2025年1月発売
大丈夫。 この空から あなたを 見ているから。 傷ついた心に光が灯る場所。 ここは、人生のターミナル。 5つの物語が織りなす、 空港をめぐる出会いと別れ。 あなたに、また会える。 ◆第一話 十二月の奇跡◆ ろくでもない人生を送ってきたと嗤う老人は、 空港で我が身を振り返る。 そんな彼にも身のうちに抱いた宝石のような 思い出があった。 ◆第二話 雪うさぎの夜◆ 海外で気が向くまま自由に暮らしてきた、 画家兼ライターのあずさは、 久しぶりの帰郷の後、夜の空港で、 穏やかに生きた亡き母を思う。 ◆第三話 竜が飛ぶ空◆ 世界を救う医師を夢見て浪人中の翔太郎は、 嵐の空港で、 魔法使いのような不思議な男に出会う。 亡き父に似たそのひとの正体は? ◆第四話 屋上の神様◆ 子どもの頃から、涙をこらえ、 頑張ってきたタクシー運転手の今日子。 思わぬ病を得て気弱になった彼女が 空港の屋上で出会ったのは、 二匹の狐とそしてーー ◆最終話 夢路より◆ 出張のため、都会の空港に降り立った司。 ストリートピアノを奏でる青い目の老婦人に なぜか懐かしそうに声をかけられーー ◆あとがき◆
其方の声音は正しく朱姫の声音である。あの涼やかな朱姫の…声が誰かに似ているせいで、塔子はとんでもない出来事に巻き込まれるー。亡くなる間際に母が語った「菊の庭」。その「庭」を描いた絵と出逢ったことが全ての始まりだった。失われた魂の欠片を回収し、南の守護朱姫を再生させよ。時空を超えた冒険・恋愛ファンタジー!
なぜハン・ガンは、アジア人女性として初めて、ノーベル文学賞を受賞したのか? 大きな話題を呼んだ原著に、この2年、激動する韓国文学の重要作の解説を加筆、40頁増の新版登場! 韓国文学は、なぜこんなにも面白く、パワフルで魅力的なのか。その謎を解くキーは「戦争」にある。 ・著者メッセージ 本書の初版は二〇二二年七月に刊行された。その後二年と少しの間に、新たに多くの韓国文学が翻訳出版された。増補新版ではその中から注目すべきものを追加すると同時に、初版時に紙幅の関係などで見送った作品にも触れることにした。特に「第7章 朝鮮戦争は韓国文学の背骨である」の章に多くを追補している。 その作業を進めていた二〇二四年十月に、ハン・ガンがアジア人女性として初のノーベ ル文学賞を受賞した。本書を読めば、ハン・ガンが決して孤立した天才ではなく、韓国文学の豊かな鉱床から生まれた結晶の一つであることがわかっていただけると思う。 海外文学には、それが書かれた地域の人々の思いの蓄積が表れている。隣国でもあり、かつて日本が植民地にした土地でもある韓国の文学は、日本に生きる私たちを最も近くから励まし、また省みさせてくれる存在だ。それを受け止めるための読書案内として、本書を使っていただけたらと思う。(「まえがき」より)
貞操逆転世界の宝島はドスケベアンドロイドだらけ! 首都からのイヤがらせのような命令で、アリストはイルゼやエフィとともに非公式の女性都市コスタヴィーノの調査に向かうが、ふとした偶然でイルゼが謎の天使生物に変身してしまう。彼女を助けるため、ポンコツ爆乳領主のベアトリス、むちむち女海賊のヴァイオレット、超ミニスカアンドロイド美女のネレイダの協力を得て、アリストは古代遺跡ミストコープへ乗り込むが、そこで待ち受けていたのは男にご奉仕するために作られたアンドロイド軍団、そして悪徳貴族の残忍な執事だった…! 美しい海の女性都市で繰り広げられる、エッチと興奮に満ちた異世界ハーレムファンタジー第5弾!
日米開戦と同時の「真珠湾奇襲」は山口多聞の献策により中止された──。開戦から2ヵ月後に生起した「ラバウル沖海戦」で連合艦隊は大勝し、敵将・キンメルを更迭に追い込む。が、新たに太平洋艦隊司令長官に就任したニミッツ大将の艦隊運用術に翻弄されて、連合艦隊はミッドウェイ戦、ガ島戦で煮え湯を飲まされ後退を余儀なくされる。 そしてニミッツは、ギルバート諸島の奪還に成功し、次なる標的をマーシャル諸島に据えた。だれもが“次はマーシャル沖で空母決戦が生起する!”と考えていたが、マーシャル攻略に備えて真珠湾に集結した米空母10隻を、山口や情報参謀の中島親孝は決して見逃さなかった!
原子力を用いて、重装甲や高速化など驚異的な進歩を遂げた戦艦大和。帝国海軍はその技術を活かし、同型艦である戦艦武蔵を竣工させる。さらに零戦改の開発や電探の実戦装備、対空兵器を強化し、バリ島攻略のため武蔵を中心とした異色の艦隊を出撃させる。 これに対し、日本側に空母無しと判断したABDA艦隊指揮官ドールマン少将は、勝利を確信し攻撃隊を出すが、そこに待ち受けていたのは、帝国海軍の秘密兵器であった。確実に覇権を広げつつある日本は、さらなる攻撃目標をニューカレドニア島ヌーメアと定め、米豪遮断作戦を遂行すべく戦艦大和と戦艦武蔵の新鋭原子力戦艦部隊を派遣するのであったが……。
【大活字本とは?】 響林社の「大活字本」シリーズは、B5サイズ(週刊誌大)に、明朝体で20-22ポイント程度の大きな文字で印刷されているため、楽に読むことができます。 【解説】 文語の名詩選第2巻目として島崎藤村の詩集を収録。藤村が編んだ『若菜集』『一葉舟』『夏草』『落梅集』の4つの詩集から、藤村自身が自選した抜粋作品集。「遂に新しき詩歌の時代は来りぬ そは美しき曙のごとくなりきー」との自序の高らかな文章は広く知られている。文語のリズミカルな響きが、青春世界を心に沁み入らせる。
身近な金融機関が破綻? 真の原因は何か? 債権譲渡の動きを丁寧にとらえ、千曲川の流れに沿ってバブル崩壊の真実に迫る。 プロローグ 第一章 発端(バブル崩壊の余波) 第二章 夏目補佐人の誕生 第三章 商工経営破綻の公表 第四章 そのまま新年を迎えて 第五章 いわゆる『改革派』とは 第六章 ハグロシタのクボ 第七章 経営責任の追及 第八章 雇用推進室設置 第九章 ふたりの旅 第十章 佐久へ 第十一章 龍の祭りの後 第十二章 商工の解散 エピローグ -『ちくま商工信用組合』の破綻ー あとがき
[ この小説は、知られざる日・韓民衆の軌跡に関する物語である。] 文禄・慶長の役の時代に日本列島と朝鮮半島の境界で生きていた庶民たち。戦禍に巻き込まれ、権力者によって犠牲になってしまい、歴史から消された日・韓の民衆の物語 ! ※ 作者の言葉 私はこの小説を書くにあたって、時代背景でもある文禄・慶長の役で、権力者の悪戯(いたずら)により、どれほどの日本列島と朝鮮半島の民衆が犠牲になったのか、戦争が勃発するたびに民衆が駆り出され、どのような被害を受けたのか、調べはじめました。しかし、歴史の文献では民衆に関する記録などはあまり見当たらず、真の歴史の主体である民衆が存在しない、まるで中身が抜けた歴史記録の現実がありました。それで私は日本と韓国の各地域を踏査することにしました。韓国では、全羅道(チョンラド)、慶尚道(キョンサンド)南海岸を中心に調べ、日本では鹿児島をはじめ、沖縄、熊本、佐賀、長崎、五島列島、福岡、山口、対馬、四国、島根などを訪れて痕跡を探りました。十年以上の歳月をかけて、歴史には記されなかった民衆の姿が片鱗のように少しずつ見えてきました。調査した民衆の記録と権力者に支配され被害を被った民衆の哀切さを織り交ぜた歴史物語となっております。 [目次] 前編の主要登場人物 叛民 朝鮮王朝、十四代王 兵火の前兆 東人と西人 出兵 玄海 釜山鎮城 三浦 鉄砲と弓 気味悪い轟音 東莱城 焦土化 書状 第二番隊 蒙塵 漢城占領 受難 朝鮮水軍 処刑 雲従寺 臨津江 平壌城 奇襲 恩人 明国の勅使 晋州城
[ この小説は、知られざる日・韓民衆の軌跡に関する物語である。] 文禄・慶長の役の時代に日本列島と朝鮮半島の境界で生きていた庶民たち。戦禍に巻き込まれ、権力者によって犠牲になってしまい、歴史から消された日・韓の民衆の物語 ! ※ 作者の言葉 私はこの小説を書くにあたって、時代背景でもある文禄・慶長の役で、権力者の悪戯(いたずら)により、どれほどの日本列島と朝鮮半島の民衆が犠牲になったのか、戦争が勃発するたびに民衆が駆り出され、どのような被害を受けたのか、調べはじめました。しかし、歴史の文献では民衆に関する記録などはあまり見当たらず、真の歴史の主体である民衆が存在しない、まるで中身が抜けた歴史記録の現実がありました。それで私は日本と韓国の各地域を踏査することにしました。韓国では、全羅道(チョンラド)、慶尚道(キョンサンド)南海岸を中心に調べ、日本では鹿児島をはじめ、沖縄、熊本、佐賀、長崎、五島列島、福岡、山口、対馬、四国、島根などを訪れて痕跡を探りました。十年以上の歳月をかけて、歴史には記されなかった民衆の姿が片鱗のように少しずつ見えてきました。調査した民衆の記録と権力者に支配され被害を被った民衆の哀切さを織り交ぜた歴史物語となっております。 [目次] 後編の主要登場人物 黒国 二人の王子 明国の総兵官、李如松 衝突 試練 幸州山城の戦闘 撤退 密約 食糧調達 訓練都監 降倭 冊封使 慶長の役(丁酉再乱) 兵卒に降格 オタアジュリア 七川梁の戦い 南原城 ウルドルモック(鳴梁海峽)の海戦 撤収 異国 宇土城の悲劇 刷還使(捕虜帰還の使節) 迫害 ヌルハチ 満州遠征 謀反 仁祖政権 エピローグ
ママ、異世界に家出する!? 『パパと離婚して、異世界で新しい人生を過ごそうと思います』華恋の引きこもり問題が解決し、一週間が経ったある日。家のリビングには、母・雫の置き手紙があった。「「ええええええええっ!?」」寝耳に水な来人と華恋は戸惑うも、母に会わないと何も始まらないと、ポータルを使い異世界へと向かう。しかし、そこで見つけたのは、普段とは装いの違う漆黒のドレスを身に纏った雫の姿。さらには、『バブバブ団』という謎の団体を従えていて・・・・・・。果たして来人と華恋は無事に母を連れ戻し、一緒に夕飯のカレーを食べることが出来るのか!?
幕末・維新の激動に立ちむかった「富山の薬売り」たちの知恵と勇気。 宮本文学初の大河歴史小説、四ヵ月連続刊行! 幕末の越中富山に生まれた川上弥一は、藩を挙げての産業・売薬業に身を投じる。 やがて薩摩藩を担当する行商人となった弥一は、薬売りと薩摩藩をつなぐ「密約」に気づき始めるーー。黒船来航、幕府の危機を背景とした壮大な物語が、今はじまる。 「一身にして二生を経る」ほどの幕末維新の激動を乗り越えた日本人のたたずまいが巨匠の筆で活写されている。この小説は混沌の現代を生きる私たちの心の支えだ。 --磯田道史(歴史学者・国際日本文化研究センター教授) 全四巻それぞれに違った著者直筆の「ことば」が入った初回配本限定特典「讀む藥」付。 第一章 密貿易 第二章 越中八尾 第三章 深山の民 第四章 高麗屋 第五章 薩摩仲間組 第六章 秘密 第七章 地球絵図 第八章 京への旅 第九章 新しい仲間 第十章 薩摩へ 第十一章 山あいの宿場 第十二章 荒治療 第十三章 大洋 第十四章 異国 第十五章 黒船 第十六章 せいさん 第十七章 天璋院篤姫 第十八章 安心していなさい 第十九章 初めての行商 第二十章 郷土 第二十一章 京での新生活 第二十二章 洛中洛外 第二十三章 攘夷論 第二十四章 大獄前 主要登場人物表 江戸時代の単位換算表・富山の薬売りの専門用語
1980年代に発表された青少年向けの小説が、 装いも新たにして待望の発刊! 中学生向けの2編「ヒロシマへの旅」「フィールドにそよぐ風」を1冊にして刊行。 ☆「ヒロシマへの旅」 夏休み、東京から広島に住む伯母に会いに旅に出る中学2年生の一城。広島の街に残る原爆の記憶に触れるうち、一城の胸には、「命の尊さとは、平和とは何か」という思いが渦巻いていく。 ☆「フィールドにそよぐ風」 サッカー強豪校から転校してきた早乙女剣司は、怒りと焦りから相手選手の風間竜太に大けがをさせてしまう。監督の島野先生は、剣司に人間として大切な「フェアプレー」の精神を伝える。 一、ヒロシマへの旅 一、フィールドにそよぐ風 一、後記
1980年代に発表された青少年向けの小説が、 装いも新たにして待望の発刊! 高校生向けに書かれた2編「アレクサンドロスの決断」「革命の若き空」を1冊にして刊行。 ☆「アレクサンドロスの決断」 病に倒れた王・アレクサンドロスを救おうと、親友の侍医・フィリッポスは持てる力をつくして薬を調合する。しかし、王の手には親友の裏切りを伝える密書がーー友情、正義をテーマにつづる歴史小説。 ☆「革命の若き空」 18世紀、革命に揺れるフランスが舞台。革命政府から追われる詩人アンドレ・シェニエと、画家を志す少年ルネの交流を軸に、自らの信念のまま、真の革命の道を生き抜く若者を描く。 一、アレクサンドロスの決断 解説ーーアレクサンドロス大王の生涯と足跡 一、革命の若き空 解説ーーアンドレ・シェニエと時代背景 一、後記
古代・中世の日本において、書物を読み、解釈し、伝えていくことは、限られた人びとにのみ許される特権的な営みであった。 特に中国大陸ないしは朝鮮半島経由で伝えられた漢籍(漢語で書かれた書物)は、国家を支える政治や法、さらには思想や文化体系を伝える最先端のものとして重要視された。 中国の文化全般を学ぶことを目的としたこれらの学問ー漢学ーは、国家の制度のなかにも位置付けられ、それを担う家では、書写・刊行された諸種の漢籍を入手し、独自の学問を形成していった。 書物に残された注釈の書き入れ、来歴を伝える識語、古記録や説話に残された漢学者の逸話など、漢籍の読書の高まりをいまに伝える諸資料から古代・中世における日本人の読書の歴史を明らかにする。 貴重資料の図版収録点数総50超!
英国の美しい田舎に現れた女は八年前に失踪した遺産相続人なのか? 蔦の木だけが知る「誰も知らない昨日の噓」とは? 謎めいた女の出現が〈ホワイトスカー牧場〉に波乱の渦を巻き起こす……。M・スチュアートの長編第六作にして浪漫サスペンスの傑作を初邦訳! 誰も知らない昨日の噓 訳者あとがき
作家の名前も小説のタイトルも忘れたが 宮本武蔵が登場する児童文学の作品が知りたい あんりという子が登場する児童文学のお話はあるか そんな読者の要求に答える、登場人物から引ける日本の児童文学作品の索引。 2018〜2020年に刊行された単行本1,729作品の登場人物から引ける索引
シリーズ第2巻「マッチ売りの少女」は、表題作のほか、「雪の女王」「モミの木」「雪だるま」「年とったカシワの木のさいごの夢」「影」「カラー」「いいなずけ」「とびくらべ」の9篇を収載している。なかでも「雪の女王」は、アンデルセンの代表作の一つで今でも多くの人々に愛されている名作。また「影」は、数ある作品の中でも異彩を放つ大人の童話である。主人公の学者が自分の影に乗っ取られ、やがて恐ろしい結末が訪れる。切なく美しい物語からミステリアスな物語まで、多彩なアンデルセン童話が堪能できる一冊。 マッチ売りの少女 雪の女王 モミの木 雪だるま 年とったカシワの木のさいごの夢 影 カラー いいなずけ とびくらべ
宗助が狙われる!?「立派な店だなぁ」「呑気な奴め」のんびり職人と切れ者領主の凸凹コンビが紡ぐ戦国ファンタジー第二弾!書き下ろし巻末小説収録!