2025年9月発売
こんな顔、もううんざりなんだよ! 過剰に整ったルックスのせいで、 周囲の嫉妬と反感を一身に集める女子高生マッド。 いじめも炎上も停学も、美しすぎる代償ーー なんてことが、あってたまるか! 十代の揺らぐ心と無意識のルッキズムを鮮烈に描き出す、会心作! 「これって全部、あたしが悪いの?」 県立第一高校に通う槙島朱里ダイアナは、名前の頭文字をとって「マッド(MAD)」と呼ばれている。圧倒的なその美貌は、周囲のあらゆる感情を刺激し、波乱を巻き起こしてきた。敵視してくる女子グループ、媚びる男子勢、勝手に炎上するSNS、学園祭の入場制限……。「これ、マッドのせいだよな」「調子乗ってんじゃねえよ!」心ない言葉を浴びせるクラスメイトたちだが、マッドが心のうちに抱え込む怒りと哀しみにふれたとき、自らの偏見とエゴに気づかされてーー。 見た目から逃れられない若者たちの葛藤を描いた青春群像!
玄人(おっさん)冒険者、最前線で成り上がる! <あらすじ> 「俺だって勇敢な冒険者に憧れたのさ」 「昇格手伝ってあげよっか」 所属していたパーティーを追放され、その日稼ぎを続ける万年シルバー(底辺)の中年冒険者ロンド。 かつて抱いた夢はとうの昔に忘れ、このまま酒に溺れる毎日かと思いきや、 史上唯一のアダマンタイト級(最高位)の神官リディアとの邂逅を機に、彼は再び表舞台の最前線へ飛び込んでいくことに。 「戦士くんの活躍は見事だったよ」 「そりゃ過大評価だ」 そうして泥臭く命を張りながらも高みに近づいていく姿に、やがて多くの者が密かに彼を認めていきーー これは数多の敗北と失敗を重ねた玄人(おっさん)が、いずれ最高の冒険者に成り上がるまでの遅咲きの英雄譚。
二人で有名になるのーー誰も追いつけないくらい! <あらすじ> 隕石衝突を期にダンジョン溢れる世界になった日本。 17歳のアマチュア探索者の野々村のどかは、今日も上手くいかないダンジョン配信に悩んでいた。 そんな時、大型モンスターに襲われていた人気上昇中の配信者・蜂須賀スバルを助けたことで、 「動きが速すぎて配信カメラに写っていない」ことが判明する。 一緒に配信をすればお互いの視聴者を増やしていけると考えたスバルから、のどかはある提案を受ける。 「ねぇ、私とバディになってみない?」 どんくさい神速少女と打算的なポンコツ魔法少女の配信ライフが始まる。
魔物グルメは終わらない!!モフミミたちと共に新たな旅へ! <あらすじ> 悪徳領主ホルム子爵との戦いを終えたトールたちは、迷宮攻略の日々に戻っていたのだが、 3人を襲い呪印を刻んだ迷宮の悪意とまた対峙してしまう。 圧倒的な力の前に殺されそうになったトールは必死の抵抗で反撃を行うと、 迷宮の悪意から真っ黒な勇者アレスの姿が現れて……。 「こんなところで死んでたまるか! シロとクロも、絶対に殺させるもんかぁっ!」 モフミミ少女たちを引き連れ、迷宮攻略の先にあるのは呪いによる理不尽な死なのか、解呪による未来なのかーー 呪われた料理人による最後の冒険が始まろうとしていた。
政略結婚で隣国に嫁いだ王女・エレノア(18)。輿入れ先で待っていた結婚相手の国王・シルヴィスは、エレノアの愛読書に登場する推しキャラそっくりな21歳上のイケオジ陛下だった! 理想の結婚相手に胸を躍らせるエレノアだが、シルヴィスからは衝撃的な提案が。「この結婚、偽装結婚というのはどうだろう?」--。冗談じゃない!覚悟を決めて輿入れしたのに。私はあなたと恋がしたいのに。なんとしてでもシルヴィス様を振り向かせてみせるんだから!超ポジティブ王女のイケオジ攻略ラブストーリー、開幕!
カクヨム累計ランキング1位(2025年4月25日時点)獲得の人気作、第十五弾! ノベルとコミックを含めたシリーズ累計100万部突破!! 異世界でも天然の洗濯機!
酒からSFまで……バラエティ豊かな短篇集 [──何だね、これは? 水を呉れと云つたぢやないか。 ──あら、ソオダ水の方がいいと思つたものですから。 ソオダ水を三杯お替りしたマノ氏は、何やら日頃の気難しい顔は椅子の下に捨ててしまつたのか、たいへん上機嫌な赤い顔をして一人の女と話をしてゐた。 ──先生のお髭、素敵ね。 マノ氏は八字髭をひねくつて満更でも無い顔をした。] 酒も煙草もたしなまず、女性にも縁のないマノ氏が、酒と女性にはまっていく様をユーモラスに描いた表題作のほか、あらゆることにだらしのない元妻に脅迫される気の弱い男性が主人公の「乾杯」、飲み仲間の男性3人が、若くて楚々とした女性をめぐって争うものの、みな手玉に取られてしまう「不可侵条約」、SFチックなテイストの「女雛」「焼餅やきの幽霊」など、バラエティに富んだ10話からなる短篇集。
公務員探偵、時空を超える名推理! 妻を殺してしまった。なぜ自分がこんなことを? 茫然自失の男の前に、別の縊死体が出現。これは偶然の連鎖か、それともーー。“相殺”されたはずの罪が、再び目を覚ます……!?(「双死相殺」)。 アフターコロナの櫃洗市で発生する複雑怪奇な事件の謎を、腕貫を嵌めた公務員探偵が鮮やかに解決。女子大生・住吉ユリエ、安達真緒、氷見&水谷川の刑事コンビetc.……お馴染みの面々も健在。作家デビュー30周年&シリーズ誕生20周年。人気ミステリシリーズ最新作! 佳多山大地氏(ミステリ評論家)興奮! 「歴死は繰り返される! 西澤ワールド最新版 円熟の論理の切れ味、ますます妖し」
抗争渦巻く港町で発見されたある有名人の死体が暗黒街を揺るがした。名を上げようと次々と自白する「犯人」たち。これをことごとく論破する探偵。何かが転倒している「特殊設定ミステリ」にして「連続自白推理」の書き下ろし本格ミステリ!
本書は、日本語を識り尽くした著者による、珠玉の表現に満ちている。 それが読む者に深い味わいを感じさせつつ、居合道で鍛えられた歯切れの良い 鮮やかな場面展開が加わって作者の世界に沼ってしまうのだ。 今こそ日本人に読んで欲しい珠玉の短編集である‼︎ 巌流の里 今宵お山は人盛り 笛吹き天一坊 蔵の中 磔刑の女
お金より大切なものがあることを、 小さな天使が教えてくれた。 ロンドンの玩具店に入るなり、アンは驚きで言葉を失った。 4年前に引き裂かれた、唯一の肉親である幼い甥とでくわしたのだ。 姉とギリシア財閥の次男との間に生まれた甥は、 生後まもなく両親が事故死したため、アンに引き取られた。 だがある日突然、財閥の長男ニコスが訪ねてきて、 100万ポンドの小切手と引き換えに、強引に甥を連れ去ったのだ。 もう二度と会えないと思っていたけれど、たとえひと目でも あの子の幸せそうな笑顔を見られて安心したわ。 そんなアンの心中も知らず、ふたたび訪ねてきたニコスは、 今度は彼女を愛人にすべく、一緒にギリシアへ来るよう強いて……。 ジュリア・ジェイムズが描く、ハーレクイン・ロマンスの王道! 極上のドラマティックなシンデレラ・ロマンスをお楽しみください。ヒロインは金目当ての悪女なのだと思い込んでいたヒーロー。やがて彼女の純粋さに惹かれ、自分のものにしようと目論みますが……。
お針子のわたしが本当は王女?! だからって、愛なき結婚なんて……。 針仕事が得意で顧客のためにドレスを作っているルイーザは、 亡き両親のように大恋愛をして結婚することを夢見ている。 ある日、彼女のもとに、セバスチャンと名乗る男性が現れた。 黒髪に黒い瞳、形のいい唇、地中海系の肌の色をして魅力的……。 見知らぬ男性にたちまち惹かれるなんて、わたし、どうかしているわ! ルイーザのときめく密かな恋心をよそに、彼が衝撃の事実を告げる。 「きみは地中海の王国シャルムーの王女なんだ」 国王の亡き一人息子が生前に民間人と極秘結婚をし、娘をもうけたーー その娘がルイーザだという! しかも、王位継承順位第1位の王女だと。 彼女が発見されるまでは、セバスチャンが第1位だったのだが……?! 自分が生まれる前に死んだ父のことはよく知らなかったルイーザ。ただ、父方の親族は、母を葬儀に参列させず酷く扱ったことだけは聞いて快く思っていませんでした。そんな国のプリンセスになんてなりたくない! でも、セバスチャンに愛なき結婚を提案され……。
知らせれば彼はきっと戻ってくる。 でもそれは、小さな命のためだけに。 15歳で両親を失った看護師クララは、仕事で忙しい毎日だ。 そんな彼女の職場に、イギリスから医師のティモシーがやってきた。 引き締まった体にすてきな笑顔、誰をも惹きつける容貌のみならず、 有能で、優しくて思いやりがあり、気取らない人柄が魅力的だ。 ある夜、ティモシーは「最初に謝っておく。憎まれるのも覚悟だ」と言い、 クララの唇を強引に奪った! 彼への怒りはすぐにときめきに変わり、 いつしかクララは身も心も捧げていた。3カ月後に彼はここを去るのに。 でもこの恋のために、ティモシーはとどまってくれるかもしれない。 だがクララの密かな願いも空しく、彼は非情にも去っていったーー 彼女のおなかに、わが子の命が宿っているとも思わずに。 USAトゥデイのベストセラー作家キャロル・マリネッリによる感動のシークレットベビー物語を、《至福の名作選》よりお贈りいたします! 早くに両親を亡くし、恋も思うようにはいかず心を痛めるヒロインに、幸せになってほしいと願わずにはいられません。
もう、なんて失礼な人なの! なのに目で追ってしまうのはなぜ……。 両親亡きあと、住み慣れた家を失い、職探しを始めたジェマイマ。 病弱な母に代わって家事をしてきたため資格など何もなかったが、 幸運にも、ある老婦人のつき添いになることができた。 慣れない仕事はつらく、雇い主の甥の大学教授アレクサンダーから とるにたりない存在と思われているのも腹立たしい。 それなのに、なぜか願ってしまうーー彼がほほえんでくれたら、と。 しかしアレクサンダーの近くにはいつも美しい女性がいた。 ある日、その美女から“ねずみみたい。女性としての魅力に欠ける”と 言われたジェマイマは恥ずかしくて赤面した。彼はどう思ったかしら? ふと教授のほうを見ると、何やら考え深げな彼と目が合い……。 自分に自信のないジェマイマですが、そのじつ芯の強いヒロインで、“相手が誰であれドアマットのように踏みにじられるつもりはない”と心に思ったりします。そんな彼女が人生で初めて恋した相手は、会うたびに失礼な態度をとる年上の教授で……。1982年の名作。
プロポーズは命令。 愛は、予想外の報酬だった。 「私がーーザラの代わりに、セルギオスと結婚を?」 父の非情な要求に、ビーの心は大きく揺れた。 破産寸前の事業を救うため、差し出した美貌の妹が拒まれると、 次に父が選んだのは地味な姉だった。 「おまえからあのギリシア人にプロポーズするんだ」 半ば脅され、やむなくビーはギリシアの富豪に会いに行く。 どうせ私は選ばれない。そう思っていたのにーー 黒髪のハンサムな彼は金色の瞳を光らせて言った。 「教師の君はザラよりいい母親になりそうだ。検討しよう」 低く響く声が、ビーの胸の奥を妖しく震わせた。 ビジネスのように結婚を受け入れたヒーローと、思いもよらぬ展開にあわてるヒロイン。しかも愛人との関係は続けるという衝撃的な条件を出され……? 運命に翻弄される三姉妹を描く、ミニシリーズ〈予期せぬプロポーズ〉。最終話『愛人を演じて』に続きます。
「きみをレディにしてみせよう。 ぼくは難題に挑むのが好きなんだ」 19歳のノエルは親兄弟を一度に亡くして悲嘆に暮れていたが、 若い親戚のところに居候させてもらうことになった。 家賃の代わりに家事や仕事を手伝う生活にも慣れ始めたころ、 親戚の義兄で洗練された富豪弁護士のジャレッドがNYから戻ってきた。 ノエルより17歳年上の彼はこの家の主で、冷血漢との評判どおり、 身内のお情けにすがっていると揶揄して彼女につらく当たった。 だがあるとき、ノエルが上流階級のパーティへ行かないのが、 着るドレスがないうえに作法もダンスもわからないからと知り、 ジャレッドはじっくり彼女を観察すると、思惑ありげに言い放った! 「服は地味だしマナーもなっていない。だがきみには、可能性がある」 ダイアナ・パーマーの貴重なヒストリカル長編リバイバルである本書は、巻末に2つの特別付録が掲載された豪華本です! 付録は作家本人による2007年のショートエッセイと、2024年に行われた作家との10問10答となっていますので、ぜひお見逃しなく。