日発売

2023年2月15日発売

大雑把かつあやふやな怪盗の予告状大雑把かつあやふやな怪盗の予告状

著者

倉知淳

出版社

ポプラ社

発売日

2023年2月15日 発売

<内容紹介> ミステリ小説みたいな事件なんて、現実にはそうそう起きたりしない。 殺人事件の犯人はだいたい怪しい人間だし、犯行現場の指紋を偽装するヤツなんてめったにいない。世に起きる事件の98%は一般的な事件であり、優秀な日本の警察によって早急に解決されていく。 だが、しかし。 2%はそうではない。 この平和な日本でも起きるのだ。密室殺人が。怪盗による犯行予告が。 そうしたやっかいな事件は並の警察官では歯が立たない。いわゆる「名探偵」の力が必要だが、毎回民間人に協力を仰ぐのも警察の名折れである。それならば警察組織にしてしまえばいい! こうして生まれたのが、警察庁特殊例外事案専従捜査課ーー略称「特専課」--通称「探偵課」。 探偵課に所属するのは民間の名探偵たち。名探偵の例にもれず全員クセがすごい、というか全員めんどくさい。事件が起きると召集され、ずかずかと現場に現れて華麗に解決する。なお報酬は歩合制である。 そんな愉快な探偵課に配属になったのは、警察庁に入庁したばかりの新人・木島。 中途半端な密室、あやふやな予告状、見立てっぽい殺人事件。次々と巻き起こるヘンテコな事件に天を仰ぎながら、クセツヨ探偵とともに今日も立ち向かう。 <プロフィール> 1962年静岡県生まれ。日本大学芸術学部演劇学科卒業。93年、『競作 五十円玉二十枚の謎』への投稿を経て翌94年、『日曜の夜は出たくない』で本格的な作家デビューを飾る。2001年、『壺中の天国』で第1回本格ミステリ大賞を受賞。『星降り山荘の殺人』で第50回日本推理作家協会賞(長編部門)候補。「桜の森の七分咲きの下」で第55回日本推理作家協会賞(短編部門)候補

モンスターがあふれる世界になったけど、頼れる猫がいるから大丈夫です2モンスターがあふれる世界になったけど、頼れる猫がいるから大丈夫です2

超人気『モふれる』新シリーズ、待望の第2弾!! 三毛猫ハルさんと《剣聖》女子アヤメの名コンビが行く、モフモフあふれるサバイバルストーリー。 突如として世界の激変に巻き込まれてしまった社会人アヤメとその飼い猫ハルさん。彼らは超有用なボーナススキル『検索』と『魔剣ソウルイーター』を駆使しながら、モンスターがあふれる危険な現実に立ち向かっていくーー。会社のシチミ先輩や変幻自在の黒猫メアさんも仲間にしたアヤメは、強大なボス級モンスター・ベヒモスの撃破に成功。大幅なレベルアップを経験した一行は、九州をあとにし、東京にいる家族に再会するため長い旅に出ることに。辿り着いた四国で待つのは新たな出会い、新たなる使命。ベヒモスを遥かに上回る驚異、海竜リヴァイアサンや最悪最強のモンスター『刃獣』との遭遇が、『剣聖』アヤメの覚醒を促していく。魔剣に選ばれし者がたどるべき最強へと至る道とはーー? だけどどんなに過酷な冒険だってハルさんのモフモフがあればぜったいに大丈夫! 可愛くて頼れる愛猫ハルさんと行く、サバイバルときどきモフモフ生活、待望の第2弾!!

詩と散策詩と散策

散歩を愛し、猫と一緒に暮らす詩人ハン・ジョンウォンが綴るエッセイ 雪の降る日や澄んだ明け方に、ひとり静かに読みたい珠玉の25編 オクタビオ・パス、フェルナンド・ペソア、ローベルト・ヴァルザー、シモーヌ・ヴェイユ、パウル・ツェラン、エミリー・ディキンソン、ライナー・マリア・リルケ、シルヴィア・プラス、金子みすゞ、ボルヘス…… 『詩と散策』は、著者のハン・ジョンウォンがひとり詩を読み、ひとり散歩にでかけ、日々の生活の中で感じたことを記している、澄みきった水晶のようなエッセイ集だ。読者は、彼女の愛した詩人たちとともに、彼女が時折口ずさむ詩とともに、ゆっくりと散歩に出かける。 【本文中に出てくる詩人や作家たち】 オクタビオ・パス/フェルナンド・ペソア/ウォレス・スティーヴンズ/アーチボルト・マクリーシュ/ローベルト・ヴァルザー/シモーヌ・ヴェイユ/パウル・ツェラン/セサル・バジェホ/ガブリエラ・ミストラル/ヘンリー・デイヴィッド・ソロー/カミュ/源信明/ウラフ・H・ハウゲ/エミリー・ディキンソン/アンナ・アフマートヴァ/ライナー・マリア・リルケ/フォルーグ・ファッロフザード/シルヴィア・プラス/チェ・ヨンミ/金子みすゞ/ジョージ・ゴードン・バイロン/ボルヘス 宇宙よりもっと大きな 寒い季節の始まりを信じてみよう 散歩が詩になるとき 幸福を信じますか? 11月のフーガ 悲しみ、咳をする存在 果物がまるいのは 夏に似た愛 心のかぎりを尽くして来たから 永遠のなかの一日 海から海のあいだに なにも知りません よく歩き、よく転びます 国境を越えること みんなきれいなのに、わたしだけカンガルー ひと晩のうちにも冬はやってくる 夢とおなじ材料でできている 夕暮れただけ 窓が一つあれば十分 灰色の力 真実はゆっくりとまぶしくなければ 猫は花の中に いくつかの丘と、一点の雲 今日はわたしに、明日はあなたに 彼女の歩く姿は美しい(送らない手紙) 日本の読者のみなさんへ 訳者あとがき

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