小説むすび | 2026年1月27日発売

2026年1月27日発売

グレタ・ニンプグレタ・ニンプ

出版社

小学館

発売日

2026年1月27日 発売

綿矢ワールド全開のデビュー25周年記念作 2001年『インストール』で文藝賞を受賞し作家デビューしてから25年。前作『激しく煌めく短い命』で女性同士の恋愛を描いた綿矢さんが新たに挑んだのはーー綿矢作品史上最もファンキーな主人公が大暴れする”妊婦コメディ”小説! ◎本書より 「青春むだにするほど勉強したのに、働き盛りの繁殖期には全部中断して、産め産めって!そりゃねえだろ!クソッ」 「いくら金なくても、国のために子どもなんか産むか、ボッケエエエエエ!」 「あああ、もう声出さねえと、やってられねえ!痛い!めちゃくちゃ痛い!腹ん中で赤ん坊が暴れ回ってやがる!」 ◎内容紹介 俊貴は控えめで笑顔が可愛い由依と結婚する。不妊治療を4年続けた末、夫婦2人で生きていくと決めた矢先、俊貴が仕事から帰宅すると、由依が珍妙な格好で踊っていた。「ヨウセイダーーーーッ!」。妊娠した喜びで(!?)由依は内面、外見ともに豹変。髪型はデニス・ロッドマンのように、喋り方は『ドラゴンボール』の孫悟空のようになる。 驚きと笑いに満ちた夫婦の日々を描いた「グレタ・ニンプ」と、バレンタインに手作りチョコを!壮絶な一夜の奮闘を描いた「深夜のスパチュラ」の2編を収録。 【編集担当からのおすすめ情報】 上記「本書より」で挙げたのは、主人公の由依の言葉です。それ以外にも、声に出して読みたいパンチラインが盛りだくさん。「女性セブン」連載中から、「面白すぎる」「早く続きが読みたい」と圧倒的な共感と人気を誇った小説の待望の単行本化です。プルーフを読んでくださった書店員の方々からも大絶賛の声が続々と届いています。読むと元気が湧いてくること請け合いで、デビュー25周年を飾るに相応しい作品となっています。装丁は佐藤亜沙美さん、装画はNAKAKI PANTZさん。装丁や本文レイアウトもスペシャル感が満載ですので、ぜひ楽しみに発売をお待ちください。 グレタ・ニンプ 一、 『八つ墓村』と化した妻 二、 妻そしてデニス 三、 スキンヘッドパープル 四、 たん、たん、不妊治療つらたん 五、 ヘイキング 六、 あつ子の元氣印 七、 ホラー出産 八、 愛羅武勇我子 深夜のスパチュラ

イラン立憲革命前夜の翻案文学イラン立憲革命前夜の翻案文学

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2026年1月27日 発売

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翻訳がひらいたペルシア文学の新たな地平 イラン立憲革命(1905-11)によって初めて憲法が制定され、王政から立憲君主制に移行したイラン。この時期のイランの近代化/西欧化の過程において重要な役割を果たしたのが、西欧文学の翻訳や翻案(創作的要素を含む翻訳)である。検閲下のイラン立憲革命期、これらの作品は亡命/移住した知識人によって国外で出版され、「立憲革命文学」の一つとしてイランの人々の改革への気概を高めた。本書では、イラン立憲革命期の歴史的・社会的背景および文学史を俯瞰した上で、代表的な翻案文学3作品『エスファハーンのハージーバーバーの冒険』(1905)、『72派の宗教談義』(1894)、『アフマドの書』(1893, 1894, 1906)を詳細に分析。イラン文学の近代化の過程を辿るとともに、イランにおける翻訳や翻案の特異性に光を当てる。言語的・文化的転換点としての近現代翻訳・翻案文学作品に注目し、ペルシア文学研究に新たな示唆を与える革新的な研究書。 序章 本書の視座と構成 第1章 イラン立憲革命とペルシア文学 1. 19 世紀ガージャール朝ペルシアの歴史概要 2. ペルシア文学史の概要と文学の近代化 3. 翻訳と翻案 第2章 当時の言論状況と3作品の概要 1. 立憲革命期前夜のイランの出版状況:検閲、出版、新聞、国内外の知識人たち 2. 3作品の構成およびあらすじ 2-1.『エスファハーンのハージーバーバーの冒険』構成とあらすじ 2-2.『72 派の宗教談義』構成とあらすじ 2-3.『アフマドの書』構成とあらすじ 第3章 『 エスファハーンのハージーバーバーの冒険』(1905) 1. 先行研究と作品への評価 2. ミールザー・ハビーブ・エスファハーニーの生涯と作品 3. 作品の原作と背景 4.『 エスファハーンのハージーバーバーの冒険』解題 4-1. 専制政治に対する抵抗の鼓舞 4-2. 実在した人物への批判 4-3. 役人の悪行 4-4. 西欧人の外見を論う表現 4-5. 役人の外見を論う表現 4-6. 西欧医学に対する忌避感 4-7. 公文書における誇張、改変 4-8. イスラームに対する批判的な姿勢と宗教的不寛容への批判 4-9. 宗教的儀礼に対する皮肉 4-10. 隣国との比較 5. 小結 第4章 『72 派の宗教談義』(1894) 1. 先行研究 2. ミールザー・アーガーハーン・ケルマーニーの生涯と作品 3. 作品の原作と背景 4. ガージャール朝時代の宗教的混乱 5.『72派の宗教談義』解題 5-1. 宗派間の論争に対する批判 5-2. 狂信に対する批判的態度 5-3. 2人の理想的知識人 6. 小結 第5章 『アフマドの書』(1893,1894,1906) 1. 先行研究と作品への評価 2. アブドゥルラヒーム・ターレボフの生涯と作品 3.『アフマドの書』成立の背景:その出版および『エミール』、『なぜこうなるのかー自然学と天文学の簡単な話ー』との関係 4.『アフマドの書』解題 4-1. ターレボフの歴史観:イラン民族主義的姿勢 4-2. 迷信とペルシア文字の現状についての批判 4-3. 理想的未来像 5. 小結 終章 翻訳と創作の隙間地 参考文献・あとがき・人名索引・事項索引

ラクロワ姉妹ラクロワ姉妹

どの家にも、隠された秘密がある。--毒々しい日常の中で繰り広げられる、重く静かな心理サスペンス小説 ノルマンディー地方バイユーに佇む「ラクロワ邸」には、姉ポルディーヌと妹マチルド、それぞれの家族が暮らしている。一見平穏なブルジョワ家庭だが、長年にわたり積み重ねられた姉妹の確執は、家の空気を重く濁らせていた。ある日、マチルドの娘ジュヌヴィエーヴは突然食事中に奇妙な病に倒れ、二度と歩けなくなる。ポルディーヌはスープの味に微かな違和感を覚え、検査の結果ヒ素が混入していたことがわかり、家族の誰かが少量ずつ毒を盛っていたのではないかという疑心を抱く。やがて、いままで沈黙に覆われていた過去が徐々に浮かび上がってくる……。閉ざされた家の中で崩れゆく心の均衡と、家族という檻が生むある運命を鋭敏な筆致で描く。 ホラーに限りなく近い強烈な心理サスペンス小説 本作を謎解きミステリーとして読むことはできないし、ミステリー的な解決を期待して読む人には困惑や怒りしか与えないかもしれない。本作は読者を選ぶだろう。しかし、だからこそ、「よくも悪くも」といってよいだろうが、本作は私たち読者に強烈な印象を残す。あたかもいびつなホラー、あるいは箍の外れた凄まじいサスペンス小説と向かい合ったかのような読後感をもたらす。これもまたシムノンなのであり、本作によってまたひと回りシムノンの読み方が広がったのではないだろうか。--「解説」より

ハ長調のキャリアハ長調のキャリア

大恐慌のニューヨークで仕事が入らない土建業者・レナード。上流階級出身で美しく、我儘な妻・ドリスの言いなりの彼は、オペラ歌手志望のドリスを手助けするうち、ひょんなことからレナード自身の歌手としての才能を見出される。 彼の隠れた才能を発見する人気歌手のセシルは、レナードを愛し、レナードはセシルに導かれてバリトン歌手の道を歩み始め、評判を得るが…… ベストセラーの名作『郵便配達は二度ベルを鳴らす』の著者による、二度映画化された小説が待望の初邦訳。 『ラ・ボエーム』『リゴレット』など、数々のオペラにのせて、軽妙な筆致のなかに欲望と愛憎が渦巻く、異形の冒険譚。 「デビュー作から遺作まで、ケインは一貫してファム・ファタールに翻弄される人間の物語を書いてきた。そして『ハ長調のキャリア』ではその同じ構図が笑いを呼ぶ。だが僕は、この作品でケインがセルフ・パロディを書いたとは思わない。ケインは知っているのである。そもそも「ファム・ファタールに翻弄される人間の物語」というものが、本来的に喜劇を内包しているということを」(藤谷治 本書解説)

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