小説むすび | 2024年8月9日発売

2024年8月9日発売

オーガスタに花をオーガスタに花を

彼は私を嫌い? それとも、好き? わからなすぎて、眠れない……。 ロンドンの病院に勤める看護師のオーガスタは23歳。 最近、コンスタンティンという気になる男性に出逢った。 入院患者の見舞客で、金髪に青い瞳がとてもハンサムだ。 彼はオーガスタの赤銅色の髪を見て、 「にんじんみたいな髪は好きじゃない」と言いながらも、 見たことがないほどたくさんのチューリップをくれた。 別れ際にキスまでしたのに、彼はそれきり姿を見せなくなった。 入院患者の病室にいた美女が彼の恋人だと思っていたオーガスタは、 彼の気持ちを量りかねた。もう会えないなら、いっそ彼を忘れよう……。 それなのに、数日後、大おばを訪ねたオランダで再会してしまうとは! 《ベティ・ニールズ・コレクション》より初再版される本作は、不朽の名作『赤毛のアン』を彷彿とさせる優しくて瑞々しい筆致で描かれた初恋物語。「おやすみ」とヒーローにキスされたヒロインは、どぎまぎさせられたまま、眠れぬ夜を過ごすのでした……。

もう一度恋してもう一度恋して

ギリシア富豪と家出妻の綻びかけた愛は……。 名作家のベスト作品コンテスト受賞作! 大病を患ったあと女性としての自信を失っていたドミニクだが、 10歳年上のギリシア大富豪アンドレアスと熱烈に恋して結婚した。 しかし、妻がいる身ながら、夫はとてもよく女性にもてた。 そしてついには、ある女性との浮気疑惑で裁判沙汰になってしまい、 夫を信じられなくなったドミニクは1年前に家を飛び出したのだった。 何度離婚届を送ってもサインを拒み続けたアンドレアスが今、 代理人をよこし、ようやく離婚に応じる姿勢を見せてきたーー 離れていた1年でドミニクが自信をつけ、彼とやり直すと決めた矢先に。 大切な女性ができたのね……。でも、生まれ変わった私を見てほしい! 離婚を決める前に直接会いに行ったドミニクに、彼は厳しかった。 「以前の君のほうがよかった。書類にサインしてくれ。さようなら」 読者投票で選ばれるベスト作品コンテストにて、2006年上半期のベストヒロイン賞第2位に輝いた名作。アンドレアスは妻の家出に怒っていたのはもう過去のことで、ドミニクが完璧な女性になった姿を見せびらかしに来たのだとしても意味はないと一刀両断し……。

パパイヤのある街 台湾日本語文学アンソロジーパパイヤのある街 台湾日本語文学アンソロジー

著者

山口守

出版社

皓星社

発売日

2024年8月9日 発売

日本と台湾の歴史を言語接触から読み解くアンソロジー 日本の製糖会社の進出により父を亡くし、貧しい家族を養うため台湾から日本へ渡って来た楊青年。しかし、やっとのことで見つけた新聞配達の仕事はあまりにも不当な条件だった。台湾での階級対立を、帝国日本と植民地台湾の権力勾配に重ねながら、労働者の連帯を描く「新聞配達夫」。内地人風の生活を夢見ながら、立身出世の勉強に励む陳有三は、台湾の役所に勤めている。内地人に対しては家畜のように卑屈な台湾人の上司、製糖会社勤務の友人、結納金と引き換えに売られていく想い人……。表題作「パパイヤのある街」ほか、日本統治期の台湾人作家による七篇の日本語文学作品を収録。 多層的な言語空間をもつ台湾で生まれた作家たちは日本の言語政策の変遷にいかに翻弄され、そのアイデンティティを形成し、自己表現へと辿り着いたのか。言語という枠組みからその過程に光を当てるアンソロジー。 自然にかえれ! 呉濁流 新聞配達夫 楊逵 夜明け前の恋物語 翁鬧 パパイヤのある街 龍瑛宗 牛車 呂赫若 志願兵 周金波 花咲く季節 楊千鶴 編者解説 山口守 台湾文学関係年表

「先日救っていただいたドラゴンです」(1)「先日救っていただいたドラゴンです」(1)

発売日

2024年8月9日 発売

元Sランクの凄腕冒険者のラルクは周囲に惜しまれながらも、35歳で冒険者業を引退する。 友人の紹介でのんびり余生を過ごせる"素敵な村”を紹介され行きついた先は……人が一人もいない廃村!? 罠にかかり拘束されたブラックドラゴンをひょんなことから救ったラルク。 翌日、彼の下に現れたのは──黒髪の美少女だった! 「先日救っていただいた、ドラゴンのディアです!お礼をしにきましたので、よろしくお願いします!」 静かに暮らしたいラルクは急にやってきたディアを追い返そうとするが、“命を救われた竜は、恩人に一生を尽くさねばならない”──という竜の掟に従わないと竜界から追放されるとディアに泣きつかれてしまい、最終的にラルクは渋々彼女を家に住まわせることに。 そして始まる1人と1匹の生活は、一風変わっていて!? ディアの重力波で荒れ地を耕して畑を作れば、竜の魔力のせいで謎の作物やドリアードが生まれたり、ハイエルフの少女と出会い問題に巻き込まれたり……ラルクの想像していた余生とは違っていて──。 これはうっかりブラックドラゴンを救ったばっかりに、ちょっぴり規格外で騒がしいスローライフを送ることになる、一人の冒険者の物語。

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