2024年7月発売
謎と科学の大好きな少女、晶の前に現れた、ぬいぐるみの姿をした少年神、にゃん太。研究者となった晶の前に立ちはだかるのは、過酷なアメリカ留学、セクシャルハラスメント問題、マンション内で起きたストーカー事件、教育現場での容赦のない攻撃…。迫りくる運命の奔流の中、にゃん太は最後まで晶を守り切ることができるのか?そして物語は新たな世代へー。世代を超えたサバイバーたちの戦いの日々を描く。
その快感はy=ax2(a>0∧x≧0)の曲線のように逓増する。県境山奥の巨大な盆地で営まれる奇妙な集団的行為クサトリ。人生の目的を見失った“私”は、その魅惑のるつぼにはまり、狂信的な信者のように抜けられなくなってしまう。とうとう禁断の真夜中のクサトリに手を出したその時、女が現われ、強烈なパンチを食らわせた。私は、真正面を向いて強く生きる自分を取り戻せるのか…
型通りの美術史や名画解説では飽き足らない人へ。キリスト教、社会史、美学、絵画技法…etc.古代ローマから現代まで、西洋美術を立体的に捉える新しい手引書。計313作品とともにあなたの“見る眼”を開かせる。
天明期における大江戸八百八町での二組の恋愛揺籃(町鳶と江戸奉公女、花魁と商家若旦那)を本作品の中心テーマーとして取り上げた。当時の社会的制約の中で彼らはどのように挫折を味わい、奮起して己を鍛え逆境を克服し、関係者を説得し、遂には夢幻同然だった恋を成就させていったのかを描く。
尊敬する幻想文学の巨匠から娘の家庭教師として職を得た、小説家志望の青年・卓也。深い森の奥の屋敷に通い、幼く美しいその少女・幸子との交流がはじまってから、卓也の運は確かに開きはじめ、作家への糸口も掴むことができた。しかし同時に、卓也は正体不明の不穏に苛まれるようになる。あたかも森の木々が伸ばした枝や蔦に絡め取られるかのように、幸福に侵食され「いま」を見失う卓也。引き換えのように蘇る「過去」。そして最後の記憶を取り戻した卓也に、幸子が微笑むーー私を幸せにして、と。 「第二回ステキブンゲイ大賞」準大賞に輝いた超自然的ホラー、ついに刊行!
真田広之・主演&プロデュース ディスニープラスにて独占配信中の 大ヒット戦国スペクタクル・ドラマ原作本! (全4巻) 時は慶長5年、関ヶ原合戦前夜。 日本の覇権をかけた武将たちの攻防。 窮地に立つ虎長の一策が放たれる── 死地を脱した虎長は伊豆でブラックソーンに鉄砲隊の整備を命じる。大坂を支配する西の総大将・石堂和成と亡き太閤の側室・落葉が虎長への包囲網を狭めており、合戦の日は着実に近づいていたのだ。だがある日、石堂の使者である根原定膳を長門が暗殺し、事態はにわかに風雲急を告げる。窮地の虎長は乾坤一擲の反撃策、“紅天”の始動を宣言するが……。
真田広之×ハリウッド ディスニープラスにて独占配信中の 大ヒット戦国スペクタクル・ドラマ原作本! (全4巻) 時は慶長5年、関ヶ原合戦前夜。 まり子、ブラックソーンの行き着く先、そして隠された虎長の真意とは── 世界が熱狂した戦国サーガ、堂々完結。 急転直下、石堂方への降伏を表明した虎長は、困惑する家臣をよそに沈黙を保っている。一方、まり子と安針はそれぞれの思いを抱えつつ大坂へ向かっていた……東と西、カトリックとプロテスタント、男と女──彼らの思惑が交差するとき、運命は誰に微笑むのか。「青い目」を通して描かれる一大スペクタクル、堂々完結。(解説・堺三保)
居場所のないまま生きていくだけだった歯科衛生士の美波。付き合っていたはずの男が、勤め先の後輩と結婚するという。むしゃくしゃした気分のまま風に煽られるように町はずれの赤ちょうちんにたどりつくと、隣り合わせた西という男のボートレースの話に興味を引かれ、その店に足繋く通うようになる。西との出会いは、沈めたはずの記憶を呼び起こし、誰も愛せない彼女の深い場所に沈んでいくきっかけとなるが…。寄る辺ない女性の想いが、男の人生の時計を大きく動かしだす!
多感な思春期に遭遇する愛と欲望の葛藤。 青年の希望はどこまで通じ、実を結ぶのか。 支え合って生きることの大事さを問いかける一冊です。 緑の木々の中で 暮れなずむ夕日 夏への期待 甘く酸味のある果実 同級生との出会い 想いを寄せる人 春を待つ空 電灯のぬくもり 柔らかな陽射し 休日の日なたに 受験生の迫間に 神戸の坂道 友人達との出会い 映像が写し出すもの 頼りになる兄 日常のひらめき 見守る人 甘くて優しい香り 僕の大切なもの 冬が訪れる前に 大学生活への道 雪の降る日のときめき 僕の志したもの すれ違いの出会い 喜びが色付く時に…
「戦後」は続いている。 現在を「戦前・戦中」に変えないため、 一人でも多くの人に読んでもらいたい。 唯一の被爆国である日本で、 1945年8月6日の朝、広島で被曝して以来、 原爆小説を書き続けた大田洋子の作品を通して、 戦争を起こしてはならないことを実感するために。 「今度の敗北こそは、日本をほんとうの平和にするためのものであってほしい。」 (「屍の街」より) === 【収録作品】 河原 牢獄の詩 屍の街 過去 恋 城 どこまで 暴露の時間 ほたる 半人間 残醜点々 ある墜ちた場所 【解説】 「原爆の記憶が今日問いかけるものーー忘却の時代に抗して」(長谷川啓) 【収録作品】 河原 牢獄の詩 屍の街 過去 恋 城 どこまで 暴露の時間 ほたる 半人間 残醜点々 ある墜ちた場所 【解説】 「原爆の記憶が今日問いかけるものーー忘却の時代に抗して」(長谷川啓)
「かぶせ網」捕鯨法を考案し、貧困にあえぐ島を救った士 豊臣秀頼の死によって、流転の人生を歩むことになった茂兵衛が 辿り着いた先は五島列島の北端に浮かぶ宇久島だった。