2024年発売
家族ごっこの成功から人類に価値を見出しつつある十二式。その触手は次なる獲物としてお隣さんが通う学校に伸ばされた。 例によって上司の無茶振りから、佐々木たちは教員として校内へ潜入することに。 機械生命体の存在を重要視する国々や諸団体もこれに追従し、メイソン大佐や犬飼三等海尉、マジカルブルーまでもが身分を偽りやって来る。 教室には宇宙人、魔法少女、悪魔やその使徒が揃い踏み。 クラス担任は異世界の魔法使い。 校内では随所に異能力者や武装組織が目を光らせる。 更にはなにやら魔法少女たちに怪しい動きが見られ始めて……。 果たして佐々木たちは、在校生の学校生活を守ることができるのかーー!? ここへきて待望のラブコメ回となる、大人気シリーズ第八巻!
愛した人は、殺人者かもしれないーー。 かつてフィギュアスケーターとして活躍し、引退後はデザインの仕事をする塩澤。 彼と好敵手として競り合い、今もトップスケーターの地位にある志藤。 互いに、自分の持たないものを持つ相手として意識し続ける二人だが、塩澤にはライバル心だけではない、ひた隠しにするもうひとつの思いを抱き続けていた。 ある日、塩澤の昔の恋人であり、志藤とは犬猿の仲であったコーチのミラーが転落死したとのニュースが入る。孤高のスケーターで敵も多かったミラーの死は、周囲に動揺をもたらす。あいつ、殺されたんじゃないか? 火のない所に煙はーーとばかりに広がる不穏な噂に搦めとられるように、塩澤と志藤は互いにこれまでとは違う視線を向けるようになる。 告げるだけで重荷になると秘めた恋心、自分のために罪を犯したのではという疑心。二つの感情の狭間で、互いを守るための選択とはーー。 『花束は毒』の著者が放つ、もうひとつの究極の選択! 恋心か、疑心か。あなたは正しい選択ができますか?
人助けで命を落とし、異世界転生したサラリーマンのユウキ。目を覚ますと赤ちゃんの姿、さらに吹雪の山奥で…。 「あ、こりゃ死んだわ」と覚悟したユウキだったけど、神様から授かった唯一の転生特典【丈夫な体】のおかげで雪山もへっちゃら!? 優しい家族に拾われたユウキは愛を一心に受け、山奥で料理や修行をしながらすくすくと育つ。6歳になったユウキは独り立ちのため愛犬・ポチと一緒に旅に出ることに。街で手伝い屋さんをすることになったけれど、聖女見習いの少女を治癒魔法で助けたり、大量の瘴気を無自覚に払ったり、犯罪集団を圧倒したり…と、次々に異才を発揮してしまう。のんびり暮らしたいユウキをよそに、規格外のちみっこの噂が王都を駆け巡る。さらに、ユウキの愛犬が魔獣の王フェンリル、両親が大精霊と伝説の××であることも判明して…!? 山育ちの最強幼児(だけど本人は無自覚)が繰り広げる、異世界爽快ファンタジー!
魔王討伐の旅で、仲間をかばい呪いを受けてしまったクロノ。莫大な魔力のおかげで命に別状はなかったものの、これを機に戦いと魔法ばかりの人生から引退を決意する。 「小さい頃からの夢なんだよ。自分の土地を持って、定住するのがさ」 希望どおり領地を与えられ、早速向かってみると目の前には想像以上にのどかな土地が。クロノが魔法を使うと、辺境に住む領民たちは大興奮! のんびり暮らすはずが、規格外の領主がきた!と慕われてしまう。そんなある日、開拓のため山へ入ると大きな豚にしか見えない魔物が暴れていて… 「ぶうぶう(降参します…)」 どうやらコミュニケーションが取れるようで、ポークと名付けて開拓を手伝ってもらうことに。蔓延する瘴気や凶暴化するモンスターの影響で開拓が止まっていた村もクロノの魔法のおかげでどんどん大発展! さらに元パーティーメンバーも村にやってきて…!? 型破りな魔法を使いこなす大賢者、セカンドライフは田舎暮らしを満喫します!
謎のどんぐり頭によって異世界へと転移させられた、間宮悠人ことロキ。『若返った身体』と『ステータス画面』を見られる能力だけ与えられるも、元ゲーマーの知識で効率良く魔物を狩り、ハイペースで成長していた。ロッカー平原での定点狩りを経て、ルルブの森を狩りの拠点に据えたロキは、魔物を倒すのは自分で、素材の回収はギルドのハンターに任せ、報酬は分配するという超効率的なシステムを整える!成果があがりロキのレベルも上がると、魔物を倒すペースに素材回収が追いつかず、ハンターたちはこぞってロキの効率狩りに参加するように。さらには川にお風呂を造ったり、協力してくれたハンターたちとバーベキューをするなど、ロキはギルドでも一目置かれる存在になっていた…!大金の報酬を得て、次なる町へと向かうことに決めたロキ。ジンクたちやギルドの面々と別れ、新たな町に行き着いた先で待ち受けていたのはー。“廃神”ゲーマー式異世界攻略譚、第3巻!
銀河大帝国ー人類が生息可能な惑星のある宙域の7割を国土としている大国でジョン・ウーゾスは、傭兵を生業としていた。「オタク」「モブ」を自認している彼は「分不相応・役者不足・身の程を弁える」をモットーにし、とある絵画に端を発する貴族同士の利権戦争をひっそりと乗り切った。そして日常に戻ったウーゾスは、またぞろ細々とした依頼をこなしていくのだがー。「お前なんかより俺は強いんだ!勝負しろ!」「お前…傭兵としてのプライドはないのか?」勝手に自滅した主人公キャラに絡まれたり。「あの腕で、どうして今の階級に留まるんだ?」「ウーゾスの技術ならこなせそうだけど…」目立たぬようひっそりと、しかし確実に任務をこなし続けていくうちに、ウーゾスの名はさらに傭兵の間に広まることになり…!?実は超有能なモブ傭兵による、無自覚爽快スペースファンタジー。第2幕!
「お嬢様、サブプライムローンというのはご存じですか?」 現代悪役令嬢による日本再生譚、第5巻! 現代社会を舞台にした乙女ゲームに転生した悪役令嬢・桂華院瑠奈。 アメリカで起きた同時多発テロの際に政治に巻き込まれ倒れてしまうも、回復の兆しを見せる瑠奈は、激動の世界情勢を横目に、つかの間の穏やかな学校生活を送っていた。 生徒会活動に剣道大会、主演として映画撮影に臨むなど、政治や経営とは違った分野で活躍する瑠奈の前に、新たな世界経済危機の萌芽が現れる。 「お嬢様、サブプライムローンというのはご存じですか?」 イラク戦争以降のカネ余りバブル経済で注目された、優良債券と不良債権を分割統合してリスクを軽減した金融商品。 そのローンが破綻しバブルが崩壊することを知る瑠奈は、静観の構えをとるがーー。 そしてイラク戦争が始まり、混沌とする世界情勢のなか、学園の中等部へと進級した瑠奈は、再び破滅回避の岐路に立っていた。
林間合宿での騒動を見事解決に導いたシャーロット。波乱の夏休みが明け、新学期に突入!魔道具制作という新しい授業が始まるもーシャーロットは生み出すことすら困難な魔法石を次々加工しながら、国を買えるほどの価値を持つとされるアーティファクトを制作し…!?さらに、学園での一大イベント・文化祭の時期が到来。学園中が浮足立つ一方、皇族を貶めようとする勢力の謀略によりー皇太子・レオナルドが敵に捕らわれてしまい…!?加えて、国内随一の魔法の才を持つシャーロットの力を恐れた者たちの巧妙な策で、ついに自身も敵の手に落ちてしまう!!しかし、異変に気付いた隣国の第三王子・グレイソンによって危機を免れたシャーロット。制作したアーティファクトと失われた古代魔法を活用し、敵の一掃を試みるがー!?「…まさか、黒幕があなただったなんて」様々な思惑が絡み合う学園ファンタジー、第四弾!!
自然の神々が躍動するアニミズムの世界にて神女“シャーマン”になるための卑弥呼の苛烈な修行と女王としての苦悩の様を描き出すスピリチュアル歴史ロマン小説。
その女は愛する男を殺し、陰部を切り取り逃亡したー。脚本家の吉弥は、少年時代に阿部定事件に遭遇。以来、ゆえあって定の関係者を探し出し、証言を集め続けてきた。幼なじみ、初恋の人、初めての男、芸妓屋に売った女衒、更生を促した学校長、被害者の妻、そして、事件から三十年が経ち、小料理屋の女将となっていた阿部定自身…。それぞれの証言が交錯する果てに、定の胸に宿る“真実”が溢れだすー。昭和の猟奇殺人「阿部定事件」。何が彼女をそうさせたのか?性愛の極致を、人間の業を、圧倒的な筆力で描き出す比類なき評伝小説。
ウクライナ系米国人医師カーチャ、チョルノービリ原発近郊出身の鉱山技術者ミーシャ、青い髪の活動家スラヴァ、独立広場でピアノを弾く元KGBスパイ…冬のウクライナ、首都キーウ。それぞれの過去を抱えた人々の運命が交錯するー喪失と、希望への物語。ニューヨーク公共図書館若獅子賞受賞作。
災害公営住宅への移転に伴い解体作業が進む仮設住宅の一室で見つかった他殺体。発見場所は出入り口がすべて施錠された完全密室、被害者は町役場勤務の、仮設住民の担当者。笘篠誠一郎刑事と蓮田将悟刑事は仮設住民と被害者とのトラブルの可能性を想定し、捜査にあたる。そこで遭遇したのは、蓮田にとって忘れがたい決別した過去に関わる人物だった。
脱出不可能な孤島、足抜け厳禁の遊廓、追手だらけの深山。絶体絶命の窮地を罪人は逃げきることができるのか!歴史小説の第一人者が描く江戸の闇。唯一無二の逃亡短篇集。地獄から生き延びよ!
ミシェル・リード自身が好きな作品、第1弾! 妻が家で帰りを待つ間、夫は誰かのものーー ある日かかってきた、夫ダニエルの浮気を知らせる電話ーー その瞬間、レイチェルの平穏な日常は砕け散った。 ダニエルは金融界に名を轟かす、敏腕の会社経営者。 仕事は常に忙しく、家を空けることだって幾晩もある。 17歳で結婚した世間知らずのレイチェルは、何も疑うことなく、 毎日子供の世話をしながら夫の帰りを待っていた。 浮気なんて何かの間違いであってほしいと淡い期待にすがろうとしたが、 ダニエルは妻の疑いを否定しようともしなかった。 思わず家を飛び出したものの、行くあてもないレイチェルが帰宅すると、 彼女を待っていた夫はなかば強引に体を奪おうとして……。 大スター作家リン・グレアムに並ぶ人気を誇るミシェル・リード。彼女自身が一番のお気に入りとおすすめする名作をお届けします。幼妻の切ない心模様を綴った本作は、「書くのが難しかったこと、そして議論を巻き起こしたこと」が印象深い作品と語っています。