小説むすび | 2024年3月発売

2024年3月発売

伯爵と灰かぶり花嫁の恋伯爵と灰かぶり花嫁の恋

地味で目立たぬ灰かぶり娘に、 突然求婚した伯爵の真意は……? 母が突然病死したあと、サラは父に引き取られて田舎にやってきた。 そこで冷ややかに迎えられ、彼女は物語を書いたり、 困っている動物を助けたりして孤独を紛らわすのが習慣になった。 今は父も亡くなり、まるで修道女のようにつましく暮らしていたある日、 人数合わせのために呼ばれた隣家の夕食会で、 黒髪に顔だちの整ったラングフォード伯爵セバスチャンと出逢う。 翌日、狐を助けようと危険を冒して増水した小川を渡っていたところ、 身を挺して救ってくれた彼に、サラは人生初の胸のときめきを覚えた。 すると彼が驚きの言葉を告げた。「君が必要ーーいや、結婚してください」 だがそれは、口のきけない娘の世話をしてほしいという意味で……! 亡妻の愛人に誘拐され、心を閉ざしてしまった娘のために便宜上の結婚相手を探しているヒーロー。次に妻になる女性には愛情を持たないつもりでいる彼に恋してしまった日陰のヒロインの運命は?!それぞれ傷ついた心を抱えた登場人物が織りなす、感涙必至の物語。

家なきウエイトレスの純情家なきウエイトレスの純情

完璧すぎる束の間の恋人── 唯一足りないのは、愛だけ。 両親を亡くした天涯孤独のエリーは、故郷スコットランドから 憧れのニューヨークへやってきた。早速ウエイトレスの職を得て、 パーティ会場で働くが、運悪く泥酔客に絡まれ困惑していた。 すると主催者の富豪アレックスが現れて彼女を救い、連れ帰った。 なんて素敵な人! 救世主の虜になったエリーは純潔を捧げるが、 翌朝、彼女の瞳の特徴的な斑点に気づいた彼の様子が急変する。 「その瞳は……そうか、きみは最初から金目当てだったのか!」 訳がわからず傷ついたエリーは逃げ出すが、なぜか彼から DNA鑑定を求められ、結果が出るまで傍にいるよう迫られる。 ヒロインの瞳の遺伝的な特徴に気づき、親友の生き別れの妹ではないかと疑ったヒーロー。しかし金目当てで近づいてくる“妹”を自称する女性たちに辟易していたせいで、悪手を打つことに……。『籠の鳥は聖夜に愛され』(ナタリー・アンダーソン作)関連作!

KokoroKokoro

Set in the turbulent Meiji era, a chance encounter on a Kamakura beach irrevocably links a young student to a man he simply calls "Sensei." Intrigued by Sensei's aloofness and wanting to know more about him, the student begins to call upon Sensei with increasing frequency. Eventually, Sensei and his beautiful wife open up their home and their lives to him. The young student graduates from university and is called home to his dying father, but the Sensei draws him back to Tokyo with a letter of heartfelt confession. ... Written in 1914, Kokoro provides a timeless psychological analysis of one man's alienation from society, and starkly but gently shows the depth of both friendship and love. こころ(英文版) 明治末期、若い学生であった少年は鎌倉の海岸である男に出会う。どこか寂し気で、打ち解けない態度のその男に関心を持った少年は、いつしか男を「先生」と呼ぶようになる。鎌倉から戻った後も、先生と先生の妻と交流を深めていき、やがては家を出入りするようにまでになった。少年は大学卒業後、父親が危篤状態に陥ったため、実家に呼び戻された。その折に少年の元に先生から手紙が届いた。そこにはずっと語られなかった、「先生」の若き頃の友情と愛との葛藤の告白が綴られていた。 1914年に執筆された夏目漱石の代表作の一つ。

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