小説むすび | 2024年9月12日発売

2024年9月12日発売

止まった時計止まった時計

◆法月綸太郎氏推薦!! 探偵役の顕現とともに眠っていた物語が覚醒し、意外すぎる犯人が名指された後もさらなる驚異が読者を翻弄する……。時間と視点を手玉に取る《叙述の曲芸師(パルプ・ジャグラー)》が技巧の限りを尽くしたワイドスクリーン走馬灯ミステリ。 *** 舞台はワシントンDCの閑静な住宅街。かつて絶世の美人女優として一世を風靡した人妻ニーナ・ワンドレイが自宅で命を狙われ、瀕死の重傷を負った。薄れゆく意識のなか、ニーナは、自分がまだ生きていることに気づいた正体不明の犯人がとどめを刺しに戻ってくるのではないか?と恐怖する。ときあたかも、ニーナに再会すべく偶然にも同時期に訪問しようとする複数の元夫たちがいた。物語は彼らとの波乱万丈の結婚生活を往還し、驚愕の真相へと向かう。稀代の異才J・T・ロジャーズによる、過去と現在が入り乱れる眩惑的サスペンス。世紀の怪作『赤い右手』をも凌ぐ、知られざる最高傑作! 止まった時計 J・T・ロジャーズの止まらない時計ーー訳者あとがき

リスボン日和 十歳の娘と十歳だった私が歩くやさしいまちリスボン日和 十歳の娘と十歳だった私が歩くやさしいまち

親との関係、子どもとの絆を深く考える全ての女性に贈る感動のエッセイ。 新しい時代の女性像を書き続け、韓国の女性たちから愛される作家イム・キョンソン。 自身が「もっとも大切な作品(朝鮮日報 2023-05-03)」と位置付けるエッセイ『リスボン日和 十歳の娘と十歳だった私が歩くやさしいまち(原題:やさしい救い)が待望の邦訳出版! 亡き父母への様々な思いを胸に、幼少期に家族と過ごした思い出の地に娘ユンソとともに再訪することを決意したキョンソン。過去の思い出と向き合い、家族の大切さや娘との新たな絆を築いた12日間の旅路を記す。 「母さん、父さん。私、ユンソを連れてリスボンに帰ってきたよ。」 ー『リスボン日和』作中よりー 母さんと父さんが、あの時期、幸福であったということ。 不器用であったとしても、私は愛されていたということ。 そして、私もこれから私の子を思いきり愛さなければならない。ほかに何を望むことがあろう。それで充分なのである。 【目次】 Prologue リスボンへと帰る前に Day1 到着 Day2 それぞれの旅行の仕方 Day3 リスボンの色 Day4 オリーブの木と異邦人たち Day5 私たちが輝いていたころ Day6 繊細で美しいものを思う Day7 深い静けさ Day8 休息 Day9 サウダーデの時間 Day10 都市の素顔

ホテル物語 グラフホテルと5つの出来事ホテル物語 グラフホテルと5つの出来事

この話は、グラフホテルが閉館する、最後の半年間に起きたことである。 日本では村上春樹研究でも知られる作家イム・キョンソンによる、ホテルを題材にした珠玉の短編集。年末の閉業を控えた名門「グラフホテル」を舞台に、5人の大人たちが、それぞれの人生の転換点・区切りを迎える出来事が描かれる。 かつての売れっ子映画監督ドゥリが、動画配信サービス向けドラマ脚本のチェックを依頼されホテルで缶詰めに。時代の流れに悩みつつも行き着いた決断とは(「一か月間のホテル暮らし」)。 相手の女性の「フランス映画みたいなことをしたい」という願いをうけ、会社を抜け出してグラフホテルで情事にふけった男だが…(「フランス小説のように」)。 グラフホテルに宿泊していた作家のトンジュが、ふとしたきっかけでドアマンの男から聞かされた純愛と逃避行の物語、その結末とは…(「夜勤」)。 ほか「ハウスキーピング」「招待されなかった人々」の5編を収録する。

君をさがして君をさがして

韓国の著名な英米ミステリー文学翻訳家パク・サノの初長編小説。 魅力的な女性アランに淡い恋心を抱く学生ソヌ。 ある日、アランは娘ヨヌをのこし、忽然と姿を消してしまう。 アランが失踪してから10年以上が経過するもアランの行方を追い続けるソヌのもとに、アランそっくりな女性ジアが現れるが…。 ソヌ、アランの娘ヨヌ、そしてアランの姉アナン。 それぞれの思いと過去の記憶とが複雑に絡み合い、徐々に真相が明らかになっていく…。 互いの思いが交錯する複雑な人間模様、ラストに向かってスピード感を増していく展開、 そしてどんでん返しの連続が小気味良い韓国発マルチアングルミステリー! 「アラン、いったいどこにいるの」 「ママ、ママ、ママ、どこなの? 」 「アラン、どうして君がそこにいるんだ!」 いやあ、すごく面白かったです…!! めまぐるしく時空が変化する展開に惹きこまれ、 章ごとに主人公が代わり謎が明かされていく物語、 無我夢中で読みました! ──装画家 遠田志帆 【目次】 プロローグ  一章 ソヌ  二章 アナン  三章 ヨヌ  四章 別荘の夜  エピローグ

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