小説むすび | 2025年9月発売

2025年9月発売

無名祭祀 クトゥルー神話原典集成無名祭祀 クトゥルー神話原典集成

H・P・ラヴクラフトの熱心な愛読者であり、とりわけ「クトゥルーの呼び声」に魅せられて自らも神話創造に参入したロバート・E・ハワードによるクトゥルー神話作品のほぼ全てを網羅する、21作品600ページを収録。 キンメリアのコナンが活躍した“ハイボリア時代”と『無名祭祀書』を結びつけるミッシング・リンクともいうべき無名の小説断片や、格闘ゲームでおなじみの"シュマ・ゴラス"の出典である「黄金髑髏の呪い」など、商業未訳作品を複数収録していることに加え、既訳のある作品についてもクトゥルー神話研究家・森瀬繚が語彙のひとつひとつを徹底的に監修。 ーーーーーーーーーーー 収録作品: アーカム(詩)/無名の断片(断章)/影の王国/黄金髑髏の呪い(断章)/バル=サゴスの神々/暗黒の民/大地の妖蛆/妖蛆の谷/スカル=フェイス/夜の末裔/黒の碑/屋根の上の怪物/憑かれた指輪/われ埋葬にあたわず/墓所に棲みつくもの/黒熊は噛む/例の屋敷(断章)/翡翠の神(断章)/アッシュルバニパルの炎/蹄のあるもの/庭園への扉(断章) ーーーーーーーーーーー

峠を越えて峠を越えて

著者

最上裕

出版社

本の泉社

発売日

2025年9月1日 発売

大企業で思想差別と闘ったIT労働者の自伝的小説 「思想干渉への反発の代償は空しい窓際人生だった。正義を目指す仲間の友情と利己的な欲求の間で、もがき、よろけながら峠を越えてきた。」(帯文より) 一 悩みの始まり・・・5 二 青春のミカン狩り・・・16 三 夢の架け橋・・・24 四 黒い海・・・31 五 上京・・・38 六 山に登って、なぜ悪い・・・43 七 逆流の時代・・・61 八 川に沿って・・・72 九 兄弟以上の絆・・・78 十 自己申告面談・・・82 十一 あさやけ・・・87 十二 別れの手紙・・・98 十三 ブレスレット・・・101 十四 門前カンパ・・・104 十五 父の願い・・・115 十六 オフィスオンピュータ・・・120 十七 ICのロット不良・・・123 十八 会費制結婚式・・・131 十九 えっ、テニスサークル・・・137 二十 後輩たち・・・140 二十一 新工場建設へ・・・145 二十二 学童クラブ・・・153 二十三 変化の予兆・・・156 二十四 面談での昇格要求・・・159 二十五 郷愁・・・172 二十六 第二の人生へ・・・177 二十七 斜陽・・・179 二十八 病魔は突然に・・・187 二十九 奇跡の血流回復・・・198 三十  涙の早期退職・・・204 三十一 離党の選択・・・209 三十二 別れた道の先に・・・215 三十三 ハヤブサの帰還・・・222 三十四 一万人のリストラ・・・228 三十五 希望退職面談・・・232 三十六 最終出勤日・・・239 三十七 薬の副作用・・・240 三十八 桜八幡の大祭・・・246 三十九 異変・・・257 四十  地域のビラ配り・・・260 四十一 人権の旗を掲げて・・・262 四十二 最後のメール・・・267 四十三 不当解雇撤回の闘い・・・273 あとがき・・・278 解説・・・280

天馬の子天馬の子

出版社

KADOKAWA

発売日

2025年9月2日 発売

『貸本屋おせん』で日本歴史時代作家協会賞新人賞受賞、 『梅の実るまで』で山本周五郎賞候補となった注目の新鋭が満を持して放つ感涙の長編時代小説! 南部藩の村に生まれたリュウは馬と心を通わせる10歳の少女。厳しい自然のなかで名馬「奥馬」を育てる村では、時に人よりも馬が大切にされていた。リュウの家にも母馬が一頭いるが、毛並みの良い馬ではない。優れた馬乗りだった兄が二年前に亡くなり、家族は失意のなかにあった。祖父は孫娘に厳しく、母は小言ばかり。行き場のない言葉を抱えたリュウが馬の世話の合間に通うのは「柳の穴」と呼ばれる隠れ家だった。姉のようにリュウを見守る隣村の美少女セツ。村の有力者の優しくてドジな次男坊チカラ。「穴」に住む家無しのスミ。そこでは藩境を隔てて隣り合う村の子どもが集まり、自由な時を過ごしていた。 ある日、片腕のない見知らぬ男が「穴」に現れる。「仔は天下の御召馬になる」。馬喰(馬の目利き)の与一を名乗る男はリュウの育てる母馬を見て囁いた。将軍様の乗る御馬、即ち「天馬」。しかし天馬は天馬から生まれるのが世の道理。生まれにとらわれず、違う何かになることなどできるのだろうか? リュウは「育たない」と見捨てられた貧弱な仔馬を育て始める。 村を襲う獣、飢饉、「穴」の仲間や馬たちとの惜別。次第に明らかになる村の大人たちの隠しごと。与一との出会いから大きくうねり始めるリュウと仔馬、仲間たちの運命。なぜ人の命も馬の命も、その重さがこんなにも違うのか。馬も人も、生まれや見た目がすべてなんだろうか。いつか大人になったら、すべてわかる日が来るのだろうか? 生きることの痛みも悔しさも皆、その小さな体に引き受けながら、兄の遺したたくさんの言葉を胸に、少女と仔馬は生きる道を切り拓いていく。 第一章 柳の穴 第二章 駿馬の仔 第三章 渡り狼 第四章 馬方節 第五章 飢饉 第六章 馬鈴 第七章 野馬捕り 第八章 シラカンバ 最終章 八高田

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