2024年3月発売
引退したい⇒無理です! 最強だった勇者を、この世界は逃がさない!? ドタバタ教導ファンタジー! 勇者パーティから追放された主人公が魔王を倒す旅に出るRPG『CHORD FRONTIER』。 その主人公の追放を宣言するかませ役勇者「ハルート」に転生してしまった! やり込んだゲームの知識を駆使し、なんとか主人公マリーメイアの追放をやり遂げたハルートは、これ以上表舞台に関わりたくないと引退することに。 世界最強と名高い勇者の栄誉を捨て、静かに田舎の学校で教師として第二の人生を送ることを目指そうとしたハルート。 しかしそこで受け持つことになった生徒は、ゲーム続編の新たな主人公たちである美少女3人組で……!? 頭を抱えながら少女たちを育て始めたハルートだったが、彼女たちが想定外の成長と力を見せてしまう。 そのせいで、穏やかに生きたい思惑とは裏腹に前最強の勇者&現最高の指導者としての名声が高まっていき……!? さらにはやっとの思いで追放したマリーメイアも、なぜかハルートの足取りを追っており……?
異世界暮らしは、“ほどほど”が一番楽しい。 「やっぱり人間、ほどほどに生きてこそだよなぁ」 冒険者・ジェイドは、のんびり狩りをしたり、魔物素材で武器作りに励んだりと、自由気ままに生きる三級中位冒険者。 その真の姿は、魔大陸で暴れ回って恐怖と混沌をブチ撒いた最凶最悪の存在“暗黒破壊龍ジェノサイド・ドラゴン”--として転生した元社畜だった。 最強の力で無双したり、現代知識で富や名声を築いたり。 そんなことをして下手に活躍して注目を浴び、大量の仕事を強要されるような社畜暮らしは前世でこりごり。 人化魔法を使って冒険者になったジェイドは、最強の力をひた隠して“ほどほど”の異世界生活を送ることに。 お酒を造ったり、冒険者仲間とバカやったり。 たまにスラムでメスガキ姉妹を拾ったり、くっ殺女騎士に絡まれたりしながらも、そんな生活が最高に楽しい。 これは最強の邪竜に転生した男の、自由気ままな異世界暮らしの物語。
“役立たず”とされる『生産魔術』適性を理由に、侯爵家を追放され辺境の村の領主となった少年・ヴァン。商人からの情報で、シェルビア連合国の怪しい動きを察知したヴァンは、国境の要塞センテナへ向かう。そこでは、父侯爵・ジャルパの率いる軍が熾烈な防衛戦を繰り広げ、要塞は陥落寸前の状況に陥っていた。窮地に駆け付けたヴァンが要塞の守りを固めたが、パナメラはさらに反攻作戦を提案してきてー!?
喫茶店を開業し、異世界に癒し空間を。 異世界へと召喚されたものの、未開の地に追放されてしまったキダン。 彼が農場として地道に開拓を続けていた土地は、ギフトと呼ばれる力《至高の担い手》と仲間達によって大きな発展を遂げていた。 キダンはかねてより計画していた農場の飲み物を充実させることに。 オーソドックスな飲み物と言えば、やはりお茶&コーヒー! ということで、《至高の担い手》の力を発揮しながら、ダンジョン果樹園でお茶の葉とコーヒー豆を育成したり。 ドワーフの助けを借りてエスプレッソマシンの開発や、エルフの助力を得て茶器を制作したり。 さらには、飲み物を魔国にも広めるべく、喫茶店オープンの準備も進める。 喫茶店に必須とも言えるのは、マスターの人選に加え、子供達に大人気な緑色に輝く“アレ”の用意でーー!? 未開の土地を賑やかな隣人たちと開拓していく、異世界スローライフ、第16幕!
球状世界を覆う魔法防壁を巡る騒動により、元女神であるテルビレスだけでなく、神界の使徒であるゾフィナまでもが農場に入り浸るようになり、フリオ家はますます賑やかさを増していた。そんなフリオ一家に、ホウタウ魔法学校を運営するタクライドとニートから依頼が持ち込まれる。その内容は、フリオ家から魔法学校に通うフォルミナやリヴァーナたちが模擬戦の授業で無双しすぎた結果、学校の闘技場がボロボロになってしまうという想定外の問題でー!?フリオはホウタウ魔法学校の闘技場の形態を海岸や森林に魔法で簡易に変更出来るように大改修!さらには、魔力が強すぎるフリオ家の子供たちの対応のため、魔力を水に変換して発射できる魔導銃を開発し…?WEB発、チートだけどまったりな異世界ライフ、第17巻!
天涯孤独な少女セシルの生きがいは大鳥ランフォルの飼育員として働くこと。自力で見つけた再就職先・オークランス牧場でもそれは変わらないけれど…楽しいご近所さんたちにあったかいごはんーランフォル以外にも大切なものが増えてきて、セシルは牧場での生活に幸せを見出すように。春が過ぎ、夏を迎え、やがて恋を知った彼女は仕事に夢中な自分をいつも見守ってくれる雇用主オスカーに「そばにいてほしい」と思うようになってくる。そんなある日、町を危機が襲い…!?「皆のために必要なら、私が飛ぶね。やることを、必要なときに、できる人がやるだけだよ」ひとりぼっちだった少女が、大好きな皆のためにがんばります!もふもふ×おしごとファンタジー、開幕!
公爵令嬢エリナと結婚した王太子アルヴィス。女神の墓所で見た過去の記憶を気にしつつも、建国祭の準備のため忙しい時間を過ごしていた。そんな中、飛び込んできたマラーナ国王の訃報。国葬が行われることとなり、アルヴィスはルベリア王国の代表としてマラーナ王国に向かうのだが…?
フィレンツェで初めてフラ・アンジェリコの『受胎告知』を見た南実子はその美しさの前に立ちつくした。想像していたより遥かに大きなそのフレスコ画は隅々まで丁ねいに描かれている。そしてその画の前で始まった出会いと別れ。南実子は自分が真実の愛を掴むのはいつのことか、と胸の奥に微かな震えを覚えるのであった。
日常にひそむ不安や欲望、家族の中で抱く孤立感。生きあぐね、もがく女たち。現代女性文学の原点となった呉貞姫の作品集。朝鮮戦争を体験した著者の幼少期が反映された「幼年の庭」「中国人街」のほか、三十代の内面の記録だという六編を収録。繊細で詩的な文章は、父の不在、家族関係のゆがみ、子どもや夫への愛情のゆらぎに波立つ心を描き出す。それは時代の中で懸命に生きる人の肖像でもある。
イタリアに限らず、世界中でガリバルディの名前のついた通りや公園などがいたるところにある。それほどガリバルディは世界中で慕われた人物である。アレクサンドル・デュマのガリバルディに関する本は本書『ガリバルディ回想録』と『ガリバルディ千人隊』の二作品ある。『ガリバルディ回想録』はまさしくガリバルディ の正伝となっていて、ガリバルディが一八〇七年七月二十二日にニースで生まれてから一八四九年六月三十日までの記録である。我々はこの『ガリバルディ回想録』を日本語で出版することで満足するが、その理由は、第二巻『ガリバルディ千人隊』は一八六〇年の第二次イタリア独立戦争当初の一年間弱だけだからである。この貴重なガリバルディ伝を日本語にすることでガリバルディ理解が深まることを期待しています。
〈古典部〉シリーズ第5作『ふたりの距離の概算』と第6作『いまさら翼といわれても』を合本し、函入り単行本に。 最新短編「虎と蟹」「三つの秘密」も収録したファン必携の1冊。 ・ふたりの距離の概算 ・いまさら翼といわれても ・三つの秘密、あるいは星ヶ谷杯準備滞ってるんだけど何かあったの会議 ・虎と蟹、あるいは折木奉太郎の殺人 ・巻末付録
古い実家を取り壊して、家族ばらばらに転居することになった29歳の喜佐周。引っ越し直前、いつも家にいない父を除く家族総出で片づけをしていると、倉庫で不審な箱が見つかる。中には世間を騒がせる“青森の神社から盗まれたご神体”にそっくりのものが。「いっつも親父のせいでこういう馬鹿なことが起こるんだ!」過去のとある出来事により、父の犯行を確信する一同。返却し許しを請うため、ご神体とともに車で青森へ向かう周は、道中いくつかの違和感に気づく。もしかしてー「父さんは犯人になれない?」
「あとがき」まで油断禁物。インターネット文学が生んだ鬼才の怪異譚!「絶対に致死率十割神社だけは行くなよ」。はてなインターネット文学賞カクヨム賞受賞作収録。カクヨム「ご当地怪談」読者人気賞受賞作収録。
任官七年目の裁判官、安堂清春は、東京からY地裁に赴任して半年。幼い頃、衝動性や落ち着きのなさから発達障害と診断され、専門医のアドバイスを受け、自身の特性と向き合ってきた。市長候補が襲われた詐欺未遂と傷害事件、ほほ笑みながら夫殺害を供述する女性教師、“娘は誰かに殺された”と主張する父親…。さまざまな事件と人との出会いを通じ、安堂は裁判官として、そしてひとりの人間として成長していく。生きづらさを抱える若手裁判官が、自らの特性と格闘しながら事件に挑む異色の青春×リーガルミステリ!
前職の人間関係や職場環境に疲れ果て退職した茉子は、親戚の伸吾が社長を務める小さな製菓会社「吉成製菓」に転職する。 父の跡を継いで社長に就任した頼りない伸吾、誰よりも業務を知っているのに訳あってパートとして働く亀田さん。やたらと声が大きく態度も大きい江島さん、その部下でいつも怒られてばかりの正置さん、畑違いの有名企業から転職してきた千葉さん……。 それぞれの人生を歩んできた面々と働き始めた茉子は、サービス残業や女性スタッフによるお茶くみなど、会社の中の「見えないルール」が見過ごせず、声をあげていくがーー。 一人一人違う”私たち”が関わり合い、働いて、生きていくことのかけがえのなさが胸に響く感動長編! ■プロフィール 寺地はるな (てらち・はるな) 1977年佐賀県生まれ、大阪府在住。2014年『ビオレタ』でポプラ社小説新人賞を受賞しデビュー。2021年『水を縫う』で河合隼雄物語賞受賞。2023年『川のほとりに立つ者は』で本屋大賞9位入賞。『大人は泣かないと思っていた』『カレーの時間』『白ゆき紅ばら』『わたしたちに翼はいらない』など著書多数。
親友・西の葬儀で弔辞を終えた松は、彼との過去に思いを馳せた。-中学のある時期から、事あるごとに口出ししてくるようになったクラスメイトの西。はじめは冷たくあしらっていたが、あまりのしつこさに不本意ながらも助言を受け入れた先では、いつも未来が開けていると気づき、彼との友情を深めていく。
城下では有名人であり特に釣好きの間では天賀太平よりは「天下太平」、あるいは顔がそっくりな「へのへのもへじ」を縮めて「へのじ」と呼ばれるこの物語の主人公は、天賀太平二十三歳。花房藩五万三千石で釣り役を務めている。やる事なす事すべて頓珍漢、だけどなぜかみんなに愛される釣り侍は、「天下太平日々是れ好日、世はなべて事も無し(今日は天気が良くて嬉しいな)」を口癖に、今日も竿をふるのである。
家族を襲った突然の惨劇ー。母はなぜ酸鼻な死を遂げたのか?母の死をきっかけに前世と現世を視る能力を得た主人公の光。事件の真相を探るうちにみえてきたものとは…。時空を超えてつながる愛の物語。