小説むすび | 2024年7月12日発売

2024年7月12日発売

五本指のけだもの五本指のけだもの

死霊、異常心理、怪物、狂信ーー 英国怪奇アンソロジーの定番作家、本邦初の短篇集。 古く平井呈一らに邦訳がなされ英国怪奇ものの一角をなすW・F・ハーヴィー。 鬼気迫る幽霊談、暗合と運命の交錯する奇譚から、精神の暗部を抉る不気味な物語まで、ときにブラック・ユーモアを漂わせて絶妙なアトモスフィアを醸しだす。 水木しげる漫画「むし暑い日」に翻案された「炎暑」、あるいは映画『五本指の野獣』の原作として後世のホラー映画に影響をもたらした「五本指のけだもの」等々、新訳が俟たれし異界への裂け目を顕わす作品をここに集成。 初訳3篇を含む新訳による珠玉のコレクション。 ✺初訳作品「ミス・アヴェナル」「追随者」「ピーター・レヴィシャム」 【目次】 炎暑 ミス・アヴェナル アンカーダイン家の専用礼拝席 ミス・コーニリアス 追随者 道具 セアラ・ベネットの憑依 ピーター・レヴィシャム 五本指のけだもの   ✺ 訳者解説 炎暑 ミス・アヴェナル アンカーダイン家の専用礼拝席 ミス・コーニリアス 追随者 道具 セアラ・ベネットの憑依 ピーター・レヴィシャム 五本指のけだもの   ✺ 訳者解説

夫を愛しすぎたウエイトレス夫を愛しすぎたウエイトレス

夫婦なのに夫婦のふりをするなんて、 奇妙で、陳腐で、そしてあまりに切ない。 多忙で妻を顧みない夫ドメニコから逃げだして4カ月後、 レイは彼の伯母の弔問のため、ヴェネチアの屋敷を訪れた。 なんて愚かなの? 出迎えた夫にうっかりときめくなんて……。 翌日、ドメニコの親代わりだった故人の遺言が読みあげられ、 レイは思わず耳を疑った。彼が屋敷を相続する条件として、 2回目の結婚記念日を妻と共に迎えることが必須だという。 「屋敷は絶対手放せない。半年間、夫婦円満のふりをしてくれ」 ドメニコの懇願に屈し、レイは渋々“従順な富豪の妻”に戻るが、 接触は頬へのキスまでというルールはすぐに破られて……。 夫の愛情を微塵も感じられない籠の鳥のような生活が虚しくなり、ウエイトレスをしながら夢への一歩を踏みだしたヒロイン。遺言書がきっかけで、再び夫婦として向き合うことになり……。期待の新作家ロージー・マクスウェルが描く、熱い夫婦再生ロマンス!

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