2023年8月発売
10歳になってようやく家族と距離が縮まったアーシャは浮かれていた。可愛い弟達から誘われて、初めて一緒に大聖堂見学していたのだ。尊すぎる…と歓喜していたのも束の間。突如、武装勢力に襲われて!?狙いは、弟3人、相手は皇帝の政敵?弟殺しの汚名まで着せられそうになったアーシャは平穏を守るため敵を潰すと決意する!錬金術で試作した“不完全エリクサー”を交渉材料にスパイを立てて情報収集。噂の犯罪者ギルドが帝都に隠れていることを“知的生命体”セフィラに探り邪ててもらい、大胆に殴り込んでー?弟とのお茶会を夢見て偉大なるマイペース兄上が宮廷を支配する、ほのぼのブラザーズファンタジー第2弾!
「娘に触れるならーー燃えなさい!」 チートな最強吸血姫が愛ゆえに大暴れ⁉ 親バカダークファンタジー! 書き下ろし番外編、巻末収録! コミカライズ企画進行中!
浮気性なアホ王子、脳内メルヘンな子爵令嬢、 みーんなまとめて ざまぁみろ! 迷惑人間たちをブッタ斬って、ゲーム世界の不遇な少女を救え! 読めばスッキリ、共感型痛快ファンタジー! 書き下ろし番外編収録!
母を窮地から救ったリッドは、家族が闇落ちしないよう着実に計画を進めていた。ついに最大の問題人材不足を解決すべく若きカリスマは“弱肉強食”の獣人国家ズベーラの奴隷162人を保護することに!“失敗作”と誰もが見捨てた悲惨な運命を背負う彼らを世界初の魔法学校設立で導く、はずが…。実際は「力なき者には従わない」とリッドを“貴族のボンボン”呼ばわりで舐め切る問題児ばかりだった!「力を見せてみろ」と挑発された彼は、162人全員同時にかかってきなと余裕の笑みで応じて…?「さあ、授業を始めます」“型破りな腹黒神童”のハートフル家族再創造計画第5弾!
捜査や潜入が題材になった作品を探している バレリーナが登場する作品が知りたい 隕石が出てくる作品を探している スイスが舞台になった作品が知りたい… そんな読者の要望を叶える、「テーマ・ジャンル」から引ける児童文学の索引。 1961〜1963年に日本で刊行された児童文学1,098作品を編纂。
1977年、エストニアに生まれたラウリ・クースク。コンピュータ・プログラミングの稀有な才能があった彼は、ソ連のサイバネティクス研究所で活躍することを目指す。だがソ連は崩壊し……。歴史に翻弄された一人の人物を描き出す、かけがえのない物語。
2029年に起きた小惑星衝突の危機。すんでのところで衝突は免れたものの人々の恐怖は拭いきれず、シェルター用の実験地底都市が建造された。劣悪な環境下で暮らす実験期間は10年、被験者たちには終了時に巨額の報酬が約束されている。しかし実験終了目前、239人の被験者たちがなぜか地上に出たくないと抵抗し始めたーー。『百年法』の著者が描く、緊迫のエンターテイメント長篇!
「戦艦などは、遠からず無用の長物になるはずだ」 昭和一六年。満州国を巡る日米間交渉は、互いの主張が平行線をたどったまま打ち切られる。 米国はダニエルズ・プランのもと、四〇センチ砲装備の戦艦一〇隻、巡洋戦艦六隻をハワイとフィリピンに配備。アジア艦隊を増強して軍事的圧力をかけ続けた結果、西太平洋の緊張は極限に達していた。 この強大な国力に比するべくもなく、日本は戦艦の建造を断念する。海軍の主力を空母と航空機とすることで活路を見出そうとするが、航空機で戦艦に勝てるものなのかは確証が得られていなかった。 日米戦争が勃発すれば、敵の大艦隊が一気に日本本土へ迫り来るであろう。 連合艦隊は、この事態を食い止めることができるのか!?
本当に日本は「安全な国」なのか?改めて問いかける衝撃作!夏目明日香は、一年前の官邸襲劇事件のトラウマを抱えつつも、総理付きSPとして復帰した。一方、総理の新崎は、欧米で立て続けに起きたテロ事件に対抗し、“テロ撲滅世界会議”を東京で開催すると宣言。しかしその結果、東京がテロの標的として狙われることに。そんな中、六本木で最初の爆破事件が起きた…。さらに国際会議を守るべく奮闘する明日香たちの作戦はテログループに漏れ、対策は後手に回り続ける。裏切り者は誰なのか?そして会議の開催の行方は!?首都・東京の危機を描く傑作長編。
戦時中の広島を舞台にしつつ、人間を掘り下げることで現代社会をあぶりだした表題「巨艦の幻影」。 初期の作品群から最新作まで15編を収録。 「小説家というのは、一周遅れどころか、二周遅れ、三周遅れのランナーです。それでも、小説家にはジャーナリストとは異なる役割があると信じたいし、また、心のうちに書きたい衝動がある限り、私は書かずにおれません。」(「あとがき」より) 1 短編小説1 亀山先生 / 金星煥 / 茶髪狩り / 暮れゆく春に / 折れ線グラフ 2 掌編小説 ミニゴン / エリック・クラプトンを聴きながら / 人力車夫 / 白骨と春景色 / 慰問袋 3 短編小説2 絹子の行方 / コロナ禍の夏に / 隣家の人々 / 誠太郎の判断 / 巨艦の幻影
父親の遺産によって贅沢三昧の暮らしをする三兄弟と妻、さらには警察官や女流作家が同居する広大な屋敷内で殺人事件が発生。住人たちを恐怖に震えあがらせる惨劇は連続殺人事件へと発展する…。早過ぎた“技巧派”の探偵小説、ここに顕現!
玉川上水を作ったのは誰? 定説は玉川兄弟。これに異論はない。 だが兄弟だけが築造者ではない。 兄弟の偉業の影に埋もれた名も無き築造者たちの姿を 活写する。
ここにいないものを ここで想うということ── 『水の出会う場所』や『菜飯屋春秋』で知られ、2021年に急逝した作家、 魚住陽子が遺した個人誌『花眼』(ホゥエン)からの短編集。 2006年から2011年にかけ、計10号刊行された作家、魚住陽子の個人誌『花眼』。自身や他の作家の短編はもちろん、自身の心情や近況を綴ったエッセイのような趣があるていねいなあとがきを収録したこの冊子は、装画のチョイスなどにも一貫した美意識を感じさせる。魚住陽子の長年のファンはもちろん、最近その作品に触れた方には特に魅力的なものに違いない。 2021年の急逝後、一周忌を前に発表した『夢の家』に続き、その『花眼』からの10編の短編と著者による全10号分のあとがき、そして『花眼』各号の表紙・裏表紙やその制作背景についてのテキスト(装画を手掛け、寄稿もしている魚住氏の伴侶、加藤閑氏による)をまとめた1冊。 かつて「花眼・ホゥエン」という美しい言葉の、美しい意味を教えてもらったことがある。近くのものは朧ろにかすみ、遠くのものだけが晴朗に見渡すことが できる目。平たく言えば老眼のことだけれど、広義には「春の満開の花の中に秋の衰弱と凋落を見、命の輝きのさなかに死を予見する。反対に秋の別離と荒廃の最中に、萌え出る生命と、満開の花を透視することができる」という意味もあるのだという。 ーー『花眼』No.1「あとがき」より 【目次】 中庭の神 朝餉 坂を下りてくる人 骨の囁き 白い花 芙蓉の種を運んだのは誰 野末 山繭 夕立ち シオノ 附録 個人誌『花眼』について
第69回江戸川乱歩賞受賞作。 『名探偵コナン』『電脳コイル』『特命係長 只野仁』『特捜9』など数多くのテレビドラマ、アニメを手がけてきた、大ベテラン脚本家が、江戸川乱歩賞を受賞! 歴史に埋もれた鳥たちが、いま羽ばたく。 大正十三(1924)年七月、鳥取県鳥取市──。 主人公の田中古代子は、女性の地位向上を目指し「新しい女」の潮流を訴える女流作家である。本格的に作家として活動するため、娘の千鳥と内縁の夫・涌島義博の三人で、鳥取から東京に引っ越しをする予定を立てていた。移住直前のある日、古代子は千鳥と共に、活動写真「兇賊ジゴマ」を観るために鳥取市内の劇場「鳥取座」に向かう。ところが観劇中、場内で火事が発生。取り残された古代子と千鳥が目にしたのは、煙につつまれる舞台上に立つ「本物」の「兇賊ジゴマ」であった。逃げようとする二人の目の前で、ジゴマはひとりの男を刺殺し、逃亡する。命からがら鳥取県気高郡浜村の自宅に逃げ帰った古代子と千鳥であったが、一息つく暇もなく、再び謎の人物に襲われるのだった。 果たしてこの世の中に、本物のジゴマなどいるものだろうか……? 謎は思いがけない事態へと発展していく。 鳥取出身の実在の作家・田中古代子をモデルに、友人の女流作家・尾崎翠や鳥取に流れてきた過激アナキスト集団「露亜党」、関東大震災など、大正期を鮮やかに描く歴史活劇ミステリー!
満洲・新京で暮らす、ひろみ。「尽忠報国」「一億玉砕」「五族協和」、そう信じていたー永遠に失われた、もう、どこにもない国。あの場所で見たこと、聞いたこと、そして、わたしに託されたことを、わたしは忘れない。2016年本屋大賞3位。『世界の果てのこどもたち』には書かれなかったもうひとつの真実。終戦間際の満洲を、圧倒的な事実に基づき描く。
暗殺と裏切りの三十年を駆け抜けた「名将 太田道灌」 東国の諸葛孔明と呼ぶにふさわしき漢【おとこ】ここにあり! 応仁の乱に先駆けること十三年、 鎌倉公方が関東管領を殺害。 血みどろの戦国時代が幕を開ける 将軍への野心を抱く鎌倉公方。ついに足利義教の討伐を受け、断絶。 乱れた関東を治めるため新たな公方が選ばれるも、管領上杉家と軋 轢が続く。意地と誇りがぶつかり合い、関東を二分する戦いとなる。 命がけで公方を守る簗田持助。上杉を支える太田道灌。 両者の才知をつくした戦いを活写する歴史巨編。 知られざる関東の戦国が今、明らかになる。
米国発、LGBTQ+青春小説の金字塔! 1987年の夏、メキシコとの国境に近い町エルパソ。両親と暮らすメキシコ系の15歳の少年アリことアリストートルは、自分にも家族にもまわりの世界に対しても、正体のわからない違和感と苛立ちを覚えていた。そんなある日、苦手な水泳の練習のために訪れたプールで、同い年のメキシコ系の少年ダンテと出会い、泳ぎを教えてもらうことに。独特の感性も臆さず、屈託なく自分をストレートにぶつけてくるダンテと、お互いの愛情を素直に表現し合う彼の家族に驚きつつも、アリは彼らに惹かれ、友情を育んでいく。そしてさまざまな「事件」や「別れ」を通して、アリはダンテとともに「宇宙の秘密」--この世の真実に気づいていく…。 ラムダ賞、ストーンウォール賞他数々の文学賞を受賞、タイム誌の選ぶオールタイムベスト100冊(YA部門)選出、2023年9月には全米映画公開。十代から親世代まで、すべての人に今だからこそ読んでほしい、限りなく美しく瑞々しいLGBTQ+青春小説の金字塔! 【編集担当からのおすすめ情報】 本作がアメリカで最初に刊行されたのは2012年。YA小説と位置づけられますが、主人公アリとダンテだけでなく、彼らの両親の成長も丁寧に描き、世代を超えて広く読まれてきました。90万部を超えるベストセラー(2023年春現在)となり、YA小説、LGBTQ+小説の定番として現在も読み続けられている名作です。2021年に刊行された続編もNYタイムズベストセラーリスト1位となり、今年9月に映画版が全米で公開されるなど、今もなお大きな話題を振りまいています。 本国での出版から10年以上経った今、邦訳出版が叶いました。日本では今も法的に同性婚が認められていません。制度が十分とも、差別が無くなったとも言えません。それでも年々LGBTQ+に対する意識、特に若い世代の意識は変わってきています。そんな中で、本書が読まれた方の中に小さくても何らかの変化をもたらしてくれることを願ってやみません。
心をえぐる「きくお」ワールド2作収録!!『愛して愛して愛して』(YouTube再生回数7954万)母子家庭で育った高校2年生の少年と親からDVを受ける同級生の少女。少年の歪んだ劣等感と劣情、少女の屈折した愛情と暴力性はやがていびつな共依存の関係を育てていくー。『君はできない子』(YouTube再生回数1934万)親に愛されたことがない10代の娘は誰からも望まれない子供を産んだ。成長する息子に戸惑い、自分の母と同じように厳しく接してしまう娘。そんな息子の前に一人の少女が現れるが…。