2024年発売
時計台に祈りを捧げ、特別な力を扱うという大聖女。 元王太子デレックとの婚約破棄の一件を経て、その力を開花させた公爵令嬢ヴェロニカは、自分をずっと見守っていてくれた王太子エドゼルと新たに婚約することになる。 そして、婚約披露パーティーの席で国王ラウレントがそれを宣言し、場が祝福に包まれる中、突如として王妃ウツィアが婚約に反対すると言い出した。 その後もウツィアはわざわざヴェロニカを招待したお茶会で悪口を言ったり、貴族の間にヴェロニカに関するよくない噂を流すなどの嫌がらせを続ける。 しかしヴェロニカとエドゼルはその仕打ちに動じることなく、ラノラト人研究者のユゼックと共に、大聖女と時計台について理解を深めていく。 一方、その裏側で大聖女を名乗り一度は投獄されながらも逃げ出したフローラと元副神官ツェザリはヴェロニカを陥れるための陰謀を企てておりーー! 王太子の愛を受け、新たな大聖女が誕生する。
健全な乙女ゲーム『レモンキッスをあなたに』の世界で、モブキャラに転生した私・ノンノ。 エッチな妄想に胸をときめかせる日々の中、他人の心が読めてしまう幼馴染のアンタレスから求婚され、婚約まですることに! ただの幼馴染だったアンタレスに恋心を自覚してからというもの、超絶美形な彼にドキドキさせられっぱなし。 ついに憧れだった初キスまで交わし、その先に思いを馳せるけどーーここは健全な乙女ゲームの世界だからその先は……強制終了!?!? 一方のアンタレスは、そんな私の気持ちも知りつつもグイグイ迫ってきてーー。 エッチな妄想もつつ抜け!? 〈妄想お嬢様×エスパー美少年〉の笑撃ラブコメ、笑いも甘さも2000%の第2弾!
王子二人が私にプロポーズ…これは世に言う修羅場なのでは!? 乙女ゲーム「虹色パラダイス」の世界に転生した子爵令嬢エルナ。 既にゲームは終了後だったと安堵する間もなく、美貌の王子グラナートに告白されて悩むことに。 しかも「虹パラ」には続編があるようで……。 領地では変装した友好国の王子にプロポーズされ、学園ではグラナートを慕う大国の王女に嫌がらせをされ、パーティーでは襲撃事件が起こり友好国とは戦争の危機!? 国を揺るがす大事件に巻き込まれながらも、エルナは自身が持つ聖なる魔力と向き合い成長していく。 そうして気付いたグラナートへの本当の気持ちは──? 刺繍好きの平凡令嬢×一途な美貌の王子の焦れ焦れラブファンタジー、待望の第二弾!!
「立派なお坊さんになるのですよ」。 母の願いを受けて、安国寺で修行する幼い千菊丸だが、禅寺は腐敗しきっていた。怠惰、折檻、嫉妬、暴力。ひたすら四書五経を学び、よい漢詩を作らんとすることをよすがとする彼の前に将軍寵臣の赤松越後守が現れ、その威光により、一気に周囲の扱いが変わっていく。しかし、赤松が帝の血をひく千菊丸を利用せんとしていることは明らかだった。 周建と名を改め、建仁寺で詩僧として五山の頂点が見えたのにも拘わらず、檄文を残して五山から飛び出し民衆の中に身を投げる。本当の救いとは、人間とは、無とは何なのか。腐敗しきった禅を憎み、己と同じく禅を究めんとする養叟と出会い、その姿に憧れと反発を同時に抱えながら、修行の道なき道をゆくのだった。己の中に流れる南朝と北朝の血、母の野望、数多の死、飢餓……風狂一休の生そのものが、愚かでひたすら美しい歴史小説の傑作。 【著者略歴】 1974年奈良県生まれ。2012年「宇喜多の捨て嫁」で第92回オール讀物新人賞を受賞。2014年、単行本『宇喜多の捨て嫁』を刊行。2015年に同作で第152回直木賞候補となり、第4回歴史時代作家クラブ賞新人賞、第9回舟橋聖一文学賞、第2回高校生直木賞を受賞した。2019年『天下一の軽口男』で第7回大阪ほんま本大賞、『絵金、闇を塗る』で第7回野村胡堂文学賞、2020年『まむし三代記』で第9回日本歴史時代作家協会賞作品賞を受賞。他の著書に『人魚ノ肉』『敵の名は、宮本武蔵』『宇喜多の楽土』『炯眼に候』『戦国十二刻 終わりのとき』『戦国十二刻 始まりのとき』『信長 空白の百三十日』『戀童夢幻』『応仁悪童伝』『孤剣の涯て』『戦国十二刻 女人阿修羅』『剣、花に殉ず』などがある。
舞台は、殺人技術を教えるマクマスターズ校。学校の場所は厳重に隠されており、学生たちでさえもその所在は知らない。さらに、マクマスターズ校に入学した学生が外界に戻る方法は二つしか存在しない。無事に卒業するか、死体となって運び出されるかだ......。
★韓国で10万部のベストセラー詩集、ついに日本上陸! ★日韓累計80万部突破の大ベストセラー『花を見るように君を見る』著者最新刊は未発表新作詩集 ★人気ドラマ『ロマンスは別冊付録』(イ・ジョンソク×イ・ナヨン主演)劇中で使用され大反響! ★BTS(防弾少年団)RMがインスタグラムのストーリーズに投稿した「あちら側とこちら側」収録 私は、心が苦しくて暗い気持ちになるようなときにはいつも詩を書いてきました。言うなれば、生きていくために詩を書いてきたのです。私にとって詩は、人生を支える杖のようなものでした。 この詩集が、ロマンと困難を同時に胸に抱きながらいまを生きている、日本の読者の方々に愛される詩集になることを願ってやみません。 (「おわりに 日本の読者のみなさんへ」より抜粋) 序文 愛よ、たくましくあれ 1章 きみを想い きみを愛する日 2章 存分に美しく ずっと笑っていなさい 3章 風をひとひら分けて食べ 陽射しをひと口もらって食べたら 4章 風が吹く日には 電話をかけたくなる 詩作ノート 蜂蜜の言語 おわりに 日本の読者のみなさんへ
無限の力を持つ神から起因した《∞チートアビリティ》という最強のスキルを手にし、世界を恐怖に陥れたフレイヤ神を討ち倒したアルフ。 平穏な日々が戻ったと安心したのも束の間、傭兵の少女・リュシアがアルフのもとへ訪ねてくる。「ルズベルト帝国に行ったきり帰ってこなくなったパパたちを、どうか助けてほしいんです……!!」と泣きつかれ、アルフはリュシアと共にルズベルト帝国を目指すことに。 しかし、そんな彼らの前に、妖術と邪神《治癒神》の力を操る最強の刺客・レシアータが現れーー!?
一九七〇年秋、小暮悠太が幼い頃から強い思いを寄せていた千束とようやく結ばれる。子どもも生まれ充実した生活を送るなか、新人文学賞に応募し受賞を果たす。それを足がかりに悠太は創作活動に打ち込み専業作家となる。時は移り、時代は昭和から平成へ。悠太の周囲の人間たちにもさまざまな問題が降りかかってくるーー。 『永遠の都』に続く自伝的大河小説の第四部。 毎日出版文化賞企画特別賞受賞。
あのとき吹いた青あらしは、海台風のように激しかった! 昭和、平成、令和の時代を市井で生き抜いた作家が自らの生涯を振り返り、失ったもの、得たものを凝視しながら、海の香り漂う豊かな作品世界に昇華させた、著者最後の長編小説!
表題作を含む四篇を収録。 「書肆imasu」レーベル第一弾。 収録作品: 父と猫 19981999 愛はたまらなく恋しい 私の猫 装画・タダジュン 装幀・名久井直子 父と猫 19981999 愛はたまらなく恋しい 私の猫
大きな物語がなくなったあとの複雑な時代に、 新しい出会いや発見、悲しみや葛藤を経験しながら成長する子どもたち、 うつろいゆく大切なものもの。それでもなお世代を超えて受け継がれる、 かけがえのない日々を描く新たな成長小説(ジュブナイル) いまほど世の中の仕組みが複雑ではなかった一九七〇年代。 『七夜物語』という不思議な本の世界を冒険した子どもたちがいた。鳴海さよと仄田鷹彦。七つの夜をめぐる冒険は、二人にとって大切な経験となるが、さよも仄田くんも「夜の世界」の出来事を決して思い出すことはなかった。 あれからおよそ三十年ーー。 さよの息子「絵」と仄田くんの娘「りら」は、両親と同じ小学校でクラスメートになっていた。二人もまた『七夜物語』の世界へと導かれるのか? 二〇一〇年の現代を舞台に、十歳から十一歳へと成長する二人の変化の兆しと、子どもたちを取りまく世界を鮮やかに捉えながら、ささやかな人の営みと、そのきらめきを届ける物語は、二〇一一年の「あの日」へと向かっていく。 著者の長編ファンタジー『七夜物語』から十二年、 次世代を生きる子どもたちの物語
“世界には仙山を中心に、八色の特徴を持った国がある。”金国・銀国・朱国・藤国・翠国・碧国・珊国…そして、黒い国「呂国」。不吉な色と忌み嫌われる黒の国の姫鈴華は前髪で顔を隠し、書庫に籠もり大好きな本を読んでいた。そんなある日、鈴華は突然婚約者に婚約破棄を告げられてしまう。時はたち、行き遅れと言われる年齢になった鈴華はある出来事をきっかけに仙皇帝妃選びの後宮に行くことになるが、鈴華は仙皇帝陛下の妃争いには目もくれず、大好きな本を読むため行動をはじめる。しかし、本を読みたいという行動力と本で読んだ知識によって鈴華は、後宮で起きる事件を解決することに!?
逃げるか、死ぬか、答えるか。十秒以内に決定せよーー長い旅路の末、伝説の図書館へとたどり着いた旅人に、守人は謎をかける。鍵となるのは十の物語。扉を開き、森羅万象に通じ、神に等しい力を手に入れることは出来るのか。本格ファンタジーの新旗手による意欲作! 装画・六七質/挿画・田中寛崇 プロローグ・エピローグを新たに書き下ろした完全版
悪女の本気(ざまぁ)お見せします 世紀の悪女が極上のざまぁをお見舞いする大逆転ストーリー。 <あらすじ> 次期王妃の公爵令嬢ウェスタレアは、親友の王女の陰謀により死罪を告げられ“世紀の悪女”と蔑まれながら毒杯を飲み干した──舌の裏に隠しておいた解毒薬と一緒に。解毒薬で死を免れた彼女は、今度は皇妃を目指すため隣の大国で女性全員が参加資格を持つ皇妃選定への参加を決心する。そうして隣国へと渡った彼女だが強運を味方に新皇太子に気に入られ、ついには皇妃の座に就くことに……? 「私は王妃を上回る権力を手に入れ、潔白も証明する。それが私の復讐」 もちろん私を裏切った王女にやられっぱなしでは終わりません。彼女の悪事裁きますーーこれは悪女が極上のざまぁをお見舞いする痛快復讐劇。
心の底から、あなただけを愛してる 無骨で一途な武闘派騎士×復讐を誓う元隣国の姫 すれ違いゼロのジレ甘ラブロマンス、糖度とざまぁ度高めで堂々完結! <あらすじ> 無事結婚式を挙げたアークとニア。新たな領主としてストンゲイズ地方へ転居した二人は、シルヴァリオの工作員がここで悪事を働いているという噂を聞きつける。 「夫婦なのですから……支え合いませんと、ね? ……アーク様?」 (危ない、可愛さで死ぬところだった……) アークの武力とニアの知性で事件を解決しつつ、二人のラブラブ度も絶好調。ついにはシルヴァリオの王都攻略に踏み切り、ニアを虐げた黒幕と対峙することになるのだが……!? 失踪から始まったすれ違いゼロのジレ甘ラブロマンス完結巻。