小説むすび | 2024年発売

2024年発売

あのころの僕はあのころの僕は

出版社

集英社

発売日

2024年9月5日 発売

自分でも分からなかったあの頃の感情に、この小説は居場所を与えてくれる。 私たちは、切実に生きていた。 西加奈子(作家) 停まった時間の内に、再び歩き始める生の兆しをみた。 古川真人(作家) いつかきっと、いろんなことがわかるようになる。 母を病で失った五歳の「僕」は、いくつかの親戚の家を行き来しながら幼稚園に通っていた。大人たちが差し出す優しさをからだいっぱいに詰め込み、抱えきれずにいた日々。そんなとき目の前に現れたのは、イギリスからやってきた転入生のさりかちゃんだった。自分と同じように、他者の関心と親切を抱えきれずにいる彼女と仲良くなった「僕」だったが、大人たち曰くこれが「初恋」というものらしく……。 コンビーフのサンドイッチ、ひとりぼっちのハロウィン、ひみつの約束、悲しいバレンタインデー。 降り積もった記憶をたどり、いまに続くかつての瞬間に手を伸ばす。 第36回三島由紀夫賞候補作、第45回野間文芸新人賞候補作となった『息』に続く、注目の若手による最新中編。 【著者略歴】 小池水音(こいけ・みずね) 1991年東京生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。2020年「わからないままで」で新潮新人賞を受賞。2022年発表の小説第三作「息」が第36回三島由紀夫賞候補となる。同作とデビュー作「わからないままで」を収録した初の単行本『息』が第45回野間文芸新人賞候補作となった。

愛されない地味才女なので、気ままな辺境暮らしを楽しみます〜離婚予定の契約妻のはずが、旦那様の様子がおかしい〜愛されない地味才女なので、気ままな辺境暮らしを楽しみます〜離婚予定の契約妻のはずが、旦那様の様子がおかしい〜

発売日

2024年9月5日 発売

"病弱な妹の世話をしながら、実家の経営を支える男爵令嬢のマティルダ。自由を夢見るも、自分勝手な両親に振り回され、搾取される日々を過ごしていた。 そんなある日、夜会で飛び入り参加した朗読劇で、完璧に役を演じきったことがきっかけで 若き辺境伯・カーティスに見初められ、契約結婚を申し込まれる。 「おまえの望みを叶える代わりに、自分の妻を演じてほしい」 カーティスが治める4年間、契約妻として辺境の地で新しい生活を始めたマティルダは自由な暮らしを楽しむ一方で、領内で起きている問題を知り、実家で培ってきた知識を活かしてスピード解決!領地の発展に貢献し、次第に領民から辺境伯夫人として愛されていく。 一方で、冷遇されながらも完璧にこなす妻の姿に、カーティスの心は動かされていき…? 働き者の地味才女×恋に無頓着な辺境伯のじれ甘ラブファンタジー!"

缶詰サーディンの謎缶詰サーディンの謎

チェスタトン×ウィトゲンシュタイン÷ゴンブローヴィチ=テメルソン 炸裂する黒いプードル爆弾、二人のダンシング・ガールズ、 天才少年の秘められた数式ノート、そして缶詰サーディンの謎…… ポーランドの前衛作家による奇妙奇天烈な哲学ノヴェル! ★若島正+横山茂雄責任編集〈ドーキー・アーカイヴ〉第8回配本 〈意味による支配の打倒を標榜するこの珍妙無類なノンセンス哲学 SFミステリ奇想小説の行間を読んではいけない〉若島正 物語は一人の文豪が列車の中で頓死するところから始まる。残された妻と愛人は恋人同士になりスペインのマヨルカ島に移住、そこに女占い師と息子の天才少年、下半身不随の哲学教師とその妻子が現れ、さらにポーランドの将軍の老いた娘やキャプテン・カサノヴァなど多彩な人物が入り乱れ、誰も予想できないラストへ向かうーーイングランド〜マヨルカ島〜ポーランドを舞台に、哲学・歴史・政治・数学・言語をめぐる異常な考察が展開、バートランド・ラッセルに「ほとんど世界そのもののように狂っている」と言わしめた鬼才ステファン・テメルソンの奇想と脱線に満ちた長篇、本邦初紹介!(1986年作)。

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