2023年発売
冒険者のクラウスが手にしたスキル“自動機能”-当初は役立たずと思われていたが「移動」「採取」「戦闘」すべてを自動でこなし、成功率100%の超絶スキルだった!そんな“自動機能”を使いこなすことで昇級試験をクリアし無事中級冒険者となったクラウスはさらなるランクアップをめざして狩りを続けてきた。その頃、ゲイン・カッシュ率いる、クラウスにとっての因縁のクラン『特別な絆』は、遠大な野望実現のため、とある危険過ぎる計画を進めていた。-避けられぬ運命のいたずらか、クラウスはゲインたちの「計画」に端を発する大事件に巻き込まれ、想像を超えた強敵と相まみえることになってしまい…!?“自動機能”の底知れぬ力は、クラウスや仲間たちを救えるのか!?破滅ぎりぎりの戦いを描く第3幕がいよいよ幕を開ける!!
モチベ最低、評価も最低のサラリーマン・大前現人。つまらない毎日を癒やしてくれるのは、無理して買った最新のPHEV《アウトランナー》を駆っての「車中泊」だ。 ある時仕事のミスから愛車で逃亡した現人が、いつものように車中泊して目覚めた時に出会ったのは、なんと《ケモミミ娘》!? 辿り着いた先はもしや異世界だったりする!? 異世界だからにやっぱり怖い魔物もいるわけで、いきなりサバイバルを強いられる現人だが!? なにゆえか異世界と行き来できる不思議な力を備えるに至った現人と愛車アウトランナーによる、不思議な出会いと異世界美少女たちとの温かい交流の日々が、現人=アウトの人生をポジティヴに変えて行くーーハートフルにしてハードな新感覚異世界冒険譚登場!
「家出ようと思うんだけど、一緒に来る?」身勝手な親から逃れ、姉妹で生きることに決めた理佐と律。ネネのいる水車小屋で番人として働き始める青年・聡。水車小屋に現れた中学生・研司…人々が織りなす希望と再生の物語。
魔法が使えないことを理由に、第二王子オリバーから婚約破棄を突きつけられた辺境伯令嬢クレア。これまで無能なオリバーの尻ぬぐいばかりしてきたというのに…!あまりの仕打ちにクレアが怒りをあらわにすると、突然、この国では忌み嫌われている闇の魔力が暴走してしまった。危険視され囚われてしまったクレアだが、そんな彼女のもとにしゃべる猫・ケットシーが現れ、なんとか牢を脱出することに成功!ところが第一王子ジルベルトに見つかってしまい!?絶望したクレアだったが、『好色殿下』とよばれるジルベルトはなぜか彼女を庇い逃がしてくれて…。魔女になったこじらせ令嬢の恩返しラブファンタジー!
コロナ禍においてアメリカ疾病予防管理センター(CDC)で顧問として働き、ニューヨークのコロナ対策に尽力した遺伝子工学の研究者カール・バレンタインは、旧知のニックに仕事を依頼され、極秘にバイオ医薬品企業ナショナルバイオ社のP3ラボを訪れた。感染力のあるウイルスやバクテリアを扱うP3ラボ内で、カールは未知のウイルスを発見する。そのウイルスは死んではいたが、凶暴なエボラウイルスに似たものだった。「もしこのウイルスが活性化したら…」。カールの懸念をニックは一顧だにしない。だがニックだけでなく多くの者が発症し、次第に感染者が増えていく。事態を収束させるために尽力するカール。そしてウイルスを生物兵器に利用しようとする存在がちらつきはじめー。
小さな奇跡の物語がここに終わり、ここから、また始まる。僕は地元のラジオ局で深夜の番組を担当している。ある日、17歳の時に絵のモデルをしたことを話したところ、リスナーから、僕によく似た肖像画を見た、と葉書が届くー。土曜日のハンバーガー、流星新聞、キッチンあおい、行方不明の少年、多々さん、鯨オーケストラーすべてが響きあって、つながってゆく。
Fourteen distinct voices are assembled in this one-of-a-kind anthology tracing a nation's changing social landscapes. Internationally renowned writers like Yasunari Kawabata, Ryunosuke Akutagawa and Junichi Watanabe are joined by three notable women writers whose works have not yet received sufficient attention--Kanoko Okamoto, Fumiko Hayashi and Yumiko Kurahashi. 日本近代文学短編小説アンソロジー。世界的にも活躍した川端康成、芥川龍之介、渡辺淳一から日本でもほとんどその名を知られていない十一谷義三郎、そして岡本かの子、林芙美子、倉橋由美子ら3人の女性作家を含めた、全14人による短編小説を集めました。開国と明治維新、1923年の関東大震災と第二次世界大戦の壊滅的な被害と敗北から戦後の目まぐるしい高度経済成長期という激動の20世紀日本を生きた作家による、時代を映す多彩な語りを紡ぎ出した珠玉の作品の数々を欧米の読者へ紹介します。 【収録作品】 永井荷風「狐」 里見トン「俄あれ」 芥川龍之介「庭」 十一谷義三郎「青草」 横光利一「比叡山」 岡本かの子「蔦の門」 中山義秀「秋風」 川端康成「日雀」 坂口安吾「戦争と一人の女」 林芙美子「ボルネオ・ダイヤ」 北杜夫「岩尾根にて」 倉橋由美子「醜魔たち」 水上勉「竹の花」 渡辺淳一「自殺のすすめ」
アメリカの太平洋沿岸、PCHを舞台に、美しき主人公・レクシーは、謎多き日本人青年・シュージと出会う。凪のように穏やかで、静かな世界に溶け込む圧倒的な孤独と、愛を乞う登場人物たちの魂の叫び。著者渾身のサスペンス・ミステリーの傑作、ここに見参!
切れぎれの回想、現在のノアの心理、オーパルからの手紙、ノアの父ヴァージルや母ルービーをめぐる一連の奇妙な逸話…。事実は見えなくても、ノアの胸に満ちる強い喪失感は、一ページ目からはっきり伝わってくる。その静かな哀しみが、ノアと猫たちとのどこかとぼけたやりとりや、ノアの父親ヴァージルのやたらと衒学的な物言いなどから浮かび上がる淡いユーモアと絶妙に混じりあい、それらすべてが、文章教室的規範から逸脱することを恐れない自在の文章で語られることによって、この作品を、昨今の小説には稀な、とても美しい小説にしている。(訳者・柴田元幸)哀しみを抱えるすべての人へ。2006年刊行の「とても美しい小説」を復刊。
北国リペイドで、アルトは自らの意志で依頼を受けた。それは余命幾ばくもないラギという老人からの、僅かな余生をともに過ごしてほしいという願いだった。一方セツナも花屋の夫婦から切実な思いが込められた依頼を受けることに。しかし、時を同じくして、王妃から直々に別の依頼が舞い込み…。アルトとセツナは無事依頼を全うすることができるのかー。
遥か未来の世界から異世界へと転生した人工知能は、魔術人形のエスと出会う。共に造られた存在として、すれ違いながらも理解し合っていく2人の前に、クオリアの侍女・アイナの死んだはずの兄に瓜二つな敵が現れる。自在に姿を消す、まるで“亡霊”のような力と共に。最強AIの異世界騎士譚、第2弾が登場!超科学の力は、不可視の敵すら撃ち抜く!
新しく仲間に加わったメアリとミーティアの姉妹が冒険者になりたいと言い始めた。ナオたちはふたりに経験を積ませるために、ダンジョン探索をすることに。すると初めての冒険にもかかわらず、幼い獣人姉妹は思わぬ力を発揮してー!?進むは階層ごとに環境が変化する摩訶不思議なダンジョン。新体制のパーティー“明鏡止水”の結束が、今、試される!
冒険者ランキング万年最下位、エッセンのギフトは“魔物喰らい”。魔物の生肉を食べても腹を壊さないというだけの残念ギフトだ。しかしある日、魔物に襲われて思わずその首元に噛みついたことで覚醒。喰らった魔物の力をその身に宿す能力を得て、ランキングを駆け上がっていく!すべては、ともに冒険者を志した幼馴染との約束を果すためにー。
皇国に蔓延るオワタを一掃し、休暇を満喫しすぎた田中家一同。 王国は既に新学期に突入し、三兄弟は大遅刻決定。 いざ王国に戻ってみれば、学園は聖女に沸き、隠し子疑惑に国王は泣き、貴族たちはこぞって帝国商人にカモられ……あれ? 休んでる間に問題だらけに!? 仕舞いにはエマを狙う不穏な影まで現れ……これは田中家、久々の大ピンチです!
「お前との婚約を破棄する!」 婚約破棄を告げられた公爵令嬢アンジェリカ。 理由は婚約者オーガストの恋人、ベラを虐めたからだという。だが、アンジェリカはベラのことを知らなかった。 元々、王命で仕方なくした婚約。婚約破棄は大歓迎だが、濡れ衣を着せられてだなんてありえない! 濡れ衣を晴らすため隣国の公子リュスカと共に調査を始めるが、同時に甘々なリュスカに翻弄されていく。 「惚れた女を助けるのは当然だろう?」 二人は力を合わせてベラを追い詰めていく。 しかし、ベラには秘密があってーー? 論破するしたたか令嬢 × 一途なイケメン公子の溺愛ストーリー、ここに開幕!
この物語の主人公は沖縄である 沖縄からの風が「真」をはこんでくれるーー 戦後、日本は二つの国に分断されていた。 本土から切り離され、米軍支配下に取り残された沖縄は「独立」に向けた闘いを開始する。 遠く離れた故郷沖縄に思いを馳せる詩人・山之口貘、“アメリカが最も恐れた男”不屈の政治家・瀬長亀次郎、戦後の東京で私費を投じて米軍支配が続く沖縄との連帯を模索する中野好夫……。 実在の人物たちの視点を通し、本土復帰までの「時代」と「闘い」を描く傑作歴史長編! 『ジョーカー・ゲーム』シリーズで知られるベストセラー作家が挑む「沖縄が主人公」の物語。