2023年発売
「その笑顔も全て、君は尊く美しい」 不遇な令嬢が、『悪人公爵』に溺愛される甘々シンデレラストーリー! 書き下ろし番外編巻末収録! コミカライズ企画進行中!
初めての友だちを救うカギは、前世の記憶にあり⁉ 臆病少年の命がけ(?)ほのぼのファンタジー第四弾! コミックス第一巻、同月発売! 書き下ろし番外編2本、巻末収録!
遠く離れた二人の心の行方はーー!? コミックス1〜2巻も好評発売中! 大人気・眼福ギルドファンタジー第12弾! 書き下ろし短編収録!
世界33か国以上で翻訳出版されているベストセラーLGBTQ+コミック『HEARTSTOPPER ハートストッパー』の作者アリス・オズマンが、17歳の時に書いたデビュー小説。『ハートストッパー』が生まれたきっかけとなる作品。 主人公は人づき合いが苦手で内向的な高校生、トリ・スプリング(『ハートストッパー』の主人公、チャーリー・スプリングの姉)。好きなことは寝ることとブログで、無意味なことだらけの日常に辟易している。 そんなある日、謎のブログ〈ソリティア〉のURLと、マイケル・ホールデンという男の子がトリの前に現れる。妙ないたずらを仕掛けだす〈ソリティア〉、それは次第にエスカレートしていき学校中を巻き込んでいく。〈ソリティア〉の目的は一体…? そして、マイケル・ホールデンは何者なのか…? トリの視点で描かれる日常、そこで巻き起こる友情や恋愛、人間関係の中にティーンエイジャーたちの “ほんとうの声” が聴こえてくる。 なお、本作はコミック『ハートストッパー』と共通するキャラクターが多数登場しているが、内容はよりダークでシリアスなものになっている。本書冒頭には、「本作には、自殺や自殺未遂、自殺念慮、自傷行為、うつ、摂食障害、脅迫性障害に関する記述があるため、読者ご自身の判断で、安全に配慮してお読みください。」という作者からの注記を記載している。
書物に仕えることが僕たちの仕事だ。書き残そう。二度とまちがえないように。アスタリット星国で写本士見習いとして働く十五歳のコボル。写本士の仕事は、数年に一度起きる災害“塵禍”や戦争の被害を受けた土地から本を救出して正確に書き写し、文化をつないでいくことだ。コボルは塵禍に見舞われた隣国・メイトロン龍国へ、仲間たちと初の任務に赴く。龍の伝説が残るメイトロン龍国を調査するうち、アスタリット星国が隠していた真実を知ってしまったコボルたちは、孤独な戦いへと身を投じることになるがー。圧倒的なスケールと文学的モチーフで贈る冒険ファンタジー、開幕!
「最恐の幽霊屋敷」という触れ込みで、貸し出されている一軒家があるーー。 幽霊を信じない探偵・獏田夢久(ばくたゆめひさ)は、屋敷で相次ぐ不審死の調査を頼まれる。婚約者との新生活を始めた女性、オカルト雑誌の取材で訪れたライターと霊能者、心霊番組のロケをおこなうディレクターと元アイドル、新作のアイデアを求める映画監督とホラー作家。滞在した者たちが直面した、想像を絶する恐怖の数々と、屋敷における怪異の歴史を綴ったルポ。そのなかに、謎を解く手掛かりはあるのか? 幾多の怪異と死の果てで、獏田を待ち受けるものとはーー。 序章 獏田夢久(二〇一八年) 第一章 村崎紫音(二〇〇六年) 第二章 鍋島猫助(二〇一三年) 第三章 五十里和江(二〇一五年) 第四章 小鳥遊羽衣(二〇一五年) 第五章 温水清(二〇一七年) 終章 獏田夢久(二〇一八年)
遣唐使は日本の朝廷からどのような命を受けて派遣され、中国で何をしていたのかーー 2012年の直木賞受賞作『等伯』に続く、安部龍太郎氏の日本経済新聞連載小説は、対外的に「国家」としての土台を築き上げた8世紀・奈良時代の日本を、ユーラシア大陸・東アジアの中に位置づけて描いたスケールの大きな作品。安部氏の新たな代表作といっても過言ではない。 日本とユーラシアを結びつけるのは、唐で科挙に合格し玄宗皇帝の側近にまで出世したたぐいまれなる日本人・阿倍仲麻呂、そして仲麻呂とともに唐に渡り当時の大唐帝国のすぐれた文化・政治制度を内政に移植した学者にして政治家の吉備真備。唐からは、玄宗皇帝と楊貴妃、安史の乱を起こした安禄山、大詩人の李白や杜甫など、日本でも多くの逸話が知られる人物が続々と登場する。ついに帰国できなかった阿倍仲麻呂が日本の朝廷から帯びていた重大な密命とははたして…… 当時、吉備真備らが持ち込み移植した律令制度はその後いまに続く日本の法律の中に色濃く残る。日本の皇室の儀礼にもこの頃移植したものが少なからず存在し、鑑真和上の招聘による仏教の興隆など、「国家」としての土台はまさにこの頃に築かれたものである。チベット、新疆ウイグルなどとの中国の緊張関係は1300年前から連綿と存在していた。日本と中国の関係、日本と朝鮮半島の関係、中国と朝鮮半島の関係は古代から幾多の戦乱を経て、連綿と今に続くものである。歴史時代区分としては日本の古代を描いた小説ではあるが、ここが「東アジアの中の日本」の視座の原点かもしれない。 第一章 遣唐使来る 第二章 三人の運命 第三章 帰国と残留 第四章 それぞれの道 第五章 運命の岐路 第六章 出世の階段 (以下、下巻) 第七章 宿敵仲麻呂 第八章 明日への忍従 第九章 盟友再会 第十章 遠い祖国 第十一章 それぞれの道 第十二章 琴弾き岩
遣唐使は日本の朝廷からどのような命を受けて派遣され、中国で何をしていたのかーー 2012年の直木賞受賞作『等伯』に続く、安部龍太郎氏の日本経済新聞連載小説は、対外的に「国家」としての土台を築き上げた8世紀・奈良時代の日本を、ユーラシア大陸・東アジアの中に位置づけて描いたスケールの大きな作品。安部氏の新たな代表作といっても過言ではない。 日本とユーラシアを結びつけるのは、唐で科挙に合格し玄宗皇帝の側近にまで出世したたぐいまれなる日本人・阿倍仲麻呂、そして仲麻呂とともに唐に渡り当時の大唐帝国のすぐれた文化・政治制度を内政に移植した学者にして政治家の吉備真備。唐からは、玄宗皇帝と楊貴妃、安史の乱を起こした安禄山、大詩人の李白や杜甫など、日本でも多くの逸話が知られる人物が続々と登場する。ついに帰国できなかった阿倍仲麻呂が日本の朝廷から帯びていた重大な密命とははたして…… 当時、吉備真備らが持ち込み移植した律令制度はその後いまに続く日本の法律の中に色濃く残る。日本の皇室の儀礼にもこの頃移植したものが少なからず存在し、鑑真和上の招聘による仏教の興隆など、「国家」としての土台はまさにこの頃に築かれたものである。チベット、新疆ウイグルなどとの中国の緊張関係は1300年前から連綿と存在していた。日本と中国の関係、日本と朝鮮半島の関係、中国と朝鮮半島の関係は古代から幾多の戦乱を経て、連綿と今に続くものである。歴史時代区分としては日本の古代を描いた小説ではあるが、ここが「東アジアの中の日本」の視座の原点かもしれない。 第七章 宿敵仲麻呂 第八章 明日への忍従 第九章 盟友再会 第十章 遠い祖国 第十一章 それぞれの道 第十二章 琴弾き岩 (以下、上巻) 第一章 遣唐使来る 第二章 三人の運命 第三章 帰国と残留 第四章 それぞれの道 第五章 運命の岐路 第六章 出世の階段
ひたむきに、一途に生きた、小町の美しい人生ーー 小町の歌を手掛かりに紡がれた物語『百夜』 とともに、平安の「雅とあはれ」をたどる旅 「彼女の率直で必死な言の葉が描き出す真(まこと)の姿は、芯の強い、自分に率直な女性です。哀しみを友としながらも毅然として愛を全うした人。 私の中では、大きく豊かな女性として成長して行きました。 多くのしがらみや宿世(すくせ)に翻弄されながらも、最後まで自尊心を保ち、自らの心に忠実に生きた女性の、なんと魅力的なことでしょう。 私はぐいぐい引っ張られながら、小町の人生にのめり込んで行きました」 (本文より) 第一章 私の中の小町 第二章 小野小町の人生 母・大町との別れ 雄勝・多賀城 父親との融和と理解の場 六道珍皇寺 小町の能力 神泉苑 愛の真実を知る場所 雲林院 桜を扇に乗せて思いを伝える 仁明帝 深草陵 竹林と愛の悲劇 欣浄寺 小町は惨めに年老いたのか 山科の花と雪の里 随心院 平安時代の婚姻関係 香は男と女を結ぶ 業平と小町の出会い 慈恩院 魂を鎮めるところ 下出雲寺 父・篁との和解 笛を吹くということ 小町の歌の変遷 母恋い 鄙と都 出家というもの 石上寺 平安時代の暮らし 第三章 [対談]叶わぬところにあはれがある 高樹のぶ子×歌人・小島ゆかり
神奈川県警のエース・佐伯が挑むのは、警察全体を揺るがす未曾有の組織改変!しかしその裏には、あらゆる思惑が複雑に交錯していたのだったー。巨大組織を舞台に繰り広げられる裏切りの連続から目が離せない、スリリングな警察小説。最後に信じられるのは誰か?
発売前から話題沸騰! 著者の才能が爆発した、最強青春ブロマンス小説! 2023年、PHP文藝はこの本を、自信をもって送り出します! ●Story 十七歳の鬼島鋼太郎は、夏休みのある日、白いワンピースのような服に身を包む美青年と橋の上で出会う。「アストラル神威」と名乗るその青年は、『せいしゅん』をするために橋の上から川に飛び込んで溺れそうになるなど、予測不能な行動ばかりをとり、鋼太郎を困惑させた。 鋼太郎と友達になりたいと言う神威に対し、面倒に巻き込まれたくない鋼太郎は、悪い奴ではないと感じつつも、そのままその場を後にした。 しかし数日後、アストラル神威が鋼太郎の通う高校へ転入してくる。青春を謳歌しようとする神威に巻き込まれながら、鋼太郎もともに高校生活を送るが、そのうちに神威が抱える「恐ろしい秘密」を知りーー。
囲碁の世界に魅了され、驚異的なスピードで上達を続ける新人商社マン井山、囲碁の奥義につながる黒い扉の謎、そして会社人生を左右する運命の対抗戦。物語はクライマックスに向けて突き進みます。本書は週刊碁で連載され、多くの棋士や囲碁ファンに絶賛されたファンタジー囲碁小説を書籍化したものです。
将軍・慶喜に従い戊辰戦争で京から敗走した松平定敬は、各地で転戦し、函館五稜郭に向かう。そして主人を失った桑名城では、民百姓の命を優先する若きリーダー・酒井孫八郎が奇抜な説得工作で藩論をまとめ無血開城を果たすー。幕末動乱期の桑名を発した転戦の日々、若者たちの熱情、忠義、葛藤を描く。
年間100 冊を読破、無類の読書好きとして知られるニシダがついに小説を執筆。 繊細な観察眼と表現力が光る珠玉の5篇。 【収録作品】 「遺影」 じゃあユウシはアミの遺影を作る担当なーー。中学1年の夏休み、ユウシはクラスでいじめられている女子の遺影を作らなくてはいけなくなった。 貧しい親のもとに生まれてきたアミと僕とは同じタイプの人間なのに……。そう思いながらも、ユウシは遺影を手作りし始める。 「アクアリウム」 僕の所属する生物部の活動は、市販のシラス干しの中からシラス以外の干涸びた生物を探すだけ。 退屈で無駄な作業だと思いつつ、他にやりたいこともない。同級生の波多野を見下すことで、僕はかろうじてプライドを保っている。 だがその夏、海釣りに行った僕と波多野は衝撃的な経験をする。 「焼け石」 アルバイト先のスーパー銭湯で、男性用のサウナの清掃をすることになった。 大学の課題や就職活動で忙しいわたしを社員が気遣って、休憩時間の多いサウナ室担当にしてくれたらしいのだが、新入りのアルバイト・滝くんは、女性にやらせるのはおかしいと直訴したらしい。 裸の男性が嫌でも目に入る職場にはもう慣れた、ありがた迷惑だと思っていたわたしだったがーー。 「テトロドトキシン」 生きる意義も目的も見出せないまま27歳になり、マッチングアプリで経験人数を増やすだけの日々をおくる僕は、虫歯に繁殖した細菌が脳や臓器を冒すと知って、虫歯を治さないという「消極的自死」を選んでいる。 ふと気が向いて参加した高校の同窓会に、趣味で辞書をつくっているという咲子がやってきた。 「濡れ鼠」 12歳年下の恋人・実里に、余裕を持って接していたはずの史学科准教授のわたし。 同じ大学の事務員だった彼女がバーで働き始めてから、なにかがおかしくなってしまった。 ある朝、実里が帰宅していないことに気が付いたわたしは動転してしまう。 遺影 アクアリウム 焼け石 テトロドトキシン 濡れ鼠
『そして、バトンは渡された』『夜明けのすべて』の著者の書下ろし長編 いまを生きる私たちの道標となる物語の誕生! 「明日が怖いものではなく楽しみになったのは、あの日からだよ」 今でもふと思う。あの数年はなんだったのだろうかと。 不自由で息苦しかった毎日。 家で過ごすことが最善だとされていたあの期間。 多くの人から当たり前にあるはずのものを奪っていったであろう時代。 それでも、あの日々が連れてきてくれたもの、与えてくれたものが確かにあったーー。 【著者より】 何かと制限され思いどおりに過ごせない毎日を、大人も子どもも、誰しもが 困難を抱えながら進んできたと思います。 そして、これから、また違う日々に向かわないといけない中で、ほんの少しでも 明るいものを差し出せる物語になれれば。そう思っています。
好き避けだけど、きみを救えますか?ウェブエディターの杉崎健作は、好きすぎて接近できない山田さんを守るため、ハラスメント相談室の相談員になるがー。思わず応援したくなる最弱ヒーロー主人公No.1!?幾重もの謎解きの先に熱い涙がこみ上げる、渾身の青春エンターテインメント!
創立百周年の名門学園が抱える闇とは!?聖なる歌声は、狂気への入口ー由緒あるミッション系学園中等部に転校してきた透花。合唱部に入部したことから、不穏な出来事が頻発し始めた。執拗なイジメ、許されぬ恋愛、自殺、そして猫の惨殺…調査の先に見えてきた学園の裏の顔は?そして、密かに続けられていた禁忌の実態とは?すべての鍵は、教頭だった父の死の真相。クリスマスの合唱祭で、すべての闇が明らかになる!
突然目が見えなくなる「白の闇」事件から4年後、首都の総選挙は土砂降りに見舞われる。午後4時になると人びとは投票所に押し寄せるが、7割以上が白票、再投票では白票が8割を超える。政府は非常事態宣言を発し、首都を封鎖する。政府組織が市外に脱出する一方、首都では市民たちの自治が始まるが、彼らを組織する首謀者は見えず地下鉄中央駅で大規模なテロが発生する。市民たちの平和的なデモ、地下鉄前広場での共同葬儀、権力維持と自己保身に走る閣僚たち…。やがて1通の手紙が大統領に届き、「白の闇」事件でみんなを勇気づけた優しい女性の捜査が始まる。傑作『白の闇』と対をなすノーベル賞作家による警鐘の書。
映画『霧の波止場』の原作として名高い、ニヒルな傑作長編『夜霧の河岸』。久生十蘭が『金狼』の下敷きにした、パリの幻影の夜をめぐる暗黒小説『真夜中の伝統』。港町の娼家が舞台となる珠玉の推理短編『赤線地区』。3編すべてが初訳。 ピエール・マッコルランは、現代に復活させてしかるべき作家である。--澁澤龍彦 澁澤龍彦をはじめ、アルトー、クノー、ヴィアン、セリーヌ、マルロー、プレヴェール、生田耕作らが熱愛してやまなかった、20世紀フランスの奇妙な作家マッコルラン。幻想味に満ちてユーモアに溢れる傑作小説を集大成した、本邦初の3冊本選集がついに完結なる!! 「夜霧の河岸」 「真夜中の伝統」 「赤線地区」