2025年3月発売
「250年前の魔道具【タイムカプセル】には、秘密がいっぱい!」“古より今を創る”少年魔法使いの王道ロードファンタジー第三弾!コミックス1巻・2巻同日発売!書き下ろし番外編巻末収録!
第11回林芙美子文学賞発表/【新連載】井上荒野/久坂部羊/伊藤比呂美/渡部泰明/浜辺祐一/【創作】村木嵐/【好評連載】伊東潤/木下昌輝/綾崎隼/武内涼/あさのあつこ/神林長平/穂村弘/高橋源一郎/【評論】鴻巣友季子/倉本さおり/水上文
国名も位置も分からない未確認隣接国家〈UNC〉の侵略で、「交戦状態」となったこの国。2年間続く戦争に人々は飽き飽きし、数字だけで伝えられる戦況を他人事のように感じていた。海岸の漂着物を確認するという徴集業務に従事するユイも、そんな「日常」を送る1人。ユイの目的はただ1つ、両親の形見に刻まれた謎の文字を解明し、幼い頃失った記憶を取り戻すことだ。その文字の記された漂着物を拾い集める男性、文字と同じ言語の歌を歌う少女らと交流を深めながら、その秘密に迫ろうとするユイだったがーー。 みしらぬ敵、みしらぬ文字、みしらぬ歌、みしらぬ戦争。全てが繋がるとき明らかになる、戦争の“真実”とは?
★2025年TVアニメ放送決定★ ★コミカライズ好評連載中★ メグがファウストから告げられた余命は残り半年。焦りを感じるなか、『災厄の魔女』エルドラがラピスの街を訪れる。明かされるメグの過去、エルドラとの知られざる因縁は、未熟な魔女に師のもとから旅立つことを決意させる。 己のルーツを探し、世界を巡って、嬉し涙を集めるためのはてしない旅。出会いと別れを繰り返し、己の無力さに打ちのめされ、助けた人に裏切られ、悲しみの感情を何度も目の当たりにして。それでも魔女は下を向かない。 「いつも胸に希望を抱きな、メグ・ラズベリー」 希望を胸に宿し絶やさぬこと。それが絶望から人々を救う『魔法』なのだと、師が教えてくれたのだから。明るく愉快で少し切ない、魔女の師弟の物語。旅立ちの春は瞬く間に過ぎ、追憶の夏へと向かう第三幕。
霊峰ドゥ・ツェリンの陥落。 “煤まみれ”だったロルフ、そして魔族軍が王国軍を撤退させたという報せは、ロンドシウス王国に大きな動揺をもたらした。 霊峰での戦いを経て、王国の反体制派だった傭兵らも合流し、魔族軍は連合として大きな勢力になっていく。 事態を危惧した王国の王女、セラフィーナ・デメテル・ロンドシウスは、ロルフの虚をつく一手に出る。 それは、講和の申し入れ。それも、ロルフ本人への。 迷いの末に、会談の場へ向かったロルフを待っていたのは── 「ロルフ……」 「……エミリー」 ロルフのかつての婚約者であり、騎士団長であるエミリーだった──。 歴史的講和を企図する会談で、ロルフが発する言葉とは。 「だから俺は、剣を取った」 しかし、その会談の先に待ち受けていたのは予想もしない事態で……。 圧倒的世界観で描かれるWEB戦記ファンタジー、2か月連続刊行の第6巻。
第9回カクヨムWeb小説コンテスト 異世界ファンタジー部門《特別賞》受賞! 生前はブラック企業に勤めていた八雲旅人。趣味だった旅行を楽しむこともできず、過労で倒れ異世界に転生した彼は……とんでも有能スキル “異世界ガイドマップ“を手に入れて!? 『クチコミ』機能で初めての場所でも情報を知り放題、『エリアピン』で瞬間移動し放題、『旅行鞄』で荷物入れ放題! 旅に最適な最強スキルで、いろいろな場所を巡れば巡るほどレベルアップ! ただ、ひとつだけ気になるのは……転生先の体の主は、勇者すら勝てない魔族「死の将軍〈デスジェネラル〉」を討伐した冒険者だったみたいで……? 『自分』の過去を調べつつ、戦闘力つよつよなネコミミ少女を仲間に加え、彼女の同族も探しつつ……でもゆったり楽しくお出かけ三昧な日々を送る、異世界トラベルファンタジー!
播磨の新しい相棒ーー黒豹のクロがやってきて数日。あまりのヤンチャぶりに、湊と山神もお世話をすることに! 遊びに付き合ったり、神由来の超パワーでじゃれつかれたり、子育ては楽しくもバタバタです。 富士山のふもとで神々とご対面したり、湊が狼になって(!?)神域を駆け巡ったり。今回も賑やかです。 さらに方丈町南部に出かけた山神は、江戸時代の人間との交流を思い出し……。
お人好しの社畜・都仲はじめは、気がつくと……人気ゲーム・ブレイブソードクエストの中ボスであるザウス・ジャーメルに転生していた。 ザウスはゲーム序盤で魔公爵である父親が勇者に殺されてしまう。その復讐のため勇者に戦いを挑み、 そしてーー勇者に倒される運命だった。 って、倒される運命ってなんだよ! 前世は社畜でいいことなかったのに、転生先でも散々な人生なのか!? いや待て、ザウスは現在十五歳。 勇者に倒されるのは二十歳の時だから……。つまり、残り五年あるのか! まずは自軍の強化だな。モンスターは貴重な戦力になる。十分な食事を与えて治療も徹底しておこう。そうだ、勇者が入手する前に、ダンジョンの宝箱の中身も奪ってやるか。 なにごとも効率的に! 五年は思ったよりも短いからな! 果たして、五年後の勇者との激突は? 最強の中ボスによる、痛快ざまぁファンタジーが開幕ーー!
瑞々しい感性や粘り強い諷刺精神、生の情熱や反骨精神、台詞や行間から響く多彩な声や身振りに彩られたその舞台言語。新しい文学や芸術の道を懸命に探ろうと奮闘した19世紀末から20世紀初頭のウクライナ文学の特質をよく表し、現代にも通じる芸術的・社会文化的問題を提起する『盗まれた幸せ』『カッサンドラー』『リリス』の3作品を本邦初紹介。 ◆盗まれた幸せ(イヴァン・フランコ) 舞台はウクライナの架空の村。刹那に生きるグルマン、ことばにできない不安にかられるアンナ、古い世代を体現するミコラらのやりとりに混じって、行き詰まった社会状況のなかに新しい時代の到来を求める若者たちの声が響く。初期モダニズムの要素が表れた、フランコの劇作の頂点に立つ作品。 ◆カッサンドラー(レーシャ・ウクラインカ) 預言者のことばによって出来事が生じるのか、出来事が予言のことばに作用するのかがカッサンドラー自身わからないがゆえに、彼女はだいじなときに黙っている、トロイアが滅亡することを本能と直感で知っていながら……。ギリシア悲劇には描かれていない新しいカッサンドラー像を描いた劇的叙事詩。 ◆リリス(ミハイリ・セメンコ) 美しい言葉を用いるが気の弱い「第一の男」と、野卑だがリリスの熱情に強く応えてくれる「第二の男」によるリリスを獲得しようとする戦い。神秘的かつ幻想的雰囲気のなかに、カーニバル的かつ映像的な空間をも取り込み、情熱的な魔性の女リリスの悲恋を前衛的表現を全篇にちりばめて描いた詩劇。 【目次】 はじめにーーウクライナ文学を紹介する意義ーー(村田真一) ウクライナのイメージを切り拓く(タマーラ・フンドロヴァ) ウクライナ再発見(オルハ・ニコーレンコ) 「盗まれた幸せ」(イヴァン・フランコ) 「カッサンドラー」(レーシャ・ウクラインカ) 「リリス」(ミハイリ・セメンコ) ウクライナの演劇ーーモダニズムを中心にーー(村田真一) 作者・作品解説 あとがき はじめにーーウクライナ文学を紹介する意義ーー(村田真一) ウクライナのイメージを切り拓く(タマーラ・フンドロヴァ) ウクライナ再発見(オルハ・ニコーレンコ) 盗まれた幸せ(イヴァン・フランコ) カッサンドラー(レーシャ・ウクラインカ) リリス(ミハイリ・セメンコ) ウクライナの演劇ーーモダニズムを中心にーー(村田真一) 作者・作品解説 あとがき
ヤクザ・ミーツ・キャット コロナ禍で大学を中退した壮真は、金に困ってシェアハウスに移り住む。同居人は無愛想な女の子と四十すぎのフリーター。そこへ引っ越してきたのは30年の刑期を終えた元ヤクザの鳶伊だった。壮真と鳶伊は仔猫を拾ったのをきっかけに便利屋で一緒に働くが、壮真の友人が闇バイトに手を出し、住人たちに危機が迫る……。 昭和の極道が令和の半グレに戦いを挑む。 新しい家族を守るためにーー 【編集担当からのおすすめ情報】 ホラー&アウトロー小説の名手が放つ、刑務所暮らし30年からの生き直し小説です。小説の登場人物さながらコワモテ(!)の著者ですが、実際に、アメリカンショートヘアのやんちゃな猫を飼っているようです!
最終決戦後を描く『メカウデ』初の公式小説 キタカガミ市に住む中学生アマツガ・ヒカルはある日、謎の“ウデ”型機械生命体アルマと出会う。アクシデントで自分のパーカーに結合してしまったアルマが記憶喪失で困っていると知り、ヒカルは彼に手を差し伸べる。 メカウデ達の自我を奪い兵器にすることを企む大企業“カガミグループ”と、メカウデたちを救い解放するため活動する組織“ARMS”。彼らメカウデ使いたちが繰り広げる大事件に巻き込まれながらも、ヒカルは戦いの中でアルマとの絆を深め、成長していく。そしてついに、最終決戦に勝利し、街に平和が戻った。 アルマはARMSとカガミグループと共に、故郷のメカウデ世界へと繋がるゲートの制作に着手。その傍ら、ヒカルや友人たちと一緒に様々な「やってみたいこと」に挑戦し、穏やかな日々を満喫していた。 しかし、その影で旧カガミグループの不満分子たちが反乱組織を結成、暗躍を始める。彼らの背後にあるのは、かつて闇に葬られた存在。アルマの影ともいうべき、『もうひとつのトリガーアーム』だったーー。 本編の最終決戦後からエピローグまでの出来事を描く、もうひとつの物語。『メカウデ』初の公式ノベライズ登場!
この世に悔いはないですか? 人類は生命体が機能を亡くした場合、肉体と心思に分かれる。 肉体は機能不全となり荼毘に付され、骨となりいずれは土に返る。 一方、心思は考えや思いであり、形がないものである。 この心思は幽体となり、あの世の入り口から列車に乗り、あの世に向かう。 人生を全うして悔いのない人生を送った心思(幽体)は、あの世行きの列車に乗れるが、悔いの残ったままの心思は、列車に乗れず邪鬼の世界を漂うことになるのだ。 あの世の王様である心思親王から指示を受け、入り口の番人となった大井大介番人と菅原愛子番人。 ふたりの元に今日も新しい心思がやってくる。 ふたりの番人が、この入り口にたどり着いた心思から話を聞き、共に彼らの人生を振り返り、この世での失敗を気づかせていく物語。
累計復刊リクエスト数370票! 音声合成技術VOCALOIDを使った作曲家、悪ノP(mothy)による小説シリーズが、装い新たによみがえる! 2025年3月より毎月刊行が決定! 『悪ノ大罪』シリーズは、音声合成技術VOCALOIDを使った作曲家、悪ノP(mothy)により、2012〜17年にかけてPHP研究所より出版された小説シリーズです。中世から近代を舞台に、キリスト教における罪の根源とされる七つの欲望や感情、悪徳をテーマに作られた楽曲たち『七つの大罪シリーズ』を小説化したものになります。 2021年に初めての復刊リクエストが付いて以来、小説の元である楽曲を聴き、さらに楽曲の世界に浸りたいと思った方々からの熱いリクエストが積みあがり、現在(2025年1月6日時点)までに累計370票という多くのファンの方からのご支持をいただきました。 このたび、PHP研究所から出版されていた初版の風合いを生かしつつ、新たな造本、装丁により『悪ノ大罪』シリーズ(全8巻)が紙の書籍として蘇ります(その後、電子書籍化も予定)。 読み返すたびに、新たな発見がある『悪ノ大罪』の世界。楽曲を聴いた人が、小説も読みたいという声も多い人気のタイトルです。 貴重なこの機会をお見逃しされぬよう、ぜひ直接お手に取ってご覧ください。 「さあ、踊ろうか」 シリーズのうち【色欲】をテーマにした楽曲「ヴェノマニア公の狂気」をノベル化。 エヴィリオス歴136年、ベルゼニア帝国アスモディン地方にて女性連続失踪事件が発生。その犯人は領主のサテリジアス=ヴェノマニアであった。過去の痛ましい事件により心を閉ざした彼がなぜ狂気に溺れたのか……【大罪の悪魔】が引き起こす、悠久の悲劇が幕を開ける。 ※「VOCALOID(ボーカロイド)」および「ボカロ」は、ヤマハ株式会社の登録商標です。 イラスト:鈴ノ助/笠井あゆみ/スオウ/壱加/憂/Kyata (c) mothy 2025 (c) INTERNET Co., Ltd. (c) Crypton Future Media, INC. www.piapro.net
ハワイ沖の激闘が続くなか、開戦以来初めて正規空母の被害を出してしまった日本。対して米国は大統領選を控えたトルーマンが秘策を練り、ソ連の対日参戦を画策する。 たちまち殲滅の危機に陥った満州方面の日満陸軍。この戦局の余波はヨーロッパ大陸にも波及し、ドイツはソ連に対して攻撃を開始、世界は未曾有の大戦へと突入していく。 各国が激戦で疲弊していくなか、帝国海軍はふたたびハワイへと進撃。西海岸を本拠地として待ち構える米太平洋艦隊と、巨大空母同士の全機発艦、壮絶な打撃戦を繰り広げていく。 果たして、司令長官山本五十六が、「肉を切らせて骨を断つ」とまで言い放った、乾坤一擲、捨て身の奇策とは!?
鬼才、覚醒。 矢部嵩の前では、すべてが平等だ。 二十五編の物語。 表題作「未来図と蜘蛛の巣」及びそのシリーズ(講談社「tree」で連載)に加え、既発表の掌編と書き下ろしを収録。 矢部嵩の小説に説明は不要。 矢部ワールドに足を踏み入れたが最後、あなたはそこから出られない。
人生の曲がり角は、真夏のパリの晩餐にあった。 ジゼル・アリミ賞を受賞した「反逆へ向かう女性たちを描く、一触即発の密室劇」 8月の暑い夜。パリのラスパイユ大通りにある高級アパルトマンを1組の夫婦が訪れた。エティエンヌが旧友のレミと、レミの妻のジョアルを招いたのだ。エティエンヌの妻のクローディアを交えて、4人でディナーを囲む。弁護士で自信に満ちたエティエンヌ。運動療法士で内気なクローディア。経済学の教師で社交的なレミ。IT業界で成功を収める思慮深いジョアル。それぞれの胸に秘めた思いを抱えながら、ディナーは進行していくがーー。 踏み出してみれば、なんてことのない一歩だった。
軽蔑してくれ、悪意を向けてくれ、人間が人間にしか持てない感情をむき出してくれ。 早乙女真琴(さおとめまこと)は新進気鋭のアーティスト。高校在学中に美術評論家・影塚孝志(かげづかたかし)の薫陶を受け、日本最高峰の美術大学の絵画科で銅版画を学び頭角を現した。影塚は画壇に君臨し、評価した作品は軒並み価格が高騰、作者は時代の寵児となることが確約されるほどの力を持っていた。影塚の援助とその代償を払い早乙女はさらなる高みを目指すが……。
都内最高学府の博物館で口に鉱物が詰め込まれた男性の遺体が発見された。手首がワイヤーで縛られていることから、警視庁十一係は四ヵ月前、二ヵ月前の殺人事件との関連を疑い捜査に乗り出す。一連の事件の背後には「ゲームマスター」と名乗る教唆犯がおり、今回も関与しているとするとその犯人も闇から引きずりださなければいけない。教唆犯の目的はなんなのか!? 如月塔子はチームとともに事件の解明を目指す。