2024年3月発売
貴族の証である血統魔法が使えず、無能扱いされる辺境伯家の次男・アルバは、ある日突然、不仲の兄と一時的に体が入れ替わってしまう。自分の体で暴虐の限りを尽くした兄のせいで、未開の村へ追放されてしまったアルバ。自由な生活を渇望していた彼は喜んで向かうが、そこはゴミの山で埋め尽くされておりー。「あなた魔法が使えたの?しかもこんな技を無詠唱で…!?」「アルバ様は救いの神なのか!?」火魔法・風魔法・土魔法・etc…密かに全ての属性、“万能魔法”を習得していたアルバ。ガラクタを便利な魔導具に変え、ライフラインを整え、農作物を増やし、未開の村をあっという間に超チート拠点へと変貌させる。さらに伝説の聖獣の親子も救ってしまい…!?適当にゆるっと過ごすはずが気づけば万能領主として称えられるアルバの活躍は、彼を捨てた実家にも届いており…。適当あらため規格外領主、念願のスローライフ(?)を始めます!第3回グラスト大賞長編賞受賞作。
不運な人生の末、事故で転生したジークベルト。2度目の人生は前世の不運を払拭するとんでもない幸運値とSKILL“鑑定眼”SKILL“全属性魔法”SKILL“成長促進”SKILL“祝福加護”etc…を授かり、規格外の人生を謳歌していた。ある日、武道大会を観戦するために婚約者の母国であるエスタニア王国を訪問していたジークベルトだったが、ひょんなことから1000年近く閉ざされていた神殿に移転してしまう。そこに眠っていた神獣の『適合者』として封印を解いたジークベルトは、主として神獣を自由に操る力を手に入れて!?「この出会い、俺の称号『幸運者』の導きかもしれない!」一方、王都で盛り上がりを見せる武道大会の裏で巻き起こる、不穏な動きに気が付くジークベルト。どうやら王国の第一王子を首謀とした大きな策略が働いているようで…。逆境を味方にして、不運も幸運にしてみせる!不運→最強男の成り上がり冒険譚、開幕!
ぷにぷにグッズを愛用しながら社畜生活を送っていた前世。目が覚めると、超絶美形の領主率いる辺境貴族の四男に転生していたセシルは、過保護で優しい家族に愛されながらすくすく成長する。5歳になったある日、教会でステータスを調べてもらうと…「へ?レベル…0?」レベルも才能もなければ、スキルを獲得できない…と落ち込む一方、魔力量は999999という莫大な数値を叩き出していた。赤ちゃんの頃からなぜか大量のスライムに愛されていたのは、このとんでもない魔力量のおかげだと発覚!すっかりスライムたちを手なずけてしまったセシルは、なぜか“魔力操作”“危機感知”“天啓”と、いろいろなスキルを獲得しながらみんなと規格外アイテムを発明して両親のお手伝いをしたり、商会と取引を始めたり、さらには教会にはびこる悪を成敗したり!?スライムと仲良くしていただけなのに、なぜか領地が大発展!無自覚最強スライム使いのはちゃめちゃ異世界ライフ、スタート!
19世紀初頭の民族再生運動のなかで、チェコ語の復興をめざし、芸術言語たらしめようとした、近代チェコ語の祖ユングマン。ナチスが政権を掌握しようとした時代、多民族と多言語のはざまで共生を目指したユダヤ系翻訳家アイスネル。冷戦下の社会主義時代における亡命作家クンデラ。ボヘミアにおける文芸翻訳の様相を翻訳研究の観点から明らかにする。
構想・執筆10年ーー 稀代のストーリーテラーが辿り着いた最高到達点=バレエ小説 「俺は世界を戦慄せしめているか?」 自らの名に無数の季節を抱く無二の舞踊家にして振付家の萬春(よろず・はる)。 少年は八歳でバレエに出会い、十五歳で海を渡った。 同時代に巡り合う、踊る者 作る者 見る者 奏でる者ーー それぞれの情熱がぶつかりあい、交錯する中で彼の肖像が浮かび上がっていく。 舞踊の「神」を追い求めた一人の天才をめぐる傑作長編小説。 史上初の直木賞&本屋大賞をW受賞した『蜜蜂と遠雷』や演劇主題の『チョコレートコスモス』など、 表現者を描いた作品で多くの読者の心を掴みつづける恩田陸の新たな代表作、誕生! ページをめくるとダンサーが踊りだす「パラパラ漫画」付き(電子版には収録なし)
運命、この文学的なるもの。中央ヨーロッパが生んだ偉大な作家ミラン・クンデラ(1929-2023)。東と西、政治と文学、歴史と現在、偶然と必然のあいだを揺れ動く人間の運命を見つめ続けた作家の仕事を読み解く本格評論。第4回東京大学而立賞を受賞した博士論文を大幅改稿。
“悪役令嬢”、本日も奔走中!芽生え始めた恋の行方はー?前世を思い出し、明るく柔和な天然ご令嬢に様変わりしたセレナ。リオネル王子とミアの浮気を応援する“悪役令嬢計画”も、周囲を巻き込みながら進行中!しかし、もしも計画が成功したら、親しくなった留学生・レオにも嫌われてしまうー。そう思うと、なぜか胸が痛み始めて…?Web版から大幅加筆&書き下ろしを追加した完結巻!
ひょっとしたら、一人の人間を完全に理解することは初めから不可能なことかもしれないという気がした…。マイノリティへの憎悪やネットヘイトに満ちた世界を生きる今。「人が人を助けねば」という現代社会に求められる声に耳をすました小説集。洗練された文体で描く幻想的な物語をとおして、良かれと思った“優しさ”が往々にして他者を傷つける“独善”になってしまうような、現実世界の複雑さを見つめていく。
筆頭魔導士で、貴族令嬢の羨望の的の若き公爵様は人前でもエマを抱きしめ、愛を囁く愛妻家。けれどエマは……契約結婚のお飾り妻だった! 三年前ーー隣国での潜入捜査の失敗で奴隷商人に捕らわれ、闇オークションに出されてしまったエマ。彼女を1000万ゴールドで落札し、救い出してくれたのは、学生時代からの友人で同僚のユージェスだった。多額の借金と引き換えに、ユージェスから出された条件は女嫌いのユージェスの女除けとして結婚をすること。仕事も辞めなくて良く、学園に通う弟にも援助してくれるという破格の条件に飛びついたエマだったけど……いつの間にか、彼への気持ちが大きくなっていてーー。 囁く甘い言葉も、嫉妬も、契約結婚がバレない為の演技……だったはずなのに! 旦那様が嫉妬でヤンデレ化? 実はずっと溺愛されていた!? そんなの初耳です! 1000万ゴールドで買われた新妻と、愛が重すぎる公爵のすれ違い夫婦間恋愛!
日本で初めて女性弁護士となった人物の実話に基づくリーガルエンターテインメント <あらすじ> 昭和のはじめ、日本初の女性専門に法律を教える学校ができます。そこへ集ったのは、当時の日本のどこにも収まれない、あふれ出す何かを抱えた女性たちでした。この物語の主人公・猪爪寅子(いのつめ ともこ)も、そんな収まれない女性。周囲から“魔女部”と陰口をたたかれた女性だけの学び舎で、彼女たちは自らの道を切り開くため法律を学んでいきます。 昭和13年(1938)、卒業生から日本初の女性弁護士が誕生します。寅子もその一人として日本中から注目され憧れの的になります。しかし弁護士として意気揚々と世に出た彼女たちを待ち受けていたのは、戦争へと突き進んでいく日本でした。法学という社会に羽ばたく翼を得たはずが、それを使える場は急速に消えてしまいます。 昭和20年(1945)、焼け野原に立つ寅子は全てを失っていました。明日生きるため頼れるのは、かつて学んだ法律だけ。彼女は裁判官になることを決意。戦争で親を亡くした子どもや苦境に立たされた女性たちのため、家庭裁判所の設立に奔走することになります。 そして、寅子はついに裁判官になります。彼女とその仲間たちは、政治でも経済でも解決できない、追いつめられた人々の半径5メートルの世界を見つめ、その苦境から救うため情熱をもって向き合っていきます。
光の当たらぬ名も無き者にも、知られざる歴史がある 時は戦国、下級武士として伊達政宗に仕官した伊藤三右衛門家。 陰ながら主君を支えた伊藤家はどのように知行地を拡大させ、 繁栄の道を歩んでいったのか。 八世代にわたる二百八十年の軌跡を、史実をもとに描いた歴史小説。 主君の改易により浪人となるも、新たに伊達家へ仕え始めた伊藤肥後信氏 。一六一五年、激闘となった大阪夏の陣で、老武士ながらも見事に功績をあげた信氏は、 戦いのさなか、逃げまどう敵方の姫と幼子たちを助けることに。 敵対関係から一転、 仙台城で暮らすことになった彼らと信氏が繋いだ不思議な「縁」は、 時を越えて伊藤家の栄華に深く関わっていくーー。 第一章 忠と義と誉と 第二章 縁と絆と栄と 第三章 盛、そして衰へ
凶悪犯専門の戦闘警察「コンバットポリス」の翔太郎は、署長から訳アリな任務を言い渡される。それは、限られた人にしか見えない妖精地帯にいるという女性を捕まえること。管轄外に思えるターゲットに怪しさを感じつつ向かった彼を待つ、任務の真の目的とは…!(「妖精地帯のマリア」)。明治時代の北海道。はじめての道路建設に動員された人々は、劣悪な環境を強いられていた。それに耐えられず絶命した人々を弔った地蔵が、ある日突如として2体に増えたというー。この不思議な出来事のうらには、遠い惑星の兄妹たちの存在があった。(「紅の脈絡」)。それぞれが貫いた正義を描く、2つのファンタジー短編小説。
「マガツキ」は、私の夢から生まれましたーー作家・神永学、デビュー20周年の新境地! 黒いワンピースの少女、消えた配信者、機械に繫がれた生首、崩れた鼻、血塗れの男女……。都会に暮らす平凡な人々を襲う悍ましい怪異、「それ」の正体とは。 「その身体、私にちょうだい」 奇々怪々な事件がひとつに結びつく時、驚愕の真相が明らかになる! 予測不能な展開で恐怖の渦へと誘う、傑作ホラー小説。
Youtube再生4500万回超! TikTokで大ヒットの楽曲「食虫植物」から紡がれる6人の女性たちの物語。 デビュー作『スクロール』の映画化など今注目の作家 橋爪駿輝が バーチャルシンガー理芽の楽曲「食虫植物」から 「あらゆる形の愛の物語」を紡ぐ。 ーstory- クラスに溶け込めず、誰とも話すことのなかったわたし。転校生のなー子に「きもい」と言われたことで、わたしは自分の存在を見つけてもらえたような気持ちになりーー(『わたしのすべてがあの子ならいいのに』)。 地味な日々の繰り返しと、一度も「好き」をくれない彼。秋は彼にとっての「あの子」になりたいと願いーー(『体温はどんな言葉よりほんとうだ』)
相次ぐ凄惨な事件、知略を巡らし犯人を突き止めろ!! 魔人に怯える学園への反発から、仲間と手を取り『希望の鐘』を打ち鳴らしたロイ・アヴェイラム。 その行動によって、彼が率いる『境界の演劇団』は、学園内だけでなく、街中にその名を知れ渡らせていた。 その中で、以前起こったクインタスの研究者惨殺事件に続き、再び事件が起きる。 同級生のルビィの父親が四肢を切断された状態で発見された。 唯一クインタスと相対したことがあるロイは、警察から魔法の残滓が見える能力を買われ、捜査に協力することになる! 捜査中、ある病院に焦点が当たる。 その病院を訪ねてみると、クインタスらしき人物が来るとの情報が手に入る。 そこには彼の妹と思われる子が入院しており……? さらに学園内では、生徒が突如自ら命を絶つ事件が相次いで起こり、ロイの周囲は目まぐるしく変わり始める! そしてついにクインタスの正体が判明するーー。