小説むすび | 2024年12月発売

2024年12月発売

ささやきの島ささやきの島

【2025年カーネギー賞、カーネギー賞画家賞Wノミネート】 もう父さんはいない、ぼくが船を出すしかないんだ。 死者の魂を乗せる船の渡し守だった父が殺され、 怖がりのマイロが代わりを務めることに……。 『噓の木』の著者がケイト・グリーナウェイ賞受賞の 人気絵本作家とタッグを組んだ豪華なYAファンタジイ マイロの父は死者の魂(たましい)を船に乗せて送り届ける渡し守をしていた。島の住人は死者が出るとその靴(くつ)を渡し守のところにもっていく。そうしないと死者が島じゅうをさまよい歩いてしまうのだ。ある日領主の娘が亡くなった。ところが領主は娘の死を受けいれず、渡し守から靴を取りもどし、魔術師(まじゅつし)の闇(やみ)のまじないで娘をよみがえらせようとする。マイロの父は領主の手の者に殺されてしまい、このままでは島じゅうに死者が放たれる! 怖(こわ)がりのマイロはなんとか父のかわりに船を出すが……。 『嘘(うそ)の木』の著者による傑作YAファンタジイ。英国を代表する絵本作家エミリー・グラヴェットによる挿絵満載。

白い女の謎白い女の謎

バーンズは事件ごとに探偵のタイプを変えていくーーまるで多重人格探偵のように。フェル博士、ファイロ・ヴァンス、御手洗潔、そして、本作ではエラリー・クイーン。 ーー解説(飯城勇三さん)より 英国の小村バックワースに君臨する名門リチャーズ家は、三つの事件に揺れていた。当主マチューが若い女秘書を後妻に迎えると言い出したこと、アフガンで戦死したと思われていた長女の夫の帰還。そして神出鬼没の《白い女》の霊。「白い女は出会った者の命を奪う」という村の言い伝え通りに怪死事件が発生し、マチューが狙われる。事件の背後には妖しい女占い師の姿がーー名探偵オーウェン・バーンズが怪事件の謎を暴くシリーズ最新作! ミステリ評論家・飯城勇三氏の37頁に亘る解説もお見逃しなく! プロローグ 1 インドの思い出 2 アフリカの思い出 3 白い女 4 噴水の幽霊 5 リーシアの予言 6 天使の小道 7 並はずれた敵 8 毒草、白い女、そしてキツネ 9 二つの顔を持つ男 10 ヴィヴィアンのアリバイ 11 オランダのダイヤモンド商 12 バックワース村の裏通りで 13 暗闇の星 14 女を捜せ 15 カラスの羽根 16 難しい使命 17 マチュー卿はどこに? 18 消えた本 19 占い 20 鳥の名前 21 遺言書 22 マチュー卿の墓 23 再びスーツケースが話題に エピローグ [解説]オーウェン・バーンズ・シリーズの魅力 飯城勇三

新訳 エマニエル夫人新訳 エマニエル夫人

全世界で5000万人を動員したシルビア・クリステル主演の大ヒット映画『エマニエル夫人』から半世紀、新たに映画化! 2025年1月10日、日本公開! 20世紀を代表する官能文学の「無削除完全版」がついに刊行! 1969年、二見書房は『エマニエル夫人』を翻訳出版したが、内容が猥褻にあたるとの理由で警視庁より発行禁止処分を受けた。 しかし、当時の社長堀内俊宏の機転で猥褻表現にあたる箇所を担当官から聞きだし、きわどい表現を修正してふたたび発売、50万部を超える大ベストセラーになった。 『新訳 エマニエル夫人』は、当時削除修正しなければならなかった原作を未削除で新たに読みやすい日本語にした完全版! パリから夫の赴任先であるタイのバンコクに向かうエマニエル。飛行機内で見知らぬ男性客と思いもかけず、みだらな行為をすることに……。バンコクに着いたエマニエルはビジネスマンの妻として、幸福ではあるが平穏すぎる日常にどこか退屈さを感じていた。そんなある日、エマニエルは知人の紹介で「性の儀式」を受け入れていくことになる……。

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