2024年2月21日発売
この「悪魔」は事件に引き寄せられるのか、自ら事件を呼ぶのか?カニバリズム、白骨死体、議員自殺、カルト宗教団体…止まらぬ最悪事件の連鎖。自らを悪魔に貶める男と悪魔に縛られる者たち、最後の闘いを見よ。ミステリー界「無冠の帝王」が放つサイコサスペンス。闇を葬るために、闇になれ。腐敗隠蔽に塗れた大組織と、孤立無援の「特殊犯罪捜査室」。そこに我が身を顧みず人を守る男がいる。
わたしの職場は、指示通りに仕事をすることを求められる場所。そこで出会ったのは、たった一人で祖国から逃れてきた14歳のザーヘル、17歳のアフメドとハーミドだった。ぼくたち家族いないよ。だれが面会に来てくれる?ぼくたちは、アフガニスタンの息子なんだ。静かな筆致で難民児童の現実と収容施設の新人職員の葛藤を描いた、2021年北欧理事会文学賞(YA&児童書部門)受賞作。
大雪の日、大人気作家の御津島磨朱李が細部までこだわった新邸のお披露目会が行われた。招かれたのは作家と編集者、文芸評論家と……。最初は和やかな雰囲気だったが、次第に雲行きが怪しくなっていく。奇想天外、どんでん返しの魔術師による衝撃のミステリー!
事実無根のゴシップ記事によって活動停止を余儀なくされた特別強行捜査局。マスコミの追及を逃れるため、海上自衛隊の海賊対策派遣に参加を命じられた朝倉だが、派遣先のジブチで謎の部隊に拉致されてしまう。朝倉救助のために動き出す特捜局の面々、NCIS(海軍犯罪捜査局)、そして日本最強の傭兵代理店。特捜局は朝倉を奪還し、解体の危機を乗り越えられるのかーー。
『風の歌を聴け』でデビューし、翌年『1973年のピンボール』を発表。フィッツジェラルドの翻訳に取り組み、『羊をめぐる冒険』を執筆。その頃書かれた7作品が、この『中国行きのスロウ・ボート』には収録されている。村上春樹の最初の短編小説集にして記念すべき安西水丸さんとの初仕事。1983年刊行の単行本を当時の装幀のまま復刻。“復刊に寄せて”新たに序文を収録。
米艦隊による、硫黄島、サイパン島奇襲攻撃の裏で密かに計画されていたグアム島への増援。日米は互いに敵飛行場の破壊と再建の妨害を繰り返す泥沼の状態に。それでも、機械化された米軍設営部隊の能力は日本軍を凌駕し、グアム島飛行場再建を阻止し続けることは不可能であった。本格稼働する前に、一気にグアム島そのものを占領するため、連合艦隊はグアムに向け出撃した。しかし米海軍も太平洋艦隊の主力戦艦部隊を繰り出し、鉄壁の布陣をもって待ち受けていた。
歌が好きなただの子供だった。ゲリラが来るあの日までは…七歳のカラマが住むリベリアの村を、少年少女兵士たちが破壊した。カラマは母親を殺され、彼らに拉致された。銃をあてがわれ、生き残るために兵士となり、自分が襲われた時のように他の村を襲う。歌いながら戦闘に没頭するカラマは、急襲した村で、囚われていた白人の少年アンヘルと出逢う。アンヘルも高音を美しく歌う才能をもっていた。まもなくカラマとアンヘル二人は、“秘密の場所”へ売り飛ばされる。待ち受けていたのは銃を使わない、自分の喉と声と歌をたのみとした新たな闘いだった…。大人たちの不条理な搾取に抗う、子供たちの命懸けの人生の行方。
男やもめの敏腕刑事・宇野は、夕子とのデート中に倒れてしまう。運ばれた病院には、当直の医師に恨まれているのでどうにかしろ、と詰め寄るカップルがいた。翌日、案の定起こった殺人事件。だが、殺されたのは全く関係ないはずの女性医師で…!?悲しいピアノの旋律が呼び起こす、事件の真相とは。
「まだ人生に、本気になってるんですか?」 この新人、平成の落ちこぼれか、令和の革命家かーー。 「クビにならない最低限の仕事をして、毎日定時で上がって、そうですね、皇居ランでもしたいと思ってます」 慶應の意識高いビジコンサークルで、 働き方改革中のキラキラメガベンチャーで、 「正義」に満ちたZ世代シェアハウスで、 クラフトビールが売りのコミュニティ型銭湯で…… ”意識の高い”若者たちのなかにいて、ひとり「何もしない」沼田くん。 彼はなぜ、22歳にして窓際族を決め込んでいるのか? 2021年にTwitterに小説の投稿を始めて以降、瞬く間に「タワマン文学」旋風を巻き起こした麻布競馬場。 デビュー作『この部屋から東京タワーは永遠に見えない』のスマッシュヒットを受けて、 麻布競馬場が第2作のテーマに選んだものは「Z世代の生き方」。 新社会人になるころには自分の可能性を知りすぎてしまった令和日本の「賢すぎる」若者たち。 そんな「Z世代のリアル」を、麻布競馬場は驚異の解像度で詳らかに。 20代からは「共感しすぎて悶絶した」の声があがる一方で、 部下への接し方に持ち悩みの尽きない方々からは「最強のZ世代の取扱説明書だ!」とも。 「あまりにリアル! あまりに面白い!」と、熱狂者続出中の問題作。
十数年前、突如現れた“魔女”-箒に乗って空を飛び、黒猫に化けることができ、近くにいる人の感情を操ることができる存在。文明社会の秩序を脅かす魔女たちを取り締まる司法が“火刑法廷”であり、この裁判で魔女と認定された者は火炙りとなる。ある日、空を飛行したのでなければ不可能な死亡事件が起こる。魔女と疑いをかけられた被告の少女カラーをじっと見つめるのは、被害者の義娘となる予定だったエリス。エリスは知っていた。あの夜、本当は何が起こっていたのかをー。怒涛のロジックと驚愕の結末に息をのむ、次世代本格ミステリの最高峰!
お笑いでは芽が出ず、身体能力ばかりが評価され、番組の企画で棒高跳に挑戦することになった崖っぷちの芸人。その番組を通じて共演するのは、パリ五輪が目標のいけ好かない大学生アスリート。出会うはずのなかった二人、それぞれの跳躍の先に広がる景色はー。
恋も、涙も、事件の答えもーー。ぜんぶ”音楽”が教えてくれた。 東大卒、現役アイドルプロデューサー兼作詞作曲家。 異色の経歴を持つ著者がおくる、衝撃のデビュー作。 二人の別の人間が、偶然全く同じ音楽を作ることがあるのだろうか? 音楽プロデューサーの渋谷かえでが、ある仕事の相談のために大学の恩師を尋ねると、逆に奇妙な相談をされてしまった。今、日本で屈指の実力を誇る音楽家「蜂谷輪廻」。彼の新曲『恋の作法』が、教授が子供の頃に作った曲と瓜二つだというのだ。教授の知人として紹介された天才作詞家・猫宮と共に、盗作疑惑の真偽を調べることに。教授の勘違いだろうと思っていたかえでだったが、次第に蜂谷の盗作である根拠が明らかになっていくーー。アイドルの失踪騒動 、デビューの意思を持たない天才ストリートシンガー……。音楽を愛する全ての人におくる、音楽業界連作ミステリー。
大きな功績も挙げないまま、三流冒険者として日々を過ごすテイマー、バーツ。そんなある日、かつて弟子にしていた子どもの内の一人、ノエリーが、王国の聖騎士として訪ねてくる。しかも驚くことに彼女は、バーツを新しい国防組織の幹部候補に推薦したいと言ってきたのだ。最初は渋っていたバーツだったが、勢いに負けて承諾し、パートナーの魔獣たちとともに王都に向かうことに。そんな彼を待っていたのはーノエリー同様テイマーになって出世しまくった他の弟子たちと、彼女たちが持ち込む国家がらみのトラブルの数々だった!?弟子からの依頼をこなしたり、新米テイマーを育てたり…王都のはずれにもらった小屋で、バーツの新しい人生が始まる!
落雷で命を落とし異世界に転生した雨宮咲。サキ・アメミヤとして生きる彼女は自分のお店をオープンし、仕事に恋に学業に、充実した日々を送っていた。そんな中、あるイベントが三ヶ月後に迫る。「勇者伝説」をテーマにした劇を作って見せ合う発表会だ。サキは最高の舞台を作るべく仲間たちに声をかけ、勇者縁の地を巡る旅行に出かけた。旅の途中でサキは、異世界中の魔術書が集まる魔術書塔に行き着く。さまざまな仕掛けが施された塔内に潜入した彼女を待ち受けていたのは、史上最強の魔法使い!?
神様の手違いで命を落とした、会社員の佐鳥冬夜。十歳の少年・トーヤとして異世界に転生させてもらったものの、ファンタジーに関する知識は、ほぼゼロ。転生早々、先行き不安なトーヤだったが、幸運にも腕利き冒険者パーティに拾われ、活気あふれる街・ラクセーナに辿り着いた。その街で過ごすうちに、神様から授かったお詫びギフトが無限に進化する規格外スキルだと判明する。悪徳詐欺師のたくらみを暴いたり、秘密の洞窟を見つけたり、気づけばトーヤは無自覚チートで大活躍!?ファンタジーを知らない少年の新感覚・異世界ライフ!