2024年9月18日発売
「ああ、本当にー妬ましい」蛇谷カンナ。園芸部所属。美しい花を憎み、雑草の惨めさを愛する女。黙っていれば怖ろしいほど美人なのに、口を開けば怒濤の毒舌。好きなものより嫌いなもので自分を語りたい。行動原理は全て「嫉妬」。学校の様々な「謎」を解く蛇谷さんの動機はもちろん嫉妬で、その目的は悪者を追い詰め、知的に拷問することなのだけれど。ぜんぜん尊敬はできないけれど。それでも僕は、このおかしな先輩のことをーカッコいいと思ってしまうのだ。青春は、綺麗ごとでは終われない。“嫉妬”で嘘を暴く、学園青春“探偵”物語。第18回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞作。
地球ごと異世界転生した世界・異宙で、何でも屋を営む三人組『カレコレ屋』。とある情報を聞きつけ、カゲチヨ・ヒサメ・シディの三人が降り立ったのは、多くのアウトローたちが跳梁跋扈する危険な街“渋谷”!そこで彼らは、異宙人マフィアに追われている少年・ゴスケと出会う。どうやらゴスケは、マフィアに騙され違法薬物を巡るトラブルに巻き込まれてしまい、渋谷の権力者たちに狙われているらしい…。カレコレ屋の三人は、ゴスケを助けるために渋谷の闇に足を踏み入れるー。大人気SNSアニメ『混血のカレコレ』公式ノベライズ!
降りしきる雨の日。家の前には、見知らぬずぶ濡れのギャルの姿が。「久しぶりじゃんね、叔父さん」彼女は、ある理由で疎遠になっていた義理の姪・美雨だった。「顔を、見たかったから。久しぶりに」そう言って、まるでもう二度と会わないとでもいうような態度で立ち去ろうとする美雨。今引き留めなきゃ一生後悔すると思った。「ここに住んでいい。というか、住め」その日から、俺と姪の七年を取り戻す共同生活がはじまったーギャルになった姪と、おじさんになった叔父の、微妙な距離感がつむぐ曖昧同棲ストーリー。
春待つ京都。撫子とアマナは次々と「鬼」に関わる怪異と遭遇する。全ての裏で糸を引くのはもう一人の獄門の娘、芍奈。そしてその母である獄門牡丹だった。世代を越えて連綿と繋がった獄門家の因縁は、撫子と芍奈とを否応なしに対決へと導いていきー「おまえさえいなけりゃ、こんなことにはならなかったッ!」「…ここで、終わらせましょう」同じように獄門家に生まれ、異なる花の名を冠した二人。屍山血河をへだて、血と炎の渦中に呑まれてしまった二人の少女の、戦いの決着は。うつくしくもおそろしい少女鬼譚、鏡写しの第三巻。
「移動図書館車『アーキエーア』当基地にて受領しました」帝国第11前線基地魔導図書館司書カリア・アレクサンドルの元へと吹いたその新たな風は、戦争そのものを終わらせる切り札になる。各前線へと本を届けながら、「司書」は連合国首脳の信任を手にした「皇女」、そして人類の最強存在たる「勇者」とともに、戦場を越える一大秘匿作戦へと向かう。その終着地で彼女たちを待ち受けるのは、戦場に現れし魔王の太子。戦争を続けてきた「意志」に対して、最後に下す「決断」とはー形なき物なればこそ、己が全てで顕せ、愛。
ラスボスを目指し、探索者狩り配信に勤しみ励むアリシアとクガ。着々とラスボスの条件をクリアしていくなか、二人の次なる目標はSSランクボスの討伐!しかしSSボスに挑むには莫大なフロア入場料と、留守中の城を守るための防衛手段が必要であった。ボスフロアの入場料を稼ぐ秘策として、アリシアは人間界からの配信で一攫千金を狙う!かつての仇敵との因縁配信バトル、さらにアリシアとクガが禁断の制服デート!?人間界を大混乱に巻き込んで、ダンジョンボスと堕勇者による炎上必至の地上配信がスタートする!
ガンガルガ要塞の激闘から二年。ロメリアと列強六か国からなる連合軍は、魔王軍をあと一歩のところまで追い詰めていた。行く手を阻むのは、最大の要害グラナの長城。魔王軍が建設したこの防衛設備さえ越えれば、魔王軍の本拠地であるローバーンは目の前であった。グラナの長城攻略のため着々と準備を整えるロメリアと連合軍に向けて、魔王軍特務参謀のギャミは起死回生の一手と共に軍勢を繰り出す。ガリオスとその息子達が率いる魔王軍に対し、ロメリアは絶対の忠誠を誓うロメリア二十騎士と共に立ち向かう。その最中、用意周到に張り巡らされたギャミの恐るべき策が炸裂するー。
結婚式まで残り一か月。レイナード・ローデリック公爵は、婚約者リリアナの義母ジュリアの背景に潜むにわかには信じがたい真実に直面する。そんな折、レイナードは最悪の夢を見る。そこで目にしたのは、異母妹ミレイアが仕掛けた陰謀にまんまと引っかかり、愛しい婚約者であるはずのリリアナを「悪女」と認識する自分の姿だった。絶対に覆してやるー。「望まぬ未来」の悪夢を打ち砕くため、レイナードは危険な賭けに出る。そして愛しい婚約者との未来のため、レイナードは最後のフラグを叩き折るー!婚約逆転ファンタジー、気になる後日談も網羅してここに完結!
ピクニックを終え、アランやレベッカとの仲の深まりを実感するソフィーア。けれどある日、ソフィーアはふたたび予知夢を見てしまう。視界に映ったのは、事業が潰れてしまい激しく落ち込むアランの姿。なんとか彼を助けたいと思うも、直接アランに夢の内容を話すことは出来ない。ネオから、アランが新しく『お揃い服』の事業を始めると聞き、夢の現れたのはきっとそれだと予想するソフィーア。レベッカのデビュタントに合わせて、お揃い服を宣伝して事業を盛り上げる。けれどその裏で、怪しい影が迫っていたー。
就職して6年、広告代理店で残業とプレッシャーに疲れ切っていたさくらには、唯一自分を取り戻せる場所があった。芝公園にあるプリンセスホテルの2811号室。窓一面に広がる巨大な東京タワーを眺めながら、ここで七央さんのマッサージを受けるのだ。初めてこの部屋に足を踏み入れた日、さくらは東京タワーの堂々たる姿に自分が恥ずかしくなり、涙が止まらなかった。仕事を続けられたのは、何度もこの部屋の彼女(東京タワー)の前で悔し涙を流したからだ。7年目、ついに会社を辞めたさくらは、自分の未来に悩みつつもプリンセスホテルでの時間を守っていた。そんなとき、七央が飼っている18歳の老猫すずこが行方不明に!焦る七央と失業中のさくら、さらにさくらの同級生の千夏、舞。自分が一番大切にしているものはなんなんだろう?どうすれば自分らしく生きていけるのだろう?そんな悩みを抱えながら、彼らは全力で駆け回る。