2024年11月発売
「跪け。俺の靴にキスできるなら、命だけは助けてやってもいい」--国のために尽くしてきた聖女・ミュライア。ある日、新国王と恋人の策略により追放&婚約破棄を言い渡されてしまう。自分勝手な彼らに呆れたミュライアは聖女の証である髪を自ら切り捨て、精霊たちとともに王城を去ることに。初めて触れた外の世界に心躍らせ、改めて国を守りたいと奮闘するミュライア。その一方で、王都では何やら不穏な動きがあって…? 名前も肩書も捨てた身ですが、これ以上あなたの思い通りになるなんて大間違いです! 自由を手にした捨てられ聖女の大逆転譚!
「社交界の毒華」と悪名高い公爵令嬢と瓜二つのエリーゼ。公爵家で「替え玉」としてこき使われていたが、とうとう身代わりになり第一王子・クラウディオと結婚させられてしまう。クラウディオは「悪魔王子」と噂されていて、第二王子派閥である公爵家の政敵にあたる相手。この身代わりがバレたら命はない…とドキドキしながら始まった結婚生活だったが、クラウディオからは放置される毎日。しかし、エリーゼのある行動からクラウディオとの距離が縮まっていき…!? 「好きすぎて、おかしくなりそうだ」 クラウディオから向けられる優しい溺愛に、愛してはいけない相手と分かりながらも、エリーゼは彼に惹かれていく。そんな折、第二王子派閥にクラウディオを陥れようとする動きがあって…! 不遇の身代わり令嬢が最愛の人と幸せになる王道ラブファンタジー!
"「いい嫁期間を終了させてください」 貧乏伯爵家の令嬢・エルシャが女性嫌いで有名な冷徹公爵・リヒターと契約結婚をして早二年。興味を持たれることなく冷めきった状態が続き、夫に期待することを諦めた彼女は、実家の援助のために離婚はしないものの、「いい嫁」をやめることを決意する。淡く描いていた「理想の結婚」を手放したエルシャの心は晴れ渡っていたがーー 「誕生日なのに、何もないというのもどうかと思って」 「えーと、拾ったんですか?その花束」 とある出来事をきっかけに2人の関係は大きく変化していき…!? 本当はお世話を焼きたいお飾り妻×不器用な冷徹夫 白すぎた結婚生活から始まる、ちぐはぐな2人の溺愛ラブファンタジー!"
たべたいな!ごほうびケーキ!めざすは脱難民! がんばりやさんの転生少女が今日も元気にお仕事中! 異世界のんびり冒険ファンタジー第4巻!書き下ろし番外編2本巻末収録!コミカライズ企画進行中!
営業二課の赤星たちは、訪問先で出会った里長と向かった王都で、森の種族に蔓延する流行病騒動を鮮やかに解決する。しかし、それを機に催された食事会で、部下の黄瀬が国王に突然見初められてしまい……一方赤星は、気づいたらテイムしていた森の種族の娘、チャルルスを仲間に迎えるが、なぜかシロノは不機嫌そう。そんな中、赤星は日本にいる母が重い病で入院したことを知らされる。異世界から母を心配する赤星がとった起死回生の行動とは? 営業課長の異世界奮闘記、第2弾! プロローグ アンティパストに歩き出し/第一章 プリモアットは森の中/第二章 セコンドピアットな出会い/第三章 コントルノは魔女の手で/第四章 フォルマッジョ待ち詫びて/第五章 ドルチェな騒動に大忙し/
冒険者になる夢を持つアウセルが授かったのは、泡を出すだけの貧弱なスキル。 夢を諦めずに泡の洗浄力を活かして清掃員として働いていると、泡の特性を強化することを思いつく。 硬化した泡に包まれれば鉄壁の防御に! さらに破裂させて攻撃したり、弾力で衝撃を吸収したりと泡を使って危険な希少モンスターとも渡り合う! 王国最強の一人である少女を師匠にして、アウセルは泡を自由自在に操りながら冒険者として成り上がっていく!
イケメン竜騎士に囲まれ、もふもふな竜をモフり倒す平和な毎日を送っていたサヤに、 ある日「森へ行け」との神託が下る。 いざ森に足を踏み入れると、不思議な穴に転げ落ちてしまいーー 新たなるもふもふに遭遇! しかも尻尾を振って懐かれた!? さらにベビー竜も加わって辺境のお城でお世話三昧、もふもふ&にぎやかさ大増量! て、そういえば神託って何だったんです? お疲れアラサーのイージー&ハッピー異世界ライフ、第二章! 【魔法のiらんど大賞2022小説大賞受賞作!】
真実を見抜き、罪を償わせる。 たった、それだけ。それだけのことが、なぜこんなにも難しいーー? マンションの一室で発生したある殺人事件の現場に向かった、県警捜査一課の和泉。 そこで出会った女性警官・瀬良の第一印象は、簡単に言えば「最悪」だった。 しかし、上の命令で瀬良とタッグを組み殺人事件を捜査することになり、 和泉は彼女の類い稀な観察力を知ることになる。 二人の懸命な捜査により、事件のかたちは徐々に輪郭を現していくが、 待ち受けていたのは「正しい刑罰」の在り方を問う、予想外の真相だったーー。 和泉と瀬良が立ち向かった最初の事件「イージー・ケース」ほか、 事件に関する証言を頑なに拒み続ける容疑者の謎を追う「ノー・リプライ」、 解決の糸口が見えない誘拐事件を描く書き下ろし中編「ホワイト・ポートレイト」を収録。 心揺さぶる結末に息を呑む、圧巻の警察ミステリー! 【著者略歴】 本多孝好 (ほんだ・たかよし) 1971年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。 1994年「眠りの海」で第16回小説推理新人賞を受賞。1999年同作を収録した『MISSING』で単行本デビュー。「このミステリーがすごい! 2000年版」でトップ10入りするなどの高い評価を得て一躍脚光を浴びる。 著書に『MOMENT』『WILL』『MEMORY』『FINE DAYS』『真夜中の五分前』『正義のミカタ I'm a loser』『チェーン・ポイズン』『at Home』『ストレイヤーズ・クロニクル』『Good old boys』『dele』『アフター・サイレンス』などがある。
【災害シミュレーション小説の第一人者の集大成!】 【推薦コメント続々!】 ●地球科学の最新予測がふんだんに盛り込まれ、必ず来る激甚災害がリアルにイメージできる! 鎌田浩毅 (地球科学者・京都大学名誉教授) ●破滅的な大惨事を描くリアルな予測小説であり、政治家の的確な判断と行動力を描く優れた政治小説だ。 池上冬樹 (文芸評論家) ●その日は近い。生き残りたければ、これを読め! 解答はすべてここにある。 郷原宏 (文芸評論家) 202×年7月。 長年危惧されていた南海トラフ巨大地震が発生し、日本列島の太平洋岸は壊滅状態に。 若き環境大臣・早乙女美来は、特に被害が大きかった愛知へ向かった。 名古屋では、地元IT企業「ネクスト・アース」がAI技術を駆使して開発した〈エイド〉によって、迅速な行方不明者の捜索と救助、避難所運営がおこなわれていた。 追い打ちをかけるように東京直下型地震が発生。 さらに8月には、過去最大級の大型台風が首都圏を襲う。 東京のビル群は崩れ落ち、閣僚の大半が亡くなり、緊急事態に対応するため美来が史上最年少で総理大臣に抜擢される。 しかし、絶望的な状況で、ついには富士山噴火の予兆が見え始め…… 初の女性総理・早乙女は、ネクスト・アースのCEO・利根崎に協力を仰ぎながら、日本最大の危機に立ち向かう。 崩壊に向かう日本を救うことが出来るのかーー。 【著者略歴】 高嶋 哲夫 (たかしま・てつお) 1949年岡山県生まれ。慶應義塾大学工学部卒業、同大学院修士課程修了。日本原子力研究所研究員を経て、カリフォルニア大学に留学。79年、日本原子力学会技術賞を受賞。 94年「メルトダウン」で第1回小説現代推理新人賞、99年「イントゥルーダー」で第16回サントリーミステリー大賞・読者賞をダブル受賞。 他に『ミッドナイト イーグル』『M8 エムエイト』『TSUNAMI 津波』『原発クライシス』『東京大洪水』『首都感染』『富士山噴火』「沖縄コンフィデンシャル」シリーズなど著書多数。
「悪いがトリシア、このパーティを抜けてもらいたい」幼馴染みの剣士イーグルにそう宣告された回復師のトリシア。男1女2のパーティだし、魔術師のアネッタが匂わせてたし、そりゃそうだよね…。と薄々察していたトリシアは、慰謝料代わりにパーティ預金を全額受け取り、「いつまでも冒険者で食ってけない以上しょーがない」と気持ちを切り替え、かねてからの夢を叶えるため冒険者の街エディンビアを目指す。彼女の夢とはー「長期滞在者向けの貸し部屋を経営して、安全に不労所得で暮らしていくこと!」だって前世はブラック企業勤めで大変でツラくて本当に(ry 心配で同行してくれることになった腐れ縁のS級冒険者ルーク、そして自分だけの秘密のスキル“リセット”とともに、トリシアの新生活が幕を開ける!
成人すると神様から特別なギフトが与えられる世界で、【収納】ギフトを授かり、冒険者として活動していたアベル。しかし、ある日パーティメンバーの一人が、アベルの収納スキルを上回ったマジックバックを手に入れたことで、パーティを追放されてしまう。 失意のどん底にいたアベルだったが、アベルに憧れて危険な職業である冒険者になった姪・クロエのサポートを姉に懇願され、再び冒険者としてクロエのパーティに加入する。そしてクロエたちと活動していく中で、戦闘では役立たずだと思っていた【収納】ギフトの新たなスキルを発見しーー!?
[商品について] ーマンションは、世の中の縮図だー マンション管理士を務める北山のもとには、今日も頭を悩ませるトラブルが次々と舞い込む。独裁的な理事長体制には嫌気が差していたものの、いざ輪番制になると役員の就任を拒否する住民たち。自身の出世のためには今すぐマンションの大規模修繕工事を遂行したいはずなのに、なぜか急に「工事に関する議案は一旦取り下げたい」と言い出す管理会社フロントの男。理想のマンションを語るのに、どういうわけか吉見百穴の話を始める相談者……。マンションを取り巻くあれやこれやに懸命に立ち向かうマンション管理士、北山を主人公にした短編集、待望の第5弾が登場! [目次] 一 輪番制の幻想 二 僧源信母の手紙 三 シンギュラリティ 四 無為自然 五 小樽運河 著者略歴 [担当からのコメント] 私たちの生活に欠かせない三大要素、衣食住の「住」に大きく関わるマンションですが、そこで巻き起こるさまざまなトラブルやドラマが描かれた短編集です。マンションに住んでいる方、管理人や清掃員など、マンションに関係する仕事をしている方にとっては、面白くてためになること間違いなしの1冊です。 [著者略歴] 庵名路久(あんな・みちひさ) 1953年 宮城県仙台市出身。本名・船山弘美。 1977年 東北大学法学部卒業。 囲碁研究家。 北海道庁勤務後、作家活動に入る。
仏敵デーヴァダッタ、バラモン教の六師外道との対話に尽くされるブッダの根本思想。宇宙と自我の同一、アラーヤ識などブッダの思索の奥義を窮める積年の労作。 この作品はわたしにとって最後の長篇となるだろう。(…)高校生の時に最初の作品を『文藝』誌に掲載していただいたことから始まって、それから六十年近い年月にわたって小説を書き続けてきた。書くことはわたしの生業ではあったが、同時につねに探究していたのは言葉の限界と、その限界を超えたところにある一種の存在論のごときものであった。人生の最後にその存在論というテーマと向き合えたことに、静かな達成感を覚えている。--「あとがき」より
今日が、雨でよかったーー時を超え、かたちを変えて巡る、“つながり”と再生の物語。 ビルの取り壊しに伴うリフォームジュエリー会社の廃業を起点に時間をさかのぼりながら、物から物へ、人から人へと、30年の月日のなかで巡る想いと“つながり”、そして新たなはじまりを描く、寺地はるな(2023年本屋大賞9位)の真骨頂が光る、感動長篇。 出会い、卒業、就職、結婚、親子、別れ……。中学の卒業制作づくりで出会った4人がそれぞれ直面する数々の選択と、その先にある転機、人生のままならなさ。不器用に、でもひたむきに向き合う彼らの姿を通して、日常のささいな不安や違和感を丁寧にすくい取って人の弱さにそっと寄り添いながら、いまを生きるあなたにエールを贈る大人の青春小説。 《あらすじ》 1996年冬、中学卒業を控え、卒業制作のレリーフづくりで同じ班になった永瀬珠、高峰能見、森侑、木下しずくはそのモチーフを考えていた。進路に迷う美術部員の永瀬、男女問わず学校中の人気者の高峰、誰に対しても優しくおっとりした森、物静かで周囲と距離を置く転校生のしずく。タイプの異なる4人がモチーフに選んだのは雫型(ティアドロップ)だった。 「古代、雨は神々が流す涙であると考えられていました。雨の雫はあつまって川となり、海へと流れ込み、やがて空にのぼっていく。その繰り返しが『永遠』を意味する、という説があります」 「永遠って、なんですか? 先生。そんなもの、あるんですか?」 美術教師が教えた「永遠」の意味。以来、永瀬や高峰の心に「永遠」が静かに宿り、やがて4人は別々の道を歩み始めたーー。 * 時は流れて2025年春、リフォームジュエリー会社『ジュエリータカミネ』は、入居するビルの取り壊しにあわせて営業を終了した。ビルからの退去当日、デザイナーとして勤めた永瀬は将来への不安を抱えつつも次の仕事を決められずにいた。かたや、信念を持って店を立ち上げた高峰は、妻との離婚や自身の体調を崩して以来すっかり覇気がない。森は誰もが知る企業に勤めたものの上司のパワハラによって心に傷を負った。地金職人として独立したのち離島へ渡ったしずくは、いまも自分の感情を表すのが苦手なままだ。 30年の道のりの過程にある仕事、結婚、親子関係……。人との関わりでつまずきながらも、一方で人とのつながりによって救われてきた不器用な4人は、ままならない人生にもどのようにして前を向こうとするのか。「永遠」は不変で繰り返されるからこそ続くものなのか、それともーー。物から物へ受け継がれるジュエリー、人から人へと受け継がれる想いを通して、つながりの尊さとささやかで慈しみ深い日常を描く珠玉のヒューマンドラマ。 《目次》 2025年 4月 2020年 2月 2015年 12月 2010年 7月 2005年 4月 2000年 8月 1995年 9月 2025年 10月 2025年 4月 2020年 2月 2015年 12月 2010年 7月 2005年 4月 2000年 8月 1995年 9月 2025年 10月
風花良太は、突然の転勤命令に悩み続けていた。所長は、エアコンの売り上げが目標に達していない現状を説明し、製造設計部門の強化が急務であるとし、風花がその適任者だと推薦したというのだ。長年働いてきた研究所に愛着を持つ彼にとって、転勤は受け入れ難いものであったし、家族にとっても大きな問題であった。帰宅後、妻と転勤によって引き起こされる様々な問題について話し合うが解決策が見えないまま夜が更けていく。一方、若い同僚達は、風花の転勤について噂し会社の方針に疑問を抱いていた。風花は、考え抜いた末、転勤について、単身赴任という選択肢を取ることで、家族にとっても最良の生活を見出そうとしていた。風花は、技術者として働いているが、物づくりの技術というのは、この社会で最も重要なことの一つであり、社会にとって役に立つやりがいのある仕事といえる。同時に自分の携わっている仕事で成果を上げて、会社の中で評価され昇進することも大事だ。それは、自分についてきてくれた部下たちの評価を高めることにもつながるからである。しかし、結局は技術者としてベストを尽くすことが大事であり、そのことに信念を持ち、それを目指して生きていけばいいのだと改めて思うのだった。風花良太をはじめ、新たな商品開発に挑む技術者たちを通し、組織の中で生きること、人事を巡る人間模様、そして家族との絆を描く自伝的長編小説。 第1章 転勤/第2章 単身赴任/第3章 試行錯誤/第4章 技術者たちの矜持/第5章 思いがけない転勤打診/第6章 逆風に負けずに/第7章 家族と共に
[商品について] ーその宝石が、人の本性と愛を暴くー 高校で英語を教える29歳の敬太はある日、マンネリ化した日常から逃れるように、長期休暇を利用してタイへと旅立つ。トゥクトゥクでの移動や、バンコク市内の寺院巡りなど、束の間のひとり旅を楽しむ敬太だったが、帰国後に高値で売れるという現地の店員の甘い言葉に乗せられ、ある宝石店で30万円相当の宝石セットをつかまされてしまう。その夜、ホテルで冷静になった敬太は、騙された金を取り返すことを決意するが、それは後に恋人の亜希子をも巻き込む一大事件へと発展してしまうのだった。--人間に潜む善悪や欺瞞、そして愛の行方を緻密に描いたスリリングな推理&ロマンス小説! [目次] Trip to Thailand タイ旅行 Encounter with seemingly kind guys 親切そうな人たちとの出逢い Visit to temples 寺院巡り Tailor shop 洋服店 Trimuk Palace トリムク宮殿 Another tailor shop 別の洋服店 Wat Bovonniwet ワット・ボウォニウェート Jewelry shop 宝石店 Paying cash 現金払い Back to hotel ホテル到着 Nightmare 悪夢 Consultation with hotel staff ホテルスタッフに相談 Bound for Ayutaya アユタヤへ出発 Ayutaya Remains アユタヤ遺跡 Akiko in Japan 日本にいる亜希子 Go to police with hotel staff ホテルスタッフと警察へ Consider tailor 洋服屋への思い Snake Show スネイクショー Direct talk to tailor 洋服屋との対話 Specific talk to hotel staff ホテルスタッフとの具体的な話 Tourist Police 観光警察 A day before Keita's departure 敬太の出発前日 Leave Bangkok タイ出国 At the Airport of Bangkok バンコクの空港にて Talk to Akiko 亜希子と会話 Talk to Akiko and exchange e-mails with hotel staff 亜希子と会話、ホテルスタッフとメール交換 Keita chats with his colleague about Bangkok 敬太、バンコクについて同僚とおしゃべり Consult with Akiko about the case 事件のことで亜希子に相談 Akiko Talks to her father about the trip 亜希子、父と旅行の話 Travel to Thailand again 再びタイ旅行 Meet hotel staff again ホテルスタッフと再会 Go to jewelry shop with Tourist police 観光警察と宝石店へ Go to police station 警察署へ Consult with the underground organization 闇組織との協議 Posture of hotel side ホテル側の姿勢 Akiko goes to jewelry shop 亜希子、宝石店へ Letter from mafia マフィアから手紙 Phone call from mafia マフィアからの電話 Akiko in a secret room 密室の中の亜希子 Endeavor to solve the case 事件解決への努力 Body massage ボディマッサージ The end of the case 事件の結末 著者略歴 [担当からのコメント] 本書は、異国の地で詐欺事件に巻き込まれてしまった男の冒険ともいえる数日間を描いた小説ですが、その隅々にはタイの風景や社会の様子が鮮やかに綴られています。海外で悪に立ち向かう主人公の姿と、タイという国のリアルな空気感を全身で感じ取っていただける一作です。 [著者プロフィール] 上西 幸治(うえにし こうじ)
〈あんたの武器はあんた自身〉母さんは言った。あたしの武器はあたしだ。 奴隷の境遇に生まれた少女は、祖母から、そして母から伝えられた知識と勇気を胸に、自由を目指すーー。40歳の若さで全米図書賞を二度受賞した、アメリカ現代文学最重要の作家が新境地を開く、二度目の受賞後初の長篇小説! 悲しみが霧雨になって降り注ぐ。スカートに指をこすりつけ、しだいに長くなってくる影のなかで地面に膝をつきながら、わが身の境遇につくづく驚かずにはいられない。この天涯孤独ぶりはどうだろう。こんなところで腰の片方には命を、もう片方には死を持ち歩いているなんて。 「どっち?」あたしは宙に向かって問いかける。「どっちを与えるべき?」夕暮れのなかを漂っていく自分の声を聞いて、少しだけ孤独がやわらぐ。 この同じ空のどこかで、あたしのミツバチたちも飛び回っているに違いない。(…) この同じ空のどこかで、サフィも息を吸って吐いているに違いない。 「サフィ」あたしは尋ねる。「どっち?」(本書より) 第1章 剣と化した母さんの手 第2章 縄に至る道 第3章 一連の喪失 第4章 川は南へ 第5章 嘆きの街 第6章 身を委ねる 第7章 真っ暗闇の驚異 第8章 塩と煙の捧げ物 第9章 燃える男たち 第10章 甘い収穫 第11章 やせ細ったしみ 第12章 渡し守の女たち 第13章 ふたたび星を見た 謝辞 訳者あとがき
「老人は死んでください。若者を守るために」 脳の中にある「記憶」をスマホやPCで再生する技術を開発した僕は、出資者にプレゼンするためフロリダを訪れる。そこで20年前にこの世を去った女性と一夜を過ごし次々と不思議な事件に巻き込まれていく・・・・。 あなたはいくつの伏線に気づけますか? どこで謎が解けますか? でも本当の謎には気づかないかもしれない 豊富な人生体験とどん底から這い上がった知恵やノウハウを詰め込んで、人々を勇気づける小説を書きたかった。どんなことがあっても日常生活を前向きに生きることの大切さを伝えたかった。 この物語を読んで泣いたり笑ったりワクワク感動して、あなたの人生がほんの少しでも彩り豊かになれば幸いです。 著者紹介 早稲田大学教育学部卒業、野村證券、クレディリヨネ銀行、プルデンシャルアセットマネジメントなど日米欧の金融機関で勤務。 20代で6億円の借金を抱えるも人生どん底から大逆転し40代でFIRE。50代で会社を起こし同時にボランティア活動で汗を流す。61歳でモデル兼俳優デビュー、64歳で小説家デビュー。サハラ砂漠マラソン人類最高齢での完走を目指し月間200kmランニング3年間継続中。