小説むすび | 2025年2月発売

2025年2月発売

キモオタモブ傭兵は、身の程を弁(わきま)える 4キモオタモブ傭兵は、身の程を弁(わきま)える 4

著者

ハム / 土竜

発売日

2025年2月25日 発売

なんであんなお偉いさんが、僕みたいな「モブ」を調査してるの!? 銀河大帝国ーー人類が生息可能な惑星のある宙域の7割を国土としている大国で、ジョン・ウーゾスは傭兵を生業としていた。 「オタク」「モブ」を自認している彼は「分不相応・役者不足・身の程を弁える」をモットーにし、惑星トスレでの任務を完遂。 任務で船を破壊されるも、新たな船を購入したことでウーゾスはいつもの日常を取り戻ーーせなかった。 「美女すぐる皇帝陛下」を標的にしたクーデターが勃発したことで、またぞろウーゾスは任務に駆り出されてしまう……! そして不幸は続きーー「97%の確率で特定部位を破壊し相手を無力化しています。 見事としかいいようがありません」 「彼はいわば職人です。地味な仕事をいくつもこなして腕を上げてきたのでしょう」--いつの間にかウーゾスに興味をもった帝国将軍により、彼の実力が暴かれることになり……!? 実は超有能なモブ傭兵による、無自覚爽快スペースファンタジー。 第4幕!

Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ 19Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ 19

風情豊かな日出国でスローライフはじめます。 厄災の超魔獣が引き起こした騒動が一段落し、クライロード魔法国には平和が戻っていた。 クライロード魔法国内がより強固になったことで侵攻が困難となった魔族の反乱分子たち。彼らは日出国特有の諜報を生業とする和忍族と手を結び、密かに日出国への侵攻を計画する。 フリオたちはホウタウ魔法学校の代表者として、日出国との交渉のため、同時期に日出国のナルガンサーキの関所を訪れていた。 ホウタウ魔法学校の代表者として、修学旅行先の確認や、フリース雑貨店のお茶の仕入れ先を探す予定を立てていたところ、日出国のいつはちから『メガカラクリ細工』が関所を襲撃してきており、頭を悩ませているとの相談を受ける。 日出国が、フリース雑貨店から万能治療薬を大量に仕入れていた理由を知ったフリオ。 解決までの道のりは長いように思われたがーー。 WEB発、チートだけどまったりな異世界ライフ、第19巻!

捨てられ転生幼女はもふもふ達の通訳係 1捨てられ転生幼女はもふもふ達の通訳係 1

捨てられた先で待っていたのは……もふもふ&王族たちに愛される幸せライフ 双子として生まれたことで「忌み子」と嫌われ監禁されて育った少女・リル。 そんなリルは、生みの両親に捨てられた森で、隣国の王族であるイアンに保護されたことがきっかけで転機が訪れる。 イアンはすぐにリルが神獣と話せる特別なスキル【通訳者】を持ち、さらに神獣たちから愛される才能がある特別な存在であることに気が付いた。 森に住む神獣を守る騎士団の団長でもあるイアンの義娘となったリルは【神獣の通訳係】として騎士団のみんなと一緒に森の拠点で暮らし始める。 いつも優しく見守ってくれるイアンや騎士たちに愛され、毎日拠点に会いに来るもふもふたちと戯れながら幸せな時間を過ごすリル。 自分を大切にしてくれるみんなに恩返ししたいと考えたリルは人間と神獣を繋ぐ架け橋となることを決意する! 「私、とっても幸せだね」 大切な人たちと大好きなもふもふ神獣に囲まれ、虐げられていた少女が、新たな人生を切り開いていく、ほっこり愛されハートフルストーリー!

眠れる森の悪魔 2 脱法奴隷×迷子のドラゴン×ヴァルプルギスの夜眠れる森の悪魔 2 脱法奴隷×迷子のドラゴン×ヴァルプルギスの夜

物騒な家族&最悪な教師愛すべき悪魔たちと心あたたまる日常をーー 空白の祝祭が明けて新年を迎えたベリアルド領。シェリエルはディディエとセルジオとともに北部の森へ向けて旅をしていた。 魔法世界7年目にして初めて城を出ることとなったシェリエルだが、移動中は領民の反応に驚いたり、時たま姿を見せるユリウスから魔法の授業を受けたり、魔法陣の解析を行ったりと退屈しない時間を過ごす。 そうしてやってきたのはベリアルド領外の観光地。訪れた目的はシェリエルの誕生日祝いだったはずがーー予想外の展開が待ち構えていた。 それにより国内の奴隷事情を知ったシェリエルは、何もできなかった過去を思い出すことに……。 その後、ひとりの奴隷志願者サラとの出会いをきっかけに、ベリアルド領内にあるクレイラという町に向かうシェリエルたち。 サラは“竜の守人”と呼ばれるクレイラ家の令嬢だったが、望まない政略結婚を強いられ逃げてきたらしくーー?

潮音 第二巻潮音 第二巻

著者

宮本輝

出版社

文藝春秋

発売日

2025年2月26日 発売

幕末・維新の動乱を描く宮本文学初の大河歴史小説、いよいよ佳境へ! 時代は江戸幕府最末期の安政から元治年間。薬売りとして一本立ちした川上弥一は、京に拠点を移す。寺田屋事件、池田屋事件と血なまぐさい騒動が続く京で、弥一は旧知の薩摩藩士・園田矢之助らと呼応しながら、人の命を救うために戦乱の町を奔走するーー。 <全四巻から成る大河小説。読みごたえがある。  武士や権力者ではなく、市井の人間が激動の時代を懸命に生きる姿が見事にとらえられているのは宮本輝ならでは。>  --川本三郎氏(評論家)「毎日新聞」2025年6月7日付の書評より <宮本文学の代表作の一つとして、長く読み継がれる作品になるだろう>--重里徹也氏(文芸評論家) 「東京新聞」2025年5月31日書評より <日本各地を回った富山の薬売りの鋭い観察眼と時代認識を通して、黒船来航から王政復古を経て西南戦争にいたる平和と変革の時代を描く雄渾な文学作品>  --山内昌之氏(東京大学名誉教授)「週刊文春」2025年2月27日号の書評より <「一身にして二生を経る」ほどの幕末維新の激動を乗り越えた日本人のたたずまいが巨匠の筆で活写されている。この小説は混沌の現代を生きる私たちの心の支えだ。>  --磯田道史氏(歴史学者・国際日本文化研究センター教授) 全四巻それぞれに違った著者直筆の「ことば」が入った初回配本限定特典「讀む藥」付。 第二十五章 大獄の始まり 第二十六章 お雪 第二十七章 桜田門外の変 第二十八章 目明しの町 第二十九章 飛脚屋の女房 第三十章 隠密御用 第三十一章 薩摩屋敷 第三十二章 騒乱前夜 第三十三章 せご屋 第三十四章 伏見寺田屋 第三十五章 血気 第三十六章 幕府の綻び 第三十七章 ふたたび京へ 第三十八章 偽者 第三十九章 雪の京 第四十章 刺客 第四十一章 馬関砲撃 第四十二章 薩英戦争 第四十三章 八月十八日の政変 第四十四章 池田屋事件 第四十五章 禁裏への道 第四十六章 大火 第四十七章 禁門の変 主要登場人物表  江戸時代の単位換算表・富山の薬売りの専門用語

俺とシショーと落語家パワハラ裁判俺とシショーと落語家パワハラ裁判

「おまえは本を書け!」 師の円丈は言った。 著者・三遊亭はらしょうの師匠は新作落語の神様・三遊亭円丈。天才肌の円丈は気分の浮き沈みが激しく、怒ったり笑ったり、そしてすぐに忘れたり。機嫌が悪くて破門になったが、すぐに戻してくれた。そんなシショーが突然「本を書け!」と言った。入門して11年になるがそんなことを言われたのは初めて。落語や演劇の台本はこれまで書いた経験があるが本は別。シショーは続けて言った。「今まで『御乱心』とか、いろんなテーマで本を書いてきた。俺はこれからも書きたいことがある。本は書いたら残る」もし「御乱心」が出版されなかったら落語協会分裂騒動という出来事はとっくに忘れ去られていただろう。「はらしょう、本を書け。お前が死んでも残る」。この1年後シショーは亡くなった。あのときの言葉はシショーの遺言だと思うようになった。残したいことをテーマに本を書きたい。それが何なのかはすぐには見つからない。まずはネットに書いてみよう。2022年よりnote に短いエッセイを書き始めた。そんななか後輩の「元・三遊亭天歌」が自分の師匠をパワハラで訴え、落語界史上、前代未聞の裁判が始まった。師匠による暴言・暴行は酷く、はらしょうはかつて、天歌とは異なる別のシショーから理不尽な目に遭ったことを思い出した。しかしレベルが違う。だが大いにそれに共感したはらしょうは落語家パワハラ問題を note に書いた。それまでどんなエッセイを書いても「いいね」が3ぐらいしかつかなかったが初めて200以上の「いいね」。大いなる反響があった。理不尽が当たり前だと思っていた落語界。時代が変わった。変革期に生きている「今」を書かねばならない。「死んだあとも残したいことがようやくみつかった」。間違いなく本書は新たな時代の「師弟論」となるのだ。

超人計画インフィニティ超人計画インフィニティ

出版社

ホーム社

発売日

2025年2月26日 発売

「我は人間にその存在の意義を教えむとす。即ちそは超人なり、人間の黒き雲より来る雷光なり。」フリードリヒ・ニーチェ『ツァラトゥストラ』(生田長江訳/新潮社) 二十年前、「超人」という光を目指し、孤独と虚無に満ちた引きこもり生活の中で、妄想と哲学を武器に闘った。中年を迎えた著者は再びその旅路を歩み始める。老い、貧困、そして現実の荒野を越え、真の「超人」として生きるとは何か? 中年男性よ、君たちはどこへゆく。僕のゆく道は「超人ロード」だ! 「くっ……ダメだ。こんなスペックでは、マッチングアプリではとても戦うことができない!」 人間世界の事情に疎い脳内彼女に、俺は説明してやった。 確かに年収百万超は、俺の感覚ではかなり立派であると感じられる。だがこの人間社会では、年収百万では尊敬されないのだ。 また俺は、自分の身長がちょうどいいサイズ感であると思っている。だが一説によると、この身長の男には人権がないとされていた。 また俺の人生で誇れる数少ないことの中には、高校卒業がある。何年も登校して昼の三時過ぎまで椅子に座るという苦行を、弱冠十八歳の俺は、見事に最後までやり遂げたのだ。だが、誰もそのことを褒めてくれない。 それゆえ俺のスペックをマッチングアプリのプロフィールに書いても、それは負け戦の始まりであり、むしろ俺の存在価値をただめちゃくちゃに毀損されるだけに終わるのだ。 「しかも俺は四十を超えてて頭も禿げてるんだ! このエイジズムとルッキズムに支配された悪の世界では、俺は戦う前から敗者なんだよ!」 「そ、そんな……だとしたら滝本さんはもう一生、恋愛ができないじゃない!」 「ああ、その通りだ! 恋愛なんてもういいんだよ……」 「た、たいへん! 恋愛から撤退した中年男性は、すぐにセルフネグレクトに陥ってしまうらしいわよ!」 「別にいいんだ。レイ、お前がいてくれるから……いつの日か、このアパートの布団の染みになるまで、お前とこうして適当な話をしていられれば、それで俺は幸せなんだ……」 ーー本文より 著者略歴 滝本竜彦(たきもと・たつひこ)1978年北海道出身。『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』で第五回角川学園小説特別賞を受賞。次作の『NHKにようこそ!』はコミック化、アニメ化され世界的なヒット作品となる。その他、代表作に『超人計画』『僕のエア』『ムーの少年』『ライト・ノベル』等がある。

オリーヴァ・デナーロオリーヴァ・デナーロ

理不尽と闘った一人の女性の勇気の物語 1960年代、シチリアの保守的な小村。「女は水差しだから、割った人のところにもらわれていくもの」と母親に擦り込まれた少女オリーヴァは、初潮を迎えてからは「純潔を守るため」に、地元の風習と母の教えに従い男子との交流を避け、学校も辞め家のなかで過ごしていた。しかし裕福な菓子店の息子に目をつけられ、16歳の誕生日に誘拐され性暴力を受けてしまう。当時の刑法第544条により、加害者の男はオリーヴァと結婚することで罪が放免されることになる。結婚を迫る男や周囲からの圧力に追い詰められるオリーヴァ。やがて友人や支援者との励ましに自分の本心に気づき、法廷でこの理不尽に「ノー」を突きつけることを決意する。 『「幸せの列車」に載せられた少年』のベストセラー作家が実話に想を得て描いた、一人の女性の勇気と尊厳の物語。 【編集担当からのおすすめ情報】 南イタリアには「償い婚」という因習があり、長い間、性暴力が起きても加害者が被害女性との結婚を申し出れば、罪には問われませんでした。そのことは、1981年に当該条文が廃止されるまで、イタリア刑法にも明記されていたのです(刑法第544条)。そこには「魂の殺人」によって自分を踏みにじった相手と結婚しなければならない女性側の視点が、完全に欠落していました。 本作は、この因習に従うことを拒否して初めて裁判で勝訴し、イタリアのフェミニズム運動のアイコン的存在となったシチリアの実在の女性フランカ・ヴィオラにインスパイアされた著者が、フィクションとして2021年に発表した小説です。舞台は約60年前の南部の村で、このような法律はもちろん現代の日本にはありません。ですが、性暴力によって尊厳を傷つけられた上に、声を挙げた後も「被害者にも落ち度があった」と心ない言葉を投げかけられる光景は、現在も起きている性暴力の事件に驚くほど似ていて、愕然とさせられます。性暴力は絶対に許されない人権侵害であること、それをいま一度噛みしめるとともに、踏みにじられても立ちあがろうとする少女の勇気に胸を熱くさせられる必読の書です。

不便なコンビニ2不便なコンビニ2

韓国発の大ベストセラー小説、待望の続編! 狭くて品揃えも悪く、近所の人から「不便なコンビニ」と呼ばれるALWAYS。深夜バイトの独孤(トッコ)が店を去ってから6つの季節が過ぎた。オーナーのヨムさんは体調を崩し、折り合いの悪い息子ミンシクに経営を、古株のソンスクに店長を任せ、ソウルを離れていた。独孤から仕事を引き継いだ元刑事のクァクも故郷に帰ることになり、ソンスクは愛想はいいが要領の悪そうな中年男性クンベを深夜バイトとして採用する。今日も悩みを抱えた人たちが、ALWAYSを訪れる。一方、クンベにはある秘密があった……。 2024年本屋大賞翻訳小説部門第3位。韓国でシリーズ累計150万部超、台湾で15万部超。ソウルで上演される舞台はロングランとなり、ドラマ化も進行中の世界的ベストセラー「Kヒーリング」小説、日本に待望の続編が上陸! 【編集担当からのおすすめ情報】 韓国で社会現象を生み出し、世界的なベストセラーとなったKヒーリング小説『不便なコンビニ』。日本では2024年本屋大賞翻訳小説部門第3位にランクイン、大きな反響のなか、いよいよ待望の続編を邦訳刊行します。 作中では前作の終わりから約1年半が経過し、コロナ禍のALWAYSにも変化が。続編も、さまざまな人間模様を通して、困難な時代を生きるヒントをたくさん与えてくれます。 どこか私たちに通じる悩みを抱く登場人物たちに共感し、ユーモア溢れるフレーズにニヤリとさせられ、人と人の絆にほろりとさせられ、コンビニグルメに垂涎し、ソウルをはじめ町の描写に旅情をかき立てられ……。とにかく読みどころ満載です。よりパワーアップした続編を、ぜひお楽しみください。

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